ロシア関連

露ワグネルのプリゴジン氏、5月10日にバフムートから後退すると正式発表

露ワグネルのプリゴジン氏は5日「輝かしい戦勝記念日を迎えるためバフムートでの作戦を5月10日まで継続するが、それ以降は確保した陣地をロシア軍に引き継ぎ後方に後退する」と正式に発表した。

参考:Пригожин заявил, что выведет вагнеровцев из Бахмута с 10 мая “зализывать раны”

これが事実なら「ロシア軍よりもウクライナ軍を悩ませてきたワグネルが戦場が退場する」という意味だ

露ワグネルのプリゴジン氏は4日、戦死した遺体の前で「今日の戦闘で殺されたワグネル所属の兵士達で流れた血は新鮮だ」と説明して全ての遺体を映すようカメラマンに指示、ワグネルは要求している30%しか弾薬(戦闘で消費される数日分)を受け取っておらず、ゲラシモフ総司令官とショイグ国防相の名前を上げて「一体どこに弾薬があるんだ?この兵士達の大半は弾薬さえあれば失われなかった命だ」と批判して注目を集めていたが、遂にプリゴジン氏は「ワグネルは損害に耐えかねてバフムートから後退する」と正式に発表した。

プリゴジン氏は「2022年9月~10月にかけてロシア軍がリマン、イジューム、バラクレヤから後退する間、ワグネルの部隊はクレミンナ付近で敵の猛攻を食い止めたため防衛ラインの再構築に成功、ロシア国防省が犯した一連の失敗後、スロビキン総司令官と共にバフムートでの作戦実施を決定した。この作戦は敵の大軍を迂回させロシア軍に有利な防衛ラインをもたらし攻勢を続けることを可能にしたが、この成功を嫌った軍上層部がワグネルを支持しなくなり意図的な人員の引き抜きが始まった」と主張。

さらに「戦勝記念日の5月9日までにバフムートを占領する予定だったが、これを知った軍上層部は弾薬供給を制限し始め、ワグネルの側面をカバーするロシア軍部隊はウクライナ軍を抑えるのが難しくなっている。我々の攻撃リソースは4月上旬に事実上尽きており、敵の数もワグネルの5倍に達していたにも関わらず前進し続けた。弾薬不足が不足しているため我々の損失は指数関数的に増加しているが、ロシア人にとって神聖な休日=戦勝記念日を迎えるため5月10日まで攻撃を継続することを決定した」と述べている。

出典:Telegram経由

プリゴジン氏は最後に「参謀総長、国防相、最高司令官、そしてロシア国民に正式に訴える。私はワグネルを代表して5月10日にバフムート市内の陣地をロシア軍に引き継ぎ後方に後退することを宣言する。部隊を後退させるのは弾薬ない状況では無意味な死を迎える運命にあるからだ」と付け加えており、これが事実なら「ロシア軍よりもウクライナ軍を悩ませてきたワグネルが戦場が退場する」という意味だ。

セベロドネツクやリシチャンシク陥落のキッカケ=ポパスナ制圧も、リマン撤退後のロシア軍が戦線の立て直しに成功したもの、バフムート防衛の要だったソレダルの陥落も、バフムートが陥落寸前に追い込まれたのもワグネルの攻撃が原因なので、これが戦場から消えればウクライナ軍にとって朗報と言えるだろう。

関連記事:露ワグネルのプリゴジン氏、ゲラシモフ総司令官やショイグ国防相を名指しで批判

 

※アイキャッチ画像の出典:Пресс-служба Пригожина

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コメント

    • XYZ
    • 2023年 5月 05日

    こんな発表をしてポロニウムティーのプレゼントや複数の銃弾を受けているにも関わらず自殺扱いにされないのでしょうか?

