トルコ最大の防衛見本市「TEKNOFEST2023」が27日に開幕、BAYKAR社はジェットエンジンで作動する徘徊型弾薬「KEMANKEŞ」を発表、50km以上先の目標を攻撃できるKEMANKEŞはTB3やAkinciだけでなくTB2にも搭載可能だ。
参考:KEMANKEŞ KAGEM Dolanan Mühimmat ilk kez görüntülendi
BAYKAR製UCAVの対地攻撃能力は飛躍的に強化されるため大きな注目が集まっている
BAYKAR社はTEKNOFEST2023で徘徊型弾薬「KEMANKEŞ/ケマンケシュ(英名KAGEM)」を発表、折りたたみ式の主翼とジェットエンジンを備えたKEMANKEŞの最高速度はM0.7、最大作動範囲は50km以上、AIを利用した光学誘導システムは困難な状況でも目標を自律的に識別し「高精度の交戦能力を提供する」と述べており、最大の特徴は比較的大型のAkinciやTB3だけでなく「TB2にも搭載できる」という点だろう。
徘徊型弾薬「KEMANKEŞ」 | |
全長 | 1.73m |
高さ | 0.4m |
翼幅 | 1.25m |
重量 | 30kg |
ペイロード | 6kg |
最高速度 | M0.7 |
巡航速度 | M0.3 |
滞空時間 | 60分 |
運用高度 | 18,000フィート(5,400m) |
最大作動範囲 | 50km以上 |
TB2のペイロードは150kgなので4ヶ所のハードポイント全てにKEMANKEŞを搭載することができ、既存の攻撃手段=MAM-C/8km、MAM-L/15km、MAM-T/30km+、Bozok/9km~15kmよりも作動範囲が広く、動力を備えているため目標までの飛行コースも変更可能で、BAYKAR製UCAVの対地攻撃能力(破壊力自体は小さい)は飛躍的に強化されるため大きな注目が集まっている。
UCAVから運用可能な徘徊型弾薬は幾つか開発されているもののジェットエンジンで駆動するものは恐らく初めてで、ペイロードに追加の燃料を搭載できればTB2の情報・監視・偵察(ISR)能力はリスクの高い空域でも機能するようになるだろう。
Yeni çağın dijital akıllı mühimmatı Bayraktar #KEMANKEŞ 🚀
Bayraktar #KEMANKEŞ loitering munition:
Advanced, autonomous, and accurate#TEKNOFEST2023 🚀 pic.twitter.com/DbC6BRlJQY— BAYKAR (@BaykarTech) April 27, 2023
Mini Akıllı Seyir Füzesi Bayraktar #KEMANKEŞ #TEKNOFEST2023 🚀 pic.twitter.com/sM3FXQrJd8
— BAYKAR (@BaykarTech) April 27, 2023
因みにトルコメディアは「5月1日=TEKNOFEST2023の最終日にTF-X関連のサプライズがある」と報じ始めている。
追記:KEMANKEŞの最大射程が200km以上と報じられているがBAYKAR発表の数字ではない。
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※アイキャッチ画像の出典:BAYKAR
一部軍オタが未だにバイラクタルを見下してるのが心底理解出来ない
日本なんかよりはるかに先進的なドローン大国なのに
同感です
特にTB2は自衛隊でも試験運用される見通し(事実)だって言ったら、一部軍オタは狂死するかも知れませんね
KEMANKEŞも手頃な大きさだし出来が良さそうなので、自衛隊でも試験導入してノウハウを吸収する価値は有ると思います
ジェット推進で自律誘導の爆弾…それってミサイルじゃねーの?(ポンコツ)
ドローンなのかミサイルなのか巡って管轄とか予算獲得で揉めそう
巡回モードを持つ巡航ミサイルだよね。
自爆型ドローンは、結局自己誘導のミサイルや魚雷で技術的なものより、企画力を評価すべきだよね。
徘徊型弾薬とミサイルを同一視してるコメントする人が現れるのはまとめサイトでは珍しくないけど全く違うっしょ。
基本的に巡航ミサイルは発射前に諸元情報と飛行コースを入力したらその通りに飛ぶしかなく、中継役がいなければ急なターゲットの変更も不可能。固定目標ではなく現在進行形で機動し続けている目標には週末段階で出会えなきゃ命中は期待できない。仮にターゲットが固定目標であっても誤差は発生する。
対して徘徊型弾薬はリアルタイムで飛行ルートを操作でき極端な言い方をすれば東西南北に飛行ルートを任意に変えられる。今回の記事の機体はジェットエンジンだから無理だろうけど従来の機体はステイに近い事をさせる事も可能。実際に視認して攻撃できるわけだから攻撃精度もミサイルよりも高いと考えられる。攻撃しなくともEO/IRセンサーで得た情報は味方とリアルタイムで共有が可能。
素人目に見ても両者の違いは大きいよ。
MPMSは?
節子、それドローンやない。
MPMS=96式多目的誘導弾システムなら、只の光ファイバーTVM赤外線画像誘導方式の有線ミサイルや……
ここのサイトのコメント欄は近頃攻撃的だね。前は心底とか発狂とか怖い単語は使わず、むしろ和気あいあいとしてた印象だけど。
なんかヤフコメみたいになってきた。
議論が白熱しての流れならまだ分かるけど、
近頃は何処かからエゴサして来て勝手に怒ってる人が多くて参る。
まあ、現実でもあんなんだろうなと同情はしてしまうが。
管理人さんが検閲しなくなってるからね
庭と同じで管理しないと雑草が生い茂る
検閲してないですかね?
先週だったかな、「韓国スゴイ日本クソ」のテンプレ釣りコメントは即消されていたような
異論者に攻撃的に粘着していた人については最近見ないですね
『最大作動範囲 50km以上』(元記事∶50+ kilometre)
おっと。これは素直にカタログ信じちゃいけないタイプかな?
桜花を連想してしまう・・・
BAYKARにジェットエンジンやターボプロップエンジンを
供給しているのは何処の会社だろう。
モトール・シーチで良いのだろうか。
運用機材もプレデターみたいな仰々しい指令用のコンテナも必要なさそうだし、ソフトウェアのUIもパッと見ユニバーサルで操作感も良さそうだし、
こういう良い意味で手軽さが強みの一つなんだろうなぁ。
さらっとキプロス真っ赤でトルコ領アピールも余念がないし。
両側のエアインテークちっさいなー、こんなサイズでこの機体が飛ぶんですねぇ
仮にBAYKAR社製品を自衛隊が正規装備したとして、ライセンス生産になるのか輸入になるのかどっちなんですかね?
参考記事(トルコ語)本文の機械翻訳なんで正しいか分かりませんが、
>ミッション範囲が200 +キロメートル, 通信範囲が 50キロメートル
とありますね。
BAYKAR社会長が「KEMANKEŞはミニ巡航ミサイル」と語ったそうですし、発射母機を通し母機から50kmの範囲で制御可能で、それ以上は自律的に作動して設定目標を捜索・突入するのかも。