ウクライナ政府は閉じかけている民間航空機の飛行を継続するため保険会社と航空機のリース会社に5億9,200万ドルを割り当てたと発表した。
参考:Ukraine allocates nearly $600 million to ensure flights to country continue
どちらにしてもウクライナに滞在する外国人が空路で脱出できる時間はあと僅か
航空機運行のリスクをカバーする保険会社はウクライナ領空の飛行について補償の対象から除外する動きを見せており、オランダのKLM航空など幾つか航空会社がウクライナへの航空便運行を中止すると発表した。

出典:Ministry of Defense of Ukraine / CC BY 4.0 ウクライナ軍の演習風景
これ受けて幾つかの海外メディアは「ウクライナの航空交通が閉じかけている」と報じており、このまま保険会社の補償対象除外が進めば外国人の国外脱出にも大きな影響を及ぼすためウクライナ政府は13日「保険会社と航空機のリース会社に5億9,200万ドルを割り当てた、この決定はウクライナと海外を結ぶ航空機の安定運行に寄与するもので国内に滞在する外国人の帰国を保証するものになる」と発表した。
つまりウクライナ政府はリスクをカバーするための原資を保険会社やリース会社に提供することで「ウクライナ領空の飛行を補償の対象から除外するのを遅らせてくれ」と要請したという意味だが、どちらにしてもロシアがウクライナに侵攻すれば民間航空機の運行は停止されるため、ウクライナに滞在する外国人が空路で脱出できる時間はあと僅か(16日侵攻開始の確立が最も高いと言われている)だろう。
※アイキャッチ画像の出典:Alf van Beem / CC0
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本当に始まるのかぁ…
抑止力でもなくテロ撲滅でもなく野心のために兵器が使われるのは悲しいね。
双方の死傷者が少なく迅速に決着が着くのを祈るしかない。
日本の国会において、邦人救出に対するもっと踏み込んだ法案などが、なぜ審議されないのか?
揚げ足取りに終始した以前よりもマシにはなったが、めちゃ心配。
自衛隊機も派遣できないし、ウクライナ在住の日本人大丈夫かな?
台湾有事までには、ちゃんと法律できるのかな?
すごく心配。
急に戦闘状態へ突入したアフガニスタンの時とは異なり、今回は時間的猶予があったため邦人は自力避難できる状態ですので、そこで残るか避難するかは個人の選択であり、強制はできません
付け加えますと別の記事でも書きましたが日本の外務省は1月28日時点でウクライナ全土をレベル3の危険地帯とし、邦人保護など緊急業務に直接関係する人員を除いて在ウクライナ日本大使館の人員やその家族の国外避難を開始しています
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また2月11日にウクライナ全土の危険度をレベル4に引き上げ、渡航中止及び退避を勧告しています
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個人の自由って言っても、日本国として日本人が被害にあわないようにする(保護する)責任はあるし、人質になっても困る。
また、土壇場で「やっぱり助けて」と言う人もいるだろうが、助けませんって言い切れるのかってところ(人権の問題)。
そうなると、その頃には民間機じゃ無理だからね。見捨てるの?
では、戦争している国家間に関係のない自衛隊が救出にいけるの?法的にはどうなの?って所を国会で議論しなければいけない。立法府だから。
自衛隊法の改正を準備するなど、やれるところからやってるように見えるけど。失礼だけど何をお望み?
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そう、ちょっとでも進んでいるのはありがたい。
しかし、これは前回アフガンでの失敗のパッチみたいなものだから、それ以上の時はどうすんの?って話。
政府のあら捜しは仮定に仮定を重ねた質問とかしてるのに、こういうのは野党とはあんまりしないよね。
要は自衛隊法や外交に対しての柔軟性とか根本的な内容が無いってこと。実際に打たれるまで武器使用禁止とか。外務省も自衛隊は他国の軍隊と違い制約が多いのを知ってるのにアメリカがきつく言うまで即時退避を言わなかった。ウクライナが保険金出さなかったらどうするつもりだったのか?