    その覚悟の上で発表せざるを得ない程、本当に弾薬に困窮しているのか、勝ち目が無いから敗軍の将にされないように先回りしているのか見極めないといけませんね。

    22
      • class
      • 2023年 5月 05日

      どっちも十分ありうると思いますけど、
      私はワグネルがこれから始まるウクライナ攻勢を物理的に回避するために離脱しようとしているのではないかと勘繰ってしまいますね

      55
      • 匿名
      • 2023年 5月 05日

      要するに、ワグナーはこれ以上プーチンとゲラシモフの為に戦うのはイ・ヤ・だ、 という意味だ。
      まっぴらゴ・メ・ン・だ、 という意味だ。

      9
        • りんりん
        • 2023年 5月 06日

        正確には
        「俺(プリゴジン)に政治的見返りが無いなら、これ以上プーチンのために戦うのはゴメンだ」
        というべきのように思います。

        1
    • RAAF
    • 2023年 5月 05日

    プーチン氏と仲違いしてくれれば面白いのですが、今回はプーチン氏とプリゴジン氏の対立ではなく軍部との対立ですから戦勝記念日の5月9日まで戦場で戦うと言っていることからプーチン氏の面子を少しは立てたのかなの予想します。
    これで北東部の戦線でロシア陸軍が敗退しようものなら軍部の粛清と陸軍指導部の自己保身からの対立になると興味い展開へ発展するのでしょうが。
    一旦ウクライナから手を引いてワグネルが利権を持つとされるスーダンの金鉱防衛とか本来の職場であるアフリカへ”転進”するのでしょうか?
    シリアのISIS指導者も先月暗殺されて所ですし、シリアに戻ることも考えられますが対ウクライナ用に契約した戦闘員のリストラ或いは政変に備えて維持するのかワグネル側のにも興味が湧く所ですね

    18
    • 名前
    • 2023年 5月 05日

    ダメージを受けているふりって言ってる方が前のコメント欄にもいらっしゃったが、ふりにしてもここまでやるメリットが思いつきません。
    米軍の分析でもワグナーのダメージは相当で、前進したら補給が厳しくなるのは自然なのですから、窮状は事実で引き上げるしかなくなっているのも不自然な話でもないのでは?

    38
      • STIH
      • 2023年 5月 05日

      実際楽な状態だとは到底思えないし、ロシア本軍も補給間に合ってるのかとは思うんですが、一方でこんな公表の仕方あるか?ともねえ。
      上にもあるようにすぐポロニウムが届く国なんだから、都合の悪そうな情報をペラペラ喋るなんて、ロシアと話がついてなきゃできんでしょ。そりゃ裏があると思いますがどうでしょう。

      18
        • 2023年 5月 06日

        ナワリヌイ氏も毒殺され掛かったのに、亡命せずに張本人の居る国に帰っていって服役している。
        これも、わからんメンタリティです。
        投降してきたロシア兵は多いらしいし増えてるらしいけど、命懸けで突撃する兵士も沢山いるのでロシア人のメンタリティは現代の日本人には計り難い。

        7
    • 2023年 5月 05日

    軍が勝手に離脱するとか三国志かな?

    18
      • hiroさん
      • 2023年 5月 05日

      ワグネルはロシア軍ではなくPMC=傭兵ですから、プリゴジンが主張する必要な弾薬の供与が契約されているのにロシア軍が守らないなら、ワグネルから契約解除する権利が担保されているかも知れませんね。
      インパール作戦では第31師団長である佐藤中将が、約束された補給が無いことや牟田口軍司令官の作戦指揮への不信感から独断で撤退し、作戦参加部隊で最小の損害で深きを守った例もあります。
      三国志まで遡らなくても同様の例はありますよ。

      14
        • 2023年 5月 06日

        いや第二次世界大戦までさかのぼらなくても、命令無視で下がる南ベトナム軍とかアフリカ大戦で命令されていない方向へ進み続けるナミビア軍とかいたんで。三国志云々は冗談で言ったんですよ?

        7
    • 匿名さん
    • 2023年 5月 05日

    使い捨てできる囚人兵の補充が利かなくなり、
    ロシア国内のリクルート組には、訓練期間が必要で、
    即戦力の外国傭兵部隊は、無茶苦茶な命令への不満が爆発寸前で、
    プリゴジンも抑えられなくなったから、後退するということかな。

    ワグネルは、ウクライナの反攻作戦中は、戦力の補充期間として、
    今年の秋・冬の戦闘に備えようとしているとかですかね。

    23
    • 匿名
    • 2023年 5月 05日

    ウクライナ側の南部攻勢を少しでも抑制させたいが為に、敢えてバフムートに誘引させようと芝居を打っているのは、安易な考えでしょうか?
    基本的にクレムリン側の公式声明は、言葉と真意が概ね真逆なので、脊髄反射的に言葉の反対の意味で捉えてしまいますよ。

