カナダのトロント・スター紙は25日、CF-18A/B後継機選定プログラム(FFCP)の入札に参加しているボーイング提案のF/A-18E/Fが競争から脱落したと報じている。
参考:Boeing told its bid to sell fighter jets to Canada did not meet Ottawa’s requirements
F/A-18E/Fは要求を満たしていない?CF-18A/Bの後継機はF-35AとグリペンEのどちらか?
カナダのCF-18A/B後継機問題の経緯を振り返っておくと前首相ハーパー氏が率いる保守党がCF-18A/Bの後継機にF-35Aを採用すると2010年に決定したのだが、自由党はF-35プログラムに出資しているからと言う理由で調達コストが1億ドルを越えるF-35Aを導入するのは費用対効果が悪すぎると主張して「F-35A導入撤回」を掲げ選挙に勝利したためCF-18A/Bの後継機問題は振り出しに戻ってしまう。
自由党が選挙に勝利した当時は現在ほど中国やロシアの脅威が問題視されていなかったため「周辺に潜在的な敵対国が存在しないカナダに高価な第5世代戦闘機は必要ない」という認識が支持されていたことを受け、トルドー新政権はF-35Aよりも費用対効果の高いF/A-18E/F導入を進めたのだがボーイングが「民間旅客機市場で競合するボンバルディアCシリーズが不当に低価格で販売されているのはカナダ政府が違法な助成金で開発を支援しているためだ」と米商務省に訴えこととでF/A-18E/F導入話も御破算になる。
このように後継機の選定で迷走を続けている内にカナダを取り巻く安全保障環境が激変、当初高価だと批判していたF-35Aの価格も値下がりしたためオープンな競争入札で再度CF-18A/Bの後継機を選び直すことを決定、2020年8月にロッキード・マーティン(F-35A)、ボーイング(F/A-18E/F)、サーブ(グリペンE)の3社から提案書類が届き正式な選考がスタートした。
これまで選考状況に関する情報は一切漏れ伝わってこなかったのだが、カナダのトロント・スター紙は「CF-18A/B後継機選定プログラム(FFCP)の入札に参加しているボーイング提案のF/A-18E/Fが競争から脱落した」と報じて注目を集めている。
どうやらFFCPに関係する複数の人物からの証言を元にスター紙は「ロッキード・マーティン案とサーブ案だけがCF-18A/B後継機に求めるカナダの要求を満たしていた=ボーイング案脱落」と説明しているが、カナダ国防省は本件について回答を拒否しており、ボーイングも正式な通知があるまでコメントを控えるとスター紙の取材に回答しているためF/A-18E/Fが本当に脱落したのかは不明だ。
因みにカナダ政府は今後数ヶ月以内にFFCPの勝者を発表すると言っており、2025年までにCF-18A/Bの後継機がカナダ空軍に引き渡される予定だ。
関連記事:ややF-35A有利か? 提案書類が出揃いカナダの次期戦闘機選定がスタート
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Drew Verbis/Released
回り道と足踏みしただけで結局F35に戻る、に1ペリカ
まあ、カナダもそうだけど「回り道と足踏み」した頃って一番F-35プロジェクトがヤバかった時期だから多少はね
高騰を続けるコスト、次々に噴出する問題(今にして思えば一部は政治的なネガキャン臭いけど)、役立たずのALISとかとか
2010年代前半の人間に、F-16に次ぐレベルの記録的大ヒットしてて、新しいロットなら性能はもちろんコストでも既存機より優秀な戦闘機とか言われてるよ(出典:スイス)、とか言っても95割の人は信じないと思う
だよね~
日本でもF-35はダメダメの大嵐だったもんね
日本の場合はちょっと早かったからコスト高な面もあったけどF-35にしてよかったと今なら言える今なら
ロッキード案とサーブ案が条件を満たして、ボーイング案が満たしてないものって何があるだろうか
ボーイングだからという理由以外で考えるならば、ステルス性は考慮に入れないとしても、取り外せない艦載仕様か、双発のエンジンか
アヴィオニクスとか、素の状態での電子戦能力とか?
