ウクライナ戦況

英メディア、ロシア自慢の電子妨害装置がバイラクタルTB2の阻止に失敗

ウクライナ軍がバイラクタルTB2によるロシア軍への攻撃シーンを公開、これを受けて英メディアのThe Daily Telegraph紙は「ロシア自慢の電子妨害装置はトルコの無人機が使用する無線周波数を妨害できなかった」と報じている。

参考:Pummelled by Ukraine’s army, and stymied even by unarmed civilians, the Russian blitzkrieg is faltering

今度はロシア軍自身が罰を受けてしまったので完全に言い訳のしようがない

ウクライナ軍はトルコから調達したバイラクタルTB2(空軍12機/海軍3機)の動向について一切情報を明かしてこなかったが、ウクライナ軍のザルジュニー総司令官が27日に輸送部隊と防空システムに対する攻撃シーンを公開して世界を驚かせた。

ロシアの防衛政策が専門のロブ・リー氏も「ロシアは初期段階でウクライナ軍が使用するTB2を無力化する能力を持っていたはずなのに、TB2による攻撃で本当に損失を被っているならロシアにとって恥ずべきことだ」と語っており、トルコの技術がロシアの対策を上回ってきたことが信じられないような口ぶりだ。

ロシア製の電子妨害装置はナゴルノ・カラバフ紛争でTB2の前に屈し、アルメニアの首相には(4,200万ドルもしたRepellent-1は)役立たずと批判され辛酸を舐めたが、この結果を受けてロシアは電子妨害装置の改良を行い「TB2に対する優位性を取り戻した」と信じていただろうし、飛ぶように売れるTB2を快く思わない国も「ロシアの電子妨害装置がTB2の評判を土をつけること」を心の何処かで願っていただろう。

出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 3.0 地上ベースの電子戦システム「クラスハ-2」

しかしウクライナ侵攻でも再びTB2が使用する無線周波数への妨害に失敗、今度はロシア軍自身が罰を受けてしまったので完全に言い訳のしようがない。

個人的には「TB2が攻撃を仕掛けた地域にロシアの電子妨害装置が存在したのか具体的な確証がない」ため現段階で結論を下すのは時期尚早だと思うし、ウクライナ軍のTB2の保有数も少なくナゴルノ・カラバフ紛争ほど自由に動き回れる訳ではないため、戦局をひっくり返すような働きは到底見込めないと思っている。

出典:VoidWanderer / CC BY-SA 4.0 TB2で使用可能な対戦車ミサイル

ただ飛行場に毎日弾道ミサイルや巡航ミサイルが飛んでくる環境下において比較的短い直線距離で運用可能なTB2は貴重なISR戦力であり、周辺に近接防空システムが稼働していないなど特定条件を満たせば携行する精密誘導兵器をお見舞い出来るので、ロシア軍にとって迷惑この上ない存在なのは確かだ。

関連記事:ウクライナ軍、バイラクタルTB2でロシア軍の防空システムを破壊
関連記事:ハリコフ侵入のロシア軍は返り討ちにあい、補給部隊はTB2で叩かれる

 

※アイキャッチ画像の出典:Армія Інформ / CC BY 4.0

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コメント

    • 名無し
    • 2022年 2月 28日

    無線だから電子妨害が弱点なのはそら間違いないんだけどTB2だって周波数ホッピングとかの妨害の妨害してるわけでうまくいってない?
    それとも単純にTB2の数少ないから最新の電子妨害装備とかちあってないのか

    3
      • あまつ
      • 2022年 2月 28日

      たぶん後者。
      出てくる情報を見る限りTB2は戦線後方で阻止攻撃に従事してるがロシアの電子戦部隊は前線に集中投入されてるものと想像する。
      で、その辺の電子情報は米軍からもたらされるだろうからTB2部隊はロシアの電子戦部隊が展開されてない(または不活性な)地域を選んで行動してる可能性が高い。
      ナゴルノ・カラバフではロシア軍基地にちょっかいかけたTB2が電子攻撃でソフトキルされたって話だからまともにかち合えば同じ事になるだろう。

