米国関連

米国が過去最大のウクライナ支援パッケージを発表、最後のサプライズはM109A6

米国は過去最大となる37億5,700万ドル相当のウクライナ支援パッケージを6日午後に発表、このパッケージにはブラッドレー歩兵戦闘車やRIM-7シースパローの他にM109A6パラディンも含まれており、米国も自走砲の提供に踏み切った格好だ。

参考:More Than $3 Billion in Additional Security Assistance for Ukraine

BukでRIM-7の運用が可能になったという話は真実である可能性が高まり、最後のサプライズはM109A6パラディンが含まれている点だ

正式に発表されたウクライナ支援パッケージは「大統領権限(PDA)=米軍備蓄から引き出される28億5,000万ドル相当の支援」「対外軍事融資(FMF)=米国製装備品を購入するための計9億700万ドル(東欧諸国向け6億8,200万ドル/ウクライナ向け2億2,500万ドル)の資金支援」で構成され、1度のパッケージに含まれるPDA経由の支援額28.5億ドル=約3,800億円という数字も、FMF込み37.57億ドル=約5,000億円という数字も過去最大だ。

出典:U.S. Army photo by Spc. Randis Monroe/Released

PDA経由の支援にはブラッドレー×50輌、25mm弾薬×25万発、TOW×500発、M113×100輌、MRAP(恐らくクーガー装甲車)×55輌、HMMWV×138輌、自走式榴弾砲(米メディアはM109A6だと見ている)×18門、弾薬補給車(M992A2)×18輌、155mm砲弾×7万発、155mm精密誘導砲弾(エクスカリバー砲弾)×500発、対戦車地雷を内蔵した155mm砲弾(RAAM)×1,200発、105mm牽引式榴弾砲(M119)×36門、105mm砲弾×9.5万発、120mm迫撃砲弾×1万発、HIMARS向け弾薬、RIM-7、ズーニー・ロケット弾などが含まれている。

事前発表されていたブラッドレーは勿論、米POLITICO紙が報じていたRIM-7シースパローが含まれているので「旧ソ連製のBukでRIM-7の運用が可能になった」という話は真実である可能性が高く、最後のサプライズはM109A6パラディンが含まれている点だろう。

出典:Public Domain

米国は自走砲を提供する欧州諸国とは異なりM777をウクライナに提供してきたが、M109A6がパッケージに含まれるため米国も自走砲の提供に踏み切った格好と言える。

因みにドイツは3月までに40輌のマルダー歩兵戦闘車をウクライナに引き渡す予定で、提供を約束したパトリオットシステムについても「ドイツ軍備蓄から引き出される」と言及しており、NATOの防空任務に派遣するパトリオットシステム不足に直面しているドイツにとって今回の決定は「捨て身」に近い。

関連記事:ドイツ、マルダー歩兵戦闘車とパトリオットのウクライナ提供を発表
関連記事:米国がウクライナにシースパローを提供、旧ソ連製のBukを改造して運用か

 

※アイキャッチ画像の出典:Photo by Staff Sgt. Robert Barney

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コメント

    • トーリスガーリン
    • 2023年 1月 07日

    徐々にステップアップしてきたけどここまで来たら次はいよいよ戦車になりそうだよね

    22
      • 匿名
      • 2023年 1月 07日

      ポーランドが手持ちのレオ2、240両全車の提供を検討中ってニュース出てたな

      年明けて、いよいよ支援が加速してきた感あるねぇ。

      6
        • nachteule
        • 2023年 1月 08日

         それはK2とK2PLとM1A2 SEPv3とM1A1FEPのデリバリー次第なので即応性の有る物じゃと思う。その前に国内のT-72系を全部放出するんじゃないか。

         T-72系列を全て譲渡したら一時的に戦車の規模は開戦前の1/3に減少、それがレオ2でポーランドがまともな判断力を持っているなら早く調達出来るK2とM1A1がそれなりの戦力になる予定の26年からしか渡せない。もしくは半端に残した性能が劣るT-72系列を自国戦力に残してレオ2全てを放出する覚悟はあるだろうか。

