ドイツのランブレヒト国防相は「7月中に15輌のゲパルトを弾薬6万発と共にウクライナへ引き渡す」と約束していたが、レズニコフ国防相は「ドイツから最初の3輌が弾薬と共にウクライナへ到着した」と25日に明かした。
参考:В Украину прибыли первые ЗСУ Gepard из Германии
ドイツは8月末までに計30輌(7月15輌+8月15輌)のゲパルトをウクライナに引き渡す予定
ドイツ政府は「ウクライナに50輌のゲパルトを提供する」と4月末に発表したものの陸軍の在庫ではなく「ラインメタルが保管する退役済みのゲパルトをオーバーホールを行い引き渡す」という意味で、しかもエリコン製機関砲が使用する弾薬についてスイスがウクライナ移転を拒否するなど問題を抱えていたが、ランブレヒト国防相は「7月中に15輌のゲパルトを弾薬6万発と共にウクライナへ引き渡す」と約束した。
この6万発の弾薬はブラジルが提供(30万発の提供に応じたと報じられている)したものだが、ノルウェー国防省の協力で35mm弾薬を製造できる企業が見つかりゲパルトの弾薬問題は解決している。
レズニコフ国防相は「ドイツから最初の3輌が弾薬と共に到着した。今日からウクライナ軍はゲパルトを自由に使うことができる」と述べており、ドイツは8月末までに計30輌(7月15輌+8月15輌)のゲパルトをウクライナに引き渡す予定だ。
因みにポーランドはウクライナにPT-91を引き渡したという情報がSNS上で流れているが、この情報の大元はポーランド国防省の報道官と名乗る人物が出演したYouTubeの動画で、ポーランド国防省が正式に発表した内容ではなくポーランドメディアも「ウクライナにPT-91を引き渡した」という情報を報じていない。
ただ1週間前に「PT-91がウクライナに鉄道で輸送されているという動画(動画に移る戦車が本当にPT-91なのかは不明)」がアップされ注目を集めたこともあるので、ウクライナにPT-91が引き渡されている可能性も0ではないが、今のところ視覚的な確証やオフィシャルな発表は確認できていない。
関連記事:ゲパルトの弾薬問題が解決、ノルウェーの協力でドイツが製造企業を確保
※アイキャッチ画像の出典:Hans-Hermann Bühling / CC BY-SA 3.0
なぜか昔から好きな兵器なので活躍してウクライナを助けて欲しいと思うんですが、あっという間に火砲の餌食になりそうな気も。
都市の奪還に使えそうですが当面使い道が思いつきませんね
ロシアはイランに無人機数百機の供給を求め(無人機のクラスや実際の供与数は不明)、すでにロシア兵への運用訓練を実施中とのアメリカ筋の情報がありますので、火砲陣地後方の物資集積所の防空に使えるかと
防空可能かどうかはゲパルトの頭に乗っかってクルクル回ってる可愛いレーダーが戦闘機はもちろん大丈夫でしょうけど、イランやロシアの小型ドローンを探知できるかがカギになりそうですよね
データリンクなんか勿論ありませんので、ゲパルトちゃん自身が自分で発見するしか無いでしょうからね
後は地上戦での”使いどころ”を見出して欲しいです。Flak88mmみたいに対空砲の水平撃ちは見てみたい
たっ、対空砲を地上に向けるなんて・・・みたいな倒錯した感じが良い
誰にも分からんでしょうけど
対空ミサイル避けてロシア空軍機めっちゃ低空飛行してるし結構強いかも。
今日におけるドローン対処に機関砲がどれほど有効なのか気になるところですね、レーダーの性能もあるので一概には言えませんが
ウクライナ側からPT-91受領を肯定する発言があった模様
供与ははぼ確実でしょう
不謹慎ではあるが、現代の戦争で自走対空砲がどの程度有効なのか興味あるわ
対地用途としても使われるんだろうが
そういえば自走対空砲から対空能力を削って安くしたようなロシア軍のターミネーターが数か月前に投入されたらしいですが、実際どの程度使われているのか、有効性が発揮されているのかといった続報は聞きませんね
フロッグフット落とすのに使うのかそれともシリアでのシルカみたいな使い方をするのか
退役して消えるのを待つだけだった兵器が持ち主は違うとはいえ本来の敵と戦う•••こう言ったらあれだけどロマンを感じるねぇ
エリコンKD35mm機関砲はABM弾が使えるはずなので、ドローン相手なら直接照準で撃墜可能?
また、35mm機関砲なら、戦車の前面装甲以外は貫通できるだろうし、地上目標相手もよいかも。
>6万発の弾薬はブラジルが提供した
ちょっとうれしかったです
ロシアの攻撃ヘリ、KA-52アリゲーターとの戦闘もあり得るかも?対抗出来るか続報、待ってます。
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PT-91についてですが、ウクライナ大統領府長官イェルマク・アンドリー氏 (@AndriyYermak) が、PT-91はウクライナに到着しているとツイしているので、おそらく本件は事実なのでしょう。
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P.S. また同氏は、米国から提供されるHIMARSやフェニックス・ゴーストが、いま現在ウクライナに向かっていることも明らかにしました。
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一つ気になっているのですが。
ゲパルト対空戦車や、87式自走高射機関砲などの場合、
35mmKDA砲は砲塔の両脇についているのだけれど、
両側から発射される砲弾は、何m先で収束するのだろう。
昔の零戦は概ね200mと聞いたことはあります。
車体幅が約3.5mとして、一定距離までは小型のUAVは
連装のうち片方で撃つ形になるのかな。
ゲパルトがいけるなら、レオパルド1もA6仕様にして、送れないかな。