せっかく時間があったのに、非常に残念だが今後の国会運営と岸田総理に期待するしかないね。
失礼ですが、もう少し勉強したほうがいいですよ
>実際に打たれるまで武器使用禁止とか
ある国の軍隊が他国で自分から発砲(攻撃)した場合、それは宣戦布告とも受け取られうることであり、国家間の全面戦争にも発展しうることだと理解されていますでしょうか?
>アメリカがきつく言うまで即時退避を言わなかった
日本の外務省は去年ロシア軍がウクライナ国境付近に展開しだしたころから注意喚起し、危険度が高まるにつれて段階的にウクライナの危険レベルを引き上げ、相応の勧告を出してきていますが、この「アメリカがきつく言うまで」というのはどこの情報でしょうか?
自国の法整備だけでは不可能なのは逆の立場で考えるとわかりやすいかと
例えば日本と中国が戦争状態になったとして、日中交戦中にロシア軍の航空機や部隊が日本に「ロシアの法律に基づいて在日ロシア人を助けるため」と言って日本国内に侵入するするのを許容できますでしょうか
また万が一日本が中国に優勢だったとして、ロシアが「ロシアの法律に基づいて在中ロシア人を助けるため」といって中国に輸送機を飛ばし(軍事物資援助や援軍の可能性は否定できず)ながら第三者であると認められるでしょうか
アメリカやイギリスなどが軍用機による救出は行わないと事前通達した理由はまさにそこにあり、ロシア軍が侵攻開始した後に軍用機(時期や場合によっては民間機さえ)を飛ばした場合、ロシアはそれをウクライナへの加担(ロシアへの敵対行動)と見なす可能性があり、そうなれば第三次世界大戦に繋がりかねないと判断したからです
そう、おっしゃる通りですが、問題は自国の法整備自体がしっかりしていないっていう事。
まぁ、期待して待ちますか。
>また、土壇場で「やっぱり助けて」と言う人もいるだろうが、助けませんって言い切れるのかってところ(人権の問題)。
言い切れますよ。
でなければ軍人に民間人のふりをさせ、戦時中国家や敵対国に送り込み、送りこんだ偽装軍人に救難要請をさせ、その救助を理由に相手国に軍隊を送り込むという事態が世界中で発生しています。
ロシアのクリミア侵攻でえさえ現地のロシア人率を半分以上にし、ロシアに併合を求める自治区とした上で行ったものですから、「土壇場で「やっぱり助けて」と言う人を救助する名目で他国に軍を送り込む」という行為はそれよりはるかに質の悪い侵略手段と見なされてもおかしくないことです。
そういえばマレーシア航空17便撃墜事件とかありましたね。当時は双方が相手による撃墜を主張する水掛け論になってましたけど、その後の調査だとやっぱりドネツク人民共和国の民兵が撃ったことがほぼ明らかになってるんですね。しかもミサイルのロットまで特定されていると(ロシア軍所有の兵器を民兵に貸与していたらしい)。
ドネツク人民共和国側はロシアに対してウクライナ政府をテロ支援国家指定するように求めているそうですが、盗人猛々しいとはまさに彼らのことですね。
今回の騒動でウクライナに非があるかのごとく語る評論家さんたちは、ロシアの本質を勘違いしてますね。ウクライナ内政がだらしないことは軍で侵略して良い理由にはなりません、そんなの基本的な常識。
かつて遣欧使節団としてロシアに渡った福沢諭吉が、ロシアを陰険の国と看破したのは現代にも通じる高い見識です、
いよいよロシアが軍事行動に入る前にどういう物語を創ってくるのか見物ですよ、ヘリコプターが撃ち落とされただの砲撃を受けただの、どうして劣性のウクライナから仕掛けるのか不思議なお話が出てきますから
文化的には凄くシンパシーを感じるのに(音楽も文学も民俗も)、思想や国家となれば何故こんな糞なんだろうと常々思う。此処で聞く事では無いのだろうが、誰か詳しい方教えて頂きたいです。
皆さん、行方不明のF-15のパイロット2人が発見されました。
自衛隊の方々は、今も命を懸けて我々国民を護っています。
今回の事故で帰らぬ人となった、田中公司1等空佐・植田竜生1等空尉に黙祷を捧げたいと思います。
皆様画面越しではありますが、どうか一分間の黙祷を宜しくお願いします。
黙祷
ご冥福をお祈りいたします。
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