ロシア軍がバフムート市に侵入して戦闘が市街地で行われている可能性が高く、南東方面から前進しているロシア軍も市街地に迫っており、遂にバフムート市をロシア軍が捉え始めた。
ロシア軍が年内にバフムートを制圧するのか、それともウクライナ軍が死守して来年以降もロシア軍をバフムート付近に釘付けにするのか
ウクライナ側の情報が全くないのでロシア側の情報を常識的な範囲で取り入れるとバフムート周辺の戦い以下のようになり、幹線道路「M03」方面から前進していたロシア軍がバフムート市街に侵入、既に戦闘は市街地で行われており、南東方面から前進しているロシア軍も市街地に迫っている。
オプトネを巡る戦いは徐々にロシア軍が支配地域を広げている可能性が高いがウクライナ軍も失った土地の奪還を試みているようなので、南からロシア軍がバフムート市街外に到達するにはまだ時間がかかると思われ、クリシェイフカやビラ・ホラに対するロシア軍の前進もウクライナ軍によって撃退されているらしい。
バフムート方面に次ぐ激戦地がドネツク周辺で特にマリンカを巡る戦いは両軍が1m先の土地を奪い合っており、全体的にはロシア軍がジリジリと前進しているようだが、マリンカの街は完全に廃墟と化している様子が確認できた。
ヘルソン州、ザポリージャ州、ルハンシク州の戦いに大きな変化は観測されておらず、現在の焦点はロシア軍が年内にバフムートを制圧するのか、それともウクライナ軍が死守して来年以降もロシア軍をバフムート付近に釘付けにするのかだが、ウクライナ軍発表のロシア軍兵士の戦死者数は96,000人に到達しているので一般的な公式に当てはめると死傷者数は約30万人に達する。
因みにロシア軍の人員数は2018年1月1日に発効した法令によって190万人に設定され内101万人が軍人=常備戦力数だが、プーチン大統領が今年8月に署名した法令によって2023年1月1日から200万人(内115万人が軍人)に拡張されるものの、2023年1月1日に14万人の兵士が急に湧いてくる訳ではなく各軍に振り分けられる人員数も不明だ。
常備戦力数が90万人だった時代は国防省スタッフ1万人、参謀本部スタッフ1.1万人、陸軍28万人、海軍(海軍歩兵を含む)15万人、空軍16.5万人、戦略ロケット軍5万人、空挺部隊4.5万人、特殊作戦部隊0.1万人、鉄道部隊2.9万人、その他軍属18万人で構成されており、陸軍の人員比率は31%なので比率がそのままなら101万人体制で31.3万人、115万人体制で35.6万人しかおらず、ここに海軍歩兵と空挺部隊を足しても40万人~50万人程度の戦力しかない。
その他軍属18万人とは恐らく毎年招集される兵役勤務者=徴兵された新兵のことを指している可能性が高く、現在でも徴兵された新兵は特別軍事作戦には参加させない決まりなので、大雑把な計算だと陸上戦力(陸軍+海軍歩兵+空挺部隊)50万人ー死傷者数30万人=20万人、これに部分的動員による補充兵30万人+民間軍事会社ワグナー4万人を足すと54万人という数字なり、陸上戦力の半数以上が練度の低い補充兵に置き換わっている計算になる。
54万人という数字をウクライナに全て投入できる訳ではなく、ここにはドネツク人民共和国やルガンスク人民共和国で組織された民兵(推定4万人以上)やカディロフツィの数が含まれていないので、賞味どれぐらいの兵士がウクライナに送られているのか不明だが、半数以上が練度の低い補充兵に置き換わっていると仮定すると既に統率がとれなくなり崩壊していてもおかしくないのだが、、、
※上記の考察(各数値はネットで入手可能なもの)は素人の数字遊びに過ぎないので真に受けないほしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
某ドッグフード氏いわく、それはそれは楽しい事になってるみたいです
誰だよ・・・
ツイッターの現地ウォッチしてる人でしょう。
ドッグフードの日本語読みがHNの。
見てきたけどクソ下品だな
見ない方がよかった
品はどうか知らんがヘルソンやハルキウの反攻開始時には現地のアカウントより数時間前に発信してたし、繋がってる情報源は確か。
