英国のベン・ウォレス国防相は英国軍の具体的な再編内容を22日に発表して注目を集めている。
参考:Defence Secretary oral statement on the Defence Command Paper
遂に明かされた英国軍の具体的な再編内容、ほぼ事前に報道されていた内容と同じ
まずは今回の再編で最も大きな影響を受けたのが総兵力8万2,000人を7万2,500人に削減する陸軍で、主力戦車チャレンジャー2は予定されていたアップグレード(チャレンジャー3規格と呼ばれている)を実行するものの79輌は廃止されるため148輌しか残らない上、600輌以上保有しているウォーリア歩兵戦闘車は予定されていたアップグレードを中止して廃止されることになった。
海軍は23型フリゲートが2隻退役するため一時的に水上戦闘艦艇(駆逐艦とフリゲートの合計)の数が19隻から17隻に減少するものの、23型/31型/32型フリゲートへの投資により今後10年で水上戦闘艦艇の数は20隻以上に増加、45型駆逐艦は防空システムのアップグレードが実施される予定で2030年後半には新たに開発する85型駆逐艦に更新される予定だ。
さらに掃海艦艇の退役に伴い同任務は無人プラットホームへと移行する。
廃止・陸軍への吸収が噂されていた海兵隊(総兵力7,760人)は水陸両用任務を実行する部隊から多目的で特殊作戦が可能な「Future Commando Force (FCF) 」へと改編され、陸軍の特殊部隊やレンジャー部隊と共に永続的に前方配備されることになるらしい。
空軍は24機のタイフーン・トランシェ1を廃止、E-3Dを更新するため調達中のE-7Aは5機から3機に削減、C-130Jは全機廃止、各種ヘリコプターも45機以上廃止される予定で、2025年までに第6世代戦闘機テンペストや無人戦闘機の開発に20億ポンド(約3,020億円)が投資される。
最後に調達打ち切りが噂されていたF-35Bについて英国は「48機以上に成長させる」と言及しただけで具体的に何機調達するのか明らかにしていない。
この部分について現地メディアはF-35B削減に関する決定は2025年予定されている次の防衛レビューに先送りされたと報じており、今後5年間でF-35Bを実際に追加発注するのかは不透明と言っている。
以上が英国軍の具体的な再編内容でほぼ事前に現地メディアが報道していた予想通りの内容だが、初出の内容は45型駆逐艦の後継艦として85型駆逐艦を新たに開発することと海兵隊が多目的な部隊に改編されるという位だろう。
F-35Bの削減に関しては曖昧な表現でお茶を濁しているが実質的に削減されるのはほぼ間違いないと言われており、今後は本当に追加発注が行われるのかが焦点になるだろう。
因みに各軍のより詳細な改編内容は後ほど情報整理して取り上げる予定だ。
※アイキャッチ画像の出典:英陸軍
>600輌以上保有しているウォーリア歩兵戦闘車は予定されていたアップグレードを中止して廃止されることになった
大胆やな
歩兵戦闘車はメンテの手間や購入費維持費が戦車とさほど変わらないのに、生存性や火力が低いことが問題視されたんだろう。
むしろ常識的な範囲の削減に止まった感じ
F35については、もはや政治判断に委ねるのだろう
英陸軍より米国の治安警察の方が重武装になりそう
トルコでは警察さえ攻撃ヘリを使うのに。
偵察用のFRESでアスコッド系が600両もあるんだから古すぎるウヲーリアとかもう要らんでしょ。
それに英新型IFVは装輪化だし。
最新の装輪式がどうにも個性的なんでウォーリアの後継か怪しく思えるが、ウォーリアは定年を迎えただけですね。
C-130J、自衛隊に売ってもらえませんかね…
海外領土や海外派遣の多い英国の中古に手を出すと、ドイツみたいな痛い目にあうぞ
財務省 C-2減らすか?
二度あることは三度あるからな
さらに調達数が削減される可能性もあり得る
C-2の調達は今すぐにでも打ち切るべきだろう
高いだけの金食い虫だし、運用コストと使い勝手という面でもC-130Jの方が優れている
名機中の名機であるC-130と比較されては不利は免れませんね。
でもより重いものをより遠くへより早く運べるんだから多少の運用コスト高は致し方ないのかと。
しかも国産だからいろいろといい勉強になったわけだし次(C-3?)の時にも経験は生かせるよね。
ここはひとつ安全保障の必要コストということで。
C-2とC-130J使ったことあんのかよ、すげぇな(棒
そんなにC-130Jが欲しいなら別にC-2の調達を無理に打ち切らんでも現行のC-130Hの更新で調達すればいいだけでは?