戦闘機の選定要素は戦闘機の能力評価が60%、戦闘機のコスト評価が20%、カナダ産業界への再投資やオフセット契約の評価が20%で構成されてるから、F/A-18E/Fの仕様以外にも目を向けないと真実は見えてこないでしょうね。
古いF/A-18E/Fのオフセット条件が悪いとも思えないから能力不足と考えたほうが順当かと
案外co2や燃費等の環境問題や騒音問題が理由だったりしてw
ボーイングの受難は続く
しかしまあ、スパホが名機であることに異論がある人は少数派だと思うけど
流石に次世代機の選定に持ち出すのはキツイよね……
というか最新ロット/バージョンのF-35だと運用コストも安くなってるらしいし、それより安くというならもうF-16くらいしかないんじゃ
スパホのどのあたりが名機だというのかな?
駄作だったらファミリーで格納庫が埋め尽くされてないよ
「駄作ではない」ことと「名機」なことは別だと思います。
でっていう
元の問いに答えていない
真面目に答えると
元のレスみたく、自分は具体的なことは何も言わず相手に先に答えさせようとする非建設的な投げかけ方が嫌いなので、それに対してまともに回答する気は最初から無い
以上です
別に回答する義務など無いのに、気に入らない問いに対して、悪意を込めて捻った対応をした、と言うことですか。
難儀な性格ですね。
自己紹介ですか?
お互い面倒な性格だね
陸上機と比較すればほとんどの面で劣っているけど、艦載機としては優秀。
空中戦•地上攻撃•電子戦(EA-18G)•空中給油母機などこれらが全て可能なマルチロール能力、雑多だった米海軍の艦載機を一機種にまとめたなら名機と呼べるんじゃない?
専用機には叶わなくても全ての任務を無難にこなすのもスペースが限られた空母では重要だと思う。
つまりは陸で使う意味はないって事ね
信頼性と耐久性ではF-16よりF/A-18に軍配が上がる
F-16より先進的なアビオニクスが欲しいユーザーはF/A-18って選択だろう
お前それファントム先輩の前でも同じこと言えんの?
最近の陸上機の入札でスパホが選ばれていないのはまあそういうこと
ドイツが採用したけど?
ドイツは選定の仕方がおかしい
F-35を推薦した空軍大将を罷免してLMを蹴っ飛ばした後アメリカにニュークリアシェアリングを突き付けられた結果スパホしか選択肢がなくなった
クウェート、ドイツが新規採用決定
あんまりテキトーなこと言わない方が良い
陸上運用するには費用に対する性能といったコスパや騒音問題が気になるけど、そのあたりは問題なかったのだろうか
F/A-18EFは調達コストの安さが売りだし、
騒音も、クウェートなんかだと問題にならないだろうし
日本の感覚が厳しすぎるんだとも思う
F-35は政治的に購入できないけれど、F-16以上の西側機を求める国にはそれなりに魅力的なんじゃない?
