ブラジル陸軍が105mm砲もしくは120mm砲を搭載する戦闘偵察車の海外調達を準備中で、複数の海外企業が関心を寄せていると報じられている。
参考:Brazil prepares international competition for armed recon vehicle
200輌という調達規模は魅力的なので、正式な手続きが始まれば新たな挑戦者が登場するかもしれない
ブラジル陸軍はEE-9を更新するため6×6装輪装甲車「VBTP(伊イヴェコとの共同開発)」をベースに新たな戦闘偵察車の開発を2014年に開始、6×6を8×8に拡張して105mm砲を搭載した「VBTP-MR」のプロトタイプを2020年までに完成させる予定だったのだが、財政的な問題と現地企業が105mm砲搭載の砲塔開発に失敗して2017年に開発を中止、国内調達を諦めて海外調達に切り替えるらしい。
105mm砲もしくは120mm砲を搭載する戦闘偵察車を約200輌調達してEE-9の半分を更新、残りのEE-9はセンサーやエンジンを交換、新たに対戦車ミサイルを組み込むアップグレードを現地企業に発注する予定だ。
因みにブラジル陸軍が調達する新しい戦闘偵察車にはイヴェコがチェンタウロ2、GD Land SystemsがLAV700ベースの戦闘偵察車、中国兵器工業集団がST-1を提案する見込みだと報じられているが、まだ海外調達に関する正式な手続きは始まっておらず、政府が必要な予算を陸軍に配分するのかも未知数なため何とも言えない。
しかし200輌という調達規模は魅力的なので、正式な手続きが始まれば新たな挑戦者が登場するかもしれない。
関連記事:野党議員の糾弾、なぜブラジル軍は国防予算でバイアグラを購入するのか?
※アイキャッチ画像の出典:Iveco
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法改正して16式で挑戦という夢が一瞬ちらつくが、まぁ間に合わないだろうなという現実
16式って陸自としてはかなりハイペースで調達進めてる印象だったけどもう200両分予算化されてるんですね
思ってた以上にはやいわ
そもそも16式がチェンタウロに勝るところってなに?
ERAも積めないし120㎜もないから火力は負けてるし
むしろチェンタウロが16式に勝るのは価格くらいなのになぜ16式がここまで売れないのか分からない
兵器の性能の優劣と販売数の多少はほぼ関係ないです。海外兵器の購入に際して性能が問われるのは要求仕様に合致しているかどうか確認する最初と、価格や提供形態や販売国との関係などの諸要素が拮抗して他に決め手がなくなった場合の(最後の)2回だけです。
チェンタウロが開発国以外に販売されて利用されているのはイタリアが兵器を輸出しているから、16式がそうなっていないのは日本が兵器の輸出を考慮してないからです。
過去はともかく現代では兵器産業は基本的に買い手優位の市場なので、兵器がほしい国が要件を出して売りたいと懇願する国が手を挙げるというのが多くの場合の流れです。商品の中身が一定の水準に達していることは前提であり、その上で営業努力を問うのが大半のコンペの展開です。日本のミリオタが夢想するような品質だけで他を圧して周囲から絶賛されるような展開は筋違いであり、多くの場合は性能が争点として最重要視されてないのです。
>品質だけで他を圧して周囲から絶賛される
その品質すらも三菱電機とか、住友見てると心配になるけどね。
三菱電機も住友重工もただの凡ミス。
日本には世界に通用する技術がたくさんある。
その品質は海外でも絶賛されている。
間違いなく世界トップレベル。
不正と呼ばれているのは厳しい検査に、少し引っかかっただけ。
今回の緩和で世界中が日本製武器に注目してる。
YouTubeとかで、もっとよく調べたほうがいい。
>今回の緩和で世界中が日本製武器に注目してる。
>YouTubeとかで、もっとよく調べたほうがいい。
あなたが言っている注目とは、商取引の対象として注目しているのではなく、世界のミリオタが物珍しさから注目しているんじゃないですか。
先日、同じような返答をした時、上記のように言われた。意味がわからない。
何故そんなにも日本製の品質が良いと信じて疑わない人がいるのか不思議でならない。
国産装備(特に陸自用)は時代遅れなのに不正だらけ。
清谷氏のブログとTwitterを見たらすぐわかる。
少なくとも一般のミリオタより現場技術者と関係が深く、防衛省職員からも情報提供を受けている。
彼は自衛隊や防衛省を批判する数少ない識者だ。
どうか馬鹿にせず、一読してほしい。
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TwitterとKytnとか信用できないとこすぎん?kytnは論外なんだけ。大丈夫か?
16式ばERA 積めめないって制式要綱とか一次資料に目を通しましたか?
付加装甲Ⅲ型が書き方を見るにERAだしジェーンズとかもERAを状況に応じて搭載可能って主張していますよ
それに16式は複合装甲と微結晶防弾板のおかげで耐弾試験で側面からタンデム弾頭の84mm無反動砲に耐えてますから防御力に関してはチェンタウロの上をいくかと
「側面からタンデム弾頭の84mm無反動砲に耐える」だと流石にMBTでも無理じゃない?前面ならともかく。
>16式は複合装甲と微結晶防弾板のおかげで耐弾試験で側面からタンデム弾頭に耐える
ソースはどこですか?試験で使った事以外は分っていないと思うんですが。タンデムHEATに耐えたと言うなら複合装甲のセラミック部分と言う事でしょう。
微結晶防弾板がユゴニオ弾性限界がセラミックに近いソースは見つけられませんでした。微細化部分に関しては影響があると思いますが通常鋼鉄8倍くらいあれば明確な差は出てくるのではと思いますがタングステン並みかそれ以上のレベルでは貫通力に対して誤差レベルの差しかないように思います。
あら。
>ERAも積めないし
積めましてよ?
