ロシア軍の苦戦やレンドリース法の登場を侵攻開始の3週間前に予言していた元ロシア軍大佐が露TV番組に出演、西側諸国の武器がロシア軍の置かれた状況を更に悪化させると警告した。
参考:We’re no match for Ukrainian grit and firepower, says retired Russian colonel
欧米の支援を加味すると新たに動員される100万人以上の兵士は現実的な戦力として扱う必要がある
参謀本部作戦総局で勤務経験のある元ロシア軍大佐のミハイル・コダレノク氏は露メディアに寄稿した記事の中で「ウクライナを数時間で制圧するなど不可能だ、ロシア軍がパンと花束で歓迎されることはない。米国はレンドリースを再び持ち出してくる」と侵攻開始の3週間前に予言していたが、今度は露メディアの生番組に出演して「士気の低いウクライナ軍はまもなく総崩れになるというクレムリンの主張は真実ではない」と否定して注目を集めている。

出典:Генеральний штаб ЗСУ 榴弾砲M777を使用するウクライナ軍の様子
コダレノク氏は「この国の指導者や国民は何が起こっているのかを知る必要がある。西側諸国はロシア人に制裁を課し、近代的な兵器でウクライナ人の武装化を助けているため我々の置かれた状況は更に悪化させる」と指摘、さらに「士気の低いウクライナ軍はまもなく総崩れになるというクレムリンの主張は控えめに言っても真実ではない。まもなくウクライナは訓練を受けた100万人以上の兵士を動員する準備が整う」と付け加えた。
コダレノク氏は「欧米の支援が本格的に動きだしていることを加味すると、新たに動員される100万人以上の兵士は現実的な戦力として扱う必要がある」と語ったが、クレムリンの意向に忠実な番組司会者は「所詮は徴兵された兵士だ」と反論、しかしコダレノク氏は「本当に重要なのは兵士の数ではなく戦う意思があるかどうかで、多くのウクライナ人には祖国を守るという大義と最後の1人まで戦い続けるという強い意思がある。戦場での勝利を決定づけるのは『血を流すを厭わない兵士』の存在だ」と言い切っている。

出典:Генеральний штаб ЗСУ 訓練を行うウクライナ軍の様子
さらにコダレノク氏は「我が国が直面する最大の問題は地政学的に孤立してしまったことで、例えクレムリンが認めなくても世界中がロシアが敵視している。我々は遅かれ早かれ現実を受け入れる瞬間が訪れると思うが、恐らく多くのロシア人は世界で何が起こっているのかを理解できないだろう」と述べており、特別軍事作戦に批判的な報道を禁じているロシアにとって生番組の内容は「異例」と言っても過言ではない。
因みにロシアではドネツ川の渡河作戦失敗が契機となり、プーチンの無謀な作戦を擁護してきた人々も批判の声を上げ始めている。

出典:Генеральний штаб ЗСУ 失敗に終わったロシア軍のドネツ川渡河作戦
例えばミリタリーブロガーのイゴール・ガーキン氏(元ロシア軍大佐でTelegramのフォロワー数は210万人)は「残念ながらドンバスに布陣する敵を包囲して殲滅する取り組みは失敗したと言わざるを得ない。2週間以上続いた戦闘でロシア軍が手にしたのは局地的な戦術的勝利のみで目標地域の解放は1つも実現していない。もうドンバスからウクライナを追い出して解放するのは絶対に不可能だ。そしてこの結果を全く予想していかなったかと言えば嘘になる」と述べているのが興味深い。
クレムリンのプロパガンダを支持して擁護してきたロシア人でさえ「幻想」と「現実」を区別し始めたのだろう。

出典:Генеральний штаб ЗСУ 新たに編成した機械化部隊の訓練を進めるウクライナ軍
因みにウクライナ軍は西側諸国から提供された戦車や装甲車で新たな機械化部隊の編成を進めていると米Forbesが報じている。
関連記事:元ロシア軍大佐、侵攻開始の3週間前にウクライナでの戦いが躓くと予言
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
>所詮は徴兵された兵士だ
ロシアンブーメラン
建前上は徴収兵は派兵されてないことになってるんだなロシアは
モスクワに乗せられた兵士の遺族の話だと、
