英国はクイーン・エリザベス級空母を支援するための補給艦調達を進めており、このプログラムにイタリア、韓国、日本の造船企業が関心を示していると報じられている。
参考:Britain leaves the door open to foreign yards in $2B supply-ship buy
再び動き出した総額15億ポンド(約2,050億円)の補給艦建造計画、日本企業も関心を示す?
英海軍には現在、クイーン・エリザベス級空母を中心とした空母打撃群を効果的に運用するための補給艦が不足した状態で、1番艦「クイーン・エリザベス」と2番艦「プリンス・オブ・ウェールズ」の本格運用が始まれば洋上での燃料・弾薬や食料の補給に悩まされることになる。
この問題を解消するため英国は大型補給艦3隻を調達を計画、2018年に国際競争入札が実際され英国企業の他にイタリアのフィンカンティエリ、スペインのナヴァンティア、韓国の大宇造船海洋、日本のジャパン・マリンユナイテッドが最終候補者に選ばれ、この計画が順調に進めば2020年中にも最終的な建造請負企業が選定されるはずだったのだが、総額15億ポンド(約2,050億円)もの契約を国外企業に与えることに対して批判が集まり、結局この計画は白紙化されてしまう。
では、なぜ大型補給艦の競争入札を初めから国内に限定しなかったのかと言うと、まず各種補給艦や揚陸艦などの補助艦艇は伝統的に英海軍ではなく英海軍補助艦隊(形式上、国防省が保有して海軍本部が責任を持ち民間人によって運用される船団と定義されている)に属する決まりになっているため形式上「軍艦」ではないことになっている。そうなるとEUの規則(EU加盟国が発注する軍艦以外の艦船建造は国際競争入札を実施しなければならない)に引っかかるため国際競争入札になったのだ。
このような経緯を踏まえ英国は現在、大型補給艦の受注を英国企業に限定した競争入札(※)を2021年春に実施すると言われている。
※補足:英国はEUを離脱する予定だが、現在はEU離脱に伴う移行期間中(2020年12月末まで)なので今だにEUの規則に従う必要があり、補給艦を「軍艦」と主張して形式上EUの規則を回避している。
問題は英国防省が「総額15億ポンドの大型補給艦建造入札には英国企業が主導で参加する必要があり、建造や組み立ての大部分が国内で行わなければならない」としか言及していない点だ。
英国防省は「建造や組み立ての大部分」が正確に何%なのか明らかにすることを拒否しており「装甲戦闘車Ajax導入の際に英国産業界の製造関与のため実施した取り組みに近い」とだけ述べており、これが事実なら相当量の作業を国外に持ち出すことが可能で、15億ポンドの契約は「国外企業に門戸が開かれたままだ」と米メディアが報じている。
もう少し分かりやすく説明すると、15億ポンドの大型補給艦入札は英国企業とコンソーシアムを組むことで海外企業も参加することが容認されており、ワークシェアについても車体製造はスペインで行い最終組み立てだけを国内で実施した「装甲戦闘車Ajax」導入の際の取り組みに近いといっているため、相当量の作業を海外企業に配分することが出来るという意味だ。
既に英企業ハーランド・アンド・ウルフを主体するコンソーシアムにはスペインのナヴァンティアが参加を決めており、イタリア、韓国、日本の造船企業も新しい15億ポンドの大型補給艦入札に関心を示しているらしいが、まだパートナーとなる英国企業が見つかっていないらしい。
恐らく大型補給艦入札に関心を示しているのは、前回の入札にも参加したジャパン・マリンユナイテッドの可能性が高い。
条件は流動的で競合相手も大手ばかりと簡単な案件ではないが、こういった経験こそが日本の防衛機器輸出に一番欠けている点なので是非関心を寄せている日本企業には頑張ってほしいところだ。
※アイキャッチ画像の出典:出典:Royal Navy / OGL v1.0
ハッキリ言おう。死の商人に日本はなるな。平和憲法を汚すんじゃねえ。以上
はっきり言おう
韓国にだけは取らせるな
どんな手を使ってでも叩きのめせ
まずは経済的に締め上げろ
憲法なんてさっさと変えろ
以上
でもイギリス海軍って既に韓国製の補給艦を導入してたはず
してなかったとしてもニュージーランド海軍はしてるはずだから韓国の勝機はある。日英関係とか考慮しだしたらきりがないけどね。
揚げ足取りみたいで恐縮ですが、タイド級の事ならあれは給油艦で、ドライカーゴも扱う補給艦とは異なります。
また設計は英社で行っているので大宇造船は言わば下請けであり、韓国製と言えるのかは微妙です。
前時代の人というより、あっち系に国の人
前時代の化石を発見!
