ロシア関連

ウクライナ軍の攻撃? 今度はクリミア大橋に近いロシア領の燃料タンクが炎上

ロシア軍占領下のセヴァストポリにある燃料タンクが炎上して注目を集めたが、今度はクリミア大橋に近いロシア領クラスノダール地方にある燃料タンクが炎上しており、今のところウクライナ軍の攻撃によるものなのかは分かっていない。

参考:В Краснодарском крае загорелся резервуар с нефтепродуктами

クリミア大橋に近いので、これがウクライナ軍のドーロン攻撃によるものならロシア軍にとっては不味い事態だ

4月29日にセヴァストポリのコザチャ湾にある燃料タンク=44°35’00.3″N 33°25’02.6″Eで大規模な火災が発生、地元当局者は「ドローン攻撃で火災が引き起こされた」と主張、クリミア出身の連邦院(上院)議員は報復として「オデーサにある石油貯蔵施設や軍事拠点を破壊すべきだ」と訴えていた。

出典:Telegram経由

この件についてウクライナ軍南部司令部のナタリア・グメニュク報道官は「敵の兵站を弱体化させることは我が軍の積極的な作戦準備(反攻作戦のこと)の1つだ」と主張していたが、今度はクリミア大橋に近いクラスノダール地方ヴォルナ村周辺の燃料タンクが炎上している。

露メディアは「この火災で死傷者は出ておらず、消火に向けて可能な限りのことを行っている」と報じているが、出火原因については不明らしい。

厳重に守れたクリミア大橋に近い場所での火災なので、これがウクライナ軍のドーロン攻撃によるものならロシア軍にとっては不味い事態(ロシア側の情報源はドローン攻撃によるものと主張している)だ。

関連記事:ウクライナ軍がセヴァストポリを攻撃か、ロシア軍はバフムート市内で前進

 

※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由

バフムート市内の戦い、ウクライナ軍が保持する一画を襲うロシア軍の砲撃前のページ

LIG Nex1、Phantom Strikeと同じ空冷式のAESAレーダーを披露次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    期限を切ってきたロシア、新しい安全保障条約に関するNATOとの交渉は1月開始

    ロシアのラブロフ外相は22日、先週提案した新しい安全保障条約について「…

  2. ロシア関連

    ロシア、カリーニングラード配備の極超音速ミサイルでNATO本部を射程内に収める

    東欧諸国に駐留する兵力を増強するNATOに対抗するためロシアは7日、カ…

  3. ロシア関連

    極超音速兵器が検出可能? ロシアが発表した輸出用レーダー「59N6-TE」の実力

    ロシアが売りに出した極超音速兵器を含む航空機を効果的に検出可能な輸出用…

  4. ロシア関連

    ロシア軍がミサイルを配備したベラルーシの基地で爆発、現地当局は事故だと発表

    ウクライナ北部を攻撃するためロシア軍がイスカンダルMを配備しているベラ…

  5. ロシア関連

    アルメニア駐屯のロシア軍、48時間で9機の「バイラクタルTB2」無力化に成功か

    ロシア軍が最新の電子戦システムを使用してトルコ製無人航空機「バイラクタ…

  6. ロシア関連

    ロシアも戦闘機に小型無人航空機を統合、Su-57のウェポンベイにライトニングUAVを搭載か

    ロシアの第5世代戦闘機Su-57はウェポンベイに複数の小型無人航空機を…

コメント

    • class
    • 2023年 5月 03日

    実際にロシアの燃料関係に与える影響ってどれほどなんでしょうか
    詳しい方いらっしゃいますか?

    2
      • 永谷園
      • 2023年 5月 03日

      弾薬の不足はウ・ロ双方聞きますけど燃料は、開戦当初のトラック輸送問題以来聞かないですね
      現地の兵士への食料供給を見るに、燃料供給も同様にロシア軍のほうがウクライナより燃料供給が劣ってるのではと勝手に思ってます

      開戦当初と違ってロシアは全前線で防戦に回ってるので燃料問題は弾薬ほど重大な問題ではないのかも

      ただ7ヶ月で兵站担当の大臣を変えた所をみると相当頭を悩ませているのではないでしょうか

      7
        • 名無しさん
        • 2023年 5月 03日

        両軍ともに戦線は膠着しているので、いかに燃費の悪い装甲車両といえど、そこまで燃料の供給に苦しむことはないかもしれませんね。ただし、空軍や海軍を維持するためには絶えず燃料の供給が必要なので、そっちの方の作戦に支障が出るかもしれません。

