セバストポリの黒海艦隊司令部にウクライナ軍のものと思われる無人機が突っ込んで爆発、白昼堂々と接近してくる無人機の阻止に失敗した様子がセバストポリの住民に目撃されてしまった。
参考:В Севастополе снова “бавовна”: оккупанты говорят – над крышей штаба ЧФ сбили беспилотник
連日空からの侵入者を迎撃するため作動する防空システムの騒音は現地住民の不安を掻き立てるだろう
クリミアのセバストポリにある黒海艦隊司令部に無人機が突っ込んで爆発したと報じられており、現地当局も「低空で接近してくる無人機を対空火器で阻止しようとしたが残念ながら撃墜できなかった」と発表、白昼に実施された黒海艦隊司令部への攻撃に注目が集まっている。
撮影された動画から商用向けの中国製無人機を改造した自爆攻撃である可能性が高く、ウクライナ南部から飛び立った無人機は黒海を低空で飛行してセバストポリに接近したと推定されるが、発見された後に対空火器で撃墜されなかったのは運の要素が大きい。
***BREAKING***
Developing situation, pending updates and clarity
Attack on #Russian Navy headquarters today appears to have been carried out by a weaponized commercially acquired drone. Similar attacks have been made in high-value targets in Russia previously #Ukraine #OSINT pic.twitter.com/0mHmFXEnoj
— H I Sutton (@CovertShores) August 20, 2022
ただ白昼堂々と接近してくる無人機を阻止できなかった様子はセバストポリの住民に目撃されており、7月末にも無人機が司令部の中庭に突っ込んで海軍記念日を台無しにされているため、クリミアを守るロシア軍部隊にとっては非常に不愉快な攻撃だ。
ロシア軍の防空システムが張り子の虎だったのか、低空で接近する無人機を阻止するのが技術的に難しいのかは不明だが、連日空からの侵入者を迎撃するため作動する防空システムの騒音は現地住民の不安を掻き立てるのに十分役立つだろう。
関連記事:再びセバストポリ上空に無人航空機が侵入、クリミアの安全神話は崩壊
関連記事:露海軍記念日が台無し、ウクライナ軍が黒海艦隊司令部を無人機で攻撃か
※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
安価なドローンが低空から侵入ってことは、ある程度近距離にウクライナの工作員が侵入して操作したか、海上から操作したか(流石に中継機を置いてそこから指令送信するとか、GPSで事前入力した座標まで自動飛行とかそこまでは対応してないよね?)
防空体制もそうだけど、警備や索敵も酷いザルだしロシアの後方の体勢がどうにも平和ボケしてるというか舐めプしてるようにしか見えない
6月のロストフ攻撃に使われた物と同一機種ならばskyeye5000mmPro(巡航120km/h、最大7時間滞空、ペイロード10kg)だそうですが見通し通信or衛星通信対応化orスタンドアローンでINS・GPS信号誘導だったのかは推察するしか無いですね。前回は占領地除いたウクライナ国境から最低100km以上飛んでるので個人的には見通し通信以外だと思いますが…。
ロシアの防空網は穴だらけってことかな?
対レーダーミサイルの効果かもしれませんね。
最初からまもとな防空体制がとられていなかった可能性は十分あると思われますが、この地域へのウクライナ軍による対レーダーミサイル使用は発表も確認もされていなかったと思われますのでその効果はないかと
新任の黒海艦隊司令への就任祝いにタバコを送ったようですね
安価な中華の商用ドローンの性能が
普通に海越え自爆攻撃可能なレベルになってるのが恐ろしい
この上記は多くから戦争前より予想され指摘されていたのに、現実を見ようとしない人だけがドローン軽視をしてる。
この経験をフィードバックした中華がさらに高性能なドローンを台湾、尖閣に投入する日は遠くないと確信するべき
今まで、にこだわっていると必ずこれから、に出遅れるのを知るべし
これを阻止できないのか…
???「無人機なんてロシア正規軍相手には通用しない」
元々ロシア軍相手に通用する、しないとかだけ言っても「場合によりけりでは」としか言いようがないと思うの
ドローンという括りの雑さや、戦争というものの複雑さに対して二元論的に語ってもしょうがないし
戦略とか戦術が複雑に絡み合うからそこ通用するしないは語っても意味がない
必要ない兵器は存在しないしそれさえあれば大丈夫だという兵器も存在しない
上のお二人ともそれは「通用しない」の擁護にはなってないよね?
