オーストラリア政府とフランスのNavalGroup(旧DCNS)は戦略的提携契約について合意、500億豪ドルと予想されているアタック級潜水艦プログラムの約60%をオーストラリア産業界に再投資することNavalGroup側に義務付けた。
参考:Defence, Naval Group reach agreement on Future Subs program
懸案だった契約金額の約60%に相当する額の再投資問題がクリアされたアタック級潜水艦プログラム
オーストラリアが進めているアタック級潜水艦プログラムは幾つかの問題に直面して国内から厳しい視線を向けられている。
特に問題視されているのはプログラムコストが当初見積もりの500億豪ドルから800億豪ドルへと高騰している点、アタック級潜水艦建造に豪産業界がどの程度関与できるのか政府とNavalGroup(旧DCNS)との交渉が期限(昨年12月末)を過ぎても合意に達していない点で、この様な不確実性からプログラム廃止を求める声も挙がっている。
ただプログラムコストが500億豪ドルから800億豪ドルへと高騰するという指摘は飽くまで政府発表の数字や情報ではなく全て外部機関による推測や指摘なので、どこまで当たっているのか分からない。
しかしアタック級潜水艦建造に豪産業界がどの程度関与できるのか政府とNavalGroup間の合意形成が遅れているのは事実で、複数の豪メディアは「政府が進めている潜水艦契約は破綻するだろう」と予測していたがNavalGroupは23日、500億豪ドルと予想されているアタック級潜水艦プログラムの約60%をオーストラリア産業界に再投資することで合意したと明らかにして注目を集めている。
We are pleased to confirm that at least 60 per cent of the contract value for the 12 new Attack Class submarines will be spent in Australia! https://t.co/KCxoNxx2e6
— Naval Group AU (@navalgroup_AU) March 23, 2021
今回の合意に基づきNavalGroupはオーストラリアの雇用と地元産業界の発展を兼ねて同国にアタック級潜水艦プログラムの調達組織を設立、潜水艦に必要な大部分の機器をオーストラリア産業から調達することになり、約9億豪ドル(約745億円)の価値を持つ最初の調達パッケージに地元企業が関心を寄せているらしい。
懸案だった契約金額の約60%に相当する額の再投資問題がクリアされたのでオーストラリアは歓迎ムードだが、同国史上最も複雑で最も高額な単一の防衛機器調達プログラムに変わりはないので本当にアタック級潜水艦の建造にまでたどり着けるのは依然として不透明だ。
関連記事:豪州、アタック級潜水艦と平行して超大型水中無人機「オルカ」導入も検討すべき
関連記事:誰も責任を取らない? 政治利用された豪州のアタック級潜水艦が破綻する理由
※アイキャッチ画像の出典:Andrea Danti / stock.adobe.com
この話まだ進めてたのか…とっくに撤退戦の最中だと思い込んでたわ。損切りができないオーストラリアがダメというより、こんな無茶な商談をゴリ押しできるフランスが超有能なのか?
流石にフランス側も契約を反故にされたくなかったから、妥協せざるを得なかった訳か
でも、元々の計画が「原潜をベースにして通常動力潜を作る」と言う無茶苦茶な物だから、どうなる事やら……
もとは原潜だって通常型から発展したものだから、無茶苦茶ということもないだろう
フランスは現在でも原潜と通常型の両方を建造してるしな。
そもそも日本側が入る余地があったかすら不明な事業をくさしても、恨み節にしかならない
すでにある不要なものを外すのは簡単だけど、必要なものを付け足すというのは難しいんだなこれが
いや、だから通常型に原子炉入れたのも同じ理屈だし
フランスにはとっくに大昔にやれたこと
イソップの、あのブドウは酸っぱいの論になってるよ
フランスが現在運用中の、というより攻撃型原子力潜水艦として唯一運用経験があるリュビ級は、通常動力型の船体に原子炉突っ込んだもの
リュビ級こそガラパゴスじゃん
互換性のかけらもないから売れないんだろw
いや無茶だから。
原潜と通常潜両方建造してるからって、原潜ベースの通常潜、通常潜ベースの原潜建造のハードルが下がるわけじゃーない。
全く別物だし。
日本の入る余地も何も、この計画自体が事前に豪日米の間でそうりゅう型ベースを想定した協議の下に進んでいたものだったからね。むしろ本来仏独の入る余地の方がなかった。
それを政権交代を理由にぶち壊せば、恨み節の一つや二つ言いたくなる人だっているだろう。
いくらフランスが通常型潜水艦も作っているとはいえ、原潜ベースに通常型作るのはかなり難しいい上にオーストラリア製造等のリスクもあるから、そうりゅうベースより相当ハードルの高い開発ではあるよ。
それでも今回ひとまず計画が進みそうなのは、日本としても喜ぶべき事だと思うけどね。
「くさしても恨み節にしかならない」という分かるような分からんような一文で日本をくさしているよね
考えかたがいじけてる
1番艦がいつ完成するのか?