    11
      • 鳥刺
      • 2023年 5月 05日

      まあ、軍隊の状況判定の基礎は偵察と諜報で得られる情報の分析ですから。
      プリゴジンのパフォーマンス的な声明はノイズでしかありかありません。

      13
        •  
        • 2023年 5月 05日

        文字通りノイズとしては邪魔かもしれない。軍隊は政治の都合でも動かざるを得ないので、ただでさえ国民の中の厭戦気分もやや漂い始めたウクライナにとっては、弱った敵を叩かないだとか国内から叩かれて戦争継続を支持する国民を敵に回すのも困るわけで。そういう意味では動きたくなくともある程度は…ということもある。

        2
          • 名無しさん
          • 2023年 5月 06日

          第三者から見ても胡散臭いと思われているプリゴジンの発言を、ウクライナ人が信じるほどナイーブではないですよ。
          言われなくてもウクライナ軍はバフムトでの反撃を継続していますし、一部の占領地を奪還しております。
          ワグナーは後退しても撤退しないあたり、まだまだ戦えるだけの弾薬は有しているのでしょう。

          4
    • 2023年 5月 05日

    これを予想できた人間いるのかな?
    いや、ブラフの可能性もあるし、弾薬が補給されたらやっぱケイセンって言う可能性もあるかもしれないが・・・。

    13
      • れんちゃ
      • 2023年 5月 06日

      ワグネル撤退騒動が起こったのは先月末の話です。なので、それが実際に実行される期日指定がされるまでに話が進んだという事なので既出かな。
      実際には損耗を受けた部隊を再編する必要があるだとか、華々しい確保までやって泥沼になる維持はやりたくないだとか…そういう都合もあるのでしょう。ただし、表面上取り繕う為に話し合いが行われて紆余曲折する可能性もまだあります。3.3倍する砲弾を与えると言われたらどうするんだろうとか…w

      3
    • fusa
    • 2023年 5月 05日

    俺の生え際は持ち堪えてるのでご安心を

    30
      • 2023年 5月 05日

      🤔

      38
      • class
      • 2023年 5月 05日

      何から守ってるんですか?

      22
      • 一歩も引くな
      • 2023年 5月 05日

      なお、増援は来ない模様

      12
      • 2023年 5月 05日

      リアップの供給を制限する。

      7
      • 匿名
      • 2023年 5月 06日

      …もう、幻を見続けなくてもいいんだ…いいんだよ!!!😭😭😭

      4
      • 匿名
      • 2023年 5月 06日

      手足を事故で失うと、しばしば幻肢痛なるものを覚えるらしい
      君が頭部に感じているその感覚は、つまり…

      8
      • くらうん
      • 2023年 5月 06日

      頭部戦線異状なし

      23
    • TKT
    • 2023年 5月 05日

    これは現時点ではいろいろと不明なことも多いですが、要するにロシア正規軍の予備役召集令、動員令による予備役部隊の編成が終わったために、ワグネル社の部隊がいらなくなった、不要になったということではないでしょうか?

    当初、ワグネル社の部隊が必要とされていたのは、動員令発令前、予備役兵士の召集前に、正規軍の部隊の不足を補うためですが、予備役兵士を召集して、予備役部隊の編成も終わった今、まあ要するにいなくても別に困らないということでしょう。

    プリゴジンは、しょせん体育科の学校を卒業しただけの刑務所帰りの前科者であり、刑務所仲間を集めて独立愚連隊のようなのを編成することはできるでしょうが、政府や軍を相手の権力闘争などそもそもできるわけがありません。

    ショイグ国防相にしても、ゲラシモフ大将にしても、スロビキン大将にしても、何でもプリゴンジンの言う通りになどするわけがないのです。

    そうはいっても、ワグネル社の社員も相当死んでいるのは事実でしょうから、プリゴジンが悲しく、せつない気持ちになるのもわかります。しかしそもそもバフムト包囲戦の主役、主力は空挺軍の赤旗親衛空挺師団であり、ワグネル社はただの脇役だったのです。

