NATOのストルテンベルグ事務総長は「ウクライナのNATO加盟に関する前向きな文書が採択される」と明かしたが、ゼレンスキー大統領は「採択される文章には期限が設定されておらず、招待の条件さえも曖昧な表現が含まれている」と反発した。
参考:Biden: NATO leaders “agree on the language” regarding Ukraine’s future membership in alliance
ウクライナの加盟を決めるのは戦争終結後でなければならない
NATOのストルテンベルグ事務総長は11日「数時間以内に加盟国の首脳によってウクライナのNATO加盟に関する前向きな文書が採択される」と明かし、バイデン大統領も同文書の内容に同意したと述べたが、NATO首脳会談が開催されているリトアニアに向かっているゼレンスキー大統領は「ウクライナ抜きで特定の文章の内容が議論されており、これはNATOにウクライナを招待するという内容で加盟に関するものではない。招待にも加盟にも期限が設定されていないは前例がなく余りにも理不尽だ」と反発。
We value our allies. We value our shared security. And we always appreciate an open conversation.
Ukraine will be represented at the NATO summit in Vilnius. Because it is about respect.But Ukraine also deserves respect. Now, on the way to Vilnius, we received signals that…
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) July 11, 2023
さらに「NATOにウクライナを招待するための条件さえも曖昧な表現が加えられており、ウクライナをNATOに招待する用意も正式な加盟国にするつもりもないようだ。これはロシアとの交渉において『ウクライナのNATO加盟』に議論の余地が残されていることを意味する」と指摘し、この問題を首脳会談で議論するつもりだと付け加えているが、英国のウォレス国防相も今直ぐウクライナのNATO加盟を認めることはないと述べている。
ウォレス国防相は「私も戦争中の国を新たな加盟国に迎えることは出来ないという米国の主張と同意見だ。これを認めれば同盟に戦争を持ち込むだけで、ウクライナの加盟を決めるのは戦争終結後でなければならない」と主張し、ロシアと戦争中のウクライナに「戦争終結後のNATO加盟を確約すべきではない」という立場を鮮明にした。
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※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
ウクライナの反発は心情的に分からないでもないが無理筋だな
ウクライナはヤヌコヴィチ元大統領などの親ロシア派が当選するのが珍しくない国だ
反ロシアを明確にしたNATOは親ロシアになるかもしれない国を抱え込みたくないだろう
ただでさえハンガリーやトルコなど(親ロシアもしくは国益最重視派)で足並みが乱れているのに機能不全に陥りかねない
ロシアの侵攻前ならともかく、これだけの惨状をもたらしたロシアに宥和的な勢力を支持するなんて数十年は無いと思うけど。
欧州情勢は複雑怪奇なりの名言が発せられて早80年
平沼内閣の時代の感性を引き継ぐ日本人がまだ居ることに喜ぶべきか悲しむべきか悩ましいですな
ロシアと仲良くすることが国益にかなうという事が全くないとは言えません。
現実的な選択というものはあるものです。
何十万人もの民間人を焼夷弾で焼き殺したり、原子爆弾で消し飛ばしたり放射線障害を負わせた
アメリカと日本が仲良くしているようにです。
別にNATO加盟国はロシアと戦争がしたいわけでは無いですからね
悲しいですがその通りですね
