ロシアは戦術核兵器を使用する代わりに「ルカシェンコを動かそうとしている」という指摘があったが、ルカシェンコ大統領は10日に開催された安全保障会議で「ベラルーシ軍とロシア軍による合同部隊の配備でプーチン大統領と合意した」と明かした。
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ポーランドに配備されるNATO部隊に対応するため創設されたのが合同部隊で、ウクライナ侵攻に転用する可能性は今のところ無い
ルカシェンコ大統領は会議の冒頭「欧米は2020年に色の革命とクーデターによって政権転覆を試みたが失敗に終わり、次に仕掛けた経済的な締め付けと情報戦も効果がなく、残された手段は破壊工作や挑発行為による情勢の不安化からの軍事介入しかない。欧米はベラルーシの政治犯を政治勢力として合法化、反政府勢力への支援を大幅に増やし、西部国境の状況を第二戦線を開くところまで悪化させる計画を準備中で、ウクライナがベラルーシに直接攻撃を仕掛ける計画も存在する」と説明。
さらに「軍事的な観点からウクライナがベラルーシとの第二戦線を開こうとする行為は狂気の沙汰だが、それでも計画は始まっている。欧米は我々を戦争に巻き込むためウクライナに攻撃を仕掛けるよう仕向けているのだ」と明かし、ベラルーシ軍とロシア軍による合同部隊の配備でプーチン大統領と合意したと発表した。
ベラルーシ軍とロシア軍による合同部隊についてルカシェンコ大統領は「我が国に対する脅威のレベルが高まれば合同部隊の展開が開始される」と述べており、露下院のカルタポロフ国防委員長も合同部隊について「ベラルーシ国境近くに部隊を配備し始めた敵対国への対応で特別軍事作戦に参加する必要はない」と説明しているが、合同部隊の規模や構成は決まっておらず「ロシア軍とベラルーシ軍の参謀本部が決定を下す」と付け加えている。
つまりポーランドに追加配備されるNATO部隊に対応するため創設されたのが「ベラルーシ軍とロシア軍の合同部隊」で、これをウクライナ侵攻に転用する可能性は「今のところ無い」という意味だが、ウクライナ国内では「ベラルーシが攻めてきた」「国境沿いで激しい戦闘が行われている」といった噂が飛び交っており、首都防衛を担当するウクライナ軍北部司令部が「現在まで国境地帯は完全な支配下にあるのでパニックを広げないでほしい。もし誰かが国境を犯せば我々が迎え撃つ」と声明を発表している。
因みにベラルーシと国境を接するキーウ州やチェルニーヒウ州の要塞化は首都攻防後も続けらており、東部や南部に戦いの主戦場が移っても一定数の戦力が張り付いているため、ベラルーシ軍がキーウ方面に侵攻しても酷い目にあうだけだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Президент Республики Беларусь
結論:いつものルカシェンコ
今までのらりくらりと参戦を回避してたルカシェンコおじさん
ここに来てプーチンから圧が加えられたのか?
今このタイミングで参戦するメリットが無いから
余程の脅迫か何かが無ければ参戦はしないと思うんやけど
ベラルーシ軍がウクライナに侵攻するのは国民も軍も支持しないでしょう。ウクライナ侵攻に賛成は5%という世論調査もありますし(おそらく7月ごろ)、軍部も公然と反対していました。
今回の作戦はあくまでもベラルーシを守るためのものと言っており、それで「ちゃんと参加した」というレトリックにするつもりではないでしょうか。ただロシア軍と一緒に展開することで、ロシア軍がベラルーシ軍のふりをして侵攻することがやりやすくなり、そういう策は弄してきそうです。
以前から「ベラルーシ軍はポーランドやリトアニアに睨みを効かせている」と嘯いてましたし、やってること自体は(現時点では)特に変わってないんですかね
会議冒頭の説明部分、鼻ほじりながら言ってそう(偏見)
ウクライナは先手を打ってベラルーシとの間の橋を全部落としたって
来るなら来いとおどしにかかってるらしいよ。
まあ ベラルーシ陸軍って1万5千ぐらいだからそのうちこれに使えるのは
半分以下でしょ。
それほどの増援にはならないし、こっちは元々士気がロシア軍よりさらに低い。
ウクライナ領内からロシアがベラルーシに砲撃する偽旗作戦あるね
それ効かない。
春にやったが動かず。
プーチンよりもルカシェンコの方がしたたか。
煮ても焼いても食えないとはこのことか