      19
    • ぬるぽ
    • 2022年 2月 28日

    やっぱりな
    妨害電波は通信周波数(周波数ホッピングであれば短時間で切り替わり続ける)、帯域幅、指向性アンテナを使っていれば通信アンテナの方位までシミュレーションしなきゃ効果が十分に発揮できない

    言うなれば電波妨害は電波を迎撃する技術
    タイミング、位置を完璧に捉えてミサイルを迎撃するのが難しいように電子戦は妨害する方がずっと難しい

    22
    • A
    • 2022年 2月 28日

    いろいろな意見があるのは承知しておりますがやはり日本も買うべきでは…。

    26
      • ちゃわんビートル
      • 2022年 2月 28日

      入手ももちろん大事だけど、対策も考えないとな

      こんな有能な機体、中国が目をつけないはずがない
      今この瞬間、ハッキングでデータ引っこ抜いてコピー版作ってたって驚かない

      20
        •  
        • 2022年 2月 28日

        翼竜とか実戦投入してるしコピーは別にいらなくない?
        正規軍相手の実戦データは喉から手が出るほどほしいだろうけど

        14
      • 2022年 2月 28日

      研究用に一機買って国内運用に適した国産品を作ろう

      11
      • や、やめろー
      • 2022年 2月 28日

      ほんとにそれ。MQ9よりも安いTB2の方がいい

      10
        • minerva
        • 2022年 2月 28日

        やめろ 日本では運用するには性能が足りない
        せめてAkinciにすべき

        9
      • 下僕
      • 2022年 2月 28日

      陸自が買うといいな。本土決戦用。

      5
        • A
        • 2022年 2月 28日

        >本土決戦
        その姿勢が大切。

        7
        • 無無
        • 2022年 2月 28日

        離島防衛に使えるだろうか、そこ

        3
      • 匿名希望
      • 2022年 2月 28日

      買うにしても評価試験用しかいらないだろうからこの手の無人機ほしがっている国と共同評価購入した方が良いんじゃあないかなー?
      どうせ日本の場合はもっと上の方ほしがるのは見えているし。

    • AH-X
    • 2022年 2月 28日

    これでバイラクタルはまたさらに売れる。

    15
      • 菊池次郎
      • 2022年 2月 28日

      トルコリラが安いうちにいっぱい買ってね

      9
      • 名無しコルベット
      • 2022年 2月 28日

      イスラエルのヘルメス900やヘロンもオススメ

      4
      • そら
      • 2022年 2月 28日

      トルコは笑いが止まらんでしょうね。
      ロシアが相手だと、ナゴルノカラバフの時とは比べ物にならない宣伝効果が得られるでしょう。

      10
    • 匿名
    • 2022年 2月 28日

    露軍のジャミングに対する抗堪性という話ではないような気がする
    本来ならこれで収集すべきISR情報は今や米軍が提供してくれるのでTB2は搭載火力も限定的なので特に重要な目標を襲撃すべく野戦運用で温存してたと言うことだろう
    しかしそれなら行動時間と搭載火力の比率こそ真逆だがAHと本質で大差はなく真逆の航空特性がAHを補完するには最適な存在とも言える
    TB2クラスの無人機は有人AHとパッケージング化するのが陸軍航空火力として現状の最適解ではないか

    14
      • 名無し
      • 2022年 2月 28日

      攻撃ヘリの完全な代わりにはならなくても性質としては似てるしね。
      陸自も安いんだから絶対に買っとくべきだとは思うんだよなあ。

      15
        • 四凶
        • 2022年 3月 01日

        似ているという時点でヘリの特質理解してない気はする。

        なんであんなに燃費が悪くペイロードも少ない高価な物を使っているのかって話。

        攻撃ヘリとセットにする固定翼機なら、スーパーツカノ辺ならまだ分かるんだが。

        2
    • hiroさん
    • 2022年 2月 28日

    トルコがウクライナにTB2を100機無償供与、とはならないだろうな。
    トルコとしては海峡通過制限が精一杯か?

    5
      • tofu
      • 2022年 2月 28日

      ウクライナはバイラクタルTB2のライセンス生産契約を結んでる
      あとは…わかるな?

      20
        • hiroさん
        • 2022年 2月 28日

        ありがとうございます。勉強になりました。
        でも、何処の工場で生産しているか知らないけど、今の状況で急増産も出来ないだろうから、貰えるものならありがたいんじゃないのかな?

