ウクライナ軍のザルジュニー総司令官はロシア軍の戦車80輌、戦闘装甲車輌516輌、航空機17機を破壊し、ロシア兵を2,800人以上殺害したと発表した。
参考:Головнокомандувач ЗС України
双方とも敵に与えたダメージを強調するものの自軍の損害についてはノータッチ、当然と言えば当然
ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は25日午後18時頃(現地時間)、ロシア軍に与えた損害について「戦車80輌、戦闘装甲車輌516輌、ヘリコプター7機、航空機10機を破壊してロシア兵を2,800人以上殺害した」と明かしたが、ロシア国防省もほぼ同タイミングで「ウクライナ軍の各種施設を211ヶ所、通信及び指揮所を17ヶ所、S-300呼びオサーを19基、レーダーサイトを39ヶ所破壊、戦闘機6機、ヘリコプター1機、無人機5機を撃墜、戦車及び装甲車輌67輌、多連装ロケット砲16基、軍用車輌87輌を撃破した」と発表している。
首都キエフの戦況について正確な発表はないものの海外メディアは「ウクライナ軍の発表する内容を総合するとキエフの北側はロシア軍の手に落ちている」と評価しており、キエフ防衛軍は4万人以下のロシア軍と対峙しているらしい。
さらにキエフ市内には民間人やウクライナ軍兵士を装ったロシア軍の破壊工作員(市内で原因不明の爆発や偽情報の流布を実行しているらしい)が相当数侵入、国防省は「ウクライナ軍の制服を着ていてもロシアの工作員である可能性があるので不審者を見つけたら通報して欲しい」と市民に呼びかけており、北から迫ってくるロシア軍と市内で暗躍する工作員の両方と同時に対峙しなければならないウクライナ側の苦境が見て取れる。
最後に個人的な感想なのだが、戦況が悪化するにつれてウクライナ軍の公式サイト(現在はダウンしてFacebookが中心)の発表にも煽り文句が目立ち始め、祖国を侵略して国民や仲間を傷つけられた怒りから殺害したロシア兵の画像や動画、捕虜にしたロシア兵にプーチンの戦争は間違っていると喋らせ公開するなど発表する内容もどんどん過激になっている。
ロシア側もテレグラムに同様の画像や動画をバラ撒いており、中にはこめかみを撃ち抜かれたウクライナ軍兵士の写真=戦闘中の攻撃ではなく投降もしくは拘束された状態での意図的な殺害を示唆するものも複数あり、海外メディアも「見るに堪えない」と言っている。
下記の動画はウクライナ国防省公式の投稿で内容がグロいので再生する方は注意して欲しい。
Спалена колона росгвардії в Ірпені. Смерть ворогам!!!
ВІДЕО 18+https://t.co/Uw6roUJ1NJ pic.twitter.com/zuS61DtzW6— ARMED FORCES 🇺🇦 (@ArmedForcesUkr) February 25, 2022
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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むごい
さかのぼるソ連時代から言われてる、戦時国際法を守らない連中同士のいさかい
しかし、これが戦争の本質であり、法のほうこそ偽善にすぎないんだけど
戦友が目の前で命を落とすのを見て、冷静でいることは誰しも難しいのでしょう。
ましてや、それが数十分前の出来事であれば、なおのこと。
一般市民にとって、戦争に勝ちも負けも存在しない。あるのは悲しみだけ。
本来、法に善も悪もない。
人間同士が最低限の理性的な行動をとらせるための道具でしかない。
一番必要なのは法ではなく、良識と倫理観。それを育むのは教育と教養。
全体の利益と個別の利益は異なるというゲーム理論の基本に過ぎない話では
善悪の話に落とし込むのは違うかと
ひどい、投降しても殺されるのか