徴集兵だったのに契約書にサインさせられて乗船させられたという話も出てきてますね。
契約書にサインすれば志願兵扱いになるようです。
しこたまウォッカ飲まされて
「ほら外泊証明書だ、サインしろ…」
とかやられたのかも。
ロシアの敗北の(あるいは勝利といいはれる)ラインはどこなんでしょうね。
ドネツク・ルガンスクのラインを戦前まで維持できてもそれじゃ何のためにロシアの若者たちが万単位で死んだのかわからない。
キーウハルキウは諦めたんだからせめて南東部は維持したいはず。
当のロシアもわかってないと思いますよ。
ウクライナ全土侵攻という上げすぎたハードルだと、下げるのは難しい。思考停止状態に陥っているかと。
ドンバス自称国家の維持は厳しい。ルガンスクは支配地域が多いためその分時間が掛かるにしても、掛かるだけで時間の問題。
誘導弾は枯渇していて、すでにカスピ海方面からスタンドオフ弾を飛ばすのがやっと。
最西部のヘルソンへの支援ができず、ここも維持が難しい
残る南東部ですが、ウクライナ軍も航空戦力の消耗が激しいようで、ここで息切れしてしまうかもしれません…
戦闘機の消耗が特に激しいようで、ウクライナは一貫した戦闘機の支援要請を行い続けています
ロシアにとっての最低限の勝利は、南部のヘルソン州とザポリージャ州の確保でしょうね。現状ロシアが大部分支配しており、ロシアに編入しようと動いています。ここを取ればDNR, LNRともつながってクリミアがより安泰になります。しかしドニエプル川の河口が押さえられるのはウクライナにとって死活問題なので、絶対にその状態で固定化することは許さないでしょう。東部が一段落したら南部二州をウクライナが奪い返せるかが焦点になります。
東部と南部へ戦力集中して奪還に動くでしょうから年末まで掛かるのと、戦闘機も複数国の動き見てるとMig-29は供与、米国が直接供与でF-16をいつ装備するかまで見通せそうです。
長期戦を考えると戦闘機の支援は不可欠でしょうね。ウクライナには数十機しかなくて減る一方なのだし。
ロシアを刺激しないように黙っているだけで、既に準備は進んでいると思いたいです。なんだかんだ、ウクライナが欲しがってるものは送ってますからね。
ウクライナはクリミア含めて全土奪還で2014年に戻すまで停戦しないでしょうね。
侵攻された側として、侵攻してきたロシア側が二度と侵攻したいと思わないレベルの手酷い完敗を作らないと安心できません。
勿論だからといってモスクワ占領で完全平定なんか出来ませんが、2月24日に侵攻しなかったら良かったと思える手酷い損失というのは2014年以降にロシアが確保した領土の全喪失でしょう。
その後の交渉で、大妥協して賠償金放棄ぐらいでしょう。どうせ支払えないでしょうし。西側が抑えたロシアの外貨預金の没収だけで許してやるわという感じ。
勿論シベリアに連行された自国民の返還も必須です。それを”確実に”達成するためにロシア側の領土に侵入し一部の街を占領してロシア国民を交換用の人質にする事はあり得ると思います。
賠償金に関してですが、ロシアは幸いあらゆる地下資源が豊富な国ですからね。それを賠償金代わりにウクライナに支払わせるというのはどうなんですかね?
没収した外貨や資産だけではとても補填できないでしょうし。
ウクライナの元参謀本部将校の方が、クリミアを奪還するのはかなりの犠牲を伴うのでやるかどうかトップの判断が必要だと言ってました。それだけの犠牲を払う価値があるかどうかですね。今のところゼレンスキー大統領はクリミアも譲らないと言っており、政治的にはその姿勢が正しいでしょう。
クリミアを奪還するのは相当な困難があるようですが、短期的になるかもしれませんが、軍事的な意味をなくすことはできますよね。
黒海艦隊と港が物理的に機能しなければ、軍事的な意味は大幅に減るのでは、と思います。
今後のロシアの経済状態を予想するに、しばしの間、艦隊の構築はなかなかに難しいと思えますし。
>勿論シベリアに連行された自国民の返還も必須です。
そうそう、それです。無理やり連れていかれたウクライナ人の事について
あまりニュースやネット上では語られないが、どれだけツライ目に遭っている事か。
日本を含め全世界は彼ら彼女たちの一刻も早い救出を!
