ウクライナ国防安保委員会のオレクシー・ダニロフ氏は2日「ロシアとの一時的な停戦は考えておらず、ウクライナを侵略したロシア軍の結末は完全な降伏のみだ」と主張した。
参考:Данилов: мирного договора с РФ не может быть, возможна только ее капитуляция
もう話し合いによる決着はなく、ロシア軍が降伏するかウクライナ軍が降伏するかの結末しかない
ウクライナ国防安保委員会のオレクシー・ダニロフ氏は2日、現地メディアの取材に「この戦争は直ぐに終わることはないと信じている。まだターニングポイントは訪れていないが、ウクライナへの援助量を加味すれば必ず訪れるだろう。我々はロシアとの一時的な停戦は考えておらず、ウクライナを侵略したロシア軍の結末は完全な降伏のみだ」と主張した。

出典:Jonathan Mallard / CC BY 2.0
因みにダニロフ氏は「ウクライナ軍は追加の動員を計画しておらず、現在までに動員された人々は訓練を受けている最中だ」と明かしており、米国は提供を約束した計90門の榴弾砲M777の内70門以上がウクライナに届けられ、訓練を終えたウクライナ軍兵士も200人以上(+120人以上が訓練中)になると発表している。
追記:今月1日から米国がウクライナ軍の要求要件に合わせて開発したUAV「PhoenixGhost」の訓練も始まったらしい。
関連記事:ウクライナ政府、ロシアの侵攻計画を事前に把握して入念に準備していた
関連記事:米国、ウクライナ軍に155mm榴弾砲72門と砲弾14.4万発を提供
※アイキャッチ画像の出典:President.gov.ua / CC BY 4.0
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こないだポーランドだかで米州兵がウクライナ兵の訓練してましたね
ウクライナは当然現状で停戦するわけないし、ロシアも序盤で当初の予定が狂った手前「はいすみません」で引く分けにもいかない、血を吐きながら走る悲しいマラソン状態かな
この戦争の勝敗は西側がどれだけ支援・制裁を連携して続けられるかでしょうね
この戦争で本邦の法改正もだいぶ進むか、進まなくても優先議題には挙がるかな
ロシアはロシアで停戦なんてする気なさそうだし、ウクライナも西側から武器供与が届いてるしで停戦する気ないし。
どっちかが決定的な敗戦をするまで続くのかなあ。
ロシアが核恫喝を無差別に行ってますし、かなり覚悟が決まった西側諸国が多くなってる印象ですね
すでにロシアvsウクライナ+民主主義国家の大戦になってますし、
ロシアが存在すること自体が危険要素になりすぎて、ロシアの無条件降伏までは止めることも出来ない感じが
中立の立場の国家ですら、最終的にはロシアの降伏を求めてる感じはします
(存在するだけで世界のバランス、世界経済への悪影響で自国への悪影響もデカイですし)
昨日のBS民法番組で渡部元陸自地方総監と高橋防衛研究所室長が解説してましたね。
そもそもロシア地上軍の大隊戦闘群は機動力はあっても配属歩兵が200名と少なすぎるので、進撃に際しての偵察や障害排除能力が高くない。戦闘群が威力を発揮するには高度な部隊内・部隊間連携が必要だが訓練が全く不十分なのだろう、ということでした。
2014年のクリミア侵攻成功経験からウクライナ軍を見くびり、従来の編制と練度で同様の結果を得ると楽観していたのだろうと。当時における作戦成功の一要因であった電子妨害戦への対策が採られており今回は機能していない、とも指摘していました。
そして米欧の武器支援が強化され続く状況ではロシア軍に所謂第三次作戦を実行する余力は無く、今次作戦に失敗すれば支配地防衛戦に転換するだろうとも。
ご両人の分析と予測が的を射ているならば、ウクライナ軍が防衛に自信を持っているのは頷けます。
