ウクライナが陸軍近代化の一貫として砲兵(自走砲や榴弾砲)の更新を検討中で、更新物量が非常に多いため大きな注目を集めている。
参考:Ukraine shows interest to purchase Polish-made Krab 155mm self-propelled howitzer
参考:Ukraine reportedly looks to buy Dana M2 self-propelled gun-howitzers
参考:K9 자주포, 우크라이나까지 진출하는 통로 열려
降って湧いたようなウクライナ軍の砲兵装備更新、チャンスに湧くチェコとポーランドと韓国
ウクライナ陸軍が保有する自走砲は1980年代に開発された152mm榴弾砲を搭載する「2S19ムスタ-S(63輌)」、1960年代に開発された152mm榴弾砲を搭載する「2S3アカーツィヤ(235輌)」と122mm榴弾砲を搭載する「2S1グヴォズジーカ(340輌+α)」で構成されており、100mm~203mmまでの各種牽引式榴弾砲を1,500門以上保有している。
この老朽化した砲兵戦力をチェコ製の装輪型152mm自走榴弾砲「DANA」とポーランド製の155mm自走砲「KRAB」に置き換えることをウクライナが検討中で、実際に採用が決まれば大量発注が見込まれるため注目度が高い。
ただウクライナはNATO加盟(現在はパートナーシップ関係に留まる)を目指しており、NATO規格と異なる152mm榴弾砲を搭載した「DANA」を本当に導入するのか疑問視する声がある。
特にポーランド製の155mm自走砲「KRAB」導入を検討しているのに、わざわざNATO規格と異なる「DANA」を導入するのは非効率でNATO規格に準拠した155mm榴弾砲を搭載する装輪型自走榴弾砲アーチャー(英)やカエサル8×8(仏)を選択したほうが無難だが、ウクライナは大量に保有している152mm砲弾の在庫を活用するため敢えてDANAを選択しているのかもしれない。
どちらにしてもウクライナ軍の採用候補に浮上したチェコやポーランドの防衛産業にとって降って湧いたようなチャンスと言えるが、この状況に割って入ることを狙っているのが韓国だ。
ポーランド製の155mm自走砲「KRAB」は英国製AS-90の砲塔と韓国製K-9の車体を組み合わせたもので、車体の製造は韓国から部品を輸入してポーランド国営企業HSWが組み立てているため、ポーランドがウクライナにKRABを輸出するためにはハンファディフェンスと新たに契約を結び直す必要がある。
因みにポーランドへのK-9車体輸出価格は1輌あたり約28億ウォン(約2.6億円:2014年当時)なので仮にウクライナ軍が自走砲2S3を全てKRABで更新した場合、ハンファディフェンスは約6,580億ウォン(約600億円)もの売上増が期待できると韓国メディアが予想しているが、韓国はK-9の車体輸出に伴いポーランドに対して技術移転を行っているためウクライナへの輸出を機会に車体の国産化を考えるかもしれないとも指摘。
仮にポーランドがKRABの車体を国産化して置き換えた場合、ウクライナへのKRAB輸出で得られる韓国の利益は大きく減少するだろう。
韓国メディアは国内の防衛産業界は海外製兵器のライセンス生産を通じて技術を蓄積 → 国産化 → これに技術移転をセットにして輸出を推進することで発展してきたため、ポーランドが車体の国産化に挑戦すると言い出したとしても韓国に止める権利はないと指摘しているが、何とかポーランドと共同でウクライナへのKRAB輸出を推進する方法をハンファディフェンスと政府は捻り出さなければならないとも言っている。
果たしてウクライナがKRABを本当に採用するのか?採用された場合ポーランドが車体の国産化に乗り出すのか?注目される。
※アイキャッチ画像の出典:Sejm / CC BY 2.0 155mm自走砲「KRAB」
そもそもK-9を韓国オリジナルと言って良いものか?
砲弾も廃棄時期が来るでしょうし、対ロシアの意味でも155㎜に切り替えた方が良い気がしますね。
最前線仲間のポーランドがベストの選択かも。
韓国の防衛産業は日本とは比較にならないレベルで格上だな
ヨーロッパの兵器市場にもしっかりと食い込んでおり、着実に実績を積み上げ、次なる輸出に繋げている
その反面日本はというと、海外から欲しがられる兵器も禄に無く、まともに売れたのはレーダー1つのみ
実力の差が大き過ぎて、到底追い付く事は出来ない
このポーランド自走砲、技術移転済んでるよね、その状態を韓国では何と言ってるのかな?韓国型とか言ってない?この場合はポーランド型だよね、韓国既に関係無いでしょ、車体のみで主砲と砲塔はイギリスだしポーランド型でしょう。それにまだ決まってもいない話しですけど・・日本もベトナムに軍艦の技術移転するのも知らない様ですし出てきて欲しくないですね。
ポーランドの新型自走砲に韓国が関係ないとか全く意味不明な論理
99式の車体1つでも輸出した事が無い日本が、格上の韓国にとやかく言える立場にない
ベトナムに軍艦の技術移転をするとかいうのも、可能になる様に合意しただけで具体的な話が進んでいる訳でもない
ちなみにベトナム海軍は既に韓国から浦項級コルベットを購入し運用しており、この分野でも日本は韓国にとっくに先を越されているという事実
武器輸出ごときでいくら儲かりましたか…?(小声)
オッペケが必死過ぎて大草原
先進国が必要とするスペックの兵器、特に陸上兵器は後進国は高くて買えないのは一応売りに出しているドイツの自走砲が売れないことで一目瞭然w
後進国の兵器でも仮に欠陥商品が出ても陸上兵器なら墜落する心配ないからなw
99式は売りに出ていないし、仮に売りに出ていたとしてドイツの自走砲が売れたという実績があれば話は別だが、99式は自動装填装置の機密が高くて売りに出せないしドイツの自走砲が採用された実績もない
MBTとは異なり自走砲は正面兵器じゃないのでレオ2程には更新国でも品質を重視しないだけのことだな
流石に売りに出してないことを盾に、土俵にも上がっていない兵器を威張っても草しか生えないよ。
本来後方からの火力支援が目的なのでMBT並の高い機動性とか求められていないのに逃げ足だけはMBTより高性能な自走砲w
陸自の10TKに機動性で対抗できないからK2で機動性を売りにしているが、間接照準の自走砲にそんな機動性要るのか?