        5
      • けい
      • 2022年 2月 28日

      事前に判明してるウクライナのTB2保有数にしては、流石にカバーできてる範囲が流石に多すぎる気がするし
      開戦前か開戦後に非公開で多数供与してる気がするんだよな

      現状では非公開供与とかじゃないと、核を持ち出してるロシア相手では難しいだろう

      18
    • 無名のミリオタ
    • 2022年 2月 28日

    東側兵器はやられっぷりが魅力の一つだから良いんだ。
    下手に強かったら、日本人として生きた心地しないから。

    25
      • 戦略眼
      • 2022年 2月 28日

      ウラジオストクがお向かいさんなんですが!

      4
    • zerotester
    • 2022年 2月 28日

    そもそも妨害電波をばりばり発射していたら簡単に探知できるわけで「ここに重要なものがありますよ」と言ってるようなもの
    運用は簡単ではないのではないでしょうか

    4
    • 投石器
    • 2022年 2月 28日

    バイラクタルTB2無人攻撃機はロシア正規軍相手には通用しない
    JSF 軍事/生き物ライター
    リンク
    少し話題とずれますが、YahooニュースやTwitterでは一定の支持を得ている「JSF」さんのミリタリー解説。
    このバイラクタルTB2の活躍を始め、今回のウクライナ侵攻でハズレ続きなんですよね

    このブログのコメント欄の方達も含め、ディープなミリオタや本職の方達があそこの考察を信用しない向きは前からちょくちょく目にしてきたのですが、慧眼だったってことなのかな・・・

    9
      • 2022年 2月 28日

      この戦争で予想を当てた人はほとんどいませんよ…
      というかいきなり個人の批判をはじめるのはどうかと思います。ここはそういうブログとコメント欄なんですか?

      48
        •   
        • 2022年 3月 01日

        自分は大体において予想あてたけど

        ・プーチンの交渉はポーズだけで必ず攻め込む
        (ウクライナとの直接交渉はガン無視、NATOに無理な要求をしていた事から)

        ・無人機の完璧な封殺は不可能、ロシアの電子妨害は対策されている
        (シリア、リビアでの結果から)

        ・ロシア兵器は評判倒れ

        ・ウクライナ側は都市篭城戦を選択すれば粘れる
        (ゼレンスキー大統領がその選択肢をできるか半信半疑ではあったが)

        5
      • ザコ
      • 2022年 2月 28日

      それを言ったらウクライナがここまで抗戦できるとか(あるいはロシア軍が脆いとか)予想出来た人はほとんどいないわけで…人間100%予測が当たるくらいなら苦労はしません笑

      22
      • zerotester
      • 2022年 2月 28日

      無人機は「航空優勢が相手に取られた状況では使い物にならない」ということで、それは当然な話だと思えます。
      誤算だったのはロシアがいまだに航空優勢が取れず、ウクライナの防空システムが今でも機能してることで、これには米軍も驚いてるくらいだから世界中の人が驚いたのではないでしょうか。

      24
      • 7C
      • 2022年 3月 01日

      JSFだけがハズレ続きなのならともかく現実は誰もが予想を外してる状況になってるのだから別に慧眼でもなんでもない

      JSFが記事で指摘してるように敵の航空優勢下や防空網の範囲内で活動するのは困難でしょうし、今回は誰もが予想もしてなかった事(まさかの全面戦争、そこからまさかの斬首作戦失敗、西側諸国の偵察情報の伝達)が重なりまくった結果、TB2が刺さる状況が起きたという事でしょう

      ロシアが介入を仮に東部に限定していたか、もしくは斬首作戦を成功させていたとしたらTB2が戦果を挙げられる状況がそもそも生じなかったんじゃないかね

      14
      • 四凶
      • 2022年 3月 01日

      むしろロシアがここまでポンコツだったのかってのが誰も当ててない。

      雑魚相手に暴力振るうだけで要求飲ませることができるという慢心もあっただろうし、西側の支援強化の流れを作ってしまったことも事態の悪化に拍車を掛けている。

      と言うかここまで来ると日常的な訓練や情報収集が充分だったのかさえ怪しく思う。

      6
    • 2022年 2月 28日

    正直、無人機マンセーのワシも宇軍のTB2は数も少ないし初戦で全滅すると思ってた
    それがちゃんと生き延びただけでなく反撃までしてるなんて驚きだわ
    宇軍とTB2に謝りたい