ウクライナ側が渡河作戦を成功させている以上、攻めづらそうなクリミア半島はともかく南東部を維持することはできないんじゃないんでしょうか。積極攻勢に出られない以上、マリアナ沖海戦で大敗した大日本帝国のように、あとは物資・兵装共に充実していくウクライナ軍に押しつぶされるだけではないかと。
そもそも自己顕示欲の強いプーチン大統領の方針として敗北を受け入れるとは考えにくく、また(どう考えてももはや不可能な)損害以上の成果を上げなければ勝利として手を止めることも考えにくいので、人員や物資の消費量に関係なくプーチン大統領がロシア国民の手によって大統領の座から引きずり降ろされることこそがラインではないでしょうか
食料品店にロシア人全員が並んで、戦う人がいなくなるまで。
並ばないで万引きしているとか聞きますが
「戦争は女の顔をしていない」って漫画を見たのだけれど、
漫画と一緒にしちゃいけないが、前の大戦は確かにロシアが攻め込まれて、自らを守るために死に物狂いな上にレンドリースもあったから何とかなったけど、今回は逆だもんね。
やる気も何もかもが違う。
ウクライナ側が昔の大戦時のロシアなのかな…
同じ原作者の「ボタン穴から見た戦争」もどうぞ。アレクシエーヴィチはこれらの証言集でノーベル文学賞をとりました
>クレムリンの意向に忠実な番組司会者は「所詮は徴兵された兵士だ」と反論
そのロシア軍兵士の練度の低さが問題になっているんじゃないかなぁと。
ドネツ川渡河失敗で撃破された車両は、密集していたところ砲撃でやられている。
小川元陸将曰く
「戦車も人も、練度の高い奴は分散する。練度の低いやつは密集する」
格言だと思います
至言なり
仕事もそう、出来る奴は独りでも任せられるが、出来ない奴は仲間を作って言い訳するのみ
軍隊の集団性はそんな弱兵でも戦わせるための手法だから群れの全否定はしないけど、敗けるときにはその群れが真っ先に崩壊する
渡河は必然的に隘路に集中するので上陸作戦並みに緻密な計画と調整が必要です。
各種の報道からみるとウクライナ軍の攻撃は待ち伏せた上で渡河中に寸断を狙って攻撃したもので、渡河作戦中の集結は必然ですし、森で撃破された車輛が道に対して斜め前方を向いて木陰に入っているのは渡河待機中だったことを示しています。
(森で撃破された車輛の写真 censor.net/ua/news/3340907)
(渡河中に砲撃観測する映像 censor.net/ua/video_news/3341830)
渡河を分散させるべきだったかといえば、数キロの間隔で4つの渡河作戦を平行している訳で、渡河の戦略上の目的がポパスナ方面の攻勢と連絡、リシチャンスクの二重包囲の完成にあれば悠長に分散しがたい事情があったとみるべきでしょう。
渡河失敗の原因は、ウクライナの勇戦に加え先の報道が正しければ無理な戦略を強いたプーチンのマイクロマネジメントに帰すほうが合理的に思えます。
よって渡河作戦中の密集を練度につなげて論じるには無理があると考える次第です。
あのですね…戦車っていうのは歩兵と分断されちゃだめなんですよ
曳下射撃ではなく、通常の砲撃によって車両が狙い撃ちされているでしょ?
歩兵がいないから曳下射撃の必要がない、車両撃破にリソース使い放題だからこうなっちゃってるんですよ
車両が車両で固まってしまう、人が人で固まってしまう、練度が低い証拠です
わかりましたか?
