国防総省から非常に興味深い数字が出てきたのでF-16C/D Block70(通称V仕様)の機体価格について計算することが出来た。
参考:Contracts For April 2, 2020
F-16Vは西側に第4.5世代戦闘機の中でグリペンに次いで安い機体だった
2019年6月、米国防総省はブルガリアに対して推定費用16億7,300万ドル(約1,800億円)でF-16C/D Block70/72を8機売却する契約を承認した。
この契約パッケージには8機分の機体だけでなく搭載兵器や各種スペアパーツ、要員のトレーニング、地上シュミレーター、各種消耗品、メーカーによる保守サービスなど同機を運用するために必要になる全てのものが含まれており、さらにFMSの行政手数料や輸送費なども加えられたものが推定費用16億7,300万ドルとなる。
但し16億7,300万ドルという金額はブルガリア政府に許された調達予算の上限を超えていたため総額額を12億ドル以内に収めること要求した結果、最終的に総額12.5億ドル(約1,350億円)でF-16を8機導入することで合意した。
単純に計算すればF-16C/D Block70/72 1機あたりの導入費用は約1.5億ドル(約162億円)となるが、これは純粋な機体のみの価格ではなくライフルサイクルコストを含んだ価格なので機体価格については1.5億ドル以下としか言いようがないのだが、国防総省がロッキード・マーティンに対してブルガリア空軍向けのF-16C/D Block70/72を発注した数字が出てきたため純粋な機体価格を計算できる。
国防総省は4月2日付けの契約で、ロッキード・マーティンにブルガリア空軍向けのF-16C/D Block70/72 8機を5億1,200万ドル(約554億円)で発注したと書かれており、この契約金額には約420万ドル(約4.5億円)の事前オプションが含まれているらしいが、この事前オプションが何を指しているのか不明だが発注金額に占める割合が少ないため機体価格に含めて計算を行う。
発注金額5億1,200万ドル ÷ 発注数8機 = 1機あたりの機体価格は6,400万ドル(約69.3億円)
このように計算すると中々、生生しい数字が出てきた。
第5世代戦闘機F-35Aの価格はロット11生産分が約8,920万ドルなので、第4.5世代機に分類される最新のF-16Vが「6,400万ドル」なのは感覚的に妥当ではないかと感じる。では調達する機体の合計価格が5億1,200万ドルに過ぎないのに何故12.5億ドルも要求されるかだ。
スペアパーツや搭載品の価格を1つづつ調べてはないが、一般的に西側製戦闘機のライフルサイクルコストは機体価格の2~2.5倍と言われているため5億1,200万ドルを2.5倍すると丁度12.8億ドルとなるため、これも妥当な金額なのかもしれない。
しかしF-16A/Bの機体価格が1,460万ドル、F-16C/D Block30/32の機体価格が1,880万ドルであったことを考えれば軽量で安価が売りであったF-16も非常に高価になってしまったと言わざるを得ないが、競合する第4.5世代機のラファール(約8,000万ドル)やタイフーン(約9,000万ドル)に比べれば安いため今後もF-16Vを新規で導入する国が現れるはずだ。
※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
マルチロール機だし所謂大国やイスラエルとかを除けばF-16Vより強い戦闘機を装備している国はほとんど無いから、政治的理由や価格面で購入出来ない国以外なら「コレ買っときゃ良いんじゃね」となりそう。
トータル費用で差が出てくるんだろう
お隣のKFXは尚更売れないでしょう。殆どの国はF-16Vで十分。F-35は色々な制限があるのでどこでもは売ってくれない。
仮に完成したとしても、アメリカ製ウエポンが使えない、インドネシアが泥船からトンズラしたら機体単価が跳ね上がりF-16Vより高価格になりかねないKFXを購入する国が有るとは思えない。
こう見るとやっぱりf16ってバグってるよなぁ
日本もF16Vで十分
コロナの影響で軍事費支出が難しくなってきた今
今後のF35A取得分はF16Vに切り替えるべき
突っ込みどころ満載だわー。つまんね。
予算がない→単価の安いF-16を選べと言うなら、将来30年以上J-20やsu-57に数的に劣勢な本邦が対抗できると言ってくれ。
いや、単にF-35嫌いなんであればF-22再生産だzeぐらい言えるだろう。魔改造上等論でもいいぞ。
いいや米帝の機体は美しくないと言うならsu-57ライセンス生産でもいいぞ。認める、ロシア製戦闘機は美しいぞ。
さあどれを選ぶ? ちったぁ面白い意見いってくれよ
すごい!20年くらい前にネットにいた人みたい!
その根拠を1行たりとも書かずいきなり断言から入るのは無視して欲しいから書き込んでいるのかね?
だったら書き込まない方がよいと思うよ。
その根拠を一行たりとも書かずいきなり断言に入っているのは、自分の主張を無視して欲しいから、という理解でよい?
であれば最初から何も書き込まない方が良いのでは。。。
中露に対してF-35は一定期間以上抑止力になるけどF-16Vではならない。
今後量産効果でF-35の単価が下がればF-16Vとの価格差も縮まるからF-35をF-16Vにする意味が無い。
F-16Vより、F-2を延命処理&HIGH POWER AESA換装した方が、レーダー探知性能が上でかつ費用的にも恐らく安く済むと思います。
F-16VのSABRってF-35に搭載されているAN/APG-81に準じているけど、
HIGH POWER AESAは「他国第5世代機比で1.5倍のレーダ探知性能」で、F-2での搭載試験も実施済み。
> 他国第5世代機比で1.5倍のレーダ探知性能
日本製兵器のカタログスペックは当てにならないから話半分で聞いていたほうが良いともう
>1機あたりの機体価格は6,400万ドル(約69.3億円)
>第5世代戦闘機F-35Aの価格はロット11生産分が約8,920万ドル
>第4.5世代機のラファール(約8,000万ドル)やタイフーン(約9,000万ドル)
F-35Aよりも高価なタイフーンェ・・・・・・
スケールメリットってやっぱり偉大なんだな
生産数で3分の1のラファールにすら価格で負けているのですが・・・・・・
アップデートも、費用の押し付け合いで遅々としたペースですし
当時のF-16の設計思想って本当凄かったんだなあ
設計思想というか色々新しい技術が開発された分岐点の機体だからだろうね
戦艦で言うところのドレッドノートみたいなもんだ
サイドスティックでフライバイワイヤとかCCVとかはこの機体からだし
前後で埋めがたい差があるからF-16の前に開発された機体のアップデートするのは割に合わない以上
最古のコイツが一番お得って感じなんだろう
>設計思想というか色々新しい技術が開発された分岐点の機体だからだろうね
確かにF-16は画期的な機体で、後に開発された機体への影響も大きいけど、
LERXの先駆者F-5の存在もお忘れ無く。
空力設計での分岐点の一つだから。
っていうことでタイのF-5も魔改造しちゃいましょう!
変換点ではあるんでしょうね
エネルギー-機動性理論なるものに基づいたのがF-15、F-16
ジョン・ボイド、トーマス・P・クリステ、ピエール・スプレイ
F-16やグリペンが安い安いと言われとったがもうどっちも最新モデルは高級機や
時代も変わったもんだね
現状、西側にはF-5的な安い輸出用戦闘機の手持ちが無いに等しい状態なんですよね
低価格とはいえ、最低限JF-17と互角以上に戦えるスペックが無いと無意味ですし