欧州関連

実用化に成功?トルコ製UCAVに搭載可能な未発表の徘徊型弾薬が登場

トルコ製UCAVに搭載された未発表の徘徊型弾薬(もしくは使い捨ての偵察用UAV)が登場して注目を集めている。

UCAVが運用する徘徊型弾薬(もしくは使い捨ての偵察用UAV)が実戦でどの程度有効なのか非常に気になるところ

トルコ製UCAVと言えばBAYKARのバイラクタルTB2が有名だが、トルコ航空宇宙産業やLENTATEK(旧Vestel Defense)も軍用規格のUAVやUCAVを製造して海外輸出に成功しており、特にLENTATEKが開発したKarayel-SUはTB2と同じコンセンプト=UAV専用の小型精密誘導兵器「MAMシリーズ」を採用することで機体サイズの小型と低コスト化を実現したUCAVで、トルコ軍やサウジアラビア軍に採用されている。

出典:LENTATEKが開発したKarayel-SU

特にサウジアラビア軍はトルコから6機調達したKarayel-SUをイエメン内戦で使用し、本機の性能に満足したため2021年にLENTATEKからライセンスの権利を購入、国内で製造したKarayel-SUを40機取得する予定だが、TB2の活躍や人気に押されるKarayel-SUは新たな顧客からの受注に苦戦しており、アゼルバイジャンで開催中の防衛展示会でも最も関係者の注目を集めているのはTB2だ。

しかしLENTATEKが展示会に持ち込んだKarayel-SUには見たことがない新型兵器が搭載されており、この未発表の兵器は無人機から発射する方式の徘徊型弾薬(もしくは使い捨ての偵察用UAV)である可能性が高い。

有人機や無人機から発射する方式の徘徊型弾薬は複数の企業が発表しているものの実用化までには至っておらず、もしRoketsanがMAMシリーズの一部として実用化に成功したのならTB2を含むトルコ製UCAVの攻撃手段に徘徊型弾薬が追加されることなる。

まだKarayel-SUに搭載された徘徊型弾薬の正体は不明だが、UCAVが運用する徘徊型弾薬(もしくは使い捨ての偵察用UAV)が実戦でどの程度有効なのか非常に気になるところだが、米軍もヘリから空中発射する方式の徘徊型弾薬を盛んにテストしているので戦いに役に立つのは間違いないのだろう。

関連記事:サウジアラビア、武装可能なトルコ製無人航空機「Karayel-SU」のライセンス生産を開始

 

※アイキャッチ画像の出典:ynhsb

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コメント

    • や、やめろー
    • 2022年 6月 04日

    やっぱりトルコは無尽か分野は世界に先駆けていますね。もっと期待できる

    15
    • もり
    • 2022年 6月 04日

    こう言う利便性の高い大量の無人機群に支援された重装備(火砲、装甲車両、艦艇)は支援されてない重装備より遥かに高い戦闘力を誇る事がドンドン実証されていくね…

    13
      • くらうん
      • 2022年 6月 05日

      そのドンドンはどこかの地名を示唆して・・?

      5
    • ななし
    • 2022年 6月 05日

    ドンドンバスバス敵を葬ってるって?

    9
      • 南極1号
      • 2022年 6月 05日

      オードリー春日風?

    • プー
    • 2022年 6月 05日

    NAM規格満載したの爆撃機UAVとかそのうち出てきそう

    1
    • 匿名
    • 2022年 6月 05日

    >有人機や無人機から発射する方式の徘徊型弾薬は複数の企業が発表しているものの実用化までには至っておらず

    トルコ以外では、何がネックで実用化出来ていないのだろう?

    1
      • san
      • 2022年 6月 05日

      トルコも実用化に成功したと決まったわけじゃないんじゃ。

      3
        • 匿名
        • 2022年 6月 05日

        そうだね、トルコは不確定。
        そして、他国もまだ出来ていないと。
        何で出来ないのだろう?

        3
    • 四凶
    • 2022年 6月 05日

     ここにも何回か紹介されている通り特定機種への兵器統合ってそんなに簡単な話じゃないから。

     UAVのヘルファイアだって元がヘリ用の物を固定翼機に搭載するとミサイルの余計な挙動で機体にぶつかる可能性するらある。しかもヘリよりも高い高度をより高速で飛行するとかになると当然それに対する対策が必要になってくる事もある。逆にヘリから発射するならばどんな状況であれロータからのダウンウオッシュ対策が必要となる。
     うろ覚えだが機銃レベルですら地上での運用と飛行中に使用するのとで差があって作動不良があったように思う。地上で走行しながら射出しても速度はしれているし停車しての射撃が前提なら、機体の速度も姿勢変化もかなりありそうな航空プラットフォームがどれだけ面倒な環境下にあるかは分るはず。

     寡聞にしてUvisionのAir-Platforms-Launchしか知らないけど射出方法は自社の製品を分った上での射出方法になっているので感心するが、航空プラットフォーム全てに単純に適応出来る方法でも無くそれぞれにあった射出方法を考える必要があるように思う。

     後は徘徊型を空中投下するメリットがどうなのかもあるかな。基本射程が長い徘徊型は明らかにコンパクトじゃない計上しているので搭載するにも苦労しそうだし、コンパクトで滞空長いのは速度の遅いプロペラタイプがメインで仮に最初から攻撃目的に使うとしたら長距離であるほど命中には時間が掛かるので使い勝手が悪いケースもある。
     今回の徘徊型と思われる物の推進部分が写っている写真を探したけど見つからないので、どんな使い方するのか見えてこないんだよな。

    2
      • 匿名
      • 2022年 6月 05日

      上の枝というか、疑問への回答でしょうか?
      それならば、回答ありがとうございます。
      違うなら、このコメントは無視してください。

        • 四凶
        • 2022年 6月 05日

         レスずれてますね、失礼。

         徘徊型ではないですがRQ-21+小型ドローン、Altius-600、レイセオンのコヨーテとか普通に空中投下とかしてますね。検証中のもあるでしょうが。

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