どうやらロシア軍はバフムート周辺の戦いで大きな前進を遂げ「ソレダルを守るウクライナ軍の防衛ライン」を突破した可能性があり、ここを守るウクライナ軍部隊は「市内北部への後退」「ソレダル自体から脱出している」という報告もある。
まだ未確認な情報が多いの断言は出来ないものの「バフムート周辺の戦いに大きな変化が生じようとしている」というのは確実
情報が錯綜しているので記事にするのを1日待ってみたのだが、どうやらロシア軍はバフムート周辺の戦いで大きな前進を遂げた可能性が高く、ウクライナ軍はソレダル市内の防衛ラインをロシア軍とワグナーに破られて市北部に後退もしくは「包囲されるのを防ぐためソレダル自体の放棄」に動いている可能性がある。
英国防省は数日前「ロシア軍によるバフムート周辺の攻勢はピークを越えたため、今後数週間のうちに大きな突破口を開くの可能性は低い」と発表していたが、西側の観察者もロシア側も情報源も「ソレダルでロシア軍が大きな前進を遂げ、ここを守るウクライナ軍は中央エリアを放棄して北エリアに後退している」と指摘しており、ロシア軍とワグナーはソレダルに強力な部隊を投入して3方向から攻撃を仕掛けているらしい。
ロシア軍はソレダル市内の防衛ラインを突破して北エリアにも侵入した視覚的な証拠が確認され、ソレダルの両側面からT0513に向かって前進して「街を守るウクライナ軍の退路を断とうとしている」という指摘を裏付ける視覚的な証拠(ソレダル市内からT0513方向にウクライナ軍部隊が脱出していることを示唆する動画)も登場しており、ウクライナ軍はソレダルを放棄するのかもしれない。
Location/ pic.twitter.com/pbzOa95s7G
— The Cube (@War_cube_) January 6, 2023
At least 3 days old video showing UA Forces leaving Soledar.
Geoloc : 48.699690, 38.052278. East to west along the road.Planified retreat over the week maybe ?@GeoConfirmed @DefMon3 @AndrewPerpetua pic.twitter.com/OUuxQv0egv
— Ukr240222 (@ukr24022) January 6, 2023
#RussianArmy, #DPR and #LPR forces continue advancing in Soledar/Соледар city and took control over parts of Soledar Salt Mine 1, 2 & 3 and the rest of urban areas east of the cemetery. #UkrainianArmy is still present in Yurchyna Gora district.
Map: [ https://t.co/OY2w8ivWqa ] pic.twitter.com/ti7FIjvRpU— @Suriyak (@Suriyakmaps) January 6, 2023
まだ未確認な情報も多いので断言は出来ないものの「バフムート周辺の戦いに大きな変化が生じようとしている」というのは確実で、この方面を守るウクライナ軍にとっては非常に厳しい状況だ。
特にロシア軍がT0513方向に突破するとバフムート方面だけでなくシヴェルシク方面が危なくなってくるため、リシチャンシクを失う原因となったポパスナやトシキフカを起点にした包囲作戦の再現になれば、シヴェルシクからリシチャンシクに伸びる突出部は後退を強いられるだろう。
仮にそうなればクレミンナ南部の森林地帯から同拠点に迫る「ウクライナ軍の攻め手」も引っ込めるしかなく、ロシア軍の前進を何ヶ月も阻止してきた「ソレダルの放棄」はウクライナ軍の作戦運用に相当な影響を及ぼすはずだ。
関連記事:ウクライナ侵攻314日目の戦況、ロシア軍がバフムート攻勢に全力を傾ける
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
まだまだ気が抜けない状況ですね。一応、動員兵たちの犠牲は無駄ではなかったのかな?
