ロシア軍は甚大な損失を被っているにも関わらずドンバスでの攻勢は激しくなりばかりで、新たにT-72やT-80BVも運びこまれているのが確認されており、いつになればロシア軍の補充能力は低下するのだろうか?
ロシア軍の装備供給能力には謎が多いが、前線で装備や弾薬が不足して攻勢に支障を来しているようには見えない、、、
ウクライナ軍は95日の戦いを通じて「ロシア軍が戦車を1,338輌(視覚的に確認されたのは738輌)失い、制裁の影響で戦車製造にも支障を来している」と主張、保管状態だった旧式のT-62M/MVまでウクライナとの戦い(ドンバス方面ではなくメリトポリ方面)に投入していることが確認されており、甚大な損失を被ったロシア軍は戦闘に支障を来していると散々指摘されているにも関わらずドンバスでの攻勢は益々激しくなりばかりだ。
ロシア軍は戦力をドンバス方面に集中することで「辛うじて攻勢を維持している」という主張もあったが、期待されていたハルキウ方面からのロシア軍撤退は発生せず、逆に攻勢を仕掛けてウクライナ軍の一部を元の位置に押し戻し始めており、大量の戦車が「ドンバス」ではなくクリミア経由で「ウクライナ南部」に送られているのも確認されている。
ウクライナ軍や専門家の分析にケチをつける訳では無いが、昨日もT-72(10輌以上)を積み込んだ鉄道車輌がメリトポリに到着した様子が写真付きでTelegram上にアップされ、恐らくクリミアに向かうと思われるT-80BV(17輌以上)を積み込んだ鉄道車輌がロストフ・ナ・ドヌーを通過する様子も動画付きで報告されており、西側諸国も「枯渇した」と指摘するロシア軍の弾道ミサイルや巡航ミサイルはウクライナのインフラ(主に鉄道関連の施設や産業整備)を毎日攻撃し続けている。
一体いつになればロシア軍の補充能力は低下するのだろうか?
ロシア陸軍は主要な装甲車輌を計14,060輌(戦車×2,800輌、歩兵戦闘車×5,160輌、装甲兵員輸車輌×6,100輌)保有、これとは別に沿海地方(44.12586338 133.28140739)やブリヤート共和国(51.889076,107.5228678)の施設に保管してある数万輌規模の旧式車輌も運び出し「現役に戻すためのオーバーホール作業を実施している」と噂されているが、露ウラルヴァゴンザヴォートも最近「T-90Mの新しいバッチ分をロシア軍に引き渡した」と発表している。
Russian T-80BV tanks in Rostov-on-Don.https://t.co/3iObUQvsTi pic.twitter.com/Potneu5lCK
— Rob Lee (@RALee85) May 29, 2022
ロシア軍の装備供給能力には謎が多いが、前線で装備や弾薬が不足して攻勢に支障を来しているようには見えない、、、
追記:ウクライナ軍南部司令部は30日「ここ数日間でロシア軍はノーバカホフカに120輌(T-62とBMP-2)車輌を新たに運び込んだ」と発表、ロシア軍は5月だけで保管状態のT-62×152輌、T-80×64輌、歩兵戦闘車×15輌、装甲牽引車×59輌、Grad×4輌、Msta-B×93輌を現役に戻してウクライナに移動させたらしい。
関連記事:ウクライナ軍によるヘンソン州での反撃、ロシア軍を約9km押し戻す
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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早いところ、エイブラムスやレオパルド2の供与を始めるしかないですなあ。
兵器は足りててもそのうち人が尽きそうだけどもそれもなんとかなってるのかな
後方支援要員とか百歩譲って歩兵はまだなんとか即席の新兵でもなんとかなったとしても、兵器を扱う兵士は消耗した分を埋めるのは大変そうだけど
逆に?ウクライナは総動員かかってるから兵数は足りてても兵器が足りないみたいな話はあるけども
同感です。
ソ連時代のような動員能力は人口面でも法律面でも不可能な上、メインの徴兵対象の20代は反戦の割合が他年代と比べても高い。
ただ、ロシアが国の未来を度外視して短期的かつ面子的な勝利に固執すれば、犠牲者の数をひた隠しにして学徒動員まがいの兵力補充は継続するのでしょうね。
向こうが数で来るならこっちもやるしかない…と言いたいところだがもうt72の在庫がほとんどない気がする。m1エイブラムスあたりをそろそろ訓練して引き渡すしかない。10式は地形的にも無理だろうし。
10式なんてあげても意味ないって、よくここのコメント欄で言われてますもんね。修理基盤も運用基盤もないからって。あと小さくて受く人が入らない、という話もありますが。
とはいえ軽めの戦車ですから、使い捨て覚悟であれば使い道は有ると思いますし、戦車を供給したという事実は重い意思表明だとは思います。