    12
      • ミズナ
      • 2023年 5月 05日

      TKTさん、その言い方は無いでしょう。 やり方はどうあれ、ワグネルが血を対価にウクライナを散々苦しめて、ロシアの屋台骨になってきたのは周知の事実だけど、戦線離脱でロシア不利のニュースが出た途端に「アレは前科者で、ただの脇役だった」とは無理がある。
      ロシア支持者は、ロシア不利の報が出るたびに「アレは訓練不足の弱い部隊だった」「最初からただの脇役だった」と発言する人が多いようだけど、死者に対する敬意が全く無い。それって某伍長と同じで、ただ失敗から目を背ける発言じゃないだろうか。

      63
        • 本屋さん
        • 2023年 5月 06日

        戦争が終わったら、PMCの捨て駒にされた兵士がどのように戦い、戦果や損失、戦術から給与体系、埋葬や帰還されたかまで緻密に記録に残す必要がありますね。
        朝鮮戦争で義勇中国兵に突撃された米軍の被害戦訓からクレイモア地雷が開発されたように、PMCによって受けた被害から新たな兵器や戦術が生まれると思います。

        6
    •  
    • 2023年 5月 05日

    セベロドネツクやバフムトでワグネルの働きが大きかったのは事実だけど、居ないなら居ないで別の部隊が同じ任務に当たっていただけで結果は変わらなかったと思う
    正規軍を消耗させたくないってことなら人民共和国軍を使う手もあるし
    ロシア側の戦力が減ってるのは朗報だけど、別にワグネルだからどうって話ではない

    4
      • 名無しさん
      • 2023年 5月 06日

      同時期にヴフレダルで行われた精鋭のロシア軍海軍歩兵連隊による攻撃が何度も失敗し、壊滅した被害を受けたことからも、「ワグナーでなくても別の部隊が同じ任務で同じ結果が出せた」とはとても言えないです。
      ちなみにワグネルによる囚人のスカウトは今年になってからロシア軍によって止められ、今はロシア正規軍に組み込まれるようになっています。

      13
    • たまねぎ
    • 2023年 5月 05日

    流れ弾に当たって戦死か、ドローン攻撃による爆死か、建物からの転落死、家族との無理心中。
    イギリス人ならどれになるか賭場を開きそうですね。

    名誉ある戦死がプレゼントされると思えないので、これまでのロシア有力者の例のように、事故死か自殺かどちらかでしょう。

    12
      • same
      • 2023年 5月 05日

      だったら口開く前にやってますよ。
      前振りは十分し尽くしてたでしょうこの方。

      5
        • バーナーキング
        • 2023年 5月 06日

        ここで言う自殺は「自殺()」なので本人の意思は関係ないでしょう。

        6
          • たぬき
          • 2023年 5月 06日

          自殺(自分から命を絶つとは言ってない)なのが怖いよなぁ…

          4
    • ゼンハイザー
    • 2023年 5月 05日

    ワグネルが撤退してもバフムートを占領出来る算段が付いて
    補給と配置換えの為に一芝居やっているだけなのでは?と
    勘ぐってしまう自分が居るのですが・・・

    17
    • チェンバレン
    • 2023年 5月 05日

    >この兵士達の大半は弾薬さえあれば失われなかった命だ
    いや、お前らの国が侵略して来なければ、誰も死ななかったんだけどな
    アフリカで蛮行してるらしいし、ここで成敗されて逆に良かったのか?

    有力な敵部隊が下がるのはいいことだが、誘い込んでいるようにも見えるな
    何が真実で何がブラフかわかんねぇな

    42
    • 名無しさん
    • 2023年 5月 05日

    ワグネル=囚人部隊と言うイメージが先行していますが、中核をなしているのはロシア正規軍のOBも多く、比較的練度が高く、ウクライナ軍を苦しめるだけの攻撃能力を持っていました。
    ワグネルは囚人を失っただけではなく、核となるメンバーを多数失い、再建することが困難になった可能性が高いです。

    32
      • 匿名
      • 2023年 5月 05日

      ウクライナ軍の兵士がツイッターにあげているように、ウクライナ軍の砲弾不足は、ウクライナにあったロシアのルーブルでロシアから万単位で購入できたのでしばらくは解消できたとのべて、イラン製の2023年製造ロットの砲弾ツイッター動画内でも数百発あったので、ロシア軍兵士がウクライナ軍にルーブルで弾薬援助しているでしょ。
      ワグネル潰しのロシア軍の意図した弾薬援助か単なる兵士の汚職かはわかりませんが、ワグネル用のイラン製の新品弾薬がワグネルに渡されずにウクライナ軍に買われているみたいですから、ワグネルの砲弾不足も本当の可能性もある。

