トルコの第5世代戦闘機「TF-X」のエンジン開発にロールス・ロイスが復帰、同機の開発体制は元サヤ(BAEとロールス・ロイスによる支援)に戻った可能性が高い。
参考:Turkey working with Rolls-Royce on 5th-gen combat aircraft engine
現地メディアは「第5世代戦闘機向けのエンジンをロールス・ロイスとトルコ企業(TRMotor)が共同開発する」と報じている
トルコが開発を進めている第5世代戦闘機「TF-X」は英BAEから技術支援を受けており、搭載エンジンもロールス・ロイスと共同開発を予定していたものの権利関係で話が拗れ、量産機に搭載するエンジンが決まらないままTF-Xの開発が進められていたが、どうやらロールス・ロイスが開発に復帰したらしい。

出典:TURKISH AEROSPACE トルコが開発中のTFX
トルコ国防省調達部門のトップを務めるイスマイル・デミール氏は5日、TF-Xのエンジン供給問題について「ロールス・ロイスとの話し合い問題(トルコ側が受け入れられない条件)が解決して作業が始まっている」と明かし、現地メディアは「第5世代戦闘機向けのエンジンをロールス・ロイスとトルコ企業(TRMotor)が共同開発する」と報じている。
これが事実ならTF-Xの開発体制は元サヤ(BAEとロールス・ロイスによる支援)に戻ったと言えるだろう。
因みにTF-Xのプロトタイプに使用する部品加工がすでに始まっており2023年中にはプロトタイプが完成(初飛行は2025年~2026年を予定)、この機体には米国製のF110が搭載される見込みでTF-Xの開発を担当しているトルコ航空宇宙産業(TAI)は同機の調達コストについて1億ドル(約110億円)だと言及している。
関連記事:トルコが開発中の第5世代戦闘機「TF-X」、調達コストは1億ドルで試作機は2023年完成
※アイキャッチ画像の出典:TURKISH AEROSPACE トルコが開発中のTFX
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結局エンジン問題解決したのか。F-35買えなくなっちゃったから早く第5世代機欲しいんだろうな。
トルコ側が少し譲歩したのかもね。NATO加盟国がロシアから戦闘機を買ったり技術支援を受けることなんて、もはや論外だろうし。
ひょっとしてXF9-1をベースにイギリスが日本の技術をトルコに協力するとか?
それは無いでしょう
それをするなら日本側の承諾も必要なはずです
ただでさえ権利問題で揉めてた相手にわざわざ他国技術が混ざった最新作を出さんでしょ。おそらく揉める前に開発してたエンジンを仕上げるだけでは?
まあ国際共同実証事業が始まる≒ある程度実現性の目処は立った訳だから「EJ200以前の既存技術は出しやすくなった」ってのはあるかもしんない。
ユーロジェット(のもとになった技術)があるのに…?
まさかね…
日本の技術を少し変えて、これはイギリスの技術とか言わないわな…
元々予定していたのは、EJ200の技術を移転してのエンジン開発だった筈だから、
恐らく仰るそれは無いと思います。
いきなりKF21のブロック3(ウェポンベイ装備のステルス戦能力獲得型)を開発しようとしていると言えば無謀に聞こえますが、兵器開発自体のノウハウは厚い国なので何かうまいこと保守的にまとめ上げてしまいそうな気もしますね。トルコの工業力を考えれば、流体や電波解析プログラムや設計支援ツールさえマトモなのが用意できれば、案外いけるのでは。
量・質で圧倒していたはずのロシア航空戦力は、防空システムを排除できないために満足に活動できないうえに出血続き
一方で劣勢なウクライナはSAMを生き残らせることに成功し、UAVを効果的に使って地上軍を麻痺させてる
この状況が今後の有人機セールスに影を落とすかもしらん
ウクライナのMig-29の貢献も大きいからそう単純でもなかろうが
むしろ「実際の戦争で役に立たない旧世代機は不要、全リソースを割いて第5世代機を揃えろ」となるのでは。
西側から戦闘機もらったり、ロシアからミサイル買ったりこいつ二枚舌だな〜って思ってたけど今回の件で西側に立場を決めたようですね。
しれっと中国とも組んだりして。
しれっとF-35にも復帰するかも。
手持ちのS400を全てウクライナに供与すれば、あり得るかも。
アナドルも軽空母任務に復帰出来るか?