自走砲に求められるのは前線で体を張るMBTから送られる情報を元に的確に火力支援を行うことだけです
既にポーランド自走砲でしょ、終了。
和諧号が輸出成功したとき、新幹線が売れた!と喜ぶような感じ。
この人、知らない人に知ってるふりして来て嘘付いてない?浦項級コルベット(これ中古で2隻)でベトナムは主にロシア製採用ですし、自分たちでも建造してるし、国の話しなんてしてないし・・技術移転して商売敵大量生産しているという点では先いってますけど・・トルコとか将来的にヤバイ相手にならない?
>韓国の防衛産業は日本とは比較にならないレベルで格上だな
各国からの既存部品を組み立てが主な防衛産業とやらがですか?
K9自走砲は、「外国製パッケージを使っているからこそ人気がある」と評されていますね?
>ヨーロッパの兵器市場にもしっかりと食い込んでおり、着実に実績を積み上げ、次なる輸出に繋げている
まだ韓国から輸出と決まっていないのにわざわざご苦労なことで。日本語の記事でも、ちゃんと読んでからコメントしませんか?
記事にある通り、「ポーランドが車体の国産化に挑戦すると言い出したとしても韓国に止める権利はないと指摘しているが」、未定
いや、前から言われてたじゃないか。
技術を売るという事は、交渉は成立しやすいだろうけど、結果として自分のライバルを自分の手で育ててしまう自爆案件だって事を。
それが早速実現してしまったって事でしょ、これ?
韓国の兵器産業というか兵器輸出事業ってホント、浅はかすぎるんだよなぁ。
そりゃ国産化出来るなら置き換えるでしょ、その分自分等の利益が増えるし国内で運用するにも都合が良い
戦闘機と比べたらまだ難易度低いし技術移転の時点でそこら辺は折り込み済みでしょうよ
ポーランドHSW社による車体の国産化を熱烈応援します!
DANAにも155mmバージョンがあるから、152mm砲弾の在庫処分が終わったら、砲身載せ替えたら済むだけ。
それより、ウクライナは自国製車体を採用した方がいいと思うが。
>砲身載せ替えたら済むだけ。
納得です。
今のウクライナでは国内生産できる基盤は余り残っていないのでしょうね。
他所と比べて尖った技術がないから気前よく技術移転して商機をつかむ韓国兵器特有の売り込み方法が裏目に出た感じか
自分や他所の技術をすり合わせて完成品を作るノウハウは韓国のほうが持ってるからハブられることはないだろうけど、痛しかゆしな状況になったな
90式はインドから売ってくれって話があったけど射撃指揮装置は売れないって言って破断になったんだっけ
ウクライナ軍の近代化への歩みが止まらんな
兵器体系の近代化が達成されたそのときには・・・
ク×ミアとドン○スからイワンを叩き出す!
別に大陸の遥か向こうの韓国の報復なんて怖くないし、さっさと取り決め破って国産化しちゃえばいいよ
K9の車体ってエンジン、ミッション、サスペンションはライセンスだよね。何を技術移転したんだろうか? ベトロニクス?
これでポーランドは自国車体なんて作れるんだろうか。
ウクライナで製造するんだろうし、ポーランドに部品輸出してたのをウクライナに送るようになるだけだろう。
で、2.6億でしょ、KRABを売っても韓国の防衛産業にとって大した利益にはならないんじゃないのかな?
車体はPT91って手もあるんだけど。
ウクライナなら整備面でも問題ないだろうし、安いって意味ではこっちの方が安いだろう。
っていうより、ポーランドからT72の改造コンサル受けてAS90の砲塔乗っけるのが一番簡単だろう。
どうせ新造ならK9の車体ってことかね。
自走砲は車体後部に戦闘区画がないと弾薬の供給ができないから、戦車の車体は不向き
XM2001やショレフみたいな例外がいないわけではないが、歩兵戦闘車ベースか、新規設計がほとんど
ちなみにKRABは最初の計画ではPT91の部品を使って車体を自国生産しようとした(シャーシに不具合が出て失敗したらしい)
ウクライナならT-72の歩兵戦闘車化した実績があるからできなくはないだろうけどな
DANAの変形でT-72戦車の砲塔を自走砲に変えるヒマラヤというのも有りますよ、155mmでギリシャで採用されていますね。実はスロバキア製も面白いかも?
砲塔はAS-90、K-9のサスペンションはAS-90由来、AS-90のライセンス生産でよかったんじゃないか?
エンジンとトランスミッションのおかげで、K-9の方が機動力あるみたいだけど
それは高いんじゃないの?
砲塔は譲れないとして安い車体を買ったんだと思うなぁ。
いや、前から言われてたじゃないか。
技術を売るという事は、交渉は成立しやすいだろうけど、結果として自分のライバルを自分の手で育ててしまう自爆案件だって事を。
それが早速実現してしまったって事でしょ、これ?
韓国の兵器産業というか兵器輸出事業ってホント、浅はかすぎるんだよなぁ。