         数の上での主力となる調達予定のM1A2 SEPv3とK2PLはどちらとも26年前後空の納入開始。戦車を1年ぐらい2桁のみで運用する覚悟が無い限り、3年間ほどで180両導入するK2がレオ2を押し出す形の段階的な提供しか出来ないと思う。

        6
    • 通りすがり
    • 2023年 1月 07日

    パラディン老体に鞭打って頑張っているなぁ

    5
      • ブルーピーコック
      • 2023年 1月 07日

      原型は古いもののA6は94年から99年に製造されたらしいので、そこまで古い車両ではないかなと。
      あと米軍向けにはA6からアップグレードされたA7(新規製造ではない。576輌ほど調達予定)の提供が始まっているので、おそらくはアップグレードしない車両の中から提供するのではないでしょうか。

      18
        • あばばばば
        • 2023年 1月 07日

        これたぶん台湾が発注していたパラディンの内、先に完成したものをウクライナに渡しているのでは?
        であるとするならば、ウクライナには後に24両のパラディンが引き渡される可能性があると思っている。

        2
    • パセリ
    • 2023年 1月 07日

    歩兵戦闘車50両て凄いなあ•••
    ロシアが相手じゃ無ければ普通に戦争を終わらせられそうなかずやん

    26
      • 匿名
      • 2023年 1月 07日

      しかも運用中の奴とは別に予備に2000車両保管してあるらしいので
      M2に関してはどんどん追加されていくでしょうね…練度の低い動員兵に対処するには丁度いい

      17
    • 無無
    • 2023年 1月 07日

    マザー・テレサいわく、
    痛みを感じるまで与えなさい、
    あまりドイツをセコケチだの茶化してるとこちらのほうが恥を掻きかねないね

    8
    • ムタ
    • 2023年 1月 07日

    戦車あれば機甲師団作れそうやな。。

    3
    • 2023年 1月 07日

    スパロー系なら日本でも退役進んでるから
    現役のパトリオットよりは供与しやすいんでないの?

    17
    • 折口
    • 2023年 1月 07日

    ついにIFVも来ましたね。日本も首脳会談やサミットを待たずにガンガン発表してほしいですね。FH70や155ミリ砲弾なんかはいくら送っても邪魔にならないでしょうし。

    あとポーランドの政府関係者はレオパルト2を送る気でいるみたいですね。ポーランド単独で決められることなのかわからないですし、供与と言ってもM1A2とK2(PLより先に調達する基本型)を受領した後に置換する形をとるっぽいので数年単位の話ですが、レオパルト2供与の流れが出来たら完全にひっくり返りますねこれは。

    12
    • 鼻毛
    • 2023年 1月 07日

    ロシアが頑張れば頑張るほど支援がエスカレートする

    10
    • Natto
    • 2023年 1月 07日

    戦車を渡しても良いのに。
    ヘリコプターもコブラやヒューイ、カイオア位なら在庫もありそうだし、訓練も簡単なんじゃ?

    3
    • 2023年 1月 07日

    何で西側のスパローが、ロシアの滞空車両のシステム上で作動するのだろうか?
    スパロー系は、連続波でレーダー照射してその反射波に誘導される・・・ロシアのシステムもセミアクテブ誘導だっけ?

    簡単に統合できたとしたら・・・・ロシアのシステムは、西側のパクリじゃないのか?
    そもそも、ロシアのシステムは、どんなosで作動しているのか
    20年ぐらいの前だから・・・・エイダ?
    d

    経路修正信管が渡されていないようだが、何か問題があるんおかなー

    1
    • nemo
    • 2023年 1月 07日

    しれっと混ざってるズーニーは何から撃つんですかね?やっぱりMiG-29なんでしょうか

    4
      • 58式素人
      • 2023年 1月 08日

      ポッドに入れて携行するみたいですね。
      ヘリコプターもあるみたいですね。
      米海軍と海兵隊で使用中とありました。
      間違いかもしれませんが。
      米海軍の武器ストックに手をつけ始めたのでしょうか。
      陸軍・空軍のそれは最低必要と考える数を残して放出しつつあるような。

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