実際、完成出来るのかな?
再投資と言われてもオーストラリア企業の株や債権買うだけかもしれないし必要な機器をオーストラリア企業から調達といっても最終組み立てのみをオーストラリア企業に任せて部品はフランスからの輸入に頼ることになるかもしれないし、なかなか雲を掴むような話に思えますね。
オーストラリアの雇用と地元産業界の発展って書いてあるんだから「株や債権買うだけかもしれない」なんて訳がない。なんでヒネた受け取り方しかできないの?
日本には自国の防衛産業を維持をするため海外から馬鹿にされるような高コストの国産兵器にこだわらなければならない事情があるように、オーストラリアには巨額の防衛装備品を導入するには高額になっても現地生産や地元企業が製造に参加できることを求められる事情がある。
その辺りを理解しないと、日本の事情を理解しないでバカ高い国産兵器にこだわると批判してる海外の連中と同レベルになるよ。
アタック級に関しては落札決定後にナヴァルグループがフランスで「これでフランスの雇用がー」とかやってた&オフセットの再投資の話がなかなか外にでてこなかったので、疑いの目で見られるのはしゃーない点あるかと。
地元産業界云々についても、ASCのやらかしが有名で且つ自動車産業も撤退した地だと、難しいものあると思うわな。
つーか、60%も再投資しないといけないのか・・・。
マジでサプライチェーンが複雑怪奇なことになりそう。
カナダもF-18の後継機にオフセットで50%の再投資を要求してて、確かフィンランドも50%くらい要求してるから60%は妥当なラインじゃない
金で解決して草。本質を見誤ってる気が…
あと5年以内にGDPでインドネシアに抜かれそうなのにオーストラリアは呑気というかなんというか。もともとインドネシアは東南アジア随一の軍事力を持つ国だし、もう少し危機感を持ってもいいと思うのだがな。まあ日本も10年前、中国にGDPで抜かれた前後のことを思えば他人の事は言えないのかもしれんが。
危機感は持っているだろう。此処でもたびたび出てくるが対インドネシアを意識した長距離攻撃手段の獲得を色々模索している。
西側の海軍力増強をすなおに喜ぼうね
他人の結婚にあれこれ口出しする独身さんじゃないんだら
本当に増強になるのか怪しいもんだけどね。
資金面で合意出来たってスケジュールの遅延具合はどうにもならん状態でしょ。
1番艦の就役が30年代にまでもつれ込み、最終12番艦に至っては下手すると50年代にズレ込もうかって話では就役した時点で陳腐化旧式化してる事も十分考えられるが、かと言って即座に次次世代潜水艦を建造とはならん(出来ない)だろうし。
海自で例えれば10年後に「そうりゅう」型1番艦が就役するみたいな話だから周回遅れもいいところ。
まだまだこの話は揉めると思うよ。
すっぱ抜かれたコストの上昇予想分ってオーストラリアに還元する額と同じなんですよね。
邪推だと言うのは承知の上ですが、元からオーストラリア還元なんかやるつもり無くて、契約にしなくちゃいけなくなったからその分をオーストラリアに出させるだけのような。
どうせオーストラリアでの調達なんて倉庫を経由するだけでオーストラリアで買ったことにするだけでしょうし。
#自動車メーカー(=工業的すそ野が壊滅的)が総撤退した国でなにを調達できると言うのやら
アタックゥ~♪
アタックと聞くとこのフレーズが怒涛のように脳裏に浮かんでくる。
テレビCM恐るべし。
苦しくったって~ 悲しくったって~ コートの中では 平気なの♪(60代)
アタックNo. 1ですね。
これがわかれば立派なジジイ。(50代)
>オーストラリアは歓迎ムード
知らなかった・・・
今回の件は長引いてる分、色々なコメントが出ていて、恐らくオーストラリアの最終的な目標は自国での原潜建造であろうというものもありました。自分もそう思いますが、今まさに動力のみ通常型の原潜の建造技術を習得しようとしていて、それに見込まれている膨大な金額と時間に議論が紛糾する状況なわけで、ここから更に原子炉の獲得はどうするのか。これも自前を目指すとなれば中国のような一党独裁でなければちょっと無理でしょうが、果たしてアメリカやイギリスはどこまで協力するのか、まだまだ長い話になりそうです。
オーストラリアは日本以上の核アレルギーの国だよ、原発ゼロ国家だし
フランスは世界最大の核開発先進国なんだから、原潜欲しいなら最初からそっち頼むだろ
なんでオーストラリアってそんなに核アレルギーなんだろう?
