米国はウクライナに対する総額20億ドルの安全保障支援を24日に発表、この支援にはHIMARS向け弾薬、155mm砲弾、Switchblade600などが含まれているが、ウクライナ安全保障支援イニシアチブを活用したものなので提供に時間がかかる。
参考:Biden Administration Announces Additional Security Assistance for Ukraine
USAI経由の支援に即効性はなく中・長期的な取り組みと言える
総額20億ドルの安全保障支援にはHIMARS向け弾薬、155mm砲弾、レーザー誘導式ロケット弾、CyberLux K8、Switchblade600、Jump20、カウンタードローンシステム、地雷除去装置、通信システム、訓練・メンテナンス・維持のかかる費用が含まれており、米軍備蓄から引き出す大統領権限(PDA)ではなく、米産業界から調達する装備を提供するウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)での支援だ。
つまり支援規模は20億ドルと大ききが、今回の発表後に米企業と契約を締結するのでウクライナに到着するのは相当時間がかかる=数ヶ月~1年後(それ以上の場合もある)という意味で、USAI経由の支援に即効性はなく中・長期的な取り組みと言える。
因みにHIMARS×18輌の追加提供も、150km先の目標を攻撃可能なGLSDB(地上発射型小口径爆弾)も、主力戦車のエイブラムスも全てUSAI経由の支援なので、まだウクライナに届く気配はない。
追記:ノースロップ・グラマンが開発した小型無人機向け精密誘導弾薬「Hatchet」がJump20に統合されているので、もしかするとウクライナ向けにHatchetが供給されるかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:AeroVironment
スイッチブレードの名前を久しぶりに見たような気がする
Hatchetの動画見ましたが、小さい…
マリウポリなど前線から遠い場所で爆発が相次いだらしく
まだウクライナに届いてないであろう前より射程距離があるHIMARSの弾を使い始めたんじゃないか?って話があるっぽい