ウクライナ国防省は2日夜「イルピン、ブチャ、ホストーメリを含むキーウ全域がロシア軍から解放された」と発表、これを額面通り受け取れば「キーウ州からロシア軍がいなくなった」という意味だ。
参考:Всю Киевскую область освободили от оккупантов – Минобороны
ここまで状況が一変すると誰に想像できたろうか?管理人はイヴァンキフより北の地域をロシア軍が保持すると思っていた
キーウやチェルニーヒウ方面の敵対行動を根本的に縮小すると発表したロシア軍は31日夜に撤退を開始、この動きに乗じてウクライナ軍も部隊を前進させ30もの拠点(ホストーメリ空港を含む)を取り戻すことに成功、しかも撤退に合わせてウクライナ軍がイヴァンキフを先に抑えたためドニエプル川西岸のロシア軍支配地域は2つに分断されてしまった。

出典:GoogleMap 1日時点の大まかなキーウとチェルニーヒウの状況/管理人加工
この混沌した状況についてウクライナ国防省は2日夜「イルピン、ブチャ、ホストーメリを含むキーウ全域がロシア軍から解放された」と発表、これを額面通り受け取れば「キーウ州からロシア軍がいなくなった」という意味だ。
さらに北部司令部も「チェルニーヒウ周辺の拠点を幾つか解放した」と述べており、国防省と北部司令部の発表を反映させたキーウ州とチェルニーヒウ州の戦況は以下の通りになる。

出典:GoogleMap 2日夜時点の大まかなキーウとチェルニーヒウの状況/管理人加工
ロシア軍撤退の動きを確認したウクライナ軍のアレクサンダー・グルゼビッチ准将は1日「油断出来ないものの近い将来、サプライズがあるかもしれない」と述べていたが、ここまで状況が一変すると誰に想像できたろうか?
管理人はイヴァンキフより北の地域をロシア軍が保持するのではないかと思っていたが、まさかココまで綺麗になるとは予想外だ。
因みに予想外のアクシデント(店が満席)で管理人の再編成(飲酒)も失敗に終わってしまった、、、無念
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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もはや潰走ってレベルの引きの速さだけど、キエフポケットに残ってたロシア軍はどうなったんだろ?
西岸北部部隊の後退成功はまあ分かる。
しかし、包囲された南部の部隊が無事に後退できるのかね?
可能性としては、ウクライナの包囲が不十分で脱出できたのか、包囲されて短期間で殲滅または降伏したのか。
どの道、戦車なんかは持って帰れていないのでは?
進軍の時の速度を考えたら、重装備もったままでは不可能な撤退速度ですね
足の遅い重装備や燃料切れたら放棄する位の潰走状態なのがみてとれます
キーウにおける作戦目標は達成しましたもんね。もうとどまる理由ありませんよね。ロシア兵も喜んで盗むもの盗んで帰ってるんだろう。
占領下の街におけるジェノサイドの証拠が続々と出てきてるようです。ロシアはメキシコマフィアと同類。国じゃないギャングだよ。
逆に大量降伏していなければ、ロシア軍は速やかな配置転換に成功したということだな。
占領が目的ではなく破壊なのではないかと思い始めました。停戦交渉の材料です。ロシアに連れ去ったのも人質として。
まあまあ…コロナに罹るリスクが減ったと思いましょう…
気を取り直して宅飲みや!
ともあれ次は南東部解放ですが少しでもウクライナ人が死なないことを望みます
ウクライナもさらに熱を入れて反撃しそうですね。占領地域で組織的虐殺など発見された事もあり。
少しでも阻止し、早期解放のため、西側の武器支援も広がりそう。無関心はこの虐殺追認と同じだという事で。
イギリスに続いてアメリカが旧ソ連製戦車の供与に踏み切るらしいですが、戦車の提供先は非公開。
ドイツか東欧・北欧諸国のどこかの退役戦車でしょうけど。
正直、状況からするとウクライナの戦闘機やSAMが稼動し続けられているのは変な気がしていて、戦車供与の話からエンジン等の予備パーツや予備弾が内密に送り込まれているんじゃないかと考えてしまいます。
MiG-29やS-300は東欧諸国が運用していますし、フィンランドには保管状態の9K37があるそうですから。
意外と中東諸国の余剰装備な可能性もあるかと…
あの辺も西側や中華辺りの新装備へと続々更新中ですし、輸送するにも比較的容易な地域ですから
先月中旬頃にギリシア空軍の輸送機が頻繁にポーランドの支援物資集積拠点と目される空港を訪れてたんですよ。
空輸できるかは知らないですが、確かギリシアってS-300をキプロスの尻ぬぐいみたいな形で採用してたんですよねぇ。
S-300のランチャー丸々は無理ですが、容積的に誘導弾本体だけならC-130で運べそうです。
長尺ものなので積むのは大変でしょうけど。
ウクライナ空軍パイロットのインタビュー記事が興味深かったので要約。
・リヴィウのメンテ工場とルーツクのエンジン工場を空爆されたが、空軍の整備士の努力で稼動率は維持できている。
・予備パーツを国産化したSu-27とMiG-29は大丈夫だが、Su-24はメンテに手間がかかる上に予備パーツを国産化していないので修理に手間取る。Su-25が数を減らしているので、爆撃で頼りになるSu-24の稼動率低下は痛い。
・ウクライナ戦闘機はロシア戦闘機を味方のSAMの射程に追い込んで撃墜している。S-300は頼りになるが、機動性が低いのでロシアの空爆で殺られる可能性が高い。機動性が高く隠蔽しやすいBukはロシア機の脅威になっている。MANPADSは低空目標に有効。