      11
        • 匿名11号
        • 2023年 5月 05日

        そこまで複雑に考えるよりは、イラン製新品弾薬を横流ししたのがワグネルで、自分のところに撃たれる前に逃げ出そうとしていると考えた方が、シンプルだと思うんだが。

        5
    • MAX
    • 2023年 5月 05日

    ソ・ポ戦争の時にトゥハチェフスキーに手柄取られたくないからスターリンが援軍送らなかった
    みたいな話聞いた時は「戦争中にそんなこと有り得んのかよ」って思ってたけど
    今のロシア軍のゴタゴタ見てると割りと普通の出来事なんだなぁって思えてきた

    35
    • ため息
    • 2023年 5月 05日

    明らかな利敵行為をプリゴジンが繰り返す理由は何か?
    ということですね。本当に弾薬量で困窮していると
    しても、わざわざ正式発表などする必要がないのです。

    しかもウクライナの反攻作戦がまさに始まろうとする
    このタイミングで?バフムート市内は陥落寸前であり、
    「バフムートの陥落という功績」を放棄することは
    ワグネルにとって何のメリットもないはずです。

    私はプリゴジンが繰り出した搦手だと考えていますが、
    もし全て事実ならば、4〜7万の精鋭が離脱してしまう
    バフムートのロシア軍は総崩れとなりかねませんね。

    そうなればプリゴジンはウクライナの反攻作戦の最大
    の功労者となり、ロシアで彼の居場所は無くなります。

    12
      • 3ntp2
      • 2023年 5月 05日

      プリゴジンは「数ヶ月の戦闘で数百人の戦闘員が残っている」と発言しているので、彼の主張を信じるならば4〜7万の兵力はもう存在していないかと。
      5月9日までにバフムートは制圧できなさそうですし、支援を受けられなければワグネルは全滅確実。
      ロシアがワグネルを支援しないのはワグネルを蔑ろにしているからなのか、ワグネルを支援する余裕が無いのか分かりませんが。

      18
        • ダヴ
        • 2023年 5月 05日

        あなたがずっとプロパガンダに騙され続けたってだけだわ…そろそろ現状を正しく認識する努力をした方が良いのでは?

        4
          • 3ntp2
          • 2023年 5月 05日

          いつの、誰の、どのようなプロパガンダなのかを貴方は提示していないので意味不明です。
          プリゴジンが「戦闘員は数百人しか残っていない」と発言したのは事実ですし、今のバフムートは膠着状態なので、現状のままだと来週中に陥落はしないと思いますが。

          32
      • 名無し
      • 2023年 5月 05日

      自分はウクライナ軍は撤退すると思ってたけど
      どうも増援送って一部押し返してるみたいだし、
      陥落の目途が立たなくなった可能性は否定できないと思う。

      10
        • 2023年 5月 06日

        プリゴジンの言うことだから、あんまり真に受けてなかったけど、ワグネル引いてウクライナがバフムトで反抗し逆包囲してロシアの主力を殲滅してしまったら、形勢がウクライナ側に一気に傾き、もしかすると継続戦争はあるにしても、一旦ロシア敗退の形になるかも。
        あまり確率は高くないと思うけど、それが現実になったらプリゴジンって正直もので正しい予測をする人じゃんて評価に変わるかな ?

        2
      • 2023年 5月 06日

      正式発表しないと、これまで通り無視されるだけと考えて、世論か強硬派に訴えて圧力をかけてもらい、交渉を有利にしたいと考えることもできる。
      プリゴジンにしたら今までの弾くれ発言は体良く黙殺されていると思い込んでしまう可能性は十分にあり、脅迫が成功して弾をくれるのなら、すぐにでも発言撤回する用意はあるんでないか ?

