インドは中国の軽戦車「15式」に対応するためロシアから125mm対戦車自走砲「2S25スプルート」を導入するのではなく、新たに国産軽戦車を開発する案が浮上している。
参考:Ladakh standoff: DRDO weighs options to make indigenous light tanks
インドは韓国の自走砲K-9の車体を利用した軽戦車開発計画を検討中
インドと中国は軍事的緊張状態にあるカシミール州ラダックにロシア製の主力戦車「T-90S(重量:約45トン)」を配備したが、この地域の標高は最低でも2,500m以上(平均標高約3,500m/最高標高7,742m)あるため空気中の酸素濃度が低く、重量の重いT-90Sの機動力が平地よりも緩慢(カタログ通りの出力が出ない)になってしまう。
しかし中国は主力戦車「99式(重量:約54トン)」よりも軽量で高地や山岳地帯で使用することを前提に設計された軽戦車「15式(重量:約33トン)」を投入してきたため、インドは軽量で高地での使用に耐えられる機動性の高い戦車を緊急導入する計画を進めているのだが、現時点で条件を満たし入手可能なのはロシアの125mm対戦車自走砲「2S25スプルート(約18トン)」しかない。
2S25スプルート導入のメリットはインド陸軍が運用しているT-90Sの125mm砲弾を利用でき、輸送機による空輸やパラシュートによる空中投下が可能な点が挙げられるが、所詮はロシアの空挺部隊の装備として開発されたため防御力は小火器による発砲や砲弾の破片から乗員を保護する程度のレベルしか無く、中国が投入した最新の軽戦車「15式」に正面から対抗するのは不可能だ。
そのためインドはロシアから「2S25スプルート」を導入するのではなく、韓国が開発した自走砲「K-9サンダー」のインド陸軍仕様「K-9ヴァジュラ」の車体を利用して新たに軽戦車を開発する案が浮上している。
EXCLUSIVE: @DRDO_India has two options for 34-38 tonne Indian light tank in 18 months, rather than import Russian Sprut:
(a) Integrate 105 mm Cockerill gun onto K-9 Vajra hull that L&T is building.
(b) Integrate 125 mm T-90 turret onto K-9 Vajra hull.https://t.co/kyJjtCAJ1j
— Ajai Shukla (@ajaishukla) August 3, 2020
K-9の車体を利用した国産軽戦車開発にはベルギーのコッカリルが開発した105mmライフル砲装備の砲塔「コッカリル3105」をK-9の車体に搭載するA案と、ロシアのT-90の砲塔をそのままK-9の車体に搭載するB案があり、両案とも完成重量は34~38トンで作業開始から18ヶ月以内にプロトタイプを完成させることが可能らしい。
コッカリルが開発した105mmライフル砲装備の砲塔は「コッカリル3000」の一部として製品化されており、既存の装甲車両等に組み込んで使用することを前提にモジュラー方式を採用しているため、K-9の車体に組み込むのはB案よりも容易だと考えられるが、NATO標準の105mm砲弾はインド陸軍で使用されていないので兵站の維持に負担がかかるというデメリットがある。
逆にT-90の砲塔をそのままK-9の車体に搭載するB案はT-90と使用砲弾を共通化できるため現在の兵站をそのまま利用できるのだが、T-90の砲塔は他の車体に移植することを前提に設計されていないため、K-9の車体に組み込むには苦労するはずで、さらに言えばロシアの許可が下りるのかも未知数だ。
このニュースについて韓国側は、インド案はどれも開発期間が必要になるので韓国が「K21歩兵戦闘車」の車体にコッカリルの砲塔を搭載して開発した中戦車仕様の「K21 XC8 120mm」や「K21 XC8 105mm」を採用するのが良いと言っている。
しかしK21ベースの中戦車は海外輸出向けに試作展示車が制作されたに過ぎないため、こちらも実際に製造してインドに引き渡すためには各種試験を行う必要があるので納期的にはインドの案と余り変わらないのではないかと思う。
管理人はT-90と使用砲弾を共通化でき、国内でライセンス生産をしているT-90とK-9を組みわせることで国産軽戦車を開発する可能性が最も高いのではないかと思っている。
※アイキャッチ画像の出典:Glaucio GM / CC BY-SA 4.0 中国の軽戦車「15式」
K9の軽戦車バージョンが開発中なのは知っていたが、実際にこうやってインドから需要があるんだな
韓国製兵器は本当にすごいな
口だけ番長の日本とは大違いで、着実に実績を積み上げ続けてる
事実を受け止められずに酷使様が発狂するだろうけど
見え見えの釣り堀に入るのはやめて荒らしはスルーしましょう。
韓国製兵器はかなり人気だね
日本も売れる物はないだろうか?