戦後すぐのビキニ環礁から包括的核実験禁止条約が締結されるまですぐ近所のマーシャル諸島(アメリカ)やポリネシア(フランス)で核実験されまくったからね
宗主国のイギリス様もご丁寧にオーストラリア本土までやって来て核実験(アントラー作戦)してるし
庭先や部屋の中まで核保有国に好き勝手に「死の灰」ブチ撒けられたらそりゃブチ切れるよ
気になって調べてみたら、過去【イギリス】が核爆発実験を西オーストラリア(陸上)でやっていて、その時に情報を伏せられていた連隊単位のオーストラリア軍兵士が被爆してるっぽいね。またウラン採掘時の土壌汚染が問題にもなっているようだし。
オーストラリアで原潜保有はあり得ない
産業基盤の育成という面では良い方向に向かっているんじゃないかな。オーストラリアの本音はアタック級の性能は二の次で、まずは自力で潜水艦を建造出来る能力が欲しいんだろう。その点から見たらフランスからある程度の譲歩を引き出せたのは良かったと思うよ。
産業基盤の育成という面では良い方向に向かっているんじゃないかな。オーストラリアの本音はアタック級の性能は二の次で、まずは自力で潜水艦を建造出来る能力が欲しいんだろう。その点から見たらフランスからある程度の譲歩を引き出せたのは良かったと思うよ。
価格が上がっても兵器の国産化はどの国も悲願だからねぇ
アタック級が高い買い物なのは揺るがないけど、次の布石になったのは大きい、特にオーストラリアは仮想敵国にインドネシアを抱えてるし。
原潜ベースの通常動力潜水艦が簡単なら米国なり英国が普通に参戦してると思うがなぁ。そもそも原子炉とそれに付随する設備とディーゼルエンジン+バッテリーがうまく同じ重心とか隔壁内に収まるのかね?トリム調整とか結構シビアにしている印象だから適当に配置なんて出来る訳無い。それに原潜でなら必ず必要な物が通常潜水艦じゃ不要になるから結構船体構造変わると思うんだよな。
後、発射管8門積んでナニするつもりなのかね、2門多くないか。
イギリスもアメリカもとっくに通常型の建造やめてるのに?
乗らないよ
横からだが「原潜ベースの通常動力潜水艦開発が簡単なら」って事だろ
上の方にそんな事書いてる人いるし
フランスは通常型の建造もやってるから、米英と比較にならないです
うんだから原潜ベースで動力部を入れ替えるだけで通常潜として機能するほど事が簡単なら米英が名乗り出るよねって話で現実そんな話にはなってないわけで「原潜ベースの通常潜開発は容易」なんてのは大間違いという事ね
同じく横からです。
「原潜の通常型化が簡単【なら】米英が参加してた」って普通に読めば
「でも実際は米英は参加していない=原潜の通常型化は簡単ではない事は明らか」としか解釈できないと思うんだけど
何でこう「〜なら」を無視してスッとぼけた突っかかり方をする方が1人ならず出てくるんですかねぇ?
数学の時間寝てた方達なのかな…
アタック級の要求仕様にある18000海里の航続距離って4000tの通常動力潜水艦で可能なのかしら。そうりゅう型だと英語版ウィキにAIP使用時6.5ノットで6100海里と推定と書いてあり、うずしお型だと5500海里とある。そうりゅう型のAIP+ディーゼル時の航続距離は足し算でいいのか、プラスアルファ程度なのかはわからないけど、過大な要求のような気がするが。「何ノットで」と書いていないところがミソか。
普通に可能な話、むしろ二次大戦レベルですら達成していた。ただし潜水時にシュノーケル無しでそれを達成しろって言うなら絶対不可能。水上かシュノーケル航行でアタック級クラスの排水量なら不可能では無い。
そんな話無いって、ちゃんと調べろよ
昔も途中で補給受けてるから
wikiでは伊400(水中6560t)が水上航行で37500海里だが?