駄目だ!(お約束)
>死の商人に日本はなるな。
な~んか妙に不自由な日本語ですなぁ。
お国が知れますよ?w
商売敵になる可能性があるのがきにくわないのかねw
韓国の造船技術は低いから、必ずトラブルが発生する。だから韓国だけはやめた方がいい。
就役して半年後に浸水事故が起きる可能性が高い。
Kの法則が発動するに違いない。だから韓国だけはやめておけ。
先に英国が導入した韓国補給船がなんかトラブル起こしたか?
現実をみてから批判しないとひがみ扱いされるぞ、
それに金の無い英国は、よほどの根拠がないと安い方を選択するに決まってるだろ
ヘタすりゃ出来レースの当て馬にされて、反日どもを喜ばせる結果に
「クッソ安い価格で受注して、数年後に大赤字で会社が傾いた」ってのは「問題」には入らんのかね?
軍の問題か、それ?
サポートが不安定になるのは十分な問題だと思うが…
大字が受注したノルェー海軍の補給艦モードは引き渡しが遅れて
引き渡し後も不具合多発で航行禁止に処されたけどその辺どう思う?
リンク
補給艦だからセーフ
日本の立場としては入札できればそりゃ嬉しけど、英海軍力維持のことを考えると自国で入札したほうがええんちゃうの?と他人事ながら思ってしまう。
最近の英国艦はトラブル続きとはいえ、それでも無理にでも技量維持しとかないと本当に行くところまで行っちゃうよ。
そういうこと。JMUは一括受注の見返りに、英国造船技師のOJTも引き受けるイロ付き交渉もありだと思う。日本政府は2000億円契約のために、先行して英国との防衛装備品の技術移転協定締結に協力すべし。ベトナムと出来て、英国と出来ない理由はないだろう。
英国とは締結済みですよ
テヘペロ!
あんまり期待はしないけど、もし上手く行ったらマンセー三唱。
原発事業撤退の記憶も生々しいからね、契約の2割くらいに入り込めたら上出来な軽い期待で
マリンユナイテッドに仕事と経験を積ませるために、防衛省は協力してあげて。
現地イギリスで組み立てて納品する仕事だろ?日本の得意分野じゃないか
EU規則を回避するために今回「軍艦」と提議されちゃうと日本では「防衛装備品」相当。
つまり「日英防衛装備品・技術移転協定」の扱いになるので両国政府間協議の下の事案になる。
国際競争入札に企業独自の立場で参加するのは色々問題がありますね。
入札の公平性を保つため日英防衛協力の看板の下にJMUが応札するてのは出来ないのでは。
豪次期潜水艦のときは最終的に応札してますがどういう形式を取ったんでしょうね。
日本の補給艦の代替も含めて、総合的な補給艦が提案出来るとよいのだけど。
日本も同じの導入して、建造数増やして一隻あたりの値段下げれないかな?
