ギリシャ空軍は5日、エーゲ海上空でギリシャ空軍の戦闘機ミラージュ2000とトルコ空軍の戦闘機F-16Cが交戦している映像を公開した。
参考:Bίντεο-ντοκουμέντο: Τουρκικό F-16 στο στόχαστρο ελληνικού Mirage-2000 – ”Τον έχω!”
ギリシャ空軍のミラージュ2000がトルコ空軍のF-16Cをロックオン?
この事件は5月3日、ギリシャのニコス・パナギオトプロス国防大臣と国防省スタッフが搭乗したヘリコプター「NH90」がエーゲ海上空を飛行中、トルコ空軍のF-16Cに追いかけ回されるという前代未聞の事件が発生、当然ギリシャは抗議したがトルコは事件を否定して「通常のパトロール飛行を誇張して両国間の緊張を高めようとしてもギリシャが得るものは何もない」と言い返した。
そのためギリシャ空軍は5日、エーゲ海上空で同国のヘリコプターを追い回していたトルコ空軍の戦闘機F-16Cを追い払うため出撃した戦闘機ミラージュ2000-5 Mk.2との交戦映像を公開したのだ。
当時、ギリシャ空軍はタナグラ空軍基地に駐屯している第331戦闘迎撃飛行隊のミラージュ2000-5 Mk.2を2機発進させてトルコ空軍のF-16Cを追い払ったのだが、公開された映像を見ると両国の戦闘機は実戦さながらのドックファイトを演じておりギリシャ空軍のミラージュ2000-5 Mk.2はトルコ空軍のF-16Cを短距離空対空ミサイルと固定機銃でロックオンしていることが確認できる。
これはギリシャ空軍のパイロットが発射ボタンを押しさえしていればトルコ空軍のF-16Cを撃墜可能であったことを意味し、両軍の戦闘機は交戦したと言っても過言ではない。
このような問題が起きた原因はギリシャとトルコが主張する領空主権に範囲の差があるため、トルコは国際空域を理由にギリシャが領空だと主張する空域で活動を行っているためだ。
ギリシャからしてみればトルコの行動は領空侵犯であり昨年だけでもトルコは計3,954回の領空侵犯を行ったと主張してるが、トルコは国際空域を飛行しているだけなので領空侵犯にはあたらないとギリシャ側の抗議を全く気にもとめていない。
因みに日本も2018年、韓国との間でレーダー照射問題が発生し大問題に発展したが、ギリシャとトルコがエーゲ海上空で繰り広げる過激な行動や挑発はもはや度を超えており、いい加減NATOが介入して両者を引き離さなければ局地的な紛争に発展するかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:public domain ギリシャ空軍のミラージュ2000
ギリシャとトルコは実際に何度も戦争してる間柄だからなぁ。
ミラージュ2000-5 Mk.2はやはり中々の名機。
F-16ばかりでなくラファールももっと売れてほしい。
ギリシャとトルコはしょっちゅう空戦騒ぎ起こしてるから、もうプロレス状態だよね
ギリシャはF-16も持っているけど同士討ちリスクも考えてミラージュ2000を使ったのかな?
急旋回時は軽量なミラージュが余裕で食いついてるけど、その後エンジンパワーでF16に離されてるね
旋回でエネルギーを失ってからの再加速と
単にまっすぐ飛んでるとの違いかと
車のレースあたりを知ってればあれは当然の差異になる
何かトルコ側はロック振り切る気が無いな?
あれば急旋回するなり、地面にロック吸わせるなり、フレア炊くなりするハズだが
・・・撃たれる方が逆においしいと考えているのだろうか?
確かに後半トルコの戦闘機はフニャ~っとした飛び方になってるような気がします。
なんか変ですね。
もしかしたら出来レ-ス?
