豪海軍は12日にXLUUVのプロトタイプ「Ghost Shark」を公開、圧倒的なスピードでXLUUV分野の遅れを巻き返し、本当に米海軍、英海軍、仏海軍と同じタイミングでXLUUVを実用化させてくるかもしれない。
参考:Australia’s Future XLUUV Named ‘Ghost Shark’
Ghost Sharkの詳細なスペックや機能は不明で「XLUUVの開発に使用される」としか明かされていない
豪海軍は無人化技術に定評のある米Andurilに「特大の自立型無人水中機=XLUUV開発を発注するため交渉を行っている」と今年5月に報じられ、Andurilも「アジャイル開発の手法を採用することで開発期間を短縮、非常に野心的なスケジュール(3年間)の下で3隻のプロトタイプを豪海軍に引き渡す」と述べていたが、Andurilは12日にXLUUVのプロトタイプを豪海軍に引き渡したらしい。
Today marked a significant milestone in our partnership with @Australian_Navy and @DefenceScience as our stealthy XL-AUV was officially named ‘Ghost Shark’ in a ceremony on Sydney Harbour. pic.twitter.com/3PhvmMKFNo
— Anduril Industries (@anduriltech) December 12, 2022
Proudly announcing that #YourADF and @anduriltech have named the XL-AUV as ‘Ghost Shark’. #GhostShark is pivotal to exploring the critical capabilities that #AusNavy needs, to protect Australia and our allies into the future. pic.twitter.com/PS5A88KHeU
— Royal Australian Navy (@Australian_Navy) December 12, 2022
We are rapidly building a team of Australia’s best talent and highly-skilled personnel to work on the most innovative and challenging projects facing the nation.
If you like the sound of GhostShark, take a look at these job opportunities
➡️ https://t.co/n3Aj2r5Nx8 #AusNavy pic.twitter.com/Djjhm9FXvA
— Royal Australian Navy (@Australian_Navy) December 12, 2022
シドニー基地で引き渡されたプロトタイプは「Ghost Shark」と命名されたが、詳細なスペックや機能は不明で「XLUUVの開発に使用される」としか明かされていないものの、報道から7ヶ月後にプロトタイプの引き渡しに漕ぎ着けるスピード感は圧巻だ。
恐らく豪海軍とAndurilはGhost Sharkをベースに実用的なXLUUVを開発する可能性が高く、本当にXLUUV分野の遅れを巻き返して米海軍、英海軍、仏海軍と同じタイミングでXLUUVを実用化させてくるかもしれない。
追記:実用的なXLUUVはスクールバスサイズになるらしい。
関連記事:XLUUV開発の遅れを挽回したい豪海軍、3年でプロトタイプ完成を狙う
関連記事:英海軍も米海軍に追従、攻撃型原潜と連携可能なXLUUVを2年以内に建造
関連記事:潜水艦をUUV母艦化したい米海軍、水中発射・回収に対応したMUUVを開発中
関連記事:潜水艦に求められる多用途性、米仏は潜水艦をUUV母艦に変更したい
関連記事:フランスのNavalGroupが超大型水中無人機を公開、米海軍のオルカに匹敵
※アイキャッチ画像の出典:Royal Australian Navy
ア○イラム新作映画
『Ghost Shark対ホホジロザメ』全世界非公開決定
それはそれとして、後は正規採用されたXLUUVと連携する有人潜水艦だな。完成時にまだコリンズ級しか手元に無いとか有り得そうだが。
その並びに日本も並びたかったねぇ…
この手のUUVは中国軍の実験によると短距離程度しか自律航行できなかったらしいが、実用に足る性能になったのだろうか
涙滴型ではなく、葉巻型でもなく、紡錘型でしょうか。
司令塔に類するものはなさそうですね。
V2ロケットを横に寝かせたみたいな外形ですね。
外見からすると、浮上航行するつもりはないのかな。
バッテリーチャージはどうするつもりだろう。
本体の大きさに比べて、推進器が小さいような気もします。
あまりスピードは追求しないのでしょうか。
将来、豪海軍潜水艦は原潜になる予定だそうですが、
これで、ついていけるのでしょうか、それとも完全に自律でしょうか。
続報が楽しみですね。
別に同じ速度で追従する必要なんかないでしょう。
無人なんだから、「担当海域」に週〜月単位の交代制で待機させとけば良い。
有事の際に有人艦が現場に向かえばいつでもどこでも数隻のXLUUVが待機しててセンサー・シューター・デコイ他として機能してくれる形。
SFゲームであるCyberpunk2077の世界では、原子力電池で稼働するXLUUVを各国の軍隊が太平洋上で使ったため(対潜艦に護衛された船団以外)船舶の航行が出来なくなるという描写があってほうほうと思ったのですが、豪州のように海軍や経済規模に比べて警備海域が広大な国にとっての理想はむしろそのような自律的で長時間稼働する無人兵器なんでしょうね。まぁそんな兵器は2070年代になっても実用化されているかどうかって感じですが、方向性のイメージとしてはなんか分かる気がします。
日本も国産UUVを開発してた筈だけど
続報を全く聞かないってことはお蔵になったんかな・・・
日本の兵器開発の広報は「超」が付くド下手ピなので、情報発信は期待しない方が良いよ
先週の「攻撃ヘリ全廃してUAVに極振りします」や「パトリアAMVに決めた!」とかは例外みたいなもん
国産UUVと一言に言ってもOZZ-5はすでに配備されていますし、その改良型や他機種は開発中だったりしますが、どのUUVのことを言っているのでしょうか
OZZ-5は連続使用9時間のSUUVとでも呼ぶべきものなので、XLUUVがテーマのこの記事に比較として出すものでは無いでしょう。
用途も使用されている技術も根底から異なります。
このツリーでの話題は「UUVといえば国産UUVはどうなってるんだろ?」が発端の枝話なので記事自体のテーマとは関係ないよ。
長期運用型UUVの話なら研究試作1、2が終わってモジュール研究に移行してる筈だから淡々と進んでると思いますよ
令和4年度長期運用型 UUV 技術の性能確認試験の SILS 試験(その1)に係るシミュレーション作業役務の契約希望者募集要領
リンク
防衛装備庁がこと細かに経過報告を公開することは無いです。長期を要する重点案件の場合は段階的に中間の事業評価を行いますが、それらは防衛技術シンポジウムで公開される場合があります。
本邦では「長期運用型 UUV 技術の研究」が豪州のXLUUVプロトタイプに相当します。
事前の事業評価書によれば令和4年度中に試作完了、6年度まで所内試験のスケジュールですから、仮に中間報告があるとしても試作完了後でしょう。
いずれにせよ同事業は要素技術研究開発の基本部分に過ぎません。
「多次元統合防衛力研究開発ビジョン」によれば、本邦での長期運用型UUVの実用化時期は2030年代後半を見込んでいます。これを上回る展開があれば早期実用化はあるかもしれませんが。
飛行船みたいでカワイイ!
にしても半年ちょいでカタチが出来ちゃうのは凄いね
ロイヤルウィングマンもそうだけど オーストラリアは無人機の分野に本気で投資してるのが見て取れる
この姿勢は日本も倣うべきやいね
人口が二千数百万ほどの国で日本の20倍の国土を防衛するのは、相当に無人化をする必然性があるんですよ。
もちろん他人事でなく、人口過密な我が国といえど、その10倍にあたる大国と対峙するのに人海戦術などやれるはずもなく、ひたすら無人化による効率化を進めないと追いつかない
格好良いなと思いました
日本製だと中央胴体はまず寸胴デザインですよね
対ソナー効果とかあるのかな?