C-2が派生機も含めて13機も生産してる状況になって言う事じゃないし、そもそもC-130系じゃ満たせない能力(中東などの遠方地での緊急輸送、16式の空輸能力、電子戦機の母体等々)をどうするの?って点に対しては答えになってないし
ちなみにインド向けの契約でC-130Jは1機2億ドルまで行ったらしいので調達に掛かる費用自体は安くはないと思う
なみにC-130Jの最大積載量は19tちょっとしか運べないし速度はマッハ0.59、航続距離もC-2と比べると1.5倍位違うので、仮にC-2の調達を打ち切ったら日本の輸送力のポテンシャルは間違いなく低下するね(緊急時で考えるならC-2だと1回で飛んでいける場所にC-130は2、3日掛かってその間に助かるはずの邦人が大勢死ぬかもね
調達止めたら現行のC-2の運用費も間違いなく暴騰するし必要な時に必要な輸送機が回せない可能性は高くなる
まぁ、陸自のアパッチと同じような状況になりたいならどうぞって感じじゃない?
俺はそこまでC-130Jを急いで調達する意味は性能的にはないと思うけど
あなたはC-2、C-130Jのカタログスペックすらわかっていない。
政府専用機やC-5もC-130系列機にしろと言うのかね。
130Hは間違いなく名機だが130Jは取得費用上昇のわりに・・・
USAFが使ってるのも他に選択肢ないからだろう
何故?
陸軍の大幅廃止ということは、本土防衛は海空で守るつもりなのだろう。
ヨーロッパ大陸や旧植民地には、陸戦ではあまり関与しないつもりなのだろう。
(EU離脱したしね。)
日本も陸自を海兵隊(水陸起動団)中心に再編成する必要があるかもね。
85型駆逐艦は、特殊部隊を同乗させるたいぷかもね。
出来によっては日本も参考にした方がいいかも。
(※英艦艇をディスるコメントはやめてね。失態があるのは、ここのブログ見て知ってるから。)
日本の周りに陸軍大国が四つもひしめいてる事実忘れてませんかね……
仮に対中で全面戦争になったらロシアと北朝鮮、場合によってはもう一カ国漁夫の利狙いで九州や北海道に強襲揚陸かけてくる可能性あるの絶対認識してないじゃん
イギリスは対岸に敵国が存在しないからこそここまでごっそり陸軍削減できてるんで、日本とは前提条件が違いすぎるかと
いや、現在は、陸戦の主体がノルマンディーみたいな本格的な上陸作戦でなく、地域紛争レベルの陣取り合戦と予想されるから、諸島国家たる国土の特性を考えても陸自の海兵隊化という意見には説得力ある
こちらの陸上戦力が小さければ比較的小規模な上陸部隊にも対応できないのでは?
諸島争奪戦レベルが現実的と見られるのも、陸自に相応の戦力があって相手のリスクが高ければこそだと思うが。
陸戦もとっくに数でなく少数精鋭と機動力の時代になってますというか、人口10倍を越す仮想敵国相手に数で云々って発想、無理だろ
少数精鋭すぎて沖縄や尖閣に兵を出したら本土がら空きになってもだめだし、海自も空自がそっちに気を取られてるうちに中国の要請を受けた北朝鮮・ロシアが動いたりとなると結局は戦争は数だよアニキ!ってことになりそう
東日本大震災でも「2Dと8Dは絶対に動かすな」で、実際にロシアが飛ばしてきたし、今年の3.11でも飛ばしてきた事実な
北海道や九州に大掛かりに上陸されている時点で、制空権は取られ、海自も壊滅的じゃない?