>士気の低いウクライナ軍はまもなく総崩れになるというクレムリンの主張
絵に描いたような低レベルなプロパガンダであきれるわ
この状況でよくもまあこんなことを言ったもんだ
今回のクレムリンは「西側の言ったことにオウム返しする」というのが習性になっていて、最初のクリミア併合の住民投票(国際監視団無し)はコソボ独立の住民投票の意趣返し、ドンバスで住民が虐殺されているという主張(国際停戦監視団によって否定されている)は旧ユーゴの介入の意趣返しで、まあそこまでは根拠が嘘とは言え一応意趣返しの体裁を成してたわけですが、その後も「キエフ州の民間人虐殺はウクライナ軍による偽旗作戦」とか、ロシアの問題を指摘されるたびにオウム返しで「その問題はウクライナのもの」と言い返しており、多分その流れではないかと思いますね
ウクライナ軍の機械化歩兵大隊と戦車大隊の編成資料。
リンク
(ウクライナ軍の戦車小隊は4両編成らしい)
この資料と1つ前の記事でまとめて頂いた供与された装備の数を割り当てると、
ざっくり計算で、戦車大隊6個、機械化歩兵大隊10個くらいが編成できそうですね。
地政学的にロシアの重しが外れた中央アジアってどうなるんだろう?
アルメニアとアゼルバイジャン ジョージア 独裁が崩れかけてるカザフスタン ベラルーシ
イスラム原理主義が花盛りのアフガニスタン
そのあたりは地理的に離れてるから一緒くたには出来ない地域です。
アザル、ジョージアはトルコとNATOで抑えに入ってカザフは西側との協調探りながら他国の影響から離れそうな動きになるかもです。
この状況で利益出てるのはアゼルが1番でしょう
??? 「大丈夫、一帯一路という新しい秩序を提供しますよ」
中国もプレイヤーに入りそうなのはあり得ると思うのですが
イスラムとのスタンスをどうするんだろうとは思います
アフガニスタンとウイグル自治区は国境を接してて、下手に飛び火したら危険だし
パキスタンとの関係はインドとの国境問題も考えるとおろそかにはできないしで
今後予想される物価上昇で現政権は不安定化し、
それを利用してトルコと中国とイランで影響力拡大を競うが
トルコとイランは自国でも同問題に対処必要で、
中国はイスラム原理主義者、ロシア、アメリカを過度に刺激したくないので
中国が主導的立場になりロシアを通らない中国欧州間陸路整備に乗り出すが
3国共地域の過度な不安定化は避けて、適度に勢力範囲等を打合せして
西側が口を挟む余地がない形式を整えて手打ちするかと
政権内に特別作戦の終らせ方で意見の対立があることを匂わせた先の露駐米大使、作戦失敗どころかウクライナでのロシア軍敗北を予言する今回の元ロシア軍大佐。
国営TVの上層部か番組プロデューサーが出演を認めたわけで何かが変わったと思えます。
クレムリンで何かが起きつつあるのか。
>まもなくウクライナは訓練を受けた100万人以上の兵士を動員する準備が整う
確かに戦争が始まってすぐ、ゼレンスキー大統領は予備役を動員すると発表しました。そしてウクライナには予備役は90万人いるとされていました。
市民から募った領土防衛隊は既に都市防衛に投入されていますが、これは予備役とは別のようです。予備役はいままで訓練していてその準備が整ったということなのですかね? 前線の部隊が疲弊しているので入れ替えをするという話もありました。
兵器は西側から供給されるにしても人的資源が心配でしたが、それだけ準備が出来てるなら大丈夫そうです。そしてロシアにとっては直視したくない現実でしょう。
今後予想される物価上昇で現政権は不安定化し、
それを利用してトルコと中国とイランで影響力拡大を競うが
トルコとイランは自国でも同問題に対処必要で、
中国はイスラム原理主義者、ロシア、アメリカを過度に刺激したくないので
中国が主導的立場になりロシアを通らない中国欧州間陸路整備に乗り出すが
3国共地域の過度な不安定化は避けて、適度に勢力範囲等を打合せして
西側が口を挟む余地がない形式を整えて手打ちするかと
操作間違えました、すみません。
兵器開発も、真面目にやってたのは西側だけであっちは適当だったのがはっきりしちゃったw
>2週間以上続いた戦闘でロシア軍が手にしたのは局地的な戦術的勝利のみ
凄まじい量の戦力を消耗していそうで、今後のウクライナの反撃への備えを考えるとむしろ大幅に赤字の予感が…
しかし…クリミアまで奪還してもロシア側が折れなかった場合は…どうしたもんですかね…?
