ロシアが売りに出した極超音速兵器を含む航空機を効果的に検出可能な輸出用レーダー「59N6-TE」の実力は本物なのだろうか?
参考:ROSOBORONEXPORT TO ROLL OUT A STATE-OF-THE-ART RADAR, CAPABLE OF DETECTING HYPERSONIC TARGETS
非常に商売上手なロシアの輸出用レーダー「59N6-TE」仮に探知できてもほぼ無意味
ロシアにおける防衛機器の輸出入を仲介する唯一の企業 「ロソボロネクスポート(ROSOBORONEXPORT)」は極超音速兵器を含む航空機を効果的に検出可能な輸出用レーダー「59N6-TE」を市場に投入する準備が完了したことを発表した。
このレーダーの正体はデシメートル波(UHF)と呼ばれる周波数を使用した極超短波レーダーで、ステルス機検出に有利だと言われている米海軍の早期警戒機E-2Dが採用したAN/APY-9(UHF-ESA)と同種のレーダーだと推測される。

出典:ROSOBORONEXPORT 59N6-TE
ロソボロネクスポートによれば市場に投入される59N6-TEは車載型の移動式で最大450km(高度200km以内)離れた目標を検出することが出来ると言う。
しかも検出可能な目標には極超音速兵器や弾道ミサイルが含まれており電子妨害下でも安定して作動すると説明しており、複数ある作動モードの中でもリアルタイムモードなら1,000個以上の目標を同時追跡でき、8つの異なる種類を認識できるらしい。
ここまで読むと極超音速兵器を探知可能なレーダーということで凄いと感じるかもしれないが、既存のレーダーで極超音速兵器の検出が難しいのは検出するためのアルゴリズムが無いためで、ロシアは極超音速兵器の実用化が完了しているため検出に必要なデータを収集できるため検出アルゴリズムの構築に成功しているのだ。
問題はマッハ5.0(時速約6,170km)以上の速度で距離を詰めてくる極超音速兵器を地上ベースのセンサー(59N6-TE)で効果的に捕捉する場合、仮に最大探知距離(450km)で探知出来たとしても捕捉可能な時間は数分しか持たないため効果的なレーダー網を構築するには少なくない数の59N6-TEをメッシュ状に配置してリレー方式で捕捉し続けなければならない。
特に59N6-TEは高度200km以内の目標しか検出できないため、何とか極超音速巡航ミサイル(HCM)の検出は可能でも高度200km以上を飛んでくる超高速滑空飛翔体(HGV)に対しては無力(検出出来たときは着弾する時)である。
関連記事:極超音速兵器に既存の迎撃システムが役に立たない理由
そもそもロソボロネクスポートはレーダーしか売らないため、59N6-TEを購入しても極超音速兵器が着弾する数分前に警告を出すことにしか利用できないにも関わらずアジア太平洋地域、中東、北アフリカの国々からの発注があることを期待しているらしい。
なるほど、中々うまい商売である。
※アイキャッチ画像の出典:ROSOBORONEXPORT 59N6-TE
極超音速ミサイルを配備してる国は·····。
マッチポンプすぎる。
マッチポンプで売るレーダー、
機体価格を抑えてLCCで荒稼ぎな戦闘機、
確かに商売上手ですね。
最近のロシアは金と技術が無いのを隠すかのように
プロパガンダを強めているな
こんな事でだませると思っているのかw
技術が無かったら極超音速ミサイルも、今回のレーダーも造れない。
旧西側とは技術が発展する方向性が違うだけ。
ステルスの理論を構築したのは旧ソ連でしたっけ?
それを実用化したのは米国でしたが。
ニホンみたいになんの手立てもなく「震えて待つ」だけよりゃマシじゃないですかね…
同種のレーダーを備えたE-2Dは、日本も一年前に導入済みです。
記事にも書いてるでしょ?
西側の筐体には専用の探索モードが無いって
誹謗中傷と誤誘導の区別がつかない小作人の見える世界はさぞ素晴らしいものかと
ロシアには、自国で運用も出来ないのに輸出で大儲けを夢見る中韓より技術があるのは確かで、
それだけにどう警戒していいのかわからない部分がある
生産技術が全般的に●ですからねぇ
韓はともかく「中の技術が無い」は流石に事実誤認では?
ぶっちゃけ予算も開発機会もないニホンを軽く周回遅れにする位の技術格差が
現実に生じてる訳だが