泥沼化しそうだな
ウクライナ兵のフリをしたロシア兵って普通に違法なのでは…
いやまあ、既に国連事務総長から「国連憲章に反する」って言われてるけどそういうのとはまた別に普通にアウトなやつだよね
だんだんと、互いに大本営発表になりつつあるので、今後の双方の公式発表には
注意が必要です。
SNSで流される戦況情報は信頼の置けない情報ばかり飛び交っていますが今後は
当局からの情報でもそうなります。
それから地上戦での一般論として投入戦力の中で実際に前線で戦闘部隊として戦う
兵力は全体の中のせいぜい3割程度です、また部隊単位で3割の兵力を失えば再編成
などをしない限り一時的に組織的な戦闘能力を失います。
この法則に従えば、露軍の投入戦力が19万であれば実際の戦闘員は5.7万人程度
そこから3割削られたら、露軍は再編するなら増強するなりしなければウ軍に対して
侵攻軍としての機能を失うでしょう。
今後、ウ軍の戦果発表の累積がこれを遙かに超えて、かつ、露軍が兵力増強などせず
なお優勢であったのなら、ウ軍の戦果発表は過大であると判断する事が出来ます。
これは基本事項として知っておくべきでしょう。
軍隊は全ての投入戦力が戦うわけでも、戦えるわけでも無いのです。
(ちなみに大本営発表とは)
太平洋戦争末期、日本の軍部が戦況が悪化しているのにもかかわらず
国民には優勢であるかのような虚偽の発表をくり返した事で、戦後は
国や会社などが成果ばかりを誇張して不都合な情報を隠して発表する事
の代名詞となった)
クリミアの時にも離反者が続出したし、ウクライナ軍の中にロシアの工作員がいるって線もあるのでは?
露軍はこの損害でキエフ落として決着ついてたなら全然許容できる話か知らんけど決戦はまだまだだろ
もはや奇襲ではないしウクライナ全土で戦闘状態でどれが陽動でどれが本命かもよく分からん状態
双方で意地になり始めても露軍の精密誘導火力は枯渇しただろうしあとは無誘導の砲爆撃になっちゃう
NATOがダメなら有志連合軍で西側の出口と化してるリヴィウに展開するくらいは必要な段階ではないか?
もうアメリカもNATOも「NATO加盟国では無いウクライナに派兵はしない」と
キッパリと声明を出しています。
湾岸戦争時の多国籍軍結成ではクェートはNATO国では無かったんですが・・・
国連の場でもイラクのクェート侵攻時の様な武力行使容認決議案を出すそぶりも
ありません
侵略戦争を許すな、ウクライナを支援しようと口では言っておきながら早々に
軍事オプションを自ら閉ざして、即効性の無い経済制裁でお茶を濁そうとしています。
結局、ロシアのウクライナ侵攻は世界秩序への挑戦だと大袈裟に騒いでは見ても、
ウクライナ問題は自らの安全保障に直結せずが各国の本音に思います。
アメリカ、NATOが動かなければ他国も軍を動かそうとはしませんよ。
ブダペスト覚書を根拠で出張るなら米英だろうがこれにポーランドとバルト3カ国なんかも参加して有志連合でという形の話
NATOで動かないなら周辺事態関連の法規でポーランドやあるいはバルトは独自に行動する可能性は十分あるのではないかという話
そもそも各国が大使館を避難させてるリヴィウは当事国のウ軍や治安当局で保全無理なら第三国で保護する必要性は十分ある
人間的な余裕なんてあるはずもない
総動員令の記事で市民に装備を配る動画を見たときに思ったけど、武装市民が市内に溢れる状況はゲリコマからしたら侵入しやすいだろうな。
ウクライナからしたら国が亡くなるか、自分も含め家族が死ぬかどうかの瀬戸際だから、自分たちを見捨てた国々が作った国際法なんて早々に頭から飛んでしまうだろう(いい悪いの問題でなく)。
プーチンはこれを恐れていたから執拗にウクライナ政府と国民を分けた声明を出していたんだろうし。
当初は市民は攻撃しません言うてたが今や日中から都市にクラスター爆弾使う有様
リンク
クラスター爆撃の中を走行する乗用車からの映像って世界初じゃないかな