それが望ましいけど、英国人ってのは変なこだわりだのマイルールの多い人種だから、どのくらい共通化してコストに結びつけられるやら
いま日本は米軍基準に沿ってるが、英国はどうかな。
大戦末期に英国艦隊が太平洋に出てきたら、補給を任された米軍が困惑したって逸話が残ってるし
米国が完成品で引き渡した護衛空母が英国が一年近く掛けてまた改造してまた就役させてた
曰く、居住性に極めて不満があったらしい。潜水艦がまだ跋扈してる時期に何してるんだよっていう。
QEと仏PA2の統合もうまくいかなかったし…
英仏伊3国のHorizon計画からも英だけ脱退。
そのせいか続くFREMMは仏伊だけで、英には声もかからなかった様子。
相手は誇り高き変態紳士の国、なかなか大変かも知れません。
定位置の決め手は価格、接ぎに自動化省力化の程度だね。戦闘艦艇に2交代制度を持ち込むほど人不足、予算不足が問題になってる海軍に、その要求をクリアできない船が高品質だの宣伝しても絶対に通じないから。
ここを理解できないから防衛輸出が惨敗続けてる現実から始めよう
伊 エトナ級補給艦
満載排水量13500t、乗員160名
伊 エトナ補給艦
満載排水量13500t、乗員160名
独ベルリン級補給艦
満載排水量20500t、乗員140名
西 カンタブリア補給艦
満載排水量19500t、乗員140名
韓 チョンジ級補給艦
満載排水量9000t、乗員130名
日 ましゅう型補給艦
満載排水量25000t、乗員145名
補給艦の乗員数は兵装の多寡や航空艤装の有無でも変わってくるので、単純に比較してもあまり意味がないとは思うのですが、取り敢えず排水量との関係から見て日本の補給艦の自動化が遅れている、という事実は全くないと思います。
(↑間違えて途中で投稿してしまいました。管理人さん、削除お願い致します。)
運用要員数や艤装関係は仕様の指定があるはずで、使い勝手を決めるのは英海軍側かと。
大型補給艦の場合の最終組立ってどうなるの?
輪切りにした船体をUKまで運んでそこでがっちゃんこ?
船体も組み立てて主機も入れた状態でUKへ移動して中身取り付け?
タイド型給油艦(3万t 4隻が就役中)では無く、
フォート・ヴィクトリア級補給艦、多目的補給艦(3万級)の代替えなのね 1990年前、6隻建造の計画が2隻になって、かつ、今は1隻だけ
速度:20ノット
・・・HRASなどの削除など、RFA Fort Victoriaに比べて、沢山の仕様を削ってるのに、3隻で、総額15億ポンド(約2,050億円)って高くない?
Fleet solid support ships for the Royal Navy to be built in Britain
October 22, 2020
リンク
RFA Fort Victoria (A387) wiki
リンク
海上自衛隊の代表的な補給艦はましゅう型補給艦で、1.3万tぐらい、2隻 受注の可否は別にして、経験に役立つのかなあ?
タイド級やフォートビクトリア級の37000tは満載排水量。
ましゅう型の13500tは基準排水量で、満載排水量は25000tです。
OPV輸出を日本に滅ぼされた韓国兵器産業は今度は補給艦まで滅ぼされるのか…?
まるで旧韓末じゃないか…
言い換えれば補給艦だって公共事業なんだし国内に回したくなるわなぁ
QEの時だって英国内の造船所総出でブロック作ったわけだし頑張れとしか
QE級はインヴィンシブル級の3倍の大きさだから、補給艦もフォート・ヴィクトリア級より相当大きく、アメリカのサプライ級位の規模になりそう。
これだけの大きさ(全長230m前後、満載排水量5万トン前後)になると、上部に大型の飛行甲板を設置できそうに思える。そうすればヘリだけでなく必要ならF-35Bも運用できるので(STOVLさせるかはともかく)、機動部隊に飛行甲板が2つ存在することになり、航空戦力の運用の柔軟性や空母損傷時の緊急着艦先など有用なのでは。フォークランド紛争の時もコンテナ船にハリアーを離着艦させていたし。
EU抜けるんだから規則なんか守らんでも