偽旗作戦がおハコって評判が立っちゃった時点でもう使えない作戦になっちゃったw
そういう意味ではロシアの後からでもバレちゃう程度の偽旗作戦って刹那的で場当たり的な戦法でしたね。
まぁ米国ならバレないやつとかやりそうですが、というかすでにやってるかも。
死なばもろともw
やばくなったらルカシェンコはあっさりロシアを見捨てる。
おお、見よや
独裁者(とその信奉者)達が共に転がりゆく坂、その先を
手を取り合い、共に足を引っ張り合い
賑やかな嬌声と共に、其は地獄なり
(中略)
腸の原にて歓待するは、彼らの育みし悪鬼なり
彼らの奏でし楽の音は、淫らに血に濡れた亜鈴(あれい•ダンベル)なり
などという詩が、数年後かの地で詠まれるところを夢想した。
これでベラルーシはいっそうロシアに囚われたことになる。
ルカシェンコはウクライナに出兵はしたくないし出来ないだろうが、プーチンとの関係上何らかの形を表すように求められたのだろう、この合同部隊はベラルーシを守るのでなく縛るための装置
沈むロシアと一蓮托生にされていくのだろう
ロシアは今や指図ではなくお願いをしなければならない立場な上、合同部隊の編制内容も明かされていない。
「ロシア軍とベラルーシ軍参謀本部が決定を下す」が事実なら、ウクライナ侵攻には使うことのできないプーチンへのリップサービス部隊と見るのが自然でしょう。
ロシアが優勢と見られる時でさえのらりくらりと参戦を躱してきたのに、このタイミングでやるような時流の読めない人間ではないのは明らか。
もうひとつ、ルカシェンコとしては国内の民主化勢力を押さえるためにはロシアの支援を得るしかない
痛し痒し、弱みのある同士が失脚を怖れて手を繋いでる
じゃがいも動員で余力がないからロシア軍の手を借りなきゃね
てのはさておき、もしかしてルカシェンコの首根っこ押さえに来たか?
ウクライナの状況から国民の目を逸らす為にベラルーシでドンパチ始めないだろうな
もし選挙で欧米寄りの民主派政権出来たら武力介入するからな って何年か前にプーチンから言われたって話があったし、無いとは言えませんね
余力無い今やらんと思うけど、流石にそれはやらんでしょってことを平気でやってるからなぁ
ロシアの動員兵をベラルーシに訓練させるならあり得るかも
なるほど、動員兵の拒否感が低いウクライナに派遣されない部隊というのがミソですね。
ある程度の練度になったところで演習とでも言ってウクライナ行きの列車に乗せてしまえば、後は転属の事務処理をするだけと…
いやいや、じゃがいもの収穫なんて毎年のことなのに、なんで今年、国家総動員なんて言葉をつかったんでしょう?
ウクライナには兵士を送らないってことでしょう。
でも「国家総動員」という言葉を使うために、ロシアでは子供たちが収穫期は手伝っているではないか、とロシアの美風を見習うかのようなことを言っている。
ここらが、ルカシェンコのルカシェンコ足るところ。
タヌキもタヌキ、大ダヌキ。
ベラルーシ軍の規模は4個自動車化狙撃旅団、3個砲兵旅団、2個ロケット砲兵旅団、加えて空挺3個旅団に小規模な空軍。
大したこと無さそうですね。
この規模でどうにかなる近隣国だと、ドイツ現在の連邦軍なら互角かもしれんぐらいか
笑っちゃった
そうだよね
すごいですね。
まわりを陸地に囲まれてるドイツなのに、まわり海ばっかりの日本よりも陸軍少ないなんて。
ドイツ「だってロシアが攻めてきたら、戦うのはポーランドの仕事なん(ここでワルシャワ条約機構の再結成が提起される。)」
その他に国内軍(で作戦行動できそうな部隊)は2個旅団、1個大隊。郷土防衛部隊(規模不明)もいます。
また上げていただいた空挺旅団の一つはスペツナズが源流の特殊部隊のはず。
小規模ですが駐留ロシア軍もいますし、国境に張り付かれると注意を割かれて面倒ですね。
合同部隊の編成、脅威が高まれば展開する、ってだけで具体的な情報は無し。
今の状況でロシア軍をベラルーシに派遣しても遊兵化するだけなんでロシアは孤立していないってマイクパフォーマンス?
適当な洪水とか治安問題を口実にバックれる気だな。
ルカシェンコは参加したくなくても、最後まで突っぱねきれるだろうか心配。
ウクライナ戦争への影響は少ないだろうが、ベラルーシ国民が気の毒
一歩踏み込んだ宣言ですが誰も本気で参戦するとは思っていないあたり
ルカシェンコ大統領の信用度が高いのか低いのか…(苦笑
実際は武器弾薬の融通から始めるとかでしょうか
ベラルーシ軍にロシア招集兵の訓練を任せるとか?
