軍事的報道

近未来的なCICを実現!富士通がロッキード・マーティンと自衛隊向けに開発した最新技術を発表

米国のワシントンDC近くで開催中の米海軍水上部隊協会シンポジウム「SNA2020」で、日本企業の富士通はパートナーのロッキード・マーティンと「コラボレーションテーブル」と「多機能ディスプレイ」を発表した。

参考:SNA 2020: Fujitsu Unveils Collaborative Table For Japan’s AEGIS Ships & AEGIS Ashore

富士通とロッキード・マーティンが発表した「コラボレーションテーブル」と「多機能ディスプレイ」

富士通が発表した新しい装置は、イージスシステムを搭載した海上自衛隊のまや型護衛艦や陸上配備型のイージス・アショアに装備するために設計されたもので、コラボレーションテーブルはCICに設置されイージスシステムの情報を表示するコンポーネントで、多機能ディスプレイは複数のオペレーターによる同時操作が可能で高解像度のデジタル画像を映し出すことができる。

出典:Naval Newsが公開した動画のスクリーンショット Collaborative Table

この技術は空母に改造されるいずも型護衛艦や次世代護衛艦「30FFM」にも採用される予定で、30FFMに採用されるコラボレーションテーブルは複数の表示装置を組み合わせて全周化(360度)する予定だ。

恐らくこれは、昨年5月に開催された「SNA2019」で三菱重工業が発表した次世代マルチミッションフリゲート「30FFM」に搭載される、近未来的で高度な戦闘情報戦センター「Advanced Integrated CIC」を構成する主要コンポーネントだと思われる。

出典:Naval Newsが公開した動画のスクリーンショット multi-function display

三菱重工業が「Advanced Integrated CIC」と名付けた戦闘情報戦センターは丸い形をしており、全周化(360度)された巨大なディスプレーと14基の多機能コンソールが円形に沿って配置され、中央にはディスプレー方式の戦術テーブルが2基設置されており、富士通が発表した「コラボレーションテーブル」と「多機能ディスプレイ」はそれに該当するのだろう。

気になるのは、この装置が富士通とロッキード・マーティンによって発表という点だ。

ロッキード・マーティンはイージス艦に搭載される「イージスシステム」や陸上配備型の「イージス・アショア」を製造していてる会社で、富士通が開発された装置が今後、日本向け以外のイージスシステムやイージス・アショアに採用される可能性があるのか興味を惹かれる部分だ。

因みに、昨年6月に千葉の幕張メッセで開催された「MAST Asia 2019」で三菱重工業は、2020年に1番艦が進水する3000トン型潜水艦に採用される技術の一部を披露した。

三菱重工業は3000トン型潜水艦には次世代マルチミッションフリゲート「30FFM」にも採用した「Advanced Integrated CIC」を採用することに言及しており、これは富士通が開発した装置が水上の護衛艦だけでなく、潜水艦にも採用されるという意味だろう。

 

※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦まや

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 1月 17日

    COTSということは商用サーバを転用してる可能性もありますが、10年以上の期間継続して開発を続けられるのか不安はありますね。
    富士通はハードディスクに半導体事業と過去も色々切り捨ててきたので次世代システムへのリプレース直前でハシゴ外されそうな気がします。

      • 匿名
      • 2020年 1月 18日

      NECとかもだけど落ち目の電機でまともなビジネスになってるのは国策発注が確実に見込める防衛産業くらいなのでハシゴ外すのは流石にないと思いますよ

    • 匿名
    • 2020年 1月 17日

    潜水艦は電力足りるのかね

    • 匿名
    • 2020年 1月 17日

    製造時期によって互換性がなさそう>富士通
    信用できない……

    • 匿名
    • 2020年 1月 17日

    米軍の対中国の統合エア・シー・バトル構想(対A2/AD戦略)においては米軍と自衛隊との更なる一体が求められていて、その答えの一つがこういった共同開発ですね。そもそも最初に素案を出したのが日本なのです。有事には海空宇宙及びサイバー空間のあらゆる次元において圧倒的な優位を保つことが必要とされ、それに伴い多角的な状況の把握が必要になります。ですのでそれに対応できる新型コンソールを試行錯誤するというわけです。

    より注目度が高いのはイージス艦云々よりも哨戒艦30FFMと司令艦いずもに搭載予定というところでしょう。全部エア・シー・バトル構想への整備で、地味ですが着々と進んでいますね。新型潜水艦と30FFMのシステム統合も同じ理由です。第一列島線内には有人兵器は原則として侵入しませんが、潜水艦だけは例外なので乗員の安全のためにも構想に必要なテクノロジーが優先して搭載されるでしょう。

    • 匿名
    • 2020年 1月 17日

    「多機能ディスプレイ」はまさかとは思うが、Windowsベースを採用ではないよね。ちょっと不安

    韓国の駆逐艦はコンピュータ指揮システムにWindows XPを使用しており、0.8日に1度クラッシュするため定期的に再起動が必要との記事より(2018/10/18)

    • 匿名
    • 2020年 1月 18日

    >ロッキード・マーティンはイージス艦に搭載される「イージスシステム」や陸上配備型の「イージス・アショア」を製造していてる会社で、富士通が開発された装置が今後、日本向け以外のイージスシステムやイージス・アショアに採用される可能性があるのか興味を惹かれる部分だ。

    え~と、今回発表された装置は、現状では日本向けで、
    「日本向け以外」云々は将来への期待、
    といった感じでしょうか?

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