バフムートからの撤退に関する噂についてウクライナ軍の報道官は「大規模に撤退することはない」と主張、現地部隊の副司令官も「敵はバフムートの北と北西で成功を収めたが我々も反撃して前線は安定した」と明かした。
参考:Bakhmut is still controlled by Ukraine and there’s been no mass withdrawal, military spokesperson says
参考:Ukrainian deputy commander: “Every hour in Bakhmut is like hell,” but Ukraine has stabilized the front line
何らかの手段でバフムートへの安定的な兵站を維持出来ているなら「バフムートで抵抗を続ける」という選択は事実かもしれない
CNNの取材に応じたウクライナ軍のチェレバティ報道官は5日、バフムートからの撤退に関する噂について「戦闘は郊外のもので市内は我々が支配しており、統制のとれたローテーション計画のもので部隊の交代も行われている」と主張し、ウクライナ軍がバフムートから大規模に撤退することはないと述べた。
バフムートに配備されているスボボダ大隊(国家親衛隊第4即応旅団に所属する部隊)の副司令官も「ここでは毎時間が地獄で、敵は1週間前にバフムートの北と北西で成功を収めたが我々も反撃している。ここ数日の努力と頑張りによって前線は安定した。兵士の多大な努力でコンスタンチノフカとバフムートの道路はウクライナ軍の支配下に置かれている」と述べており、バフムートの状況は制御されているので撤退の必要はないと言いたいのだろう。
ただ副司令官は「ロシア軍も弾薬が不足しているが、それでもウクライナ軍より多く持っている」と付け加えている。
バフムートからの撤退を考えていたとしても正直に「撤退する」と発表する訳がないのでポジショントークの可能性もあるが、何らかの手段でバフムートへの安定的な兵站を維持出来ているなら「(リスクは高いものの)バフムートで抵抗を続ける」という選択は事実かもしれない。
ただ開口部の広さは5kmもないので兵士は「いつ退路を断たれるか分からない」という不安の中で戦う必要があり、これを実行する兵士には「信じられないほど強いハート」が要求される。
因みにインドで開催されたG20でロシアのラブロフ外相は「私達が止めようとしている戦争は、ウクライナ国民を使って仕掛けられたものだ=NATOがウクライナ人を使ってロシアに侵攻を開始したという意味」と語ったため、会場に集まっていた各国の外相や外交官が笑い出した。
関連記事:ウクライナ軍、シルスキー陸軍司令官がバフムートを訪問したと発表
関連記事:ウクライナ侵攻374日の戦況、クピャンスク、バフムート、アウディーイウカで動き
関連記事:バフムートを巡る戦い、ロシア軍が最後のアクセスルート上に架かる橋を破壊
関連記事:バフムートを取り囲んだ露ワグナー、ゼレンスキー大統領に撤退を要求
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
実はクロモベよりもっと南にこっそり架橋してて道も整備してたとか?