      2
    • 鳥刺
    • 2023年 5月 05日

    一日に二回もプリゴジンの空虚なパフォーマンスの相手をしなければならないとは、管理人様もお疲れ様です。

    無理な要求を出し、それが叶えられないと称して撤収宣言。これほど分かりやすい利己的な責任転嫁は無いと思いますがね。

    17
    • 匿名
    • 2023年 5月 05日

    プリゴジンが何なのかが未だにわからない…
    ワグネルの創業者、トップと報道はされるけど創業者であることを明かしたのは割と最近だし会社なら役職の肩書きが有るだろうにそういうのは全然出てこない(俺が知らないだけかもだが)。wikiだと出資者、オーナーである様な説明が載ってるけど確定情報ではないしそれだと別に経営者がいるということになる。
    この爺は本当にワグネルの指揮系統の内側にいる人間なんだろうか?

    5
      • んも
      • 2023年 5月 06日

      創業者はドミトリーウトキンであり、彼のコードネームがワグナー
      ソ連時代のウクライナ出身でネオナチの元ウクライナ人であり、スペツナズ司令官だった
      旧ワグナーはネオナチを中心とした部隊であり
      2016年頃にウトキンは戦死もしくは暗殺
      軍人経験の一切ないプリゴジンがワグナーを乗っ取り、ワグナーのオーナーを名乗った

      ウトキンのワグナーは主にアフリカや中東で戦っていたとされる
      2014年にドネツク人民共和国に雇われる形でウクライナ戦争に参加し、DNR、LNRの教練を行った
      そのため下っ端歩兵はウクライナ人であり、爆殺されたタタルスキーもウクライナ人の囚人だった
      その後はロシアの囚人を4万人以上雇用するが、6ヶ月で恩赦なので今は囚人兵はいない

      ドネツク・ルガンスク人民共和国はウクライナ共産党を中心とした社会主義国家なので、ネオナチとは正反対
      そのためワグナーのネオナチ色は無くなり共産化された
      この時点でウトキンはウクライナ戦争に関与していなかったとされる
      こうして新しいワグナーが作られ、プリゴジンが支配しているという事

      3
    • はひふへ~ほ~
    • 2023年 5月 05日

    本当に弾薬がなく撤退するのか?、弾薬とかの補給に対する条件闘争なのか?、もう金にねならないから手を引いたのか?、ウクライナの反転攻勢には耐えられないという判断なのか?、単なるカムフラージュなのか?が読めない以上は5/10から少なくとも2週間以上は様子を見ないと何とも…。

    15
    • 匿名さん
    • 2023年 5月 05日

    >この爺は本当にワグネルの指揮系統の内側にいる人間なんだろうか?

    これだけ写真や動画も出ている中で、そこまで疑うなら、
    逆にあなたにとって、何が確定情報なのですか?

    1
      • 匿名
      • 2023年 5月 05日

      役員でも何でもない出資者、オーナーが会社の実務に直接指図出せる、出すのは一般的ではない
      爺にワグネルの作戦に直接関与し、前線部隊に命令できる権限が本当にあるのか?という意味で
      「指揮系統の内側にいる人間なのか」という言葉を使いました
      「確定情報」は特に拾わなくてもいい単語ですね

      4
        • 匿名さん
        • 2023年 5月 06日

        >役員でも何でもない出資者、オーナーが会社の実務に直接指図出せる、出すのは一般的ではない

        スーダンで正規軍とPMCが内戦してますよね。
        あのPMCは、独裁者が私兵として、軍と独立した軍事組織を作ったと言われている。

        ワグネルも、プーチンの私兵として組織されたものでしょう。
        その頭として、プーチンがプリゴジンに任せたのでしょう。
        そういう意味では、出資者はプーチンで、代表取締役社長がプリゴジンかな。

        >ワグネルの創業者、トップと報道はされるけど創業者であることを明かしたのは割と最近だし

        もともと裏稼業だから、一般に知られていなかっただけじゃないかな。

        2
          • 匿名
          • 2023年 5月 06日

          それ要するに実際のところはよく分からないってことじゃないですかあ〜

          >出資者はプーチンで、代表取締役社長がプリゴジンかな。

          そういう話じゃないのは俺の書き込み読めば分かるじゃないですか。
          wikiにはプリゴジンが「所有または資金提供していると広く信じられてる」だとか曖昧なこと書いてあるんですよ。
          曖昧で適当な認識で扱われてるけどコイツ何なの?ってのが疑問として残り続けてるけどワグネルの内情なんて分かるとしても大分先のことなんで諦めつつモヤモヤしながら疑問を書き込んだのが↑のコメントな訳です。

