中国は南沙諸島の領有権で対立するフィリピンに10億ペソを超える軍事機器を寄贈したと21日に報じられている。
参考:China donates P1 billion worth of equipment to PH military
参考:China donates military equipment to the Philippine armed forces
インドが影響力を拡大させるフィリピンへの政治的影響力を保持しようとする中国
フィリピン国防省はインドとロシアの合弁企業「ブラモス・エアロスペース」が提案していた対艦ミサイル調達プロジェクト(提案額は3億7,490万ドル相当)を承認、南沙諸島の領有権やEEZ問題で対立する中国を念頭に超音速対艦ミサイル「ブラモス」を導入に踏み切ったが、中国はフィリピンに10億ペソ/約22.2億円を超える軍事機器を寄贈したと21日に報じられている。

出典:Public Domain 超音速対艦ミサイル「ブラモス」
中国がフィリピンに寄贈したのは救助機器、ドローンシステム、検出器、浄水車、救急車、消防車、X線装置、EODロボット、爆弾処理スーツ、輸送車両などで非殺傷分野の軍事機器(土木関係の機器も含まれる)で、2017年にも小銃や狙撃スコープなどの軍事機器を中国は寄贈しており、このような取り組みはフィリピンに対する一定の政治的影響力を維持し強化するのに役立つだろう。
因みに16日までに引き渡された軍事機器は6億1500万ペソの価値があり、後日引き渡される追加機器の価値は4億3700万ペソの価値があるらしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Philippines Ministry of Defense
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欧州情勢ならぬフィリピン情勢は複雑怪奇。自前で確保してる島は保持する程度の戦力は確保しつつ係争地は実質中国に任せちゃうとかそんな感じなんだろうか。
単純に対抗する気がないからだと思う
領土問題だって騒いでも取り返せないことは本人達が一番わかってるし、本土はアメリカが守ってくれるから大丈夫だと思ってるんでしょう
米中で台湾や沖縄で紛争になっても本格的には参戦しないし、最悪アメリカが負けそうなら第二次世界対戦の時のタイの動きみたいに中国側に手のひら返せばいいと思ってるんでこの動きは当然かと
中国から寄贈のドローンシステムとかEODロボットなんてバックドア怖くて使う気にならんけどなぁ…。
情報がダダ漏れてたり、肝心な所で異常動作したら洒落にならん。
これな、金や物で人の心を動かせるだろう、これがまやかしの社会主義の末に中国共産党のたどり着いた答え
それで解決できるのは表面だけですよ、心の奥底にある憎しみや怨みはそんなもんで動かないから
国際関係だとそれである程度まではどうにかなっちゃうのが一般人としては嫌なところ…
入国しただけで血祭りにあげられるレベルまで憎しみ合うぐらいじゃないと
国と言う単位で見ると普通に金や物だけでホイホイしっぽ振っちゃうんだよねぇ……
中国共産党は国民を押さえつける代償として物質的な豊かさを保障するしかない、だから統計や報告を誤魔化してでも右肩上がりを演じないと政権が崩壊する
その理屈が他国にも通用するかなと笑う、自分たちの面子は何よりも重んじるくせに、他人にも面子のあることに気がつかない外交下手ですよ
フィリピンも貰えるものは貰うけど、そんなんで心は買えんよ
日本にもJ-20とか無償でくれないだろうか。
ただでも維持費とかで高くつくからいらねぇ
中国からJ-20もらってついでにロシアからもチェックメイト貰おうぜ
「F-35と無償交換ね」って言われそう。
無償交換ってなんだよ。
どうせならSu-35くれよ
中国はフィリピンを靡かせるために飴を与えているつもりなんだろうが、中国がこれからも9段線を主張してフィリピンに圧力をかけるつもりなら、これじゃ足りないだろ
中国の経済力の成長が維持されてる間は一番に中国の顔を立てつつ、内心でこれ以上領土を取られないのを願いながら他国とも関係強化しようというところなんだろう。
程度の差はあれアジア各国の中国に対する対応は似たり寄ったりだから。
今後インドが中国を脅かすほどの大国になるか、中国が国内問題か南沙諸島問題でヘタこいて自滅するようなら自ら蹴ったICJの判決書を持ってスプラトリー諸島にフィリピン国旗を立てに行くかもしれない。
無理に争わず、面子を潰さない位にのらりくらり欲しい物をもらってやっていく腹かな。
オッサンに貢がせるピーナみたいな作戦。