タイフーンやラファールなんかもあるけど、これよりも安いというのも一つの強み何だろうと思う
両国ともそこら辺を深く考えてないみたい
クウェートもドイツもタイフーンとスパホが選択肢に上がった結果両機種をほぼ同時に購入した
クウェートはタイフーンの購入が決定した翌年には既にボーイング側に購入の意思を伝えていた
クウェートが購入契約をしたのは2018年
日本のF-35B契約年と同じ年だよ
毎年のように売買契約が決まる戦闘機なんてF-35やF-16ぐらいしかない
契約はそうだが購入の意思を伝えてたのは2016年
ユーロファイターの購入直後の2016年にアメリカ議会でFMSが通過して2017年には既に英字メディアで購入ほぼ確定の情報が流れていた
また、訳の分からないことを…
購入の意思を通知して数年たつとか、スパホに限った話じゃない
F-35もF-16もラファールやタイフーンだって購入意思通知して数年以上経ってから契約なんて話ばっかり
即日契約したなんて、ギリシャのラファール案件くらいだぞ
そもそも、日本ほど騒音が問題になってない国に、騒音何も考えてないって言っちゃう時点でおかしい
クウェートみたいに砂漠のど真ん中で騒音を気にする必要なんてないし、
ドイツの空軍基地も畑のど真ん中
日本みたいに人口密度も低い、住宅からもめっちゃ遠いお国柄で騒音気にしてないって、気にする必要もないものを気にしてどーすんの
例えば日本がF-35を選定するときも、通知が2009年
正式に契約、概算に盛り込んだのが2011年度
2年の開きがある
クウェートが特殊だとか事実誤認も甚だしい
頑丈
信頼性が高く安価なエンジン
いくらでも潰しがきく
艦載機に必要なそういう要素はカタログスペックには現れにくいもんな
他にも戦術核が使えたりね
NATOのニュークリアシェアリングの絡みもあるし。
他にもカナダはもともと、F/A-18の生産、維持のサプライチェーンに国内企業が参画してるし、国内企業利益や雇用を考えたら、そりゃ候補に入れるよ
グリペンが最終候補に残ったのも、F/A-18と同じエンジンだから、F/A-18EF落としても、代替として国内産業維持は可能って判断だからでしょう
カタログスペックしか見ない人は、運用、兵站、国内産業、まーったく考えずに言っちゃうからね
困ったちゃんよ
あれ…グリペンEのエンジンって、F/A-18(カナダではCF-188)のF404じゃなくてF/A-18EFのF414だったはず。
米軍向けのF414のメンテナンスと部品生産はカナダのメーカーもやってるよ
成程。それで納得が行ったよ、有難う。
まあ、それを言ったら、F-35もカナダは生産に参画してるんだけどね(笑
候補機は、一様にカナダが生産参画してる、もしくは参画が確実に安価にできる機種で限定されてる
正直、F-35が買えない国だと、F/A-18は魅力あるけれど、
F-35が買える国だと、正味選ぶ意味がないのもまた事実
立ち位置的にF/A-18EFGは、F-16VとF-35の間にあるし
なるほど、ホーネットは現代版F6Fみたいなキャラクターか。
突出した部分はなくても、信頼性が高く整備も楽。
ただパイロットにとっても、信頼はするが心酔はしない機体かな。
おっ!元ファイターパイロット?しかも米軍の?すげー!
「最も金をつぎ込んだ欠陥機」って議会でこき下ろされてなかった?
知らんけど、議会の言うことはそれ単体では全く信用できないかなぁ
自分たちないし支持団体の利益のためなら平然と嘘つくし
>ボーイングの受難は続く
ボーイングさんの場合は、受難と言うより、自分で蒔いた種と言うか、自業自得と言うか…。
もうさ35か16で選べよどっちもLM製だけど
今更18ってグロウラーセットでもないと意味ないし選定にグリペン含むってもうさメーカー指名だろただの
オフセット率がクソなんだろうな>ボーイング
ぶっちゃけ近年やらかしや負け戦が多いボーイングの財政状況や技術力が気になるところ
何か革新がないと主力製品が第五、六世代機や新型ドローンじゃなく4~4.5世代機や無難なドローンといった半端な立ち位置になってしまいそう
F-16だと、カナダの防衛産業面で旨味ない
ロシア「su-75あたりどや?」
中国「J-20買うアルね」
ロシアも大概だけど、ファーウェイ絡みで中国は欧米様の常識は通用しないと痛感したはずのカナダが中国と手を組んだら笑うなwww
仮に政治的対立を無視して組むメリットがあるとしたら、第五世代機orほぼ最先端エンジンの生産技術と無人化向けセンサーの取引とかかな?
ふむ、ではタイフーンという事でどうだろう?
F/A-18を使っていていきなりタイフーンに変えるメリットがあるとは思えないけど…….