自国民に死傷者をださずにロシアの国力を削れるからウクライナを支援しているのであって、民主主義がどうこうは建前でしかありませんし、本気でウクライナをNATOに加盟させるべきだと考える国のほうが少ないでしょう
ロシアと戦争中は、ウクライナはNATO加盟はできない。
ゼレンスキーは、NATOや米軍を参戦させたいのだろうが。
それよりも、ゼレンスキーは、先日、NATOに先制核攻撃を求めるような声明を出したが、こちらの方が重大だと思う。
先制核攻撃云々はフェイクニュースです
>それよりも、ゼレンスキーは、先日、NATOに先制核攻撃を求めるような声明を出したが、こちらの方が重大だと思う。
これは嘘字幕の偽情報です。
これを基にした鳩山ぽっぽのツイートにTwitterが珍しく偽情報だという注釈を付けてます。
ってかこんな所でデマ撒くなよ…
>Twitterが珍しく偽情報だという注釈を付けて
これ最近追加された偽情報に注釈が着くTwitterの新機能ですよ
珍しいと言うよりほぼ初めてのことです
他にもいろんなデマ情報にこの機能が作動しています
Twitterの新機能にすぐにフェイクニュースを指摘されたようなネタを書きこむのもあれだけど
それにハートが複数着くのもちょっと信じがたい
あまりにもリテラシーがなさ過ぎると言わざるを得ません
君等にリテラシーなんて存在しないじゃん
君等が誰をさして言ってるのかよくわかりません
このサイトに集う人たちか、ロシアのデマを批判する西側の人たちか
何にせよ、相手が愚かだから自分もデマを流しても良いなんて理屈は通りません
この件はフェイクであることはTwitterの機能により世間に広く知られていることです
それを指摘することがどうリテラシーに反するのか、理解に苦しみますね
勝手に苦しんでな
ゼレンスキーがNATOの先制核攻撃を求めるような声明を出した。というのはフェイクでしたか、ご指摘ありがとうございます。
それは、英訳の表現の問題でしょうか。
どこが、どのようにフェイクなのか、明確に教えていただける方がいましたら、有難いです。
常識的に考えて、トッピすぎる発言で、今どきなら普通に発信元とされるゼレンスキー関係者に照会するのではないでしょうか?
ゼレンスキーはフェイクであることを充分に知ってる訳です。
出所不明な情報を無条件に信じて良い時代ではありませんし。
ディープフェイク技術が進化してきています。
トランプのやつは、指の数が5本でなかったり、細かいディテールが非現実的でしたが、照会するのが確実で手っ取り早く、昔から政府やマスコミで行われてきました。
ウクライナがNATOに加盟出来るとしても、それはロシアとの戦争終結後だって言うのは正論なのですが……
只、ゼレンスキー大統領が言う様に「ロシアとの交渉において『ウクライナのNATO加盟に議論の余地が残されている』事を意味する」(イコールロシアとの停戦交渉次第では停戦後もウクライナのNATO加盟が禁止される可能性が有る)事態はウクライナに取っても許容出来ないでしょうから、下手をすると今度のNATO首脳会議は大荒れになるかも知れませんね
既にトルコのエルドアン大統領が「スウェーデンのNATO加盟よりも我が国のEU入りの方が先」と言い出してEU各国首脳からブーイングを浴びている最中ですから
終戦後のウクライナのNATO加盟を確約すると
ウクライナが仮に領土を全て奪還しても、「終戦の阻止」のために国境で戦闘が続くので、
ロシア政府が主義を転換しない限り戦争が終結する可能性が極めて低くなりますね
しかも、ロシアは未だにこの戦争の停戦条件を詳らかにしていないので「ウクライナの征服と滅亡」がロシアの戦争目的だと判断せざるを得ないんですよね
ですので、ロシアは戦争を終結させる気が全く無いと思いますよ
この辺りのロシアの「狂気」を欧米諸国は全く理解出来ていないのが問題です
“・・・NATOへの加盟を認める、認めるとは言ったがまだ我々はその期限を明言していないことを思い出して頂きたい・・・すなわち、我々がその気になれば、それは20年後30年後も可能であろうということを・・・!”