日本は、2014年までバカバカしい武器輸出三原則のせいで殆ど防衛装備品の輸出ができなかったから、外国からの信頼とか交渉のノウハウが足りないのでしょう。最近フィリピンへのレーダー輸出が決まってたので、そういう実績を少しずつ積み重ねるしかないと思います。
欲しいという国が有れば声をかけてくるから勝手に売れるだろう
つまりそんな物は無い
そもそも何で売らないといけないの?
兵器産業何て儲からないものに注力しようとする方針が理解できない。
韓国みたいにそうでもしないと売りになる品がほとんどない(流石にゼロではないが)国ならともかく。
ツリー主じゃないけど、生産数が増えれば価格も抑えられるかもしれないし、販売先で利用されれば製品自体への評価もしてもらえるし、実践に名指した批判であれば改修したり次の製品に取り込んだりできると思う。
兵器の性能を大っぴらにすることはどこの国してないと思うけど、住友の隠蔽を知ってから「それホントにいいものなの?」って疑問が湧くようになったから品質を担保する機能として個人的に外販を押したい。
T-90に過給機を強化出来ないかな?
重量を減らしたいのに、寧ろ増加してしまいますな
ウヨ豚はなぜ韓国産兵器が売れてるのか考えた事ある?
そうゆうレッテル貼って、誰かを豚呼ばわりする事に抵抗は感じない?
君の品性を疑うよ。
新興国にとっては激安値で技術くれちゃうからね。トルコとかはドイツの技術を迂回で入手できてウハウハだったし。
逆に先進国にとってはうまみ無いんだよね。アメリカとかはらわた煮えくり返ってるんじゃないかな?
不正ガー賄賂ガーとか言って発狂し出すぞ
不正と賄賂はむしろドイツのほうがすごいんだよなぁ…
最近ユーロファイター関連で暴露されまくってるだろ
そもそも何で日本が兵器を売らないといけないの?
兵器産業何て儲からないものに注力しようとする方針が理解できない。
韓国みたいに売りものになる産業がほとんどない(流石にゼロではないが)国ならともかく。
「武器輸出 メリット」とか適当に検索すればいくらでも出てくるよ。
大抵間違ったものや妄想ばかりだがな。
酷使様の認識ってガチでこの程度なんだよな
左翼様って、武器を売ろうとすると死の商人扱いしてただろう?
仮に韓国を抜き去るほどの兵器輸出大国になったら、また死の商人呼ばわりを再開してわめきちらすんだろ?
こういう環境でこそ、UAVの出番では?
高地での戦車戦にこだわることはないと思う。
山岳地のように遮蔽物が多くて電波環境も悪い所で常時エアカバーを提供するのはUAVには無理じゃないかと思う。そもそも小型のものは標高2,500m以上でも使えるのかな?
時間稼ぎには役立つと思うけど、土地を維持・占領し敵を撃退するためにはそれなりの機甲戦力が必要じゃないかな。
スプルートにせよK-9改造にせよ機動力とネットワーク化で15式に劣っているみたいだから、早く本格的な軽戦車を開発すべきだよね。
アメリカがUAVをテスト的に提供しても面白いかもしれませんねー
そもそも西側は軽戦車的な車輌はチェンタウロや16式機動戦闘車の様な装輪装甲車が主流になりつつある。
少し前のパンツァーにアメリカ企業が105mm砲搭載の軽戦車的な車輌をPRする記事が出ていた記憶が。
日本も日本でポリシーも含めてグチャグチャの後手後手だからねぇ、、このカテゴリ
もう少し近代化のテンポ早めて欲しいもんだ
近代化より運用思想が固まっていない。
装備体系が補給を考慮していない。
クルガネツ-25あたりにスプルート-SDの砲塔載せたら強そう
防衛装備品の輸出に関しては、韓国が大いに進んでいるのは事実なので笑っている場合ではありません。
日本も(最初は困難でしょうが)防衛装備品の輸出に力を入れるとともに、色々な名目をつけて韓国防衛産業や関連企業に制裁したり顧客国に働きかけて、韓国防衛産業の発達を徹底的に妨害すべきだと思います。潜在的な敵国ですから。
輸出の為に兵器を作るのか?日本に合った兵器作りが必要だろ。何で輸出=兵器の強さみたいな風潮なんだよ。
勿論自国向けが基本ではあるけど、たくさん生産して輸出すれば単価は下がるし、相手国・地域への日本への影響力も大きくなるからできればどんどん輸出すべきだ。
まぁ、難しいね。
日本が必要なのは中露正規軍を相手に使うハイエンド品で、大方の国で必要とされるのは安くてそこそこの性能のミドル品だから需要が合わない。
