日本関連

2月のF-2墜落事故に続き、航空自衛隊のF-35Aステルス戦闘機1機が訓練中に消息を経つ

航空自衛隊、三沢基地所属のF-35Aが太平洋上で消息不明になったと朝日新聞が報じています。

参考:最新鋭ステルス戦闘機、洋上で消息絶つ 三沢基地所属

航空自衛隊のF-35ステルス戦闘機1機が消息不明

4月7日午後7時27分頃、航空自衛隊、第302飛行隊(青森県三沢基地)所属のF-35A戦闘機4機が、青森県東方太平洋上(三沢基地の東約135km付近の洋上)で対戦闘機戦訓練中、そのうちのF-35A 1機が、レーダーから機影が消え、無線にも応答がないと報道しています。

参考:航空自衛隊 三沢基地所属F-35Aのレーダー消失について(第1報)

岩屋防衛大臣が午後10時頃会見し、現在、自衛隊の救難機や哨戒機が捜索中、海上保安庁の巡視船3隻や、海上自衛隊の艦艇も捜索に参加するため現場に向かっていると話した。あわせて、F-35の飛行を当面見合わせる事も発表した。

第302飛行隊は、今年の3月26日に、F-4EJ改“ファントム”からF-35Aに機種変更を終え、日本初のF-35A運用部隊として正式にスタートを切ったばかりだ。

追記:F-35の墜落事故は、2018年9月に米海兵隊所属のF-35Bが墜落する事故が起きている。これがF-35として初の墜落事故。

補足:第302飛行隊
2017年12月、臨時F-35A飛行隊が作られ、2018年1月にはF-35Aが初配備。その後、米国で製造されルーク空軍基地でパイロットの訓練に使用されたた後、日本にやってきたF-35A 4機と、国内の三菱重工が製造した8機を合わせ、計12機をもって正式な第302飛行隊が発足しました。 今後も国内で製造したF-35Aが第302飛行隊に供給され、最終的に部隊が保有するF-35Aは20機になる予定です。

今年の2月20日にも、 航空自衛隊の第6飛行隊(福岡県築城基地)所属、F-2B戦闘機1機が、訓練中に山口県沖(日本海側)へ墜落したばかりだ。ただ、この墜落したF-2Bに搭乗していたパイロット2名は無事救助された。事故後の調査で、F-2Bを操縦していたパイロットの操縦ミスの可能性が高いと見て現在も調査が行われている。

出典:航空自衛隊 F-2

とにかく、消息不明のF-35Aに搭乗していたパイロットの安否が気がかりで仕方がない。どうか無事でいてくれる事を、速やかに救助されることを祈るのみだ。

 

※アイキャッチ画像の出典:航空自衛隊

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