軍用貨物の移動を阻止するため再び「Belarusian Cyber-Partisans」がベラルーシの国鉄に対してサイバー攻撃を行い、現在鉄道システムが混乱していると報じられている。
参考:Белорусы блокируют движение по ж/д, чтобы усложнить перемещение военных грузов
サイバーパルチザンが再びベラルーシの国鉄に対してサイバー攻撃、首都キエフに迫るロシア軍にも影響が出るかもしれない
サイバーパルチザンは今年1月、ベラルーシ国内で行われるロシア軍とベラルーシ軍の軍事演習を妨害するため国鉄のサーバーにランサムウェア攻撃を実行、ルカシェンコ政権にロシア軍への支援停止と政治犯の釈放を要求して注目を集めていたが、再びサイバーパルチザンは国鉄に対してサイバー攻撃を行い鉄道システムが混乱していると報じられている。
⚠️The attack on Railways continues. Train Schedule, “Manager’s Notebook”, Automated Dispatcher systems are’t functioning. New networking equipment (switches, routers) that were brought to replace old ones got infected. Dispatching system Neman is affected. All trains are delayed. pic.twitter.com/PUhAblTNf4
— Belarusian Cyber-Partisans (@cpartisans) March 2, 2022
どの程度の混乱を引き起こしているのか詳細な情報はないものの、サイバーパルチザンは「列車の運行管理システムが機能していない。新しく持ち込まれたネットワーク機器も全て感染して列車の運行が遅れている。ルカシェンコがウクライナへの攻撃を許可したことで国鉄は90年代のような紙の切符しか発券できなくなっている」と述べており、ミンスク駅には切符を購入するための長い行列が出来ているらしい。
ロシア軍はベラルーシ経由で首都キエフに向かう大軍を動かしているため、ここの物流網を混乱させられると非常に困ったことになるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Homoatrox / CC BY-SA 3.0
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サイバー戦は得意と思われていたロシア。
実態が暴かれているのか、攻めに強くても防御は困難なのか、これから評価が出てくるのか?
ロシアだし格下の衛星国のためにサイバー攻撃への対処なんかしないだろうな
スピアフィッシング攻撃でランサム叩き込んだ前科があるから、同じ手法を使ってるかも
スピアフィッシングは巧妙なのだと結構引っかかる。古典的だけど有効な手段
(末端の職員までセキュリティ教育は行き届かせるのは世界的に見てもなかなか難しい、世界中まんべんなくやられてるし)
アノニマスといい、こういうアナーキーな連中は敵か味方かわかんないから恐ろしくもあるが、今回はいいか
日本だとETC狙われたら結構混乱が生じそうだな。
ハイブリッド戦というドクトリンを打ち出した当のロシアがやり返されているという皮肉を見るにつけ、サイバー戦は新しいゲリラ、パルチザン的戦法として非常な有効な手段であると感じる反面、国してやるには諸刃の剣かなという気も。
サイバー戦で他国のインフラを破壊したとして、当然同じことをやり返してくるわけだから、核の相互確証破壊と同じ。使ったが最後、自分も破滅。
アメリカはインフラを狙った国家的なサイバー戦には物理的な軍事オプションで対応するかも、と言っているし、日本の自衛隊もサイバー戦にサイバー戦で反撃することは憲法に違反しない、個別的自衛権の行使だとしています(攻勢防御のためのウイルスを研究しているとか?)。
これの事ですかね?
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ツイッターの白黒画像何やねん、と思ったらパルチがレールに爆弾仕掛ける代わりにMac bookとXPSで鉄道網麻痺させてんのね。
ノートPCがクソコラ感を滲み出してるけど、爆弾を直接仕掛けなくても、それ以上に強力なことができるようになったのは、良いことなのか悪いことなのか••• 。