米ジェネラル・ダイナミクスは「The Next Generation」と銘打った次世代戦闘車輌群のティザーサイトを唐突にオープン、10月10日に開催される米陸軍協会(AUSA)の年次総会で詳細を明らかにすると告知している。
とにかく情報が無いのでAbrams-NextGenやStryker-Leonidasが有人車輌なのかも不明だ
このティザーサイトに登場する情報は不明瞭なものが多く「何と表現していいのか良く分からない」が、次世代主力戦車に相当するAbrams-NextGen、次世代装甲兵員輸送車に相当するStryker-NextGen、高出力マイクロ波兵器を搭載した対ドローン車輌のStryker-Leonidas、数十発の徘徊型弾薬を運搬する無人地上車両TRX-Razorback、作業支援に特化した無人地上車両TRX-Breacher、小型の多目的無人地上車両SMETで構成された次世代戦闘車輌のファミリーシステムだと思われる。
つまり米空軍が開発を進めている次世代戦闘機(Next-Generation Air Dominance/NGAD)と同じで、Abrams-NextGenを中心にチーミング可能なStryker-NextGen、Stryker-Leonidas、TRX-Razorback、TRX-Breacher、SMETが一つの戦闘単位として作動することを想定している可能性が高く、特に無人機対策や徘徊型弾薬への対応といった能力を次世代主力戦車や次世代装甲兵員輸送車に詰め込むのではなく、チーミング可能な専用車輌や追跡型の無人地上車両に分散させるつもりなのだろう。
因みにAbrams-NextGenは開発が進められているM1A2D/SEPV4とは完全に別物で、ティザーサイトに散りばめられたキャッチフレーズから「ハイブリッド駆動の主力戦車ではないか?」と指摘するメディアもあるが、とにかく情報が無いのでAbrams-NextGenやStryker-Leonidasが有人車輌なのかも不明だ。
ジェネラル・ダイナミクスが打ち出してきたコンセプトは決してSFの世界の話ではない
海外では車輌追尾型のUGVはほぼ実用段階に達して作戦への組み込み=戦術開発が盛んに行われており、武装を搭載した戦闘タイプのUGVも多数登場して実用化に向けた研究開発も盛んで、ジェネラル・ダイナミクスが打ち出してきた「The Next Generation」のコンセプトは決してSFの世界の話ではない。
管理人も説明が難しいのでUGVに関する話題を意図的に避けてきたが、UGVの開発や戦術開発で先頭を走っているのは米国ではなくエストニアを押す声も多い。
最低でもエストニア軍は2019年の演習(上の動画)にUGVを導入、2021年の演習(下の動画)では人間、UAV、UGVによるチーミングを取り入れ始めており、エストニアのUGV開発企業「Milrem Robotics」は歩兵戦闘車クラスのUGV「Type-X」のテストを進めている。
もはや地上演習における有人・無人チーム化(MUM-T)はエストニア軍にとって日常の光景なのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:General Dynamics
戦車ではありませんがイスラエルが開発中のカルメル装甲車が気になります。米軍もあれくらいの開発して欲しいなぁ
砲塔の上が色々とモサモサし過ぎてて、実戦になったらアッという間に機能不全起こしそう…(小並感)
なんか、第一次世界大戦時直後ぐらいのまだ洗練されてない戦車みたいなモッサリ感、これじゃない感がありますよね
ドローンの軍事利用というのを小難しく考えてたが、実際には電気屋で売ってるような
ドローンを気兼ねなくどんどん使い捨てで使うのが戦場では実効性があったように
こういうのも多分こういう優等生が今の知識だけで論理的に設計したような小難しいのではなく
例えば市販の4WD車をドローンに改造したものとかを大量に戦場に放つみたいなのが本当の正解になるんでしょうね
今回の宇露戦争では、様々な面で20世紀の戦争へ先祖返りしている点が多いと思うのですが…
いずれ、(WW1やWW2の独ソ戦初頭の如く)対物ライフルが敵戦車の(銃眼ならぬ)センサー類を狙い撃ちする光景も見られるかもしれませんね
エイブラムの洗練された美しい車体&砲塔にゴツイ電子機器が載ってて最高ですねこの車両。
いい加減日本にも徘徊型弾薬が必要だよなあ
米陸軍はエストニアよりもずっと規模が大きく、想定される戦場や要求される能力も多岐にわたるだろうから、簡単には進まないだろうし、そもそものコンセプトの姿がどうなのか
Milremの頭が重機のヤツ、なんか既視感あんな…と思ったらアレだ
映画ショートサーキットのナンバーファイブだわ
エルデバージのWho’s Johnny超ナツカシ
いよいよエイブラムスの弱点だった、燃費の悪さを改善するチャンスが来たかな??