その高橋氏の論文が防衛省のサイトに「ウクライナ侵攻作戦が長期化した原因」という名前であります。骨子はよく言われている内容ですが、ドンバス戦争の分析なども元に説明されていて参考になりました。ロシア軍は依然として装備で上回るが、ウクライナ軍がBTGの弱点を上手く突いて戦ってきたということなのでしょう。ロシア軍も修正してくるだろうけれど編成を大胆に変更するのは難しそうです。
この戦争の悲劇的な所は、双方ともに「自分が勝てる、勝つはずだ」と思い込んでることなんだよな。
厳密に言うと現時点ではロシア優位、時間が経つほどウクライナ優位になるんだが、
ロシアがそれを認められないから、完全に降伏するまで決着がつかない。
まあ、日本としてはロシアが消耗し尽くすのは国益に叶うので、このままウクライナは戦い続けて欲しい。
年末までに防衛装備移転三原則が変われば、殺傷能力のある兵器も送れるかもしれません。
もちろん日本製の重火器ではなく、弾薬でも飛躍的進歩と言えます。
整備できない重火器を送って、実地試験みたいなのは向こうからしたら迷惑千万でしょう。
勝手に自分の名前使わないでもらって。あなたが失言したときに自分が責められることになるんで。
やはり停戦は厳しいですか。まぁ、ロシアに期待はしない方がいいということですね。
少なくともトップがプーチン大統領である限り絶望的に思えますね
逆に言えばトップが何らかの形で変わればすべての責任をプーチン大統領に押し付け、適当なところで手打ちを打診してくる可能性が無きにしも非ずと感じますが
自分と名前似てる人いるんですけどこれっていいんですか?だいぶ酷似していて。誰にも被らないようにこの名前にしたんですけど…
後ろに(1)とか付けて差別化を(ダサい
「元祖」とか?
コメントは大事ですが正直こんなところでアイデンティティーを主張し始めるのは勘弁願いたいです。
彼が変なことを言ったときに責任取るのは自分になっちゃう可能性もあるんですよ。
えドローンって一ヶ月やそこらで開発できんのか
構造は単純とはいえ、流石に凄い…な
PhoenixGhostはもともと米軍の要求によって開発中であったドローンを、ウクライナの要求仕様に合わせてチューンされたもので、今戦争後に一から開発したものではないようです。
予想ですが、ドンバスでの戦い=平坦で見通しのいい地形と砲撃戦環境に対応できる航続距離(射程)延長が主な要求だったのでは。
はえ〜
調べても全然情報出てこないんで博識ニキネキありがとうやで
イスラエルのドローンをそのままでは提供できないから、米企業経由でネームロンダリングしてるだけなんじゃという憶測もあるみたい
あくまで憶測だから信じすぎないように
フェニックスゴーストの事なら、すでに完成間近だったドローンをベースにウクライナが要求に合わせたカスタムモデル的な物らしいです。
「カスタム」の具体的内容は分かりませんが、ウクライナ軍は供与されるM777にも何らかのプログラム変更を要求しそれが受け入れられたと発表してますし、変更点がちょっとしたソフトの修正で済む程度であれば一月で出来るのも納得です。
フェニックスゴーストは米空軍と共に開発製造をAEVEXエアロスペース社が行い、特殊部隊用であったものをウクライナ用に調整された使い捨て攻撃型ドローンのようです。
スイッチブレードと違い垂直離着タイプのマルチコプター型で、対空時間もスイッチブレード(300)の15分より長い6時間以上の飛行が可能なようです。
YouTubeですがUSA Military Channel 2で解説されていました。
You Tubeソースかよと思われるかもしれませんが、在日米軍が運営してるのではと言われてるチャンネルなのでまぁ参考程度にはなるかもしれません。
オレクシー・アレストビッチ大統領府長官顧問によると
ウクライナ軍は5月末から6月半ばには攻勢に転じることができるとのこと
リンク
双方が相当に痛い目に遭わないと停戦はない
だからこのまま消耗し続けて更に被害と戦死者を山と築いて漸くでは
ただ、消耗の速度が凄く早いので10年単位とかそうはならないと思う
たまたま見たニュースでキャスターがプーチン諦めてくれねぇかなあ的な事を言ってて、久々にテレビに気分を代弁された気持ちになった