AIM-120とか米国製武装を使えるグリペンとはには違って、武装とか全く違うし整備の問題とかがあって余計なコストがかかるし
た、タイフーンは魔改造自由だから……
タイフーンはAIM-120使えまっせ。
というか、ミーティアが実用化されるまではAMRAAMが主武装だったからね。
でもカナダにとってタイフーンやグリペンを今選ぶくらいなら、やっぱりF-35じゃないかな
カナダは開発国グループなわけだし…。
4年弱で納入できるものなの?
生産スケジュールはいっぱいいっぱいのような気が・・・
何がびっくりってまだF-35って本格生産レートに入ってないんでしょ確か
FRPの制度そのものがあやふやだけどな
生産数だけならもともとLRIP16でピークの予定だし
実際、米国議会でも、FRP、LRIP、制度として意味ある?って疑義はでてる
あーそうなんだ、それは知らなんだわ
米議会でもそういう話が出てるのね
ありがとう
C/D→E/Fはフルモデルチェンジ並みの改修だったからね
F-15もあれくらいやって欲しかった。
エアインテーク形状と尾翼傾斜のステルス重視
F-15SEってのもありましたね
振動がらみで見送ったのだっけ? >傾斜した垂直尾翼
スパホとレガホって改修機って体で議会に通してるけど見た目似てるだけで事実上別の機体だよね
共有部品1割程度しかないそうだし
パーツの殆どが新設計とは言え、大型化による量的改良(航続力・搭載量)が主体で、質的改良(空力・機動性等)は余り無いけどね。インテーク程度ではステルス性向上も限定的で、運動性はむしろ低下。アビオの近代化は機体構造を変えなくても出来るし(アンテナ類の大型化以外)。
F-15は最初から大型だから、大型化による量的改良は難しいし、難易度の高い質的改良をする位なら新型機を開発した方がいいし。
RCSだとF/A-18Cの3㎡程度に対して、F/A-18Eは1㎡程度﹙ブロックⅢだと0.5㎡とも﹚と、結構低減しているみたい。
中曽根さんの時だっけ?
F-15が200機だからね。近隣はさぞかし脅威だったろうに
パトレーバーの F-15改みたいにね
そもそもLMがツイッターで出してるF-35のファクトシートだと
カナダが今回の選定数の88機でまだ導入予定国に残ってた
F/A-18A/Bの延命が、本音じゃないかな。
艦載機だから、陸上運用だけなら寿命が残っているのではないかな?
wiki見たら、北海という厳しい環境での哨戒(頑丈さ・メンテしやすさ)、離島の小規模滑走路使用考慮(アレスティングフック歓迎)などから選定とあるので、グリペンも分からんでもない。
なるほど、それでグリペンが候補に挙がってるのか
カナダ空軍は、主に北極海・北大西洋方面が活動エリアだからね。
カナダ空軍には、カナダ空軍の仕事場と環境があるということだね。
それに見合うマシーンが必要だと言われれば、納得のいく話。
F-35Aで決まるだろうと思うけど、グリペンも捨て難いだろうか?
結果がたのしみだね。
空冷だからエンジンは長持ちしそうだ。
寒いと酸素密度が上がるから出力も若干増す
仮にF/A-18E/Fが候補から外れたとしたら、間違いがある素人考えで理由を考えると
・F-35/JAS39Eには固定のIRSTがあるがF/A-18E/Fはオプション扱いでポッド式。
・機体が安いと言われているがFMS販売額を見る限り他の機体より大幅に安いとは思えない。
・F/A-18E/Fは第四世代で重く大型化している、運用をかえてまで使用する価値はあるのか。
・JAS39EならCF-18のサイズ以下で同等以上性能で現状から大きく運用方法を変える必要が無い。
・CF-18導入時のような双発信仰はほぼ無くなりランニングコストを重視。
・JAS39Eは核運用とAGM-88 HARMのような特別な兵器を除き選択肢が広い。
F/A-18E/Fを選ぶ場合は、双発・核運用・対レーダーミサイル運用・艦載運用・マリナイズされた機体で2名乗員と言ういくつかの条件を求めないと選択肢には残らないだろうな。