自国でやってる余裕が無いから、何でも使えるものは使いたいだろうし、
ベラルーシ自体は侵攻に消極的でも、これ位なら可能と見ているのかな。
「ウクライナ(とNATO)によるベラルーシへの攻撃」へ対処するための部隊だから、北部からの侵攻を要請されても「いや防衛用の部隊なんで」と突っぱねる気なんだろうな。
ウクライナとしてもそれは分かってるだろうが(今まで通りとはいえ)一応北部は警戒しないといけないし、そういう効果が見込める以上ロシアも強くは言えない。
さらに言えば、ベラルーシはここまで完全にロシア寄りとはいえ肝心の部隊参戦は拒み続けている。欧米も本格的な制裁してヤケクソ参戦なんてされたら困るから、制裁もやりづらい。
結果的にロシアからも欧米からも一定のラインを越えさせない、絶妙なポジションを保ち続けてる。自己保身の天才だよルカシェンコは
大勢力の狭間に位置する国が生き残るには、真田昌幸みたいな狸オヤジが舵取りをするのがベターなのかも知れず、ルカシェンコはその典型。節操がないとか、独裁的であることで批判は受けるだろうが、プーチンからの圧力を上手にかわしてきたし、これからもそうだろうと思います。
カザフスタンの先代ナザルバエフや、ウズベキスタンの先代カリモフも同類ですね。「タラス・ブーリバ」でユルブリンナーが演じた独立心旺盛な国民性なのか、ウクライナにはこういう大狸が育たなかった。
不正選挙でルカシェンコが大統領になれたから、ベラルーシはベラルーシとして独立を維持できてるの
事実は小説よりも奇なりって感じで興味深いよな(この戦争、そういうこと多すぎるけど)
塞翁が馬かな?
記事のタイトルでついにか!?とか思ったけどいつも通りのルカおじさんだった。
むしろ合同部隊に配置されたロシア軍人は「やった!ポーランドと睨み合うだけでウクライナに行かなくて済むやんけ!!」って大喜びしてそう。
本当にのらりくらり躱すのがうまい。
スペインに行って闘牛士にでもなったらいいんじゃないか
合同部隊の陣地からウクライナにミサイル攻撃し、ウクライナが反撃したら、「ベラルーシ軍への攻撃だ!」と主張して、無理矢理ベラルーシを巻き込む。サポリージャ原発の代わりにベラルーシ軍を盾に使おうという狙いですかね?
ロシアの狙いが丸見えとはいえ、実際に合同部隊が反撃を受けたら、ベラルーシ軍も何もしないわけにはいかないでしょう。そういう事態を回避するには、「合同部隊」の実態を工夫する必要がありますが、ベラルーシ軍はどんな妙案をひねり出すかな。。。
プーチンの要請を蹴って参戦しないのがこのおじさんの唯一良いところだからな
ルカは、ベラルーシを支援してくれるプーチン氏の盟友・親友なので裏切れないが、プーチン後にはEUへ接近するだろうと以前から評されている。
人口が1千万にも満たない農業国がロシアと対等に渡り合うには、独裁国家のトップ同士の友好関係が必須というだけに過ぎない。ルカはピエロも演じられる狡猾な人物。
ひょっとしてポーランド国境にNATOが戦力積めばルカへの援護射撃になるかも。
「ヤツらがおっとろしいんで南には動かせないっす」とか言いやすく。
あうんの呼吸でこれがルカに伝われば良いんですがw
マトモな教育隊が壊滅したロシアの肩代わりと国民の批判をかわすために政府高官の志願兵を集めて逗留してもらう場所作りじゃないですかね?
道化を演じることを厭わず、のらりくらりと参戦を回避するルカシェンコがこのサイト内の癒し枠になり始めたw
終戦まで回避し続けたら本当に映画になりそうだな
ルカシェンコじゃなくて国民が状況を理解しててルカシェンコを支持してないのからこうなってるのでは?
明らかに国民や軍から支持されてないしいくら独裁者といえど裸の王様ではね
2月や3月のウクライナ侵略序盤でベラルーシはロシアに協力的だったけど、これは背後でロシアの核ミサイルをベラルーシに配備(事実上の核共有)する動きがあったのと関係あると思う。あれからルカシェンコは国際世論を気にして曖昧な態度をとってきたけど、ここにきてプーチンから「協力しないなら核配備は無しだ!」とせっつかれたのかも。
ルカシェンコはロシアを批判したりくっついたりのらりくらりと利益引き出して自分の権力を維持してきたから今もそのつもりだろう
ロシアがなんとしてでも参戦させたがるのをどう対処するかが彼の集大成でしょ