更にそれを欲しがる相手が現れたとして、渡しても大丈夫な信用出来る国となると数えるほども居ないのが現実。
別に武器輸出に頼らんでも国際社会での日本の影響力は大きいし不得意な分野があろうとたいした問題ではない。
>別に武器輸出に頼らんでも国際社会での日本の影響力は大きいし不得意な分野があろうとたいした問題ではない
と油断して何もしない日本の代わりに中韓が世界中に浸透していつの間にか…みたいな悪夢が杞憂であれば良い。
隙あらば日本の技術をパクろう、漏洩しよう、そしてそれを対日戦に投入しようとする敵対的な国、中国・韓国がいるのにそれはだめだろ。
どこの国だって、敵国に通じてそうな信頼できない所には売らないでしょう。
中国や韓国は金になびきそうな第三国経由で技術や製品素材を売り買いする犯罪行為の常連だからなぁ……危険度高すぎ。
完全に同意します。
敵を肥えさせてきたのが戦後日本の誤りだと、中韓見てはっきりしたはずですので、
名目さえあれば積極的に制裁し、自国企業の発展に寄与する方向で、政府にも動いて欲しいものです。
トランプで自国第一主義が騒がれていますが、そもそも発展途上国の方がそれを徹底しているわけで、
欧(仏とか)とか見ても国益第一で屁理屈並べてライバル潰して回ってます。
結局のところ、国益とは、適正戦力潰し、自国企業の繁栄を訴求していくものだと考えています。
自走砲はアメリカが開発をやめてるんで、西側だとドイツと韓国ともう一国くらいだから売れると思う。
東も自走ロケット砲が射程70kmで西はその数倍だからしょうがない。むしろ、ヘリで牽引できる
牽引式榴弾砲のみ生き残るか。
韓国の場合、開戦後、機動なしでお互い自走砲が相手に届くから必要だし、開発は続くし、そこそこ売れそう。
何事も国際標準にまで水準あげないとね
日本製兵器の販売も顧客のニーズに合わせたもん売らなきゃMRJや新幹線、家電みたいになるだけだし
そこら編は見習うべきよ韓国を
そもそも何で売らないといけないの?
兵器産業何て儲からないものに注力しようとする方針が理解できない。
規模を大きくしないと国内の防衛産業が維持出来ないか、研究開発で遅れを取るから輸出で規模を増やすのが重要って意味じゃないの?
そもそも日本の場合、兵器を積極的に売る理由が無いからなあ…現在の防衛装備移転三原則も兵器輸出の解禁と言うよりも他国との共同開発や協同研究を可能にするのが主目的だし
あとMRJ(現・三菱スペースジェット)の場合は耐空証明を取るノウハウを一から取得しようと苦行を重ねている内にコロナ禍で首が回らなくなったのが現状なので、新幹線(5分毎に列車を走らせる環境は日本しか無いので余計なコストが掛かるから。あと鉄道は政治的条件も選定理由になる)や家電とはちょっと事情が違う
MRJとかコロナ関係なく遅延してるぞ
高速鉄道輸出にしても日立が独自に成功してるし
少し調べてからモノ言おう
MRJは米国での検査が通らないからだ。
そしてその検査は、アメリカ以外の国の機体を通さない事を意図しているとしか思えないような内容ばかりで、ボンバルディア社なども突破できなかった(そして消えた)。
日本以外からも参入障害を意図していると揶揄されているくらいだ。
なので今はアメリカ側企業と組んで検査突破を目指している。
最初からアメリカと組んで置けという輩もいるが、まともにやろうとしている側が普段からそんな無茶苦茶な検査の事を想定するものか。
そういう事情も知らずにシタリ顔とは笑わせる。
アメリカと組んでるのは最初からだぞ
ボーイングと三菱契約結んでるし
あとボンバルディアが突破出来なかったて何の話だ?CRJシリーズにしろ
エアバスに売却したA220にしろ型式証明取得してデルタ航空がローンチ・カスタマーなってる
何も知らないのお前じゃん?
まずMRJの件だが、遅延その物は問題視していない
耐空証明を取るのに手間取っていたらコロナ禍に巻き込まれて首が回らないと言っただけだ
次に英国で成功した日立の高速鉄道輸出の件だが、あれって英国以外のEU諸国では採用されていないよね?…つまりそう言う事(日立は欧州の鉄道車両を狙って英国に工場を作ったのに、英国のEU離脱でお先真っ暗とまで言われているし)
日立はイタリアのメーカー買収してるから普通に高速鉄道走らせてるぞ
今イタリア最速の電車とか日立製だし
かなり攻めた経営して成功してるよ
でもそんなの作ってインドに売るなんて韓国大丈夫?
また中南海に怒られない?