水中抵抗少ない船体でシュノーケルは燃費的に似たようなもんかと思うが
その数値間違ってるよ
それに、低速で長距離航行すると通常型は飲料水と食糧が持たないから結局補給は避けられないし、そのときに燃料も入れるのが補給の常道だから。
航続距離短いって話あるならソース提示してくれ。二次大戦時でも達成していたネットでも書籍でもデータ見た上で書いたんだからな。実績が無いと言われればそれまでだが、話半分だとしても18000海里はクリアするからな。
WW2当時の潜水艦は普段は水上航行が基本。
水中だと速度はホントに遅い。
今の潜水艦は潜りっぱなしが基本。
比較対象として全く適切ではないよ。
第二次大戦中の潜水艦は水上航行が基本でディーゼル発電で発電した電気で航行してる訳じゃない。
当時の潜水艦はディーゼルで1万馬力以上、電気推進で2000馬力程度なんだからシュノーケルで水中抵抗が少ない水中でも航続距離が稼げないのは明白で、そもそもシュノーケルは吸排気しながら水中をディーゼル航行するためのものではないんだよ。
現実の戦記を読めば、潜水艦は夜間のみ水上走行して昼間は電池でじっと潜ってる感じ。哨戒機レーダーが搭載されてからはもはや夜間の浮上すら安全ではなくなってる。
連合軍は昼間でも目視による哨戒でシュノーケル航行を探してたから、電池で潜ってる潜水艦は数ノット以下でほぼ動いてない。
まして、現代に潜水艦が浮上したまま作戦行動だのあり得ないから。
比較するなよ
信じられん辞められたのに 大金ドブにいや深海に捨てる未来しか見えない 相当他国の技術や国民性を貶めたプレゼンをしないとこうならない気がする
あれもコレも欲しがってしまって、軍事的合理性や地域のプレゼンスも失いそうになってるように見えます。
小さな事からコツコツと物事を進めるのが如何に大事かを知ってほしい。
自動車産業が全撤退した国やぞ
発注すれば作れる国じゃない
こりゃ調達額さらに倍やな
現物がない 開発しつつ教えながら作らせる 高度な精密機器
お先真っ暗
なんかフランスとの話がポシャって、再び日本にチャンスの来るのを期待する気配濃厚すぎるんだけど、アタック級に求められてる機能ってそうりゅう級とは相当に違う内容だから。それを輸出経験もゼロからオーストラリアへの技術移転や現地生産まで求められて、やれるのか?
それこそアタック以上に危険なビジネスになりそうだよ
>なんかフランスとの話がポシャって、再び日本にチャンスの来るのを期待する気配濃厚すぎるんだけど
…気のせいでは?
>再び日本にチャンスの来る
ねーよ
損切り案件だろ…とは思っても日本に再び発注来るなんて誰も思ってないのに一体何が見えてるんだぜ?
アホだな~って感想を負け惜しみ言ってると脳内変換されちゃ困ります
最初は調子のいい事言っても後からとんでもない毒素条項が出てくる実績抜群のフランスと
産業基盤何も無いオーストラリアのコラボで技術移転されてもほんとに作れるのかも怪しいと感じるのは
ごく普通の感覚だと思うけどね
それこそ負け惜しみのキツネさんですがな
横からだけど、
フランスは普通に売ってくれだけならあまり揉めないけど、技術供与などの条件だと非常に手ごわい相手なのは周知の事実だし、オーストラリアの産業が色々問題多い(自由に使える真水が足りないから仕方ないのだけど)のも事実だし、そこから、この潜水艦の案件の先行きがあまりよくないんじゃないかって推測はごく普通だと思うよ。
日本との潜水艦の商談の問題を抜きにしてもね。
自国産業の育成や雇用を優先するなら、わざわざ開発中の原潜をベースにした通常型潜水艦とかいう面倒な代物でなくて、既に各国に輸出やライセンス生産されてる214型やS80型にしたほうが早くて確実やないですかね。
大きさが足りない?なら10mくらいストレッチすればコリンズ級と同程度の大きさになるやろ。
日本のF-3もそうだけど、自分の所で必要だと考える性能を満たす物や、もしくはそれに近い性能の物がない場合は自分の所で造るしかないっていう考えに行きつくこともあるんじゃないの?
オーストラリアと似たような戦略環境の国って正直、思い浮かばないしさ。
当然、そういう国向けの潜水艦ってなさそうだし。
あと自由に弄りたいとか色々あるんじゃないかな。
戦略的戦術的欲求より輸出して儲けたいという邪念がすべてをダメにしている
開発能力がないからプログラムを丸ごと買い込むのに、そう簡単に国産化できてたまるか
いまさら他に調達先を求められるでなし
このまま毒喰わば皿まで、ついでに床まで齧るしかなかろう
猿がタイプライタを叩いてなろう小説を書きあげる程度には成功する可能性が高い話だし