その事をゼレンスキーに教えたのは多分エルドアンだと思うなあ。NATO国がわざわざ伝えないだろうし。
トルコもEU加盟候補国になったのは1999年だけどそこから放置されてるからな。思う所ありそう。
ぶっちゃけた話、各国の思惑としてはロシアに好き勝手やる成功体験を与えたくない&その様子をみた中国やイランが暴れるのが嫌なだけだと思われるので、本音ではウクライナのことはどうでもよいのでは。
うーん逆じゃないかな、ウクライナに対して本気で対応する事が一番の嫌がらせになると思うし
確かに戦争終結後にウクライナがNATO加盟を確約したいというのは道義的にはわかるのですが
確約したらしたでロシアが加盟を阻止するためにいつまでも戦争を終わらせないという手段をとる可能性は否定できないような
戦争中にNATO加盟が無理なことはずっと言われてきたことで
ゼレンスキーだって分かっているし
別の譲歩や支援を引き出すためのブラフでしょう
米国にとってウクライナはロシアを消耗させて弱らせるための捨て駒に過ぎない。捨て駒にする条件としては①米国の同盟国では無いこと(米国が戦争に巻き込まれないため)②捨て駒にする国が敵国に占領されても地政学的に米国の安全を危険にさらさないこと。この二つの条件を満たす必要がある。ウクライナはピタリと条件に当てはまる。ウクライナをNATOに加盟させると米国とロシアの戦争になるので、米国はウクライナをNATOに加盟させる気は無い。戦争の終結はキエフ陥落後になるのでウクライナはロシアに併合されるかベラルーシのようなロシアの同盟国になるしか無いのでウクライナがNATOに加盟することはどの道無い。ウクライナは1991年にソ連から独立後に中立を宣言している。つまり米露の間の中立的な緩衝国路線を採用した。それでロシアがウクライナを攻めたわけではないので、ロシアはウクライナの中立までは容認していた。ウクライナは中立的な緩衝国路線を維持すべきだった。中立的な緩衝国路線を維持していればウクライナが今の状況になることは無かった。
>戦争の終結はキエフ陥落後になるので
長々と書いていますが、ご自分の見たい風景と現実の風景に大きなギャップがあるようですよ。この戦争の行き先は不透明ですが、それでもロシアの完全勝利は難しいでしょう。NATOの拡大や人口の流出、膨大な死傷者…。ロシアにとっては最悪のあ状態が進行中です。
あまり今の段階で現実と乖離した推測を立てていると、後で困るのは自分。まずは現実をしっかり受け止められる努力をされるのが良いでしょう。
戦後のNATO入りを確約しちゃうと一部領土の放棄等ウクライナにとって不都合な結果で終戦、講和した後NATOに入った上で失地回復を名目に紛争を煽るインセンティブが働くんだよな
相手から攻撃されたってことにすればNATO巻き込めるから
日米や米韓のように米宇で防衛同盟を結ぶのが無難か?
ポーランドとバルト三国はウクライナが倒れた場合深刻な脅威にさらされますので、これらの国が主導した安保枠組みができる可能性はあると思います。
しかし一歩進んでウクライナが「同盟」を結べるのかというと難しいのではないでしょうか。ロシアとの戦争に巻き込まれるリスクを取る決断は難しいと思います。
ロシアは赤字になろうが永久に戦争を止めないでしょうね
国家安全保障面で死活問題になりますから
ウクライナは永久にNATOに加盟出来ないという事です。
ウクライナのNATO加盟よりもずっとずっと重大だったのが北欧諸国の加盟でしょう
それが成立することになった今となってはロシアのプレゼンスはどのみち激減します
もう意味が失われた戦争を継続しても単にロシアという国の死期を早めるだけでしょう
北欧二か国加盟にほぼ無反応なのでそれはないですね
ネオナチやら何やら取り繕ってますが正直ロシアにとっては単なるウクライナ利権と時代錯誤の大ロシア主義のための戦争ですよ、これは
プーチンの「フィンランドがNATO入りする?特に領土で争っていないし勝手にすれば。」という態度から国家安全保障面は元からどうでもよいことがわかりますね。
ウクライナだから欲しいのであって、国家安全保障面は関係ない(というか、フィンランドの加盟で状況は劇的に悪化している)
そりゃブダペストの覚書の顛末を考えれば反発するのも無理ないでしょ
駆け引き以上に国民感情に配慮した結果の発言ではないか
アメリカとか確かトランプは大統領になったらNATO加盟認めないとか言ってたから今の議論に意味あんのか?とは思う
戦争終結後というのが目を引いた。つまり停戦では駄目。停戦だとウクライナ側が今度は領土奪回を目指して攻撃する可能性があり、そんな戦争に巻き込まれたくないという事だ。はっきり言った形。
兵器供与は可能な限り続けられるだろうが、あくまで対中がメインだし資源は有限だから優先度は落ちてくだろう。
あとはウクライナ人の判断。