バフムト・ソレダルに車が通れる地下鉱山の道路網があるという話だったけど
バフムトの東側まで繋がってるんだろうか
リンク
確かにバフムート市内はまだロシア軍には占領されておらず、これをロシア軍が完全に占領しようとすれば更なる時間と兵士を失う事になりますが、ウクライナ側がそこまでやるメリットがあるか、微妙な所ですよね。
西側の戦車が到着まで、(一応)あと1か月を切りましたし、クレミンナのように素直に撤退すればいいと思うのに、ここまで粘るのは何らかの勝算か補給路があるという事でしょうかね。
ソレダールの時も撤退の事実を公式に認めたのはかなり時間が経ってからでしたからね。
ロシア軍の攻勢が北側に集中しているならば、
南側のロシア軍を排除すればよいのかな。
ここの地域の航空優勢はウクライナ軍にあるようなので、
航空爆撃で達成できそうな気もします。
そうすれば、ウクライナ軍は好きにできそうな気がします。
ズボボダ大隊副司令官の言っていることが事実なら、地下の兵站ルートの存在が現実味を増してきましたね。
一年も戦争してたんで、北朝鮮が韓国に侵入する坑道掘ってるみたいな感じで地下道からってのもありうる話だと思います
たとえ坑道があるとしてそれで1万超の部隊の補給を支えられるわけがないわな
どんだけ広いのが何本必要なんだか
はっきり言って妄想でしかない
ここで徹底抗戦を決める理由というのは、やはり勝算とか、補給とかいうよりも、政治思想的、イデオロギー的理由によるものでしょう。
国家親衛隊第4即応旅団のスボボダ大隊とは、政党が編成した部隊であり、もともとは民族的純血主義を掲げるガリツィアの地方政党、ウクライナ社会民族党の部隊であり、党章や党章が第2SS装甲師団「ダスライヒ」の、ルーン文字で書かれたヴォルフスアンゲルに似ているとして、よく問題視された部隊です。ガリツィアのウクライナ人SS部隊の話は、ファミリーマートで売ってるゴルゴ13の
「ウクライナ・クライシス」
という話でも取り上げられていました。
バフムトの守備軍でもこういう民族的純血主義な精神論を掲げる政党の部隊が主力になっている以上、他の人が補給がどうとか、勝算がどうとか言っても、まったく聞く耳を持たないという可能性があります。勝算の根拠は人種的優越感であるかもしれないのです。
チャシブヤールからでなくコンスタンチノフカとバフムートの道路、という話であればT0504、確かにここは道路上は取り返しているので何らかの方法で壊された橋の代替ができているなら…例えば架橋戦車であるとか。
それでもロシアの砲撃下なのは事実なので危険な補給路ではありますね。本当にトンネルでもあれば別ですが。
ただ統制の取れたローテーションというのは現地指揮官から否定されていたような…
とりあえず増援による反撃で戦線を安定、小規模の交代要員を送り込んで一時的に抑えつつ疲弊した多くの兵を撤退させる、という意味でのローテーションは行われているかもですが、後はもう続報待ちですね。
ウクライナ国家安全保障・国防会議(NDSC)曰く、「バフムート近郊のウクライナとロシアの兵力損耗比は1対7」とのこと。
戦闘正面が縮小すればウクライナ軍の兵力も集中できるので戦線は一時的に安定化するかもしれません。
あと、ロシア軍はクロモヴェ付近まで進出していない戦況図もありますね(クロモヴェ付近の橋は9K720「イスカンデル」で破壊された可能性が高い)。
小規模に撤退していくんでしょうね。バフムトで戦っている兵士たちが寿司を食べている動画みたので、どこかに安定した補給線は残っているでしょ。
アレは8ヶ月前の動画だぞ
観る前に日付はちゃんと確認しろ
>NATOがウクライナ人を使ってロシアに侵攻を
>開始したという意味
ラブロフ外相、本気で自らもそう考えているのだろうか?
違っていてプーチンからそう言えと言われているならば、各国代表から笑われたというのは鋼のメンタルが無いと耐えられないだろうな・・・。
そりゃ、指示に反して一族郎党ポロニウムを盛られる事を考えればね…
戦争研究所によるとバフムトの北側住宅地に流れる川の橋をウクライナ軍が全て爆破しているので、補給線が安定しているなら川沿いにしばらくは持ちこたえられる形でしょうかね。
北側住宅地はロシア軍に奪われたでしょうから、二週間後にロシア軍が砲台設置するぐらいしか時間稼ぎとウクライナ軍有利な状態は無理でしょうから、1ヶ月後にウクライナ軍は撤退しそうかな。バフムト北守っていた部隊などは撤退させて、撤退しやすいようにウクライナ軍は兵力と装備は後方に移動させてそう。
包囲包囲とは言うがよしんばできたとして包囲環を維持できる手立てはあるのかね?
攻撃する度に甚大な被害被ったうえ適宜に反撃受けては大被害ってほぼコントロールされてねぇかこれ
歩兵タテにして反撃に対応する機甲予備ががっつり後ろに控えてるから苦戦してたって話じゃないんかい