          5
            • 匿名さん
            • 2023年 5月 06日

            繰り返しになりますが、あなたはどういう情報が不足しているのかということになりますね。

            私はそこに疑問を持っていないので、詳しく調べてませんが、
            調べればいろいろと情報あるんじゃないですかね。

            私の知る限り、プリゴジンは裏カジノが本業で、
            プーチンがサンクトペテルブルクの副市長時代に、
            裏カジノの取り締まりをしたときに、
            プーチンと仲良くなったという話は聞いたことがあります。

            3
    • マロリー
    • 2023年 5月 05日

    youtubeに露→英→日に翻訳されたプリコンジンのブチキレ散らかしてるこの動画があったけど、

    今日死んだ大量の兵士(志願兵)の前で、「お前ぇらが弾よこさねぇから、人が死にまくってんだよ。必要量の7割も足りてねぇ!!!もっと弾があれば損害は1/5に抑えられた!ショイグッ!!、ゲラシモフッ!!!ふざんけなよっ!!!!!」 

    仲違いとかパフォーマンスとかじゃなくて、ロシア語わからんけどマジでキレてんだなってのは動画の異質さでわかる。

    7
    • z
    • 2023年 5月 05日

    砲弾はいつ届く!?送れませんでは良心がない。

    3
    • 花束
    • 2023年 5月 05日

    戦争屋も炎上商法みたいなことするんですね。目的が何かは分かりませんがとりあえず注目を集めるということは成功していますね。

    2
    • 将軍ゲネポス
    • 2023年 5月 05日

    ウクライナの大手メディア『Strana』によると

    「バフムトにおけるワグネルの砲火力は一向に低下していない。プリゴジンの『砲弾が供給されない』という主張は嘘である可能性が高い。」

    と報じています。
    リンク
    この記事では、プリゴジンの一連の動きに関して、単にロシア正規軍との内紛が理由の一つとして挙げられています。
    しかし、ここまでのプリゴジンの発言に対してロシア側上層部からの反応が見られないことや、ワグネル兵士がロシア正規軍と同等の装備(AK-12、T-90M、BMP-3等)を使用していることから、そもそもワグネルとロシア正規軍との軋轢自体嘘である可能性も考えられます。

    プリゴジンは随分前から度々ワグネルが不利状況にあることをアピールして来ましたが、これらの発言も嘘だとするとプリゴジンの言動の目的は、バフムトにより多くのウクライナ兵を送り込ませ、殲滅することであったと思います。

    また、ここに来てアピールがかなり過激になっていることから、ウクライナに反転攻勢を始めさせようと誘い込んでいるのではないかと思います。

    10
    • 千葉の猫
    • 2023年 5月 06日

    プリゴジン氏のこれはロシアにおける只の政争に過ぎないのでは?
    バフムートを5/9の記念日すぎても確保したら彼とそのワグネルは任務を果たしたということで
    この度の特別軍事作戦でなにもかもがうまく行ってないロシア軍とその代表者であるショイグ氏やゲラシモフ氏に対して成果を上げたということでプーチン政権内部で優位に立てると

    2
    • 7.74
    • 2023年 5月 06日

    ロシアの国営メディアがプリコジンのパフォーマンスにガン無視決め込んでるってのが隠したい証拠な気もしますね。わざわざ不利な状況を拾う必要が無いと言うのもあるでしょうが。
    これまでも侵攻に批判したオリガルヒが不審死したりしてるのを見ると敵より先に身内に消される可能性もありそう

    • paxai
    • 2023年 5月 06日

    ショイグ国防相沢山のT-90?を前にご満悦の表情・・・
    反攻作戦を止められるとの自信の表れか? 稀代のアホなのか?
    それとプーチンはストレスで老けた感あるけどショイグは変わらねえな。

    4
    • 名無し
    • 2023年 5月 06日

    興味深い論評ではあるが、公正ロシアがどの程度のものなのか知らないので、狙いがいまいちわからない。

    リンク
    リンク

    2
    • ミリ猫
    • 2023年 5月 06日

    ポーランドがよくやってたけど、ワグネルを通じてアパーム(中国/イラン/北朝鮮)!弾薬もってこい!ってプーチン/ロシアからのメッセージかもしれませんね。

    1
    • ジプチ
    • 2023年 5月 06日

    このバハムートの状況って
    独ソ戦のスターリングラードそのもの
    戦略的にそこまで?なのにこだわるところ
    市街地の大半を占拠したの陥落できないとか
    このままだとロシア軍は攻めきれずに反撃され壊滅する