エンジンが単独で開発出来ず、英国頼みなのは日本の次期戦闘機と同じだな
純国産に拘って時間と金を無駄に費やすよりマシ。
たぶんこれ、例の荒らしですよ。
日本の場合、日本単独でのエンジン開発も可能でしたよ。
日本はすでに世界トップレベルの性能を誇るXF9-1を完成させていますしね。
ちなみに、日本の次期戦闘機に搭載されるエンジンとテンペストに搭載されるエンジンは別物です。
XF9-1の性能は第4.5世代戦闘機レベルであり、第5世代戦闘機であるF-35のエンジンのF135より数割劣る性能です
そのため第6世代戦闘機のエンジン開発までの道のりは遠いものであり、単独開発の難易度はイギリスとの共同開発の難易度よりはるかに高いものになったと思われます
XF9-1は世界トップレベルの性能を誇っていますよ。
双発機用のエンジンで高高度・超音速巡航時の燃費削減を重視したエンジンであるXF9-1は、第5世代戦闘機かつ双発機であるF-22に搭載されているエンジンであるF119と比較するのが最適でしょう。
F135は単発機用の大型エンジンでバイパス比も大きく中流速・大流量のエンジンですから、双発機用のエンジンで高高度・超音速巡航時の燃費削減を重視したXF9-1の比較対象としては不適切です。
ちなみに、F119とF135は、同じコアエンジンを使用しています。
XF9-1は、ハイパワーとスリムを両立しています。
現用機(F-2等)搭載エンジンと同じ推力レベルで比較して、約3割のスリム化が実現しています。
また、発電力などでも上回ります。
F119の発電力は65kWですが、XF9-1はF119よりも小型なのにもかかわらず180kW級と大幅に上回ります。
つまり、XF9-1の発電力は、F119よりも小型であるにもかかわらず、F119の2.8倍もあるということです。
XF9-1では、始動時にエンジンに効率的に回転力を与えるスタータと、始動後は発電し電力を生み出すジェネレータの機能を統合し小型省スペース化したスタータ・ジェネレータによる180kW級の電力大容量化が実現しています。
なお、このスタータ・ジェネレータはエンジンの回転軸と連結しています。
また、XF9-1は、世界トップレベルの燃焼機出口ガス温度を実現しています。
XF9-1の燃焼機出口ガス温度は1800℃級であり、F119をはじめとする世界のエンジンの燃焼機出口ガス温度を大幅に上回ります。
XF9-1は比較対象としてF119を示唆し、ベンチマークとして意識してると思われます。
XF9-1の設計思想も高高度・超音速巡航時の燃費削減を重視したもので、段数構成も含めF119の諸元(空気流量122kg/s・バイパス比0.30)に極めて近いです。
XF9-1はF119と比べて、推力はほぼ同等・寸法はやや小型ながら、日本の高い技術力によって燃料消費率は約14%低減されています。
つまりは、XF9-1はF119に近い設計ながら、86%の燃料量で同等の推力を取り出せます。
XF9-1は、かなり高効率かつ省燃費なエンジンでもあるということです。
ちなみに、XF9-1の推力はF119と同等ですがサイズはF119よりも小さく、XF9-1のサイズはF100と同程度です。
そして、イギリス側はテンペスト用エンジンで基本設計から日本の協力を希望しているといいます。
日本の技術力の高さをイギリスも認めています。
情熱は伝わったけど、少し情報を絞った方が良いかと。
好きな事に対して筆が乗るのは判るけど、過ぎたら読んでくれる人を選ぶと思います。
この件では自分も同類で、他人の事をとやかく言える立場に無いけど、
自戒も兼ねて記した次第です。
そうは言っても数作ってないから、信頼性を確保するのが大変でしょう。あるいは信頼性を確保するために必要なことは何かだな。
このあたりに下手に時間かけるより、経験豊富な企業の協力が得られるだったら、そのほうが実用化は早いでしょう。メンツで兵器作ってんじゃなくて、いつでも動いて使えるものが欲しいのです。
XF9-1はEETエンジンだから、複数作る必要がないために一つしか作っていないだけのことです。
あと、XF9-1は米軍規格のMIL-E-5000Dとその後継のJSSG-2007Aに基づき設計されましたので、信頼性や耐久性なども考慮された設計です。
それに、IHIはF7などの実用エンジンも多数開発しており、更にはエンジンの国際共同開発への参加経験も豊富ですから、日本の次期戦闘機に搭載されるエンジンの単独開発も可能だったでしょう。
日本の次期戦闘機に搭載されるエンジンの開発にイギリスが参加し、テンペストに搭載されるエンジンの開発に日本が参加しますが、これにより得られるメリットは日本単独やイギリス単独で開発した場合と比べて多いため、このような形の開発体制になりました。
日英のPFRT用エンジンの協力により、日本とイギリスのPFRTエンジンは以下のようなエンジンになると推察されます。
・日本のPFRTエンジンは、XF9のコアに、日英共同開発の主要構成品(複合材軽量ファン(?)+内装発電機+ステルスノズル)を組み込む。
・イギリスのPFRTエンジンは、日本と共同開発したコア(圧縮機+燃焼器+高圧タービン)に、自国技術を組み込む。
推力だけ見ればF135の21%減だからギリッッッギリ「数割劣る」と言えなくもないけど直径も長さも完全無視かぁ…
F135は単発機用の大型エンジンでバイパス比も大きく中流速・大流量のエンジンですから、双発機用のエンジンで高高度・超音速巡航時の燃費削減を重視したXF9-1の比較対象としては不適切ですが、無理やり比較してみてもXF9-1の方が優秀だと思います。
XF9-1の燃焼機出口ガス温度は1800℃級であり、F135を大幅に上回ります。
また、発電力などでも上回ります。
F135の発電力は160kWですが、XF9-1はF119よりも「かなり」小型なのにもかかわらず180kW級と大幅に上回ります。
そもそも、F135はF119と同じコアエンジンを搭載しており、F119のバイパス比を高めたエンジンです。
なのでXF9-1のバイパス比などを高めれば、F135を超える推力を出せる大推力エンジンができますよ。
私ゃ元コメ(XF9-1がF135に数割劣る)を無理矢理最大限肯定的に捉えようとしても無理がある、とゆーてるんですが。
上でも言われてますが少し冷静になった方が良いと思いますよ。
EJ200をサイズ的にF100/110サイズにしたら推力どんなもんなんだろうな
単なる目安なら、投影面積で計算するのが良いかと。
そこから幾らか割り引いた方が、よりらしくなるだろうけど。
先日ここ以外で見た記事でTFXは推力29,000lbf、13トンくらいのエンジンを双発で載せると発表してました
この数値が今のロールスロイスの輸出用戦闘機エンジン開発能力として妥当な線なのかな…
ちなみに、テンペストに搭載されるエンジンの推力は、アフターバーナー非作動時で7トン~9トン、アフターバーナー作動時で11トン~13トン程度だと推定されます。
直感ではテンペストに搭載されるエンジンはEJ200以上~F100未満の規模と考えます。