主力の弾避けと、弾避け(動員兵)に発砲させることでウクライナ兵の位置の割り出しとかにはやくに立つのでしょうし・・・・。
ロシアの最後っ屁だと良いんですが、ほんとに難しい戦争です・・。
結局クリスマス停戦は罠だったみたいですね。
NATOが兵器の支援を加速してるのも
東部の戦況が良くないからなんでしょうね
でもしばらく耐えれば
西側の兵器支援のスピードにロシアは耐えられなくなるでしょう
兎にも角にも重砲の数が門数も弾薬数も足りてなさすぎるが、ここばかりは西側もすぐには支援しきらないので、あまり楽観視はできない。増産もしているが限定的だし、新しい生産ラインはまだまだ時間がかかるので、西側が今のドイツ以上に捨て身で支援するか、ゲームチェンジャーになるような装備、ロシア本土の拠点を叩ける装備の供与に動かないならしばらくは厳しい戦いになるのは確実。また長期戦になればウクライナは人員の数ではかなり不利があるのも難しい材料。
何も正義はウクライナだけのものじゃない。ロシアにだって守るものがある。必死に戦っているんだ。ロシアだけが悪く言われるが、ウクライナだって少しは悪い。
それは一理あるかもね。ウクライナだって叩けば埃は出るし、この戦争自体が大ヤクザVS小ヤクザみたいな面もある。でも、「周囲を納得させる理由もなく、先に出を出した方が悪い」という世界のルールを破ったはロシアの大失策といえる。自分も中立のつもりだけど、先に手を出すという事はどうしても擁護できない。
↑「出を出した方が悪い」じゃなくて「手を出した方が悪い」でした。ごめんなさいね。
ロシアに守りたいものがあるとしよう、だがイキナリ他国に侵攻した挙句、住人を暴行、掠奪、拷問する必要あんの?ないよね?
中立的立場でいえば、ロシアが悪いとしか言えないのでは?
一連の侵攻の何処を切り取って少しの正義が有ると言うのですか?
不法な侵攻に加えて、占領地における蛮行の数々。あなたが言うようにロシア人だって必死に戦っているのは間違いない。でもその行いに殺人者、ペテン師、泥棒以外の意味があるとでも?
自国民に対しても、少数民族や貧困者の死亡率の高さを一体どの様に擁護するのですか?、犯罪者を前線に追いやり(国内法を無視してます)、都市部とそれ以外では、動員にも差別があります。
連日の都市インフラを狙った攻撃にせよ、無差別なミサイル攻撃にせよ、ウクライナでは多くの民間人が亡くなっています。どんな罪があってロシアに殺されなければならないのか。子供を失った母親、父親を失った子供、未来もあったというのに。
ロシアにもあると言う少しの正義とは何ですか?
周辺の国においても、ロシアの肩を持つ隣人とウクライナに味方する隣人の数を見てみれば一目瞭然。正義はウクライナにあり、非道なロシアに正義の欠片も存在しないと思いますよ。
すなわち、中立的立場であなたは見ていない。随分と分厚いロシアフィルターをつけて中立的立場を装っているだけです。
> ウクライナだって少しは悪い。
いや、まったく悪くない。100%ロシアが悪い。
ウクライナ国防省による1月6日のロシア軍の損害が最近ではかなりの多さだったのですが
これはこの地域での戦闘によるものの可能性が高いと思われます
リンク
以前のロシアによるドンバス攻勢が7月にはほとんど停止して9月末からのウクライナ軍の東部反攻作戦を許してしまったように
今回も損害を軽視して占領地を広げるような戦い方を続けるのであればロシア軍は目先の戦術的な勝利は得られても
戦争を終わらせるための戦略的な勝利を得ることは出来ないでしょう
少なくともウクライナを勝たせすぎる気はNATOにははなからないし何ならその後を考えると困るところもあるのは事実だけど、ロシアに勝たせるのだけは絶対に阻止する必要があるからこそ支援が加速してるんだろう。バランスが難しいところ。