        13
      • 黒丸
      • 2023年 5月 03日

      元々ロシアは原油や天然ガスの輸出国であり
      その輸出についてもロシアの黒海における輸出拠点はノヴォロシスクとトゥアプセなので
      クリミア半島で燃料が燃えても原油輸出に影響はないかと。

      クリミヤで備蓄が減少して輸送や防衛の手間が増えるということはあるかもしれないが
      石油精製プラントも制裁下での生産減少により操業に裕度があると思われるので
      地域ならともかくロシア全体への影響は小さいと思われます。

      リンク

      2
    • ウイヒッ!
    • 2023年 5月 03日

    おめーの防空システムガバガバじゃねーか(呆れ)

    ほんとドローンは対空ミサイル・防空システムの天敵すね、一々撃ち落としてたらミサイル何発あっても足りんし
    3年前のナゴルノ・カラバフはいい教訓

    14
      • 匿名
      • 2023年 5月 03日

      これは完全にやってんねぇ!
      いつでもクリミア大橋落とせるからさっさとロシア人は逃げろって言うメッセージなのかな?

      12
      • サッサトーシロー
      • 2023年 5月 03日

      クレムリンがドローン攻撃されたとのこと。
      プーチンは無事です。

    • サーフ系ボディビルダー
    • 2023年 5月 03日

    これマジ?ロシアの防空ザルすぎだろ… まあ燃料タンクは薄いしドローンは撃墜しにくいしで大変だな ロシアはベルゴロド州でも鉄道攻撃あったしザポリージャ州では砲撃も激しくなるしウクライナ反攻の可能性が濃いすか?

    8
    • 2023年 5月 03日

    囲いを作るとか最低限の対策は出来そうなもんですけどね
    バカでかい発電施設と違って石油精製所ですよね?カバー出来ない物なんですかね?

    1
      • G
      • 2023年 5月 03日

      石油精製所+タンクの規模は発電所よりも大きいのでは

      37
    • DB
    • 2023年 5月 03日

    昨日ショイグが「ウクライナの攻勢来るからミサイルの生産を短期間で2倍にしろ」って無茶振りしてましたからやっぱりミサイルの欠乏はウクライナだけでなくロシアにとっても悩みどころでしょうね

    やっぱり怖いスねミサイル戦は

    11
    • bbcorn22
    • 2023年 5月 03日

    攻撃で手一杯で防空も国内の治安維持もひどいものだな。
    ペテルブルグでさえ防空システムを全部攻撃にまわして空になってるらしいから。
    橋も簡単に交通不能になるのが証明されちゃったし。
    いろいろ大変だわ ロシアも。

    7
    • おわふ
    • 2023年 5月 03日

    新しいウクライナの長距離自爆ドローン。
    使えるものが出来たみたいですね。

    18
    • 八面体
    • 2023年 5月 03日

    防空が弾切れの前に反撃しないと負けるのね。トマホーク500発も今更?と思ってたけど。数が必要な弾種は国産化してほしいな。

    5
    • 2023年 5月 03日

    ウクライナはシャヘドに対してほぼ打ち落とせているのに、ソ連時代に発注したS-300が余りまくってるロシアが対応できないのは不思議ですね。
    S-300は航空機に対しては脅威だけど無人機の飽和攻撃に対しては言うほど強力ではないんですかね ?
    地上攻撃に使うくらい無駄使いできるから節約ではないだろうし。

    6
    • ななし
    • 2023年 5月 03日

    ドローンに対しては第二次大戦中の対空砲で弾幕を貼るやり方が有効なのでは?
    ロシア軍の倉庫には昔の対空砲も眠っているような・・・

    1
    • 7.74
    • 2023年 5月 03日

    ドローンはほんとに探知が難しいんでしょうね…両軍共に効果的に迎撃出来る兵器が有るのかと疑問に思います。
    通常の航空機や巡航ミサイルより小さい、低空、低速で侵入してくると考えると高価なステルス戦闘機と同じかそれ以上に厄介なんじゃないでしょうか?

    5
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  4. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  5. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
PAGE TOP