ガスタービンハイブリットって可能性がマジである
戦闘車両用ディーゼルを小型化出来ないから今の現状がありますし
少ない兵力・狭い国土・完全には頼りにならない同盟国でロシアに軍事的に対抗するには
兵器の無人化による増強が必要とエストニアは考えたのかな?
国内専用の無人戦闘車両なら地図や地形データが使いやすいので、多少は開発が簡単になるかな
お国柄、環境の違いがあるでしょう
この手の無人兵器は法規制が緩い、実用試験とかで小うるさい制約が少ない
小国の方が取り組みがし易い様に思います。
それに先進国がライバルの有人兵器開発に比べたら、無人兵器はこれからの
市場で発展が見込まれるのと、小国の経済規模でも低コストで手が出しやすく
産業育成の面で魅力があるので国のバックアップも受けやすいのでしょう。
兵器開発に対して忌避意識も少ないお国柄だと民間ベンチャーも育ちやすい
ですから。
これを日本で考えると、無人機は法規制がんじがらめ、防衛大手のメーカーから
すれば既存の有人兵器に替わる安価な無人兵器は利益が少ないし、輸出も自由に
出来ないとなれば海外メーカーと競合しても勝てませんし。
では民間ベンチャーではと言うと、そもそも兵器開発は民間では忌避意識が強いし
なまじ経済規模が大きくて他の産業が発達しているので、それに比べたらニッチで
世間の目も厳しい兵器開発に独自で取り組もうなんて民間ベンチャー企業は日本で
はまず出ないし出資者もいないでしょう。
結局、官営事業でやるしかないと思いますが、ここでも法規制や安全面から二の足
踏む事が多いと思います。お役所仕事でやらせると真面目過ぎるんです。
無人兵器の分野は民間に金だけ出して自由な発想で伸び伸びとやらせた方が結果が
出るでしょう。
人件費が高く戦闘による人命の損耗に対する耐性も低い日本では無人化は必須
早く陸自も無人機戦術に熟達してもらいたい
そういえばロシアのウラン9ってウクライナで使ってる話聞かないね
戦闘タイプが投入された話は聞きませんが、地雷処理型は使ってませんでしたっけ?
色々各国研究したうえで、基本性能なら10式と同等以上は想定して
(自動認識・部隊有機運用システム化・回避起動しながらの精密射撃など)
+色々な組み合わせ構成とかかな、単体に詰め込んだらマウス並の重戦車になりかねない
一応、ハイテク化が進んでいる10式でも結構人間が介在する必要があるんだけどね。それらをどこまでAIとかに落とし込めるのかってのはあると思う。
ボアサイトの規正、センサーの誤差を見越した修正射撃、軟弱地盤がある地形で見えない草の下がどうなっているのかの確認。戦車の重心移動を考えた操作とか地形によって明らかにやってはいけない機動がある。
>重心移動を考えた操作
そこは何処かの豆腐屋の息子さんみたいに、
コップの水をこぼさず走る練習?
ティーザー動画を見る感じで車体も二人いそうな雰囲気てすけど、既存のエイブラムスではどう考えても燃料タンクで専有されていて物理的に不可能なので、恐らく大幅な燃費の改善(含むPHVの採用)がなされていそうですね。
あ ぶ ら む し
に見えた
何気に戦車物の映画ってあまり無い気がする。
戦闘機はパッと思い付くけど、戦車は微妙。
日本の配給会社が入れないだけなのか。
怪獣映画で怪獣相手にバンバン撃って、反撃の謎ビームで吹っ飛ばされる役ばかりだね
これからはドローンで怪獣の位置を把握、自走砲で怪獣の目視外から一方的にタコ殴り、って戦い方になるだろうから、ますます映像映えしない、面白くないので誰も映像化しない、って流れになるのだろうか…
東京に進むゴジラを、九州の高速滑空弾で攻撃みたいな
シンゴジラで既に富士からMLRSで攻撃してましたね。
ただあれだけの強さの怪獣が人口密集地に出たら、住民保護の観点からもスタンドオフ攻撃だけに頼るわけにもいかないんじゃないですか。
大戦モノだと『フューリー』かな?
そこの貴方、『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を忘れていません?
…ロシア映画だけど。
現代の戦車が主役を張ってる映画って思い浮かばないですね。
WW2が舞台なら、バルジ大作戦、ヨーロッパの開放・クルスク大戦車戦とかいくつか古い作品も浮かびますが。
センチュリオンだけど「レバノン」って映画が
ここまでガルパンなし
小説なら「今宵、銀河を盃にして」があるのだけども…
人工知能を搭載した戦車が自意識や愛を語りつつ、シニカルに戦争を戦う小説
今回のエイブラムスやNGADを見てると、上林作品に現実が追いついてきているのを実感する。