K9の車体は人気ですね。
韓国のライセンス生産品とはいえ、独のエンジン、米のトランスミッション、英のサスペンションが格安で買えるんだから、当然かもしれませんね。
韓国メーカーの純利益は少なそうですが。
wikipediaで申し訳ないが、
K9 155mm自走榴弾砲
・この際(延坪島砲撃事件の反撃)、最初は6両中3両が故障で作動せず(3両のうち2両は、北朝鮮軍の砲撃を受けたことが故障の原因で、残りの1台は訓練中に不発弾が発生していた)3両で反撃、その約30分後に1両の応急修理を終え、後は4両で応射したという。
・国防技術品質院が過去3年間の納入部品を検査した結果、197件におよぶ成績証明書の偽造が確認された
優秀じゃないか。ちゃんと動いてる。
韓国海兵隊のK-9は、延坪島砲撃事件の折、北朝鮮軍砲台には1発も着弾しなかったものの、その周囲の田畑を少し荒らして北朝鮮の食糧供給に打撃を与える戦果をあげましたね。
赤い人「当たらなければどうと言う事は無い」
K-9改造の戦車で15式戦車に対抗できるの?
15式 36t(全装備)中国南部の水郷地帯やチベットなどの高原・山岳地帯に対応した仕様、105mm砲 エンジン出力:約1,000HP
K-9迫撃砲:47t、エンジン出力:約1,000HP
T-90:47t、スーパーチャージド・ディーゼル、エンジン出力:約
1,000HP
T-90の出力はスーパーチャージャ―の設定で変わりそう(平地並みにできる)だけど、問題は重量では? 道路(路肩の弱さ、不整地の耐重量)、橋梁的に50tクラスは無理な場所が多すぎるってことでは?
ですね。
記事ではエンジンの出力低下が問題の様に書いてますが、
もっと他にクリティカルな重量制限がある様に思います。
エンジンの出力だけの問題ならどう考えてもT-90ハイブーストが現実解かつ最適解。
そのT-90SのエンジンであるV-92S2ですが、原形はT-34のV-2エンジンなので、ブースト圧を上げるにも限界じゃないでしょうか?
高地での気圧低下分を補うための「ハイブースト」なので、
結果的なブースト圧は平地のノーマルと同等まででいいんですよ。
全開高度を想定した戦場のそれに合わせ、それ以下の高度だとブースト制限を掛けるのですね。
何となく昔のレシプロ機を連想しました。
相手に合わせて同じような戦車それ得るんじやなくて
対戦車ミサイルを相手の戦車の10倍揃えた方がいいんじゃないかな?
増やすのは構わんと思うが、そんなに増やしたらかえって邪魔になるよ
使える場面が限られてるし、扱う人員の訓練費用は馬鹿にならんし、その数を維持するのに必要な費用もすさまじいから
何より対戦車ミサイルは戦車みたいに歩兵の盾になったり気軽に火力支援したりするのも出来ないし
21世紀版オントスになりそう。
中國対韓国の戦車の戦い、楽しみではある。
果たして兵器として優秀なのはどちら?
しかしK9って前面装甲の無い自走砲なんだからAPFSDS命中したらヤヴァいことになるんじゃないかな。
軽さを考慮しないといけない軽戦車の装甲はMBTと比べたら紙装甲なのは仕方ないと思う。
車体前面には複合装甲を付けるとは思うが側面や上面まで装甲を増強したら重くなって軽戦車じゃ無くなってしまうから本末転倒。
毎度思うけどK-9が~って言う割にいつも求められるのは完成品じゃなくて車体よね
自動車大国に住んでるからあんまり実感湧かないけど車両用プラットフォーム作るのって
実は相当難易度高いんだろうなと思ってしまう
武器輸出が進まないってんなら90式の台車だけ改造自由の装軌式プラットフォームとして売りに出せば
このインドみたいなケースで売れるんじゃなかろうか?
砲搭(ロシア系列の125mm砲?)を載せたら40tは超えそうですね。
中印国境の山岳地帯での運用は厳しいと思いますよ。
15式戦車、見た目は結構格好良いな。
わかります。
なかなかかっこいいですよね。
その通りだと思う、これまでのロシア戦車ベースの戦車とは一味違うデザインセンスがある。
と思ったが、よく見ると10式のミニチュアに思えてきた、全体的なデザインやHMTを採用してるところなんかよく研究している。
映像を見ても走りが滑らかで99式より主砲がスタビライズされている。
15式の設計者はマジで10式を研究したみたいだ、問題はHMTの伝達効率や拘束セラミック装甲と移動目標に命中可能なFCSを持っているかだろう、ここいら辺はかなりの技術が必要になる。
105mライフル砲も新型のSPFSDSを使えば120mmに匹敵する貫通力になると言われているから、10式の主砲をそれに載せ替えれば35トンくらいになり、無敵の中戦車になる。
日本製で作るなら、装甲装軌共通車両の車体の上に16式機動戦闘車の砲塔を載せれば作れるな
現代によみがえる74式ですね。
(まだ存命中ではありますが…)
ウクライナのT-64BMを買えば良くね!?