ギャング氏も映画みたいなことしか起こらないとおっしゃっていたのが印象的でした。本物なので映画とは違いますが。。。
まあウクライナ軍発表のロシア軍の損害、死傷者数は、明らかに過大で、誇張されたものか、根拠のない推定ということでしょう。
一番の問題は、ウクライナ軍の155㎜榴弾砲がタマ切れで撃てないということであり、カナダ軍のM777の砲弾でさえもすでになく、イギリスBAE社も、工場を閉じてしまうつもりで砲弾を生産する気がないということです。
ウクライナ国産の152㎜砲弾だとかは、ようやく生産が始まった、とか言ってる段階です。
ロシア軍もタマ切れか、などと言い続けているうちに、遂にロシア兵がバフムト市街に突入を始めた、という状況です。あるいは、包囲と見せかけて、実は中央突破、という作戦だったのかもしれません。
地下要塞でも、真上に来られて、馬乗り状態になると弱い、というのは太平洋戦争でもそうでした。それを砲撃するまな板戦術をするにはやはり砲弾が必要になります。
バフムトの守備隊は退路がなくなる前に、東のチャシブ・ヤールに退却した方がよさそうにも見えますが、そこで新たな防御線を準備できるかもよくわかりません。重砲の砲弾がなければ、小火器で抵抗するしかありません。
韓国から購入するから大丈夫だよ。
それより、ロシアの弾薬不足を心配したほうがいい。
米軍高官も言っていたが、来年初頭にはお祈り発射するんだろ。
バフムートを奪還するメリットは何だろう?
メンツの問題が大きいのは否定できないと思う。しかしここを落とせば多少なりとも士気は上がるし、支援するNATO側も負け始めるまえに現状の確定を考えるかもしれないと思っておるかもしれない。なんにせよ今消費される兵力の割にはあっていなさそう。
他所の記事の受売りですが。
ロシア領から前線の各部隊に、燃料の軽油をタンクローリー車で直に輸送する際の、
”露軍にとっては重要な燃料補給結節点だから” とされていました。
地名として、スバトヴォ/クレミンナ/バクムートの名前が上がっていました。
ウクライナ領内は、ドローンとHIMARSによって、安全な燃料集積地がないそうな。
燃料集約地にもできますし、ロシア軍がリマン奪還すれば、バフムートを奪っていれば、ウクライナ東部で地形的に防衛に有利な場所がない平原なので、戦車部隊が補給受けられながら自由に行動できます。
バフムートの次は防衛難しいリマン地帯を奪還されないようにウクライナ軍が防衛に戦力さかなくていけなくなり、クレミンナ陥落前にバフムートがおちると攻守が逆転します。バフムートは砲撃で廃墟ですが地下から補給されて榴弾砲頻繁に撃っているので、市街地といっても廃墟から一つ一つ廃墟地下のウクライナ軍を倒していくのは何か月もかかりそうですね
今のロシア軍にリマンを奪還する戦力は無いと思いますが。
あと、バフムートが陥落しても周囲からウクライナ軍が消えるわけではないので、自由に行動はできないと思います。
バフムートが陥落したらロシア軍の快進撃が始まるわけではありません。
別の情報ソースと見解がだいぶ違いますね
バフムートが落ちる気配はまだ全然ない感じでしたが・・・
本丸のバフムートがめちゃめちゃ固いので、包囲すべく周辺を攻めるのですが
その周辺も固く守られてなかなか成果をあげられないという状況が続いていました
そこへロシア軍が増員して周辺で成果が出始めている
しかしウクライナ軍も援軍が到着し激戦となっている
という理解でしたが
いつのまにロシア軍がウクライナ軍の防衛線を突破したのでしょうか
確かに最近のウクライナ軍はあまり情報を出しません
とはいえ基本的に、敵の攻撃を撃退した、という情報は発表します
その辺りから、どこで戦闘が行われたか類推する事は可能ではあります
You Tubeのグーグルマップを使った戦況図の奴でも、バフムト市街北東のシャンパン工場をロシア軍が制圧して、祝杯を挙げているだとか、すでに住宅街に突入しているという話でした。
撃退したという話でも、ロシア軍の攻勢を示す矢印は相当の数であり、ウクライナ軍支配地の相当奥に突っ込んでいる場合もあり、撃退したといいながら実際はウクライナ軍が退却している、あるいはロシア軍に突破されている地区もあるでしょう。