そりゃ、陸上兵力があったらいいけど(予算や人員の関係もあるから)、そうさせないことが重要。(海自と空自の強化)
あと、尖閣や小規模な離島には、大軍(陸上兵力)を配置できないので、機動的な海兵隊的な方が
日本にあはあってるんじゃない?北方と日本海側、南西諸島で1万人くらいは欲しいけどね。
これ以上の人員削減は困るが、定点防衛は機動攻撃に対して劣勢である原則と、そのような同時多発揚陸をかけられて兵隊さんの数で対応できるとか無いからね。
そういう上陸を許す状態、すなわち制空権制海権を失った日本には無理して上陸しなくても、兵糧攻めで楽勝できるし
いざ紛争となると、そっちに兵力・注意を移さないといけないから一瞬の空白を突かれるという可能性は大いにあるのでは
実際に行動に移さなくても不穏な動き一つで日本の行動を縛れたら十分なんだし
悲しいことに、これ以上減らすと災害支援と国防を両立できなくなる。
日本は数年に1回は千~万単位の派遣を求められる国なので、明らかに非効率的な面があっても数を確保しなきゃいけない。少数だが高度に機械化・無人化された部隊ってのは、戦闘だけするなら効率良いけど、ひたすらにマンパワーを要求される災害出動には極めて不向き。
冷戦の遺物で出来てるような旧式陸軍なんて要らない。せめて数を減らしてその分近代化しろよ、というのは誰もが思っていることが、事情が事情なので我慢してください。
これだと当面空軍戦闘機はユーロファイタートランシェ2/3Aが計107機、F-35Bが48機となるけど足りるんだろうか
この数量でできることしかやらない のかも
ライン川をイワンが越えようがクラウツが越えようがグランダルメが越えようがもはやどうでもいい
だがフォークランドと北部アイルランドは意地でも手放さないゾw
北アイルランドは地続きみたいなもんだからまだいいけど、QEかPOWが「空母打撃群」引き連れて南米まで出張ったら海軍兵力スッカラカンじゃね?
フリゲート以上の艦艇が17隻しかないんじゃ空母2隻分の艦隊すら組めんだろうし
空母2隻に載せるF-35Bががが…
QE級が3隻以上居るなら兎も角、2隻しか居ないので実働1隻の想定だろう
仮に2隻フルで動かす場合、1隻はオーシャンの代替としての揚陸艦扱いでヘリ運用が中心になるかと
英海軍のSLBMの核弾頭増やすという記事も見たけど、お金あるのかい?
やはり核兵器…核兵器は全てを解決する
投資とは言うがモノが出来上がるまでの空白を放置とか大胆すぎる
陸軍の削減はブレグジットでEUと共同歩調をあわせる必要はなくなったということかな?
有事の際の陸上戦力支援はスッパリ捨てて海上・航空戦力支援にするということで
海外への影響力を得ようとすると、そうなるね。
ただ、艦載機も護衛艦も足りない空母では、どうにも。
ウォーリアの後継ってエイジャックスシリーズじゃないのかな?
つか600両も持ってたのか、羨まし
あのライフルはそのまんまなんですかねぇ…
25年をめどにコルトカナダ製のL119に順次切り替わりだろ
L85はH&KがA3に改修してるだろ
85型じゃなくて83じゃない?
詳細が全く公開されてないからどんな風になるのか想像つかないけどいずれにせよ6隻以上は必要
イギリスは核兵器軍拡を行うらしいけど、今回の削減はそれと何らかの関係があるんだろうか?
日本は大規模災害が普通に多いから、その意味でも陸自削減はあまりやって欲しくはないな
昨今の英国や米国、中国の動きをみていると、歴史が動くダイナミクスとはこういうものか
と思えて来るときがあるね。新しい勢力が勃興し、古い勢力が押し退けられる。
そうさせようvsそうさせまいの勢力間で軋轢が生じ、どこかで紛争が起こる。
陸自も人の事は言えないけど主砲が手動部分があってスタビライザーも無く対戦車ミサイルも限定的な車両を600輌以上って俄に信じられないんだけどな。
陸自も74式戦車・203mm自走りゅう弾砲・AH-1S・AH-64D・OH-1とか早々に思い切って廃止や削減して、大小のUAV導入・ボディーアーマーに代表される個人装備拡充・スナイパーライフルの拡充とかすべきだよ、予算は有限でまともに隊員も守れないような攻撃力と防御力を持ったコスパが悪い物を後生大事にしている場合じゃ無い。