>120㎜もないから火力は負けてるし
チェンタウロも、105mmですのよ?
貴女、社交界デビューはまだ早過ぎた様ですわね。
6ヶ月ROMなさって、良家の子女として恥ずかしくない教養を身に付けてから、またいらっしゃいな。お待ちしていますわ。
それでは、ごきげんよう。
いやぁ、凄い人がいたもんだ。
三菱の製造能力がパンパンで他国に輸出する余裕が無いように思えます
ブラジル相手なら別に法改正は必要ないと思いますよ。
必要なのは企業任せではなく政府が責任を持ってトップセールスをする事だと思います。
いいえ、必要です。
防衛装備移転三原則には、共同開発国以外への輸出は救難や輸送、警戒、監視、掃海向けに限る、とあります。
16式をこれらに分類するのは無理があります。
今回緩和が検討されている国のリストにも、ブラジルは入っていません。
防衛装備の輸出緩和
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よくある誤解なんですけど、武器輸出三原則も防衛装備移転三原則も、法律ではないんですよね
言ってしまえば、政府の自主規制なので法改正は必要ないです
ただどちらにせよ、ブラジルとは、防衛に関する協定を特に結んでいないのでそこからスタートではありますが
だから、ちょっと閣議すればOK!
彼らが心配しているのは選挙なので、身を危うくしてまで、防衛産業を守ろうとは思ってないでしょうけどね。
アメリカのように防衛産業が票田になってればねぇ
死に体の防衛産業に、今更何をやっても遅いとか思ってるんでしょう。
かつて仏がこの分野をリードしていたように、第三世界で見ると意外と装輪戦車の需要って厚いんですねえ。この中だと性能だけ見れば中国ST-1が有望かなぁ。
VBCI登場時、「装輪戦車も作れまっせ」って言ってましたけど、その後続報がなく、見本市にプロトタイプも現れないのを見ると、諦めてしまったんでしょうか
AMX-10RCの後継が40mm機関砲搭載の、ファミリーが作りようもない偵察専門のジャガーを配備したのは、どんな事情があったのか…?
仏の装輪戦車構想については詳しいことは知らないのですが、ド・ゴールの時代ならともかく現代の共和国は中央アフリカ諸国との関係もすっかり切れてますし、海外領土に迅速に展開して低強度の紛争に従事させらる装備体系とか作る必要ないのかもしれませんね。
政府もさっさと規制緩和して万全のケツ持ち体制整えて欲しいもんだ
フィンランドのパトリア社も多分エントリーするんだろうな
16式の砲無しの車体だけ警戒用名目で輸出して、あっちに工場作って、現地に合わせて砲やら何やら色々バリエーション作れます、という売り込み方ができないかな?
砲塔の開発失敗って書いてあるじゃん。
16式の砲塔だけ売れば。
ちなみに余程車幅を取るか、高度なアクティブサスが無い限り、装輪装甲車に120mmとか、横向きに撃ったら転倒する未来しか見えない。
しかし車幅取ると車体が大型化して装甲面積増大で車重増加、設置面圧も増大、まともな路上なら兎も角、路肩とか不整地じゃ使い物にならなくなる。装輪のメリットが無くなんない?
結局105mmクラスの車体に、120mm級をまともに使える状態で車載できるサス技術持ってるのって日本くらいでしょ。
ライセンス生産なんか論外だし、高くてどこも買わないだろうけど。
チェンタウロ2、このクラスの車両に120ミリ滑空砲というのがどうも、105ミリのライフル砲で事足りないか。
戦車の代用として運用する腹積もりなんかな
チェンタウロ2って総重量30トンらしいんですけど、ここまで軽いと反動吸収できそうにないし装甲もどれだけ削るんでしょうね
中国のST-1はナイジェリア軍に輸出されていて、ナイジェリア軍はボコ・ハラム掃討戦でVT-4と一緒に運用している。
ST-1は実戦を経験していてナイジェリア軍内でも好評価だから、ブラジルに採用される可能性は意外と高いかもしれない。
ここの過去記事であったイスラエルのカルメルって装甲車はどうなったんだろ。だいぶいいはずだが
ブラジルに中国兵器の輸入実績は有るのですか?西側の規格が多くて露中の兵器の運用はあまり耳にしない様な気もしますが。
詳しい方、御教授願います。
ブラジル軍に中国製兵器の輸入実績は無いですね(中国製の小型UAVは購入していますが)。
ブラジル軍は欧米製の兵器と国産の兵器が半々の割合。
北欧の重迫自走砲じゃダメなのかな。中国で誘導迫撃砲ができたって話も聞くし、そっちの方が直射もできるし対戦車火力としても歩兵対策としても正しいと思うが。
関連記事を見ると売り込まない方が良いのではと考えてしまう。
前任となるEE-9は90mm低圧砲なのに、今度は、戦車砲を使うのだろうか。
他国の防衛ドクトリンは判らないものだ。第3代世代MBTと撃ち合うつもりかな。
歩兵の直掩を主にするならば、砲弾の威力を頼む形でも良いと思いますが。
短砲身のカノン砲か榴弾砲ならばそこそこの口径の物を積めると思います。
一部で使い始められている、直射のできる迫撃砲なら実績もあります。