今回はたまたま要人が絡んだから事が大きくなっただけで、実際はかつての東京急行とか、今で言う尖閣諸島に出没する海警みたいな「定期便」だったのかもね
お互い撃たない暗黙の了解があったかも
ミラージュのシミュレータも交えた軽い解説がTwitterに投稿されてたけど、それによるとF-16側からジャミング受けてたりと面白いことがわかる
リンク
ミラージュって胴体っていうかエアインテークがF-104そっくりだが、F-104がデルタ翼だったらもう少し長く活躍出来ていたような気がする。
戦闘機に対して「翼形が違ったら」なんて
「たられば」にも程があると思いますが…。
デルタ翼ではないけど、水平尾翼の見直しやストレーキ追加といった「たられば」は
ロッキード自身がCL1200でやってる様です。
リンク
CL1200に後退角を付ければミラージュF-1みたいになりますね。
1950年代は試行錯誤の時代で、結果的にはとMiG-21とF-5が正解だったんですね。
MiG-21はFC-1/JF-17として今でも残ってるし・・・
>CL1200に後退角を付ければミラージュF-1みたいになりますね。
世傑の解説読んでの印象ですが、
T-2&F-1も仮に強力なターボファンエンジンを確保出来て単発化してたら、CL1200やミラージュF-1風になっていたのでしょうね。
>1950年代は試行錯誤の時代で、結果的にはとMiG-21とF-5が正解だったんですね。
エンジンと水平尾翼の位置関係はMiG-21が、
ストレーキはF-5が元祖でしたっけ?
後々の機体への影響や、長く現役勤めている所とか、仰る通りかもしれませんね。
>MiG-21はFC-1/JF-17として今でも残ってるし・・・
ルーマニアの様に、MiG-29やMiG-23を退役させてMiG-21を残す、なんて選択を可能にしてるのも凄いですよね。
運用当時実際に実施した変更は「たられば」とは言わんでしょ。
「戦闘機なんて翼形が変われば別物」なんだから、
航空力学が未成熟だった時代、
作ってみてから「ここをこうしてみたらどうだろう」はそりゃあるよ。
そうやって翼形ごとの長所短所が分かってきて行き着いたのが可変翼な訳で。
その可変翼すら非効率なシロモノとなった現代の知識を持った我々が過去の戦闘機見て「翼形が◯◯だったらなぁ」なんてのは「たられば」だ、と言う話です。
リンク先の会話の切っ掛けが「たられば」です。
「たらればにも程がある」と言った本人ですよ。
「F-104がデルタ翼だったらもう少し長く活躍出来ていた」に対して「『たられば』だ」=「言っても仕方のない話だ」と言ったら、
「ロッキード自身が翼形変更という『たられば』をやってる」というから
それは「たられば」じゃない、と言ってるんです。
【たられば】《「もし…していたら(したら)、もし…していれば(すれば)」の意》事実とは無関係な仮定の話。また、事実とは異なることを仮定してする後悔。してもしかたがない話という意味で使われることが多い。
繰り返しますが。
本職の人が
>F-104を見るたびに、ああ惜しいなー、ストレーキがあったら、水平尾翼が主翼と同平面で少し下反角があったらと思ってしまう。
と「たられば」したのに対して、
「ロッキードの人もやり直したかったみたいですね…」とリンク先では会話してるのです。
ついでに、F-104の時に行えば名機だったのでしょうが、
CL1200は残念ながら時代に合わずに消えていった機体です。
それでだと思いますが、話しの切っ掛けを作った本職の人は「惜しいです。」と締めています。
CL1200ではじきを逸してたので、F-104の時点でやっていたら、と
F16をデルタ翼にした試作機があったな。
中々かっこよかったし実現して欲しかったが。
747-8のように主翼を変えて(翼形は同じだが)機種の延命を図ることはよくあることだと思う。
アメリカには同時期にF-102という失敗作のデルタ翼戦闘機が有るからね。
ミラージュVにF-104のJ-79エンジン載せたらクフィルになったけどF-102にJ-79エンジン載せても凡庸な機体になりそう。
こういう動画を見せられると、やっぱり戦闘機に格闘戦能力と高性能の短距離AAMにガンは不可欠だなと
視程外ミサイルで一方的にロックオンだと、相手の電子戦装備次第では実際に撃墜されるまで警告にすらならない場合が有るというか、理想的にはその状態を目指すべきだからね
戦争状態で最初から撃ち落とす気なら視界外からミサイルでも良いけど、スクランブルだとどうしても有視界戦闘能力が必要になる。
有視界戦闘能力が必要になるスクランブルは、ちょと遠慮して欲しいけどね。
遠慮も何も、警告射撃というプロセス自体が有視界でしか実施できないものだから、遠慮自体まずできないというのが実態。
日本の運用や用途を考えると、エネルギー機動性理論でいうところの空戦能力の高さは絶対的に求められる。
いざ戦闘開始、となった時に敗北していてはどうしようもない。
こういう挑発行為とその応答ってプロレスみたいなもんで国家にとってそんなに重要じゃないだろ
わざわざその為の性能を戦闘機開発に盛り込むのはナンセンス
平時なら外交チャンネルで遺憾の意
実際に有事情勢になったら無条件で打ち落とせばいい
ちまちましたチキンレースに付きあう必要はない
スクランブル不要論ですか?