・ウクライナ戦闘機はロシアよりレーダーの探知距離が劣り、ARHMも撃てないので不利。AWACSも無いが、NATOのE-3の支援を受けられる可能性はある。
・数的劣勢は著しく、良くて1対6、悪い時は1対12で、1機のウクライナ機を24機のロシア機が襲いかかっているのを見た。
・ロシア軍SAMがウクライナ空軍基地の近くまで接近しているため、離陸するとすぐに射程に入ってしまう。低空飛行やECMで対抗しているが、大きな脅威。
・供与の話が出ている東欧諸国のMiG-29はウクライナのMiGとほとんど性能差がなくミサイルの打ちっ放し能力が欠如している。ロシア機に対して優位に戦うにはARHMを撃てるF-15やF-16が望ましい。尤も実戦投入までの訓練に数週間かかるだろう。
・バイラクタルTB2を始めとするUAVにも被害がでており、もっと数が必要。味方の空爆ロシア軍SAMに対抗する対レーダーミサイルや誘導爆弾が欲しい。
・SAMも増強が必要で、まずは数は少なくともS-300やBukの供与を望む。将来的にはNASAMSが望ましい。
訂正。
✕味方の空爆ロシア軍SAMに対抗する対レーダーミサイルや誘導爆弾が欲しい。
○味方の空爆「を円滑に行うには、」ロシア軍SAMに対抗する対レーダーミサイルや誘導爆弾が欲しい。
因みにインタビューに答えたのはMiG-29のパイロットさんです。
彼らに言わせると、UAVがあるから戦闘機は不要なんてのはウソっぱちだそうです。
機械翻訳を自分なりに意訳したので、間違っているところがあるかも。
ウクライナ軍のキーウ防衛部隊を釘付けにするために、いくらかは残って嫌がらせするものと思っていました。実際(同様に包囲を諦めた)ハルキウではその構えのようですが、キーウのロシア軍はそんな余裕も無いくらいボロボロだったのでしょうか。
なんにしろこれでウクライナもかなりの戦力を東部や南部に振り向けられるのでは。
ベラルーシもやる気なくてベ領からの南進は諦めてまずチェルニヒウ落としてそこから遠距離ロケットでキーウに圧力かける方向に変更なのでは?
大河で隔てられるの予想以上に厄介だったようで大河克服するはずのヘリボン部隊がキーウ防空と携SAMの数の多さで使えなかったように見える
元々車列が動かない交通の便の悪さに加え、ベラルーシでロシア軍の鉄道輸送に対するサボタージュが40件以上あった(ルカシェンコ政権が公表した逮捕者数の発表による)ようで、キエフ西に勢力を維持するにはヘリ輸送が必須になり、ウクライナの防空網が死んでいないのでそれも無理、ということで、キエフの西に戦力を置き続けることは難しそうな情勢ですね。少数を置いても包囲殲滅されるだけで「戦力の逐次投入」より愚かな結果を生みそう。
嫌がらせ部隊を置くならウクライナ側が手を出しにくいチェルノブイリなんでしょうが、兵士のほうが放射線障害への不安で拒否してるということなんでしょう。
ロシア国境に近いハルキウとは事情が違うわけか。たしかに補給路の警備も大変だし嫌がらせのためにしてはコストが高すぎるのかもしれません。
撤退速度的に重装備の大半が放棄されてるか、
持ち帰れても整備しないと投入は厳しい可能性も高いですし
東部に送り込むなら歩兵主体に再編して、徒歩行軍も本気であるのかなって考えてます
民間人を狙うとか肉盾って考えれば有効な戦術ではあります、損害さえ無視すれば
(ノウハウ無くても第一次世界大戦編成とかなら行けるでしょう)
自軍を出来る限り後退させて……戦略核を使用するなんてこと、無いよな?
ともあれ、ウクライナ軍優勢に傾いていることを喜ばないとな……
ナチスから開放するために侵攻して、出来ないから住民ごと核攻撃。
それじゃ山賊以下だ。
でもロシアだからな。言い訳を用意できれば可能性はある。
ロシア軍はキエフからの撤退に成功したから居なくなったのか
包囲殲滅されて居なくなったのかどっちだ?
自分はイヴァンキフから南のロシア軍は降伏か包囲殲滅だと思ってたけど
ウクライナ政府は「ウクライナ侵攻で成功した作戦はキエフ撤退ぐらいのもの」って皮肉ってるらしくて
キレイに撤退したって主張する人もいるし
燃料不足のロシアにとっての最善は重火器を処分して人員だけの撤退でしょうね。
それに対してウクライナ側がどの程度捕捉殲滅に成功したのか。
ウクライナ側が「ロシア兵を捕虜にした」って言ってないので普通に考えたらそうなんだろうけど
交通の要衝イヴァンキフや主要な道路はウクライナが抑えてるのに徒歩でベラルーシまであんな高速移動できるもんかな?
本当にキエフ北西の森の中にロシア兵の捕虜は「居なかった」んですかね?
「居ない」としたらウクライナ側が退路を抑える前に撤退しているということだから、徒歩ではさすがに間に合わない。燃料を搔き集めてバス・トラックにとにかく人員だけ押し込んで一目散に撤退しているんじゃないですか。
燃料逼迫下では燃料をバカ食いする装甲車両や、鈍重な装備は放棄するしかないし、逆にそれが決断しきれないならまだかなりのロシア兵がまだ撤退できずに隠れているのかもしれませんね。そうなっている方がありがたいですが。
撤退を予期はしてたが投入戦力を引き返させる燃料もトランポも既になく撤退支援のフリして自軍車両壊してたAH部隊も撃退され走れるクルマに人間だけ押し込み重装備現場放棄の判断下した人が粛清されないか心配
それでは予定通りの軍事行動と言えんだろってプーチン怒り狂ってそ