そこまで行く状況=ロシアには巻き返す国力も尽き戦争を継続する意味も無く、
講和しなければ制裁も解かれない、なわけですから戦争は終わります。
と言いますか、そこまで行くか、そこまでに何個も山があるがどうなるか、
が現状ですね。
ロシア国内でも徐々に戦争を無条件で賛美する以外の世論が、今まで旗を振ってた人の中から出始めたと見るべきなんですかね。
この元大佐然り渡河作戦失敗にショックを受けている軍事コミュニティ(このサイトの管理者様と住民みたいな関係なのでしょうか)然り、、これからロシア軍の醜態や損害がロシア国内に本格的に伝わるつれ始まるだろう「ロシア市民による犯人探し」が今後のロシアの意思決定に影響していくのだろうと感じます。
プーチン大統領はロシア連邦軍の権威が地に落ちようが気にもかけないでしょうが、その責任が自分に波及することだけは避けたいはずです。その過程で軍にさらに過酷な損害を敷いていくのか、自分の提供する物語を正当化し納得させうような不可逆的な一撃(国民一同を加害者として連帯させる核使用)に踏み切るのか…。
安易なクーデター説は信用しかねるが、すでにロシアにとってはウクライナよりもプーチンが重荷になってるのが現実だろう
戦争は始めるよりも終わるのが難しい、これは格言入りするのか
山の様にネットにあげられているT72のびっくり箱写真が、この戦争にとって象徴的で感慨深い…
ロシアとプーチンがソビエト時代の遺物と思想で叫んでみても世の中は既に変わってしまっている。ウクライナ人の気持ちも世界でのロシアの地位も。
プーチンを時の流れと闘わせれば良い。いつまでもソビエト時代の古い思考じゃ国民も国際社会もそのうちに誰もついてこなくなるだろう。
しかし今も世界のあちこちにヒトラーやプーチンの尻尾がうごめいている
先日、これから大きな戦争があれば日本は勝ち組に入れろう、それで日本は豊かになれます旨をSNSにあげて袋叩きされてた自称コンサルタントがいたね
自分で銃をとらない輩だけがそういう煽りをする
途中で出てくるイゴール・ガーキンはただの軍事ブロガーではなくて、2014年の紛争時の覆面ロシア軍(通称リトルグリーンメン)の指揮官だった人物で、マレーシア航空17便撃墜事件の主犯格としてオランダ検察庁から訴追・国際手配されている人物ですね。主張は極右的で、これも「戦争を起こしたのが間違いだった」ではなく「戦争は正しかったが無能な現場指揮官のせいで台無しになった」というほうがあっているでしょう。
なお、有能な人物かというと微妙で、ウクライナが何の備えもしていなかった2014年に奇襲的に作戦を実行してクリミアの奪取とDPR/LPRを成立させましたが、その後のウクライナの民兵の増派(当時のアゾフ大隊含む)に対抗できず州全土制圧には失敗しています。
「復讐心と祖国防衛に燃える新たに動員された100万人のウクライナ兵」
対してロシアは「ユナルミヤ」所属の17~18歳の少年少女を招集する可能性あり(英国防省
少年少女兵には「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すこと勿れ」的な洗脳を徹底的にするでしょうが(-_-;)
精神論はバカにされるきらいがあるが
ヤル気がなければそもそもなにも出来ない
この記事には掲載されていませんが、本当の軍人というのは見方が違うものだと感心しました。まず攻撃に入るときソ連からの軍事ドクトリンであれば防御側の3〜5倍の兵力を投入すべきであるのに今は1:1になっている。しかも予備兵力が全くない。ただそれ以上にロシア軍の士気が低い、つまり大義名分が共有していないことを指摘しています。また別のコメンティターはロシア経済の脆弱性にも触れています。戦争の基本は第二次世界大戦から変わっておらず、この侵攻作戦の計画の杜撰さを物語っています。
リンク
ゼレンスキー政権は腐った納屋で一押しで倒壊する。ウクライナの同胞市民は花束とパンを持って解放者たるロシア軍を歓迎するのは確実だ。
という誤った認識で始められたのが今回の特別作戦だと思いますよ。
ですから緻密な作戦も長期戦に備えた補給計画も十分な戦闘訓練もなく始められたのかと。後者二つを短期にカバーする能力が今のロシアにはそもそも今の無いのが現実なのかと。
クリミア作戦指導における大成功がプーチンと参謀本部を杜撰な作戦指導に導いたのかもしれません。