まあ生産レートが低すぎて、日本側の在庫が回復できないほうが問題かもしれませんが。
今度は「戦争指導の霧」ですね。
ロシアが後先考えずに保有戦車を全部突っ込むなら、単純計算で後1,000両強となりますか。
T-62はダックインで防御火点に使う分もあるという話も。南部奪取の戦略的的意志とも関わってきますね。ドローンから対戦車手榴弾が降ってくる戦場での有効性は微妙な気もしますが。
NATO正面や北欧、中露国境あたりからもガンガン供給してそうですよね。コイツラは向こうから攻めてこないってたかを括ってそうです。
これでロシアが勝てば中国から堂々と部品が届くでしょうから、1000両の戦車を突っ込むのだって、体の良い在庫整理としか考えてないんじゃないでしょうか。人だって、戦争が終われば中国やインドから移民がいくらでもくるから、位は考えてそうです。
そこまで開き直られたら、空から手榴弾落とす程度じゃどうしようもならないのでは。
脱走したウクライナ兵へのインタビューを読んだのですが、多少改善しているとはいえウクライナ軍はほぼすべての戦域で機械化率でロシアに多きく劣っているという話であり(戦車と空軍と砲兵の支援を受けている露兵に対して宇兵は小銃だけ持って塹壕にこもっていると)、その辺がロシアが旧式戦車を躊躇なく戦線に投入できる所以なのかなあと思いました。
最新鋭戦車どうし撃ち合うとなれば装甲も砲火力も視察装置も機動力も重要ですが、歩兵に先導されて対歩兵戦闘を支援する機動砲としての運用ならT-62だろうがT-26だろうが務まるわけですし。もちろんウクライナ側の対戦車火器は依然として脅威なのでしょうが、露側も対抗戦術を徹底しているという話であり、ここへ来て地力の差で追いやられるという当初予想に収束してきているのですかね。
ゼレンスキー大統領が指定した反攻作戦の開始期日である6月は目前ですが、果たしてこの先の展開はどうなるやら。
単純な話、ロシア軍の装備弾薬はまだ枯渇していないってことだろうね。
いずれ枯渇するのは間違いないだろうけど、それをすぐにでも涸渇するかのように報道するマスコミは、いつもの嘘報道ばかりしているマスコミの姿と何も変わらないんじゃない?
中堅?くらいのビジネス系ニュースサイトが事実よりもウケ狙いな感じはする
某プレジデントとか、某現代ビジネスとか
AIドローン バイラクタルTB2がモスクワを撃沈!という記事を音楽家に書かせるとか凄い(皮肉
それ以外だとニューズウィーク日本版が割と東スポ感あふれる記事が多くて、専門メディアはマイナーなところでもかなりまとも率高い
大手メディアは思ったよりもちゃんとしてる印象、特に現地レポート系と専門家へのインタビュー系
出てきたものを叩くのでは埒があかないでしょ。
輸送に使われている鉄道の橋梁を破壊するなど、兵站全体に対するハラスメントと、供給源になっている工場自体への攻撃も実施しないと意味がない事がよく分かります。
日本において、反撃能力に反応しているメディアが、どこの利益を代表しているかが丸わかりになる事実です。
自国の民族としての尊厳と、国民の生命財産を守るのに、綺麗事で済むわけが無い。今更他国の土地資源何ぞに興味は無いが、棍棒片手に他人の懐に手を突っ込んでくる様な輩は、棲家ごと袋叩きにして二度と変な気を起こさせない様に教育してあげるのが親切ってもんです。
ロシア国内を攻撃して民間人に被害が出た場合、ロシア政府が大々的に宣伝し、祖国防衛のための戦争であると話をすり替えて動員令を発動するおそれがあります。
ロシア兵の士気が低いのは、一般のロシア人がこの戦争に疑問を持ってるからですが、本国が攻撃され、祖国防衛のためとなったら俄然やる気になるのがロシア人です。
後方の兵站攻撃や工場などの戦略目標の破壊は、非常にコストが高い軍事作戦で、ウクライナに十分な攻撃能力と、報復攻撃に対する防御力があれば検討もできますが、中途半端な実力で攻撃したら逆効果かと。
工場の攻撃なんて、何倍ものお返しをされるだけで、戦略的な効果は期待できないでしょう。
まあ、狙うとしたらケルチ海峡でしょうか。
政治的リスクを考慮して自重しているウクライナ側は判断は、間違ってないですよ。
ウクライナ軍による越境攻撃も散発的に起きていて、話題になった製油所の攻撃もロシアがウクライナのせいだとする一方でウクライナはノーコメントなんですよね
ロシアはロシアでウクライナ軍にしてやられたということの裏返しだからかあまり騒ぐこともしておらず、結果的に扱いは小さいですが
ウクライナに関して言うなら米陸軍のように長距離兵器導入しない限りロシア工場には殆ど攻撃出来ないと思う。MLRSで発射するようなミサイルだと圧倒的に射程に足りない。トマホークかLRHW、AGM-158DJASSM-XR辺りじゃないと近場の基地なり施設しか攻撃出来ないな。