領空侵犯をプロレスと断じ抗議しておけば解決だなんて意味が分かりませんね。
平和に浸りすぎて頭の中お花畑なのでしょうか?
そもそも、スクランブルでドックファイトなんてするの?
ギリシャとトルコが特殊だと思ってたのですが。
平時かどうか、具体的には「相手にその気がないかどうか」はどう判断するんですか?
追いかけまわされているF16は挑発してロックオンされているようにしか見えない
何か政治的な意図がありそうだ
フレアの一つも焚いてないのは気になるなぁ。
あれって検知から射出まで基本オートなんじゃないの?
そういえばうろ覚えですが、比較的最近、フレア撒いて回避行動取った相手に対して、挑発行動だと意味のわからないクレームした国がいたような。
どちらも撃墜する事もされる事も無いとたかをくくった状態でプロレスやっている様に見える。
模擬空中戦みたいだ。
ヤバイ
ダッソー社の株が上がるっ
調べたら1996年にもトルコのF-16とギリシャのミラージュが交戦してF-16を撃墜してるのね。
日韓がトラブっても、欧州はやはりこのくらいの距離感で眺めてるんだろって反語かな
例のレーダー照射事件なんか、まさにそんな感じだったのでしょうね。
実に理性的な意見だね。
レーダー照射事案の時、日韓以外の外国人のコメントがどっちつかずな場合批判している人が散見されたけど、所詮外国と外国の出来事なんだから温度感なんてそんなもの。
いかに韓国人が嫌いでも外国人にまでそれを共有させるのは無茶な話。
気持ちはわかるんだがね。
「ヘリコプターを追いかけまわした」ってところが重要なんじゃないかとおもうんですが・・・
Wikiによるとミラージュ2000とF-16の操縦経験のあるパイロットは、空中戦なら迷わずミラージュを選ぶとのことですが。特に低速域での操縦性が良好だそうで。
本来高速性能に優れ低速を苦手とするデルタ翼機が低速で優れてるのも面白い。CCVのお陰で前・後縁フラップが使えるようになり、大仰角でも主翼後方の翼面積が活用される効果ですかね。F-16は翼面積(特に幅)が小さ過ぎるのか、急旋回時に翼が気流を捉えきれずに旋回の外側へと逃げていくような飛び方に見えます。
Wikiによるとミラージュ2000とF-16の操縦経験のあるパイロットは、空中戦なら迷わずミラージュを選ぶとのことですが。特に低速域での操縦性が良好だそうで。
本来高速性能に優れ低速を苦手とするデルタ翼機が低速で優れてるのも面白い。CCVのお陰で前・後縁フラップが使えるようになり、大仰角でも主翼後方の翼面積が活用される効果ですかね。F-16はF-2と比べて翼面積(幅)が小さ過ぎるのか、急旋回時に翼が気流を捉えきれずに旋回の外側へと逃げていくように見えます。
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