バフムートに向かうロシア軍の前進を約2ヶ月間も阻止してきたウクライナ軍の防衛拠点にロシア軍が侵入、両軍が激しい戦闘が続いているものの包囲を避けるため「ウクライナ軍が撤退するのではないか」と噂されている。
ルハンスキー周辺を除けばロシア軍の前進はほぼ確認さておらず、スラビャンスクへの前進も阻止されている
ロシア軍はゴルロフカからT0513沿いに直接バフムートへ向かうルートは守りが固いため、ルハンスキーを突破してバフムートに向かおうとしているのだが、ウクライナ軍はルハンスキーのVuhlehirsʹka Tes火力発電所を防衛拠点にして抵抗を続けており、約2ヶ月間もロシア軍の前進を阻止し続けてきた。
ロシア軍はウクライナ軍が立て籠もる火力発電所を制圧するため多くの犠牲は出しながら攻め続けてきたが、遂に施設の敷地内まで前進することに成功したらしい。さらにVershynaとDolomitneからもルハンスキーを包囲するためロシア軍が前進しており、ポケット内に閉じ込められる前に「ウクライナ軍はルハンスキーから撤退するのではないか」と噂されている。
ただルハンスキー周辺を除けばロシア軍の前進はほぼ確認さておらず、ウクライナ軍はロシア軍が制圧を目指すBohorodychneの南区画を未だに保持してスラビャンスクへの前進を阻止、Sivers’kに向かうロシア軍も攻めあぐねており、バフムート周辺で新たにKlynoveとVershynaを確保しただけだ。
❗️New video from the village of Daryivka, near Kherson, the bridge over the Ingulets. New damage is visible on the bridge after yesterday’s shelling of the bridge. Also on the video you can see that the Russians are building a pontoon crossing over the Ingulets. pic.twitter.com/UOvFHr89cc
— Special Kherson Cat 🐈🇺🇦 (@bayraktar_1love) July 25, 2022
因みにウクライナ軍の攻撃で損傷したインガレット川(ドニエプル川の支流)に架かる橋の直ぐそばにロシア軍が舟橋を建設しているのが確認されている。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
前進しようにも補給基地や司令部は今まで以上に後方、あるいは分散させねばならず、大軍で押すソ連前のロシアらしい戦闘はもう無理だろうな。
無理に攻めて損耗してくれれば良いが、今の状況で固定されるのはウクライナにとっても嫌だろうな。
ハイマースと自走砲で押し返せるか?
実のところ分散や後方移動などの対策もされてなかった補給集積所を潰され続けてる
なので、もう大軍を一気に動かせないけど、成果を出さないと首が物理的に飛びかねない
成功の可能性があって、補給負担の少ない戦線幅で成果をあげようとしてるのかも
ロシア軍が、攻めるために集めた補給集積を狙うんじゃないかな
最前線で面で浸透してくる敵には、
無誘導でも良いのでMRLが欲しいところですね。
23日付のOryx Blogでは、ウクライナのBM21の喪失累計を
16輌としていたので、発射機が足りないわけではないように思います。
122mmロケット弾が不足しているということかな。
火力発電所周辺地図見るとはウクライナ軍は火力発電所は頑張っているがロシア軍に周辺土地占領されているから、ハイマースもウクライナ軍突出部となってしまっているから投入しずらい。
ロシア軍の榴弾砲のエリア内入らないといけないから数少ないハイマースで、ウクライナ軍確保地域攻撃のロシア軍の榴弾砲のまぐれあたりで失なわれる可能性ありますから使えないでしょうね。
HIMARSは、数の少なさもあり、今のところ戦略予備(?)
みたいな使い方をされていますね。悪いとは思いませんが。
東部戦域では、以前からロシアの火力に対して歩兵が頑張って
いるように感じていましたが、歩兵に直接支援できる火力も
必要なのではと感じます。今回BM21の名前を挙げましたが、
もっと短射程のもので良いので歩兵に必要ではと思います。
昔米国で使っていたT66多連装(24連装)発射器のようなものです。
これは、射程は5000m、口径114mmで、1tトラックの荷台で運用できます。
ウクライナにあるかはわかりませんが、中国製で似たものが現役です。
やはりロシアにとって比較的補給の容易な東部は、まだウクライナは防衛側で、完全に停止させるに至っていないようです。
ただ、ウクライナにとっても無理して踏みとどまって被害を拡大させるよりは、損耗の小さいうちに撤退し、戦力を温存した方が賢明でしょう。
今後もロシアに出血を強いながら、防衛・撤退を続け、南部で反撃していく方針に変わりはないと思います。
ウクライナ軍は地方の財閥企業が編成した国家親衛隊が主力、中心である以上、最後は必ず要塞化された工場の包囲戦となる。
マウリポリ、セヴェロドネツク、リシチャンスクと、全て同じパターンの繰り返しで、最後は
「戦略的撤退」
となる。既視感を感じる人も多いだろう。オルガリヒの持つ工場要塞を守る国家親衛隊は、アゾフ連隊、アイダル大隊、スボボダ大隊とひとつずつ潰されていった。
目的は国家親衛隊の軍事力よりも、むしろ反ロシア財閥企業の政治力や経済力を潰すことかもしれない。
かつてのアゾフアイダルなどの極右民兵とゼレンスキーのパトロンだったコモロイスキーの市民権剥奪はEU入りを目指すゼレンスキーのオリガルヒ解体の動きではないですかね。
ゼレンスキーはこの戦争を機会に極右もオリガルヒも同時に消耗させて浄化し西側民主国家の一員となることに舵を切ったように思えます。
M03道路の線の突破とVershynaの陥落が確定(ここも一月近くかかっている)すると、発電所までの戦線は形が悪くなりますね。スヴェトロダルスク北の発電所周辺~バフムート南正面は、現状ロシア側が目立った成果を得られそうな唯一の戦線ですが、ウクライナ側も旅団+規模で増援入れたようですし、まあテンポの速い戦況にはなかなかならない印象です。そして、ここを獲得してバフムート本体に取り掛かるにしても、待っているのは砲兵火力が衰弱した状態でのセヴェロドネツクのような泥仕合…
ドンバス戦線全体は、膠着状態に近づきつつあるようで。