ソレダルからドネツ川まで一気に突破は難しいと思います。
あの辺りは高地が続いているので、沖縄戦の嘉数やシュガーローフのような戦いが連続しそうですね。
ここはウクライナ側も何重に防衛陣地を構築しているラインですからね。
仮にソレダルをウクライナが放棄したとしても、そこから先、ロシアが攻めるのは
また1か月10km位の遅々たる歩みを強いられると思いますけどね。
ロシアの防壁だったクレミンナも、ウクライナ軍にクレミンナ市街地に侵入されているから、クレミンナとソルダーの交換というウクライナに有利な交換条件になりそう。
ソレダルの岩塩鉱山まで到達ですか。
以前の記事で管理人さんがヤコブレフカからT0513へ突出したロ軍を気にされていましたが、不安が的中した形ですね。
>英国防省は数日前「ロシア軍によるバフムート周辺の攻勢はピークを越えたため、今後数週間のうちに大きな突破口を開くの可能性は低い」と発表していたが、西側の観察者もロシア側も情報源も「ソレダルでロシア軍が大きな前進を遂げ、ここを守るウクライナ軍は中央エリアを放棄して北エリアに後退している」と指摘
それにしても英国国防省発信の情報ってホントに何でこう……。
二次大戦の頃から敵国への罵倒は凄かったという話ですが、伝統芸なんでしょうかね。
増援のウクライナの46空挺旅団が街中心部で、ワグナー倒している映像が今あがっているので、ウクライナの駐留部隊が疲弊して戦えなくなり、撤退して増援と入れ換わる隙をつかれたみたいですね。
増援のウクライナの46空挺旅団が奪いかえしたので、連日のロシアの1日中寝る暇与えない猛攻のウクライナ守備兵の疲弊具合を英国防省はわからなかっただけなので、他国の諜報機関ではそれが限界でしょうね。
視点・表現の違いってのはありそう
一般人の考える重症は医者の世界でいう軽症みたいな感じで、視点がソレダル市の支配権ではなくT0513まで抜かれるような事態のことを指してる可能性はある
重要となるのは、市街地そのものの制圧よりも、シヴェルスクにとっての重要な補給路であるT0531道路、そしてスラビヤンスクに続くM03道路をロシア軍に制圧される、遮断されることです。
地下要塞化された岩塩鉱山の地下坑道は、いったん制圧されれば今度はロシア軍にとっての要塞となります。
ウクライナ軍がソレダルを放棄する理由として考えられるのは、やはり榴弾砲の砲弾がすでに残り少ないか、カエサルやPzH2000のような自走榴弾砲自体が故障となって、修理に送ったまま帰ってこない、あるいは工場に送っても停電で修理できないことなどです。ロシア軍から捕獲した兵器も、修理のための部品がなくて、次々に使えなくなっているのかもしれません。
アメリカからブラッドレーのような装甲車や、パラディンのような自走榴弾砲が送られるにしても、ソレダルの救援にはもはや間に合わないという判断でしょう。
準備砲撃を行わずに、ロシア兵が突撃してきたという話もありますが、これもロシア軍の砲弾不足が理由ではなく、第一次世界大戦時のブルシロフ攻勢のような奇襲目的であった可能性もあります。のちのドイツ軍の浸透戦術へとつながるブルシロフ攻勢も、元はロシア軍が元祖なのです。
ロシア軍が戦車兵や砲兵を歩兵部隊に編入させて突撃させたという話もありましたが、あるいはそれがソレダルのウクライナ軍に対して成功して、突破につながったのかもしれません。
もちろんウクライナ軍の方も今から動く戦車や撃てる榴弾砲をかき集めて、地下要塞化されているソレダルに対する奪回作戦を行うかもしれませんが、すぐには無理でしょう。ロシア軍の方が次に狙うのは当然バフムトとシヴェルスクの包囲、制圧でしょう。
もうウクライナ軍増援部隊にソルダル奪還されましたよ。
昨日のソレダル戦線は一進一退。
ここ数日のワグネル部隊の損耗が突出して大きいようだ。
プーチンのX’mas一時停戦は欺瞞だったな。