ハリコフから移動したウクライナ軍の独立機械化旅団が退却を準備しているとか、していないとか、そういう話もありますが、ウクライナ軍の榴弾砲の砲弾が残り少なければ、退却しても仕方ありません。
ドローンが幅を利かせた結果、20世紀初頭並みに砲兵の重要性が増してきたのは面白い。砲兵が重要じゃない時代は未だ来たことがないとはいえその役割はいくらかミサイルや航空機に取って代わられていたのに、この限定的全面戦争という総力戦を戦い抜くほどの備蓄も生産力も持っている国はないだろう。本当の全力を出したアメリカや中国ならなんとかなるのかもしれないが、今後の格好のドクトリンはどうなるのか目が離せない。
>>You Tubeのグーグルマップを使った戦況図の奴
そっちに書いたら
先日からかなり全力で攻撃受けてるのは間違いないですが現地とコネある某氏のお話だと依然ほぼ地下潜ってるみたいなんでバフムート自体はいずれ放棄するにせよ市街戦始まったからといって急に破綻する事は無いでしょうね
おっしゃる通り包囲されないよう固めてる周辺の陣地徐々に放棄してる方が正直芳しくないです
ただまあちょっとした町一つにこの有様で戦争の着地点どこに想定してるかの方が気になる所ではあるんですが…
第二次世界大戦のような消耗戦になってるようですが
ロシアのSU57等のステレス戦闘機はウクライナの防空網を突破し現代的な戦いは出来ないんですかね?
そのステルス機の配備数が…
バハムトはドネツクの交通の要衝。
ここが陥落すると、ウクライナはドネツク各所の補給に支障をきたす。
だからこそ双方大軍を注ぎ込んできた。
ロシアの優勢の原因は何か?やはり部分徴兵じわじわ効いてきているのか?
視覚的に確認されていないが、マウリンカが陥落したとの情報もある。
ロシアのミサイル・弾薬が枯渇するというのは希望的観測に過ぎないし、
マスメディアのウクライナ寄りすぎて、客観的な情報の精査が
できなくなっている、、、。
ブログ主は立場上はっきり言えないのだろうが。
シャンパン工場(ツイッターによってはワイン工場とも)占拠は確実なようですね。半導体工場とかならともか酒工場を占拠するのは、飲みたい目的のためだけで世界の恥と思いますが。また、warmap等の戦況地図も、市街戦は建物一軒一軒の奪い合いなので地図では示しきれないでしょう。宇宙活用の他に、敵方からは目視できない地下活用も鍵ですね。
バフムートを包囲するとなると、そこは郊外なのでドローンで丸見え。位置がバレてウクライナに爆撃されるだけなので市街戦を選ぶのは当然でしょう
郊外の戦いは兵士の数よりも兵器の数であり、歩兵は数が多くても爆撃でまとめて吹き飛んでしまうので少数の散兵だが
市街戦はとにかく数が力。
同時にいくつの建物を占拠できるかが大事であり、占拠している建物の数で優位が決まる
市街では戦闘が複数の場所で起きるからであり、兵力があれば回り込める
よってロシアは市街に大量の兵を送り込んでいるのだろう。建物の数が多すぎてHIMARSでもどの建物を爆撃すればいいか分からないし1つあたりの建物にいる兵士は少ないからな
ロシアがとっている戦略は包囲戦。
どれほど要塞化されていてもマリウポリのように
兵糧攻めされたら降伏するしかない。
私が勝手に想像するスロヴィキンの戦略は、
バハムト包囲→陥落→リマン・ヤムピリ攻勢→シヴェルスク包囲→陥落
コンスタンチノフカ攻勢→包囲→陥落→アルテーモヴェ包囲→陥落
→アウディーイウカ包囲→陥落→スリャビンスク・クラマトルスク包囲
→陥落→その次はポクロブスケ?というところか。
気が遠くなるな、、、どこかでウクライナが降伏すると思っているのか?
ロシアも大概希望的観測で動いているのかもな、、、。
市街戦をするならば。
昔で言う、突撃戦車(4号ブルムベア、JSU-152など)を復活させたいような。
そもそもの戦車の起源は、塹壕陣地の突破が目的でしょう。
今回戦争で航空優勢の拒否から色々なものが本卦還りしていますから、
ここで、戦車の本卦還りも見てみたいです。当然、複合装甲とAPSを装備して。
敵歩兵の攻撃を跳ね返し、味方歩兵の盾となり、
大口径のHESH弾で敵歩兵の籠る建物を一撃で破壊するのを見たいです。