というかむしろそういう複雑さを無視した「通用しない」論にこそ刺さる意見では。
低空侵入は難しいんですねえ
本邦のJADGEの対応はどうなんでしょう
どうなんでしょう…
普通の航空機でも低空侵入はするので、そこは対応してそうですが、問題となるのはドローンという小型なものまできちんと反応出来るか?ですね。
もし厳しいなら改修するなりしてほしいですね。
逆に言えば、これをやられるかもしれんのよな。早く小型UAVを探知・無力化できる手段を開発配備してもらいたいもんだ。
商用規格のドローンは前線だとえらい勢いで損耗してる(というか、戦線が整理されてSAMの密度が上がった現在TB2とかの生粋の軍用ドローンですら安易な運用はできない)状態なんで、妨害・無力化する手段はシンプルに「ちゃんと備えておけば良い」のだけど
最前線じゃない場所だと難しいのかもね
前線でのドローン寿命は平均7日だそうですね
大量生産が容易でミサイルより安いドローンなんて使い捨てですよ、とくに人命すら軽すぎる戦場ではね
そんなオモチャでも兵器として有効なのは恐るべし
ロシア軍の黒海艦隊司令部にウクライナ軍(と思われる)の小型無人機が1機命中したとしても、黒海艦隊司令部の機能が失われたわけではあるまい。ウクライナ軍は現時点では喜ぶべきではない。喜ぶのなら、ロシア軍の黒海艦隊司令部を機能停止に追い込んだ時であろう。
うーん、本文を読んだのかな?セバストポリの防空火器満載のところをドローンがすり抜けて本部に白昼堂々命中したんですよ。住人からしたら最悪ですよ。そしてその場から逃げ出す人も現れる。その点は作戦通りでしょう。元々ウクライナ軍は指令機能停止したいならこんな単機ではなく複数機で一気に叩き潰しに行くでしょうね。あなたの見当違い甚だしい。
こういうのは心理的な効果も狙ってますよ。
規模や威力は違いますが、ハイマースで指揮機能や兵站、補給路を集中的に攻撃するのと同じです。
主も指摘してるが白昼から対空砲火音がバリバリ聴こえたら住民の不安は募るやろうしね
どちらにせよ観光に来るロシア人は居なくなり、それを見込んだ商売も上がったりで市民の不満も高まる
非正規戦としてはかなりの打撃を与えてるのかも?
ドローンによる攻撃そのものは軍事的には大した影響はないと思います。
しかし、ロシアはこの戦争を「特別軍事作戦」と呼んでおり
「ロシア国内とは関係のない戦いだ」と宣伝してきた経緯があります。
ロシア国民は「自分たちは安全である」と信じてきた分、
ドローンに侵入され、橋や基地が破壊されるという今の状況が心理的に堪えるのであり、
クリミアから脱出しようとする人が後を絶ちません。
クリミアからロシアに帰国した人は、当然、ロシア国民の懸念を招く存在になりますし、
情報を遮断された国では、実体験に勝る情報源はないでしょう。
ネットをしない、海外との関係を持たない情弱の層にこの現実が響くことを期待します
本当のことこそ何よりもまさって強い、だからこそ政権は情報を統制しているのですから
逆にロシア国民の恨みを招いてエスカレートする可能性もあるし、こウクライナにとってはかなりリスキーな賭けだと思うけどな。
少なくとも「いいぞもっとやれ」という雰囲気になるのは危ないと思う
ふむ
安価なドローンで飽和攻撃したら防空システムはまず防衛しきれないということか・・・
前線で飽和攻撃により敵防空網を突破して戦果があがりました、という話ならその結論もわかるけど
後方で奇襲攻撃が成功しました、という話からそれはなくない?