    14
    • 炎のコサックダンサー
    • 2022年 2月 28日

    HOJホームオンジャミングで電波源に向かっていく機能付きのミサイルもあるようだし、ECMは諸刃の剣なのかも。
    偽のレーダー情報を送るディセプション・ジャミングならまだしも、ただ強烈な電波で目潰しするような古典的な方法は、自分の位置を教えてやってるようなものですもんね。

    結局、ウクライナにどれだけTB2の数あるのかは謎ですが、トルコは何かしら水面下で工作してる可能性はあります。ナゴルノ・カラバフの時もジョージア経由で陸路で追加のTB2をアゼルバイジャンに運び入れていたのが撮影されてますから。ポーランド経由でトラック輸送してても驚かない。

    ルクセンブルクのE-3、イギリスのRC-135、アメリカのE-8 J-STARSがポーランド上空をぐるぐる周回飛行して情報収集に努めており、当然ロシアの航空機、地上部隊の動きやSIGINT情報は逐一ウクライナ側と共有されている可能性もあります。
    いくらロシア軍が精強でも、事実上ウクライナを舞台にしたNATOとの代理戦争化しており、これでは多勢に無勢という感があります。
    劣勢を跳ね返すために傭兵派遣会社のワグネルを送り込んだとか、ベラルーシに参戦を請うているとか真偽不詳の噂は色々ありますが…。いま侵攻をやめるにしても落とし所とする理由はなんだろう。「当初予定していた所定の軍事的目標は達成されたので撤退する?」それじゃだめだな。
    2006年のイスラエルによるレバノン侵攻でもそんな感じの事を言って引き揚げたけどアラブ社会では「ユダヤ人が負け惜しみを言って逃げ帰った」と受け取られただけでした。ヒズボラの勝利として称えられた。
    プーチンのプライドは「負け犬」のレッテルに耐えられるのか。

    10
      • hiroさん
      • 2022年 2月 28日

      >プーチンのプライドは「負け犬」のレッテルに耐えられるのか。

      正にそこですよね。
      今更ですが、ウクライナ東部の自称2共和国の独立支援に留めていれば、戦局は変わっていたでしょうし、欧米日の経済制裁やNATO他の兵器供与もここまでやっていなかった可能性がある。
      専制君主が判断を誤って、国が危機に瀕するロシアの伝統を受け継ぎそうですね。

      8
    • パラベラム
    • 2022年 2月 28日

    まさにゲームチェンジャー。
    ここまで通用するとなれば疑う余地はなさそう。
    数があれば形勢逆転もあり得る。トルコの軍需産業は優秀過ぎる。

    3
    • HSST8
    • 2022年 2月 28日

    TB2の話題になる度に、以前に紹介されていたバイラクタルTB2を称える歌が頭の中でぐるぐるとリピートします。
    そういえば「偉大なバイラクタルの力で呪われたモスクワ野郎を打ち負かす夢」が歌詞だそうですね…。

    2
    • 無無
    • 2022年 2月 28日

    トルコがウクライナを利用してロシアとの代理戦争をやってる可能性も視野に入れねばなるまい、
    いやはや、少なくとも軍関連ではトルコの国際的影響力は日本を上回っているんではないかと心配してしまう

    1
    • Mob
    • 2022年 2月 28日

    リンク
    ジャミングでGPSは使えず通信状態も良くない状態で運用可能なギリギリ低空をエンジンを切った無音飛行で近づいて攻撃したのではないかという考察

    2
    • 四凶
    • 2022年 3月 01日

    むしろTB2まだ運用出来る状態にさせてる方が驚きだけどな。ハリコフの空軍基地ってまだ無事なのか、基地以外での直線300m位(近い重量とエンジン出力の機体が250m以内で離陸できることから余裕みて推察)ある道路等使って運用しているのか。

    せめて強力な威力か精密誘導兵器で滑走路か機体を潰すべきだし、何やってんだ感が否めない。

    3
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