残念ながら一番諦めない男がプーチンなんだろうけども
まぁ「西側の支援が尽きるまで続けます」とは言えんわな…
結局の所、クラウゼヴィッツの言う「絶対戦争」が現実化した第二次世界大戦の独ソ戦が21世紀に蘇ったのが、現在のウクライナ対ロシアの戦争の状況なんだと思う。
先ず独ソ戦が「絶対戦争」になった原因については、岩波新書の「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」(大木 毅/著)を読んでもらうとして…。
ウクライナ対ロシアの戦争について語ると、最初ロシアは「ウクライナ東部のロシア派住民を保護する為」と言う「通常戦争」の言い分を隠れ蓑にして「収奪戦争(ウクライナ全土の併合あるいは属国化)」と「世界観戦争(アレクサンドル・ドゥーギンらが主張するネオ・ユーラシア主義やロシア正教会が流布するルースキー・ミール等の具現化)」を合わせた形でウクライナへ侵攻したが、ウクライナの抵抗で侵略が停滞した為「世界観戦争」の要素が拡大すると同時にそれが徐々に「(ウクライナに対する)絶滅戦争」へと変貌し、更に現在ではプーチンが抱く戦争目的は「絶対戦争(ウクライナを完全に撃滅・消滅させる)」に変わっていると推察される。
これに対して、ウクライナ側はゼレンスキー大統領が「祖国防衛」を貫く為に首都キーウに留まった結果、国民の間でイデオロギーとナショナリズムが上手く融合した事によって善戦。
それを評価した欧米諸国が武器援助を続けている事に加えて、占領地でのロシア側による虐殺や住民の強制移動等の蛮行からウクライナ側も最早譲歩の余地が無く、ダニロフ氏が語った様に侵攻中のロシア軍を降伏させる以外に戦争を終わらせる手段が無いと覚悟していると推察される。
と言う訳で、最早この戦争は外交交渉で停戦させる段階では無く、ロシアとウクライナのどっちかが戦えなくなるまで終わらないと思われる訳で…空しいですなあ。
昨日はロシア軍は砲撃以外の地上攻撃を一切しなかったようです。例の指揮所への攻撃が攻撃がだいぶ効いてるのかもしれないとISWは言っています。指揮官の養成のは時間がかかるので大きな損失だし、安全な場所にあるはずの指揮所をいいように攻撃されたことは精神的ダメージも大きいでしょう。
ロシア軍を力で完全に排除するには時間がかかりますが、ロシアとしてはこれは国を守る戦いでもなんでもなく、利益が無ければやる意味がないので「これはもう勝てないな」と分かった段階で引く可能性はあります。それに期待したいし、それにはロシア軍の心を折る作戦は有意義に思えます。
ハルキウ方面でロシア軍が大敗したんじゃないかとか、40km東に後退したとか言われていますね。
この方面にロシア軍が残っていたのはイジュームからの南下の側面を守る意味もあったかと思いますが、これが本当なら南下どころではなくなるかもしれないですね。
東部の戦いが始まったときにクルスク戦みたいだなと思っていましたが、まるで再現するような展開に見えます。
・低下した戦力での限定した戦果の希求。
・突出部への包囲作戦(非包囲側は陣地防御を固めている)
・両軍、航空戦は低調
・攻勢の付け根部分への反攻
ハルキウの件はまだSNSのうわさのようですが、本当ならすごいですね。ハルキウとイジュームの連絡線を切ろうとしてウクライナ軍が食い込んでいましたが、それが成功したのでしょうか。
このあと守り切ったウクライナ軍が反転攻勢してロシア軍を敗走させたらまさにクルスクですね。ウクライナ軍はそれを狙っていて5月後半くらいから攻勢に移りたいと言ってました。
そもそも”ロシアの降伏”という概念がどこで成立するのか?という話なるわな。
ロシア軍がウクライナから全面撤退してもロシアが”降伏”したとは言わないし、誰も降伏したとは思わない。
ウクライナがロシア本土に攻撃するわけでもあるまいし、フォークランドみたいに本土から完全に隔離されている地域ならまだしも、陸でつながっている地域で”降伏”というのが成立するのか?
ウクライナ軍がロシア西部の主要都市を全て陥落させたとしてもプーチンは降伏しなさそう