    4
    • MAT
    • 2023年 5月 06日

    ロシアメディアが言うにはバフムト戦線はワグネルが抜ける代わりにカディロフツィが参加するようです。
    ワグネル→正規軍と思いきやワグネル→私兵と正規軍の主力は防衛の立ち回りを徹するということなのか。日本のメディア限定ですが、半年ほどカディロフ部隊の動向が落ち着いてた事も考えると、部隊の再編成にワグネルとカディロフツィのローテが擬似的に発生してるように見えますね。

    4
    • れんちゃ
    • 2023年 5月 06日

    バフムートは酷い状況です。本来奪い合う拠点となる建物を浪費ともいうべき砲爆撃の山でもって次々破壊して瓦礫の山にしてしまってます。こんな状況では砲撃を嫌って後退したウクライナ軍を追いかけ前進したロシア側兵士は野ざらしです。
    プリゴジン氏は5月15日頃から準備と天候回復によってウクライナの反攻が始まる可能性があると予想しています。つまり、身を守るものがないバフムート市内の陣地とも呼べない代物をロシア軍に押し付けてウクライナの反抗前に逃げ出すというのが実態でしょう。
    バフムート市街地の建物を破壊しながら押し込むまではイケイケですが、ここからはロクでもない都市部防衛という名の浪費になる懸念があり、それはやりたくない訳です。そして、目標期日までに100%支配し再接近されない様に完全に周囲からも追い出して、その先をどうこうという目論見が失敗した責任も押し付ける気で居るのでしょう。
    しかし、だいぶ前からこの地ではロシア軍が陸も空も助力していて元々ワグネル単体ではここまで押せてない話ですし、建物毎瓦礫の山にするだけの為にあまりにも砲弾や誘導爆弾を浪費し過ぎました。砲弾というのは持つ様に使っていく代物です。派手に使い続けてもう無くなってしまったという様な使い方をして良い代物ではありません。
    また、後方に下がるというだけなので、ワグネルが構築した拠点に下がるのか、ウクライナから出るのかどちらなのかという問題もあり、完全に去るのかは良く分かりませんね。反攻が始まる当面の間は矢面を避けて、落ち着いてからロシア軍を助けたと言い張ってお株を奪うつもりなのでは。

    6
    •  
    • 2023年 5月 06日

    カディロフツィの弟が入れ替わりで現地入りするという噂が出てます。要検証

    1
    • Na
    • 2023年 5月 06日

    甘いような安全に下がれるのか
    自分達が肉の壁にされたり督戦隊に
    襲われる事になるんじゃないの

      • 2023年 5月 06日

      そんなことロシア軍がしたら、銃撃戦になって殺されるのはロシア軍では ?
      ウクライナ軍評ではワグネルの方が数段強いらしいから。
      すでにワグネルとロシア国軍の戦闘は東北部で起こったし。

      1
    • ブシロード
    • 2023年 5月 06日

    俺なら撤退した後に入ってきたウクライナ軍をまとめて核で吹き飛ばすね

    1
    • mun
    • 2023年 5月 06日

    貧乏くじをロシア正規軍に押し付けて
    バフムートから手を引きたいんでしょうね

    バフムート市内では
    ウクライナ軍が反撃に出ておりロシア軍を押し返し始めています
    5月9日までにバフムートを陥落させるどころか
    バフムート攻略作戦そのものも怪しくなってきました

    そもそも、西側の高地を敵に抑えられた状態で
    建物が破壊しつくされた瓦礫しかないバフムートに駐屯するのは
    どう考えても自殺行為です
    バフムート攻略は西側の高地も取らないと完了しません
    西側の高地を制圧できないのに、市内を占領しても無意味です

    旗色が悪くなってきた事を感じているのでしょう
    ここままではバフムートのロシア軍は敗北します
    敗色濃厚になってからでは逃げられませんので
    勝っている(ことになっている)間に、なんやかんや理由をつけて
    正規軍に全て押し付けて逃げたいんだと思います

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