T-80を持出しているという事は、極北方面軍から引抜いている。
ロシアは、四方をガラ空きにする覚悟を決めたか。
今使ってる砲弾とかも、四方の防衛の備蓄をかき集めたなんて話しですし
後先感がなければT-80とかもそれなりに持ってこれるでしょうね
持ってきてるT-62とか電子装置とかついてないバージョンですし、二個一でもなんでもしてでっち上げれば復帰はできるでしょう
問題は全て手動操作の第2世代をまともに使える戦車兵がいるのかどうか
いうほど大量ってわけでもないような…
BM/CMも一日数発まで頻度低下してるし、枯渇しているという米国防総省分析に間違いはない
今送られてきているのは各旅団等のコア部隊(教育訓練が主体の部隊)の人員と資材で、これに消耗した部隊の人員や新規の契約兵で人員を充足させて送り出そうとしているらしいですね。
なので、これらも消耗してしまうと部隊の基幹部分が文字通り無くなってしまうので、部隊を再建することがとても困難になるという、かなり危ういことをしているらしいです。
何がなんでもいま勝たないと、もうロシアにも後がないんだよ。
この両者消耗戦な状況を情報能力高いアメリカが把握していないはずがない、なのに戦車やMLRS供与をためらう姿勢に凄い疑問
正気とは思えないプーチン大統領を西側、特にアメリカが追い詰めすぎると最悪の場合、世界規模の無理心中をしでかさないとも限らないとみているからでは
失うものと後がなくなった核所有独裁者ほどやっかいな存在はありませんし
米国と英国は、ウクライナがクリミアを攻撃することに同意していないのかな。
南部戦域のロシア軍の補給はケルチ海峡の橋経由なのは明らかと思う。
あの橋は落とされるべきと思う。なるべく早く。
方法は問わないで良いと思う。SRBMでも、爆撃でも、破壊工作でも。
そうすることにより、南部戦域のロシア勢力(自称ロシア人を含む)を
兵糧攻めにしないと、戦争は長引くだけと思う。
後は余計なお世話と思うけど、援助のT72Mはロシアから見て輸出モデルなので、
砲塔と車体前面の装甲は防弾鋳鋼(厚280mm)なので、追加装甲のない状態ならば、
T62のHEATFS弾(RHA換算400mm程度)でおそらくは貫通される。
相手がT62でも安心するわけにはいかない。ロシアも承知でしていると思う。
ウクライナが攻撃目標を決めるのに一々アメリカの同意は必要ないし、確認もしてないでしょ。
彼らは主権国家です。武器を提供してもらっているからといってお伺いなんてするはずもない。
橋を破壊しないのはまだ彼らにはそれを実行する余裕も能力もないからだと思うよ。
アメリカが長射程の武器提供に慎重なのも、ひとたび提供してしまえばウクライナが何に使うか制御出来ないからだし。
まあへルソン州全体を奪還したころには橋の破壊はするはず。
素人の見方では、
”ヘルソン州及びクリミア半島の奪還のために橋を落とす” です。
見方が違いますね。
この先どのようになるか、ウオッチングを続けたいと思います。
私は軍事に関してはドがつく素人だよ。多分あなたよりも。
へルソン州を取り返してからと書いたのは、多分そうしないと攻撃が届かないと思ったからっていうだけ。
いずれにしても、「今は残念ながら出来ないが、あの橋はいつか必ず落とす」ってウクライナ部隊の部隊長っぽい人が言ってるインタビューを見たから、それが可能になった段階でやるとは思う。
戦略的な側面もあるかもだけど、それよりもウクライナ人にとっては感情的に許せない構造物っぽいね、あの橋。
T-72(多分AやB)、T-80BVのように熱戦映像装置がない骨董品のような戦車の数を揃えても、そもそも敵を見つけることが難しいので損害が増える一方というのもあると思われ。
数で押せば一定の成果は得られるかもしれないけれども「目が悪い」というのは致命的で、oryxでも純粋に数が多いうのもあるだろうけれども、近代化改修されていないモデルの損失が目立つし。
それ言ったら本邦の74式ちゃん、それ以下なんだよなぁ。使い所次第で歩兵と協調して適材適所な使い方するんじゃないの?
だから一気に16式に置き換えてるのでは?
チラッと丸い砲塔のT55が見えなかったか?
元々はNATOを相手に戦うための軍だからな。むしろ初戦が「何で?」って感じだったから、お得意のハリボテによる誤魔化しでないなら、なりふり構わず戦い始めたってことだろうか。もしくは虚勢か。
T-62じゃなくて?
ロシアの底力を感じるけど、息切れはしてきている感じはする。ミサイルに関しては対艦ミサイルで対地攻撃の話はあるので適切な兵器の選択幅が狭まっているようには思う。供給された兵器もどこまで使える機器を搭載しているかも未知で、まともなセンサー持つ戦車と組ませて敵を探知して攻撃とか柔軟な対応は難しいかもしれない。