一応防空システムが働いている状態で撃墜できないことがあるのなら成功率が5%程度だとしても
確率論でいけば30機程度飛ばせば阻止できる確率は0.95の20乗なので20%程度しか全機撃墜できません
飽和攻撃すれば結構な確率で成功します
20乗じゃなくて30乗ね
それは単純化しすぎだと思う
まず飽和攻撃できるほどの通信チャンネル数を「安価に」用意できるのかという問題と
数が増えればそれだけ索敵にも引っ掛かりやすくなるというのもあるし
あと、安価と言っても1000万とか普通にするから飽和の量次第だけど例えば30機こいつを飛ばすのと3億円分の巡航ミサイルや誘導ロケットぶにこむのとどっちが効果的かというのも考えないとダメなのでは
誘導ミサイルとどちらが効果的かは自分は議論していません
今回の攻撃が成功したことで確率論でいくと飽和攻撃した場合かなりの確率で成功するといっているだけです。
あと数が増えば索敵に引っかかる確率は上がりますが防空システム側は標的1機当たりの弾幕が減るので1機あたりの成功率は減らない可能性が高いです
まあそれはそれで筋は通ってると思うけど
それは結局(武器種を問わず)物量が有効という古代から現代まで変わらない常識の話をしてるだけに聞こえるけど横に置いとくとして
ソフトキルに対する脆弱性は飽和攻撃を仕掛けようと変わらないのでは?
当のロシアでは敵防空網制圧のために有人機から大量にバラ撒かれるライトニングUAVなるものも開発されてるようだし、飽和攻撃が有効なのはその通りなんだろうなあ
飽和攻撃とは、防御側の対処能力を超える一斉攻撃を加えることです。
つまり対処能力の2倍の一斉攻撃を加えれば、最低でも半数は絶対に阻止できない理屈です。対処可能数に対する阻止成功率や攻撃成功確率が係わって期待できる損害が推定されます。
例えば対処能力の2倍の一斉攻撃を加え、防御側の阻止成功率90%、迎撃を受けない場合の攻撃成功率を50%と仮定した場合、攻撃全体の55%が損害を与えることに成功する計算です。
(訂正)
損害を与えるのに成功するのは攻撃全体の27.5%です。
きっとレーダー要員はタバコで一服しててレーダーを見てなかったに違いない。
マッチもライターも無くて、火をつけてもらいたかったのかもしれない
わざと攻撃を受けて油断を誘っているんだ…
全く卑劣極まりない…許せねえぜロシア軍!
操縦に関わる通信はオフにして、経路と目的地を入力するやり方なら電波のやり取りが無いから発見、迎撃は難しいのでは?
司令部の施設の詳細な位置は判ってるから問題無い。
自爆ドローンなら、空母にある、ネット状のクラッシュ・バリアーのようなもので対処できないだろうか?
どこまで現実的なのかはあるけど、何日か前にクリミア大橋に出たのってこいつじゃねぇかな。
こいつくらいのサイズや性能だと航続距離は700km有りそうだしオデーサから陸上から少し離れた海上をぐるっと回って飛んでもたどり着けそうではある。13日の風向は東から西に天気は良かったが確実に付けるかと言われると微妙だが。
流石に片道特攻で高価な機体を使用するとは思えないがSkyeye 5000 mm Pro辺りならそれなりの航法装置付けて改造したとしても300万円もしないだろうし、これからも嫌がらせとして使うつもりならより安く作れると思うが中国から安定して入手出来るか。
ナゴルノカラバフ紛争でアゼルバイジャン側が、無人機を突っ込ませて敵の防空システムを反応させ、別の無人機がそれを攻撃するという戦術を使っていました。同じようなことをやろうとしたか、そのテストをしているのかもしれません。
この攻撃が実際戦争に役立っているかと言われると疑問だが、あんな低速のドローンを仮にも世界2位と評されたロシア軍が撃墜できずに攻撃を許したというのは驚いた。日本はこうゆう心理面を狙った攻撃に弱いイメージがあるので心配。出来れば今開発中とかいうトラック搭載型レーザー兵器?くらいは早めに実用化しておきたい。
記事中に紹介されている中国製民間ドローンのスペックがこちらに載っています。
リンク
制御半径120キロメートル以上らしいですが、セヴァストポリから120キロメートル地点はクリミア州内(ロシア勢力圏)なので、今回の攻撃はパルチザンとウクライナSOFによる作戦とみてよさそうです。