ロシア軍はヘルソン州のカランチャック駅で鉄道車輌から装備や弾薬を荷降ろしする最中、発生した爆発を「HIMARSによる攻撃と勘違い」してパニックを起こし散り散りに逃げ出したらしい。
参考:На залізничній станції «Каланчак» окупанти влаштували димову завісу та підірвали власний потяг
鉄道車輌を運転したロシア鉄道の人員も作業中のロシア軍兵士も「HIMARSによる攻撃と勘違い」してパニックを起こす
ロシア軍はクリミア半島から兵士、装備、弾薬を満載してブライブカ駅(ヘルソン州)に到着した鉄道車輌をウクライナ軍のHIMARSで破壊(鉄道車輌40輌以上を破壊、兵士200人以上が死傷、車輌を運行していたロシア鉄道の運転手や機関士も死亡)されてしまったが、今度はカランチャック駅でロシア軍が装備や弾薬の荷降ろし中に爆発が発生したとウクライナ軍が発表した。
ウクライナ軍の説明を要約するとドニエプル川北岸に運ぶ装備や弾薬を満載した鉄道車輌がカランチャック駅(ヘルソン州)に到着、ロシア軍は強力な煙幕を使用してHIMARSの攻撃から鉄道車輌を守りつつ装備や弾薬の荷降ろしを始めたが午前11時20分頃に爆発が発生、鉄道車輌は慌ててクリミア方面に動き出し、作業中のロシア軍兵士はパニックに陥って散り散りに逃げ出したらしい。
この爆発はHIMARSによる攻撃ではなく、ウクライナ軍は「荷降ろし中の弾薬が爆発したか、使用した煙幕が何らかの不具合で爆発を起こした可能性が高く、ロシア軍は鉄道車輌を自ら爆破した」と指摘しており、鉄道車輌を運転したロシア鉄道の人員も作業中のロシア軍兵士も「HIMARSによる攻撃と勘違い」してパニックを起こしたという意味だ。
因みに原因不明の爆発でロシア軍が被った被害についてはわかっていない。
関連記事:ウクライナ軍、補給物資を満載したロシア軍の鉄道車輌をHIMARSで破壊か
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. William Chockey
ロシア軍はHIMARSがトラウマになってるな。適当にパルチザンが煙幕とか投げただけでも混乱しそう。どうせなら電車に誘爆して電車ごと吹き飛ばされたらよかったのに。
電車じゃなくて、列車だね。
煙幕…レーダーリフレクターの件といい、やっぱりロシア軍はGPS誘導ではない何かを妨害することを想定しているみたいですね。GPSは撹乱できているという前提なのか
GPS信号はクラスハがカタログ通りの性能が発揮されてれば妨害できるはずなので
実際アルメニアにてロシアがTB2のGPS信号を妨害して着陸させたことがありましたし
とはいえ現状を見る限りどこまで妨害できてるのか謎ですけどね
列車はすぐ退避したとのことなので被害は限定的に思えますが、弾薬単体の暴発にしろ煙幕の不具合にしろ製造過程を急ぎすぎて粗悪品が紛れ込むようになったのかよほど古いものを持ってきているのか、いずれにせよ軍事物資の余裕のなさが目に見える形になってきたということでしょうか
それにしてもHIMARS対策に煙幕と使ったり以前の記事のようにレーダーリフレクターを使ったりしていますが、これは防空火器不足なのか現場指揮官の知識不足なのか判断に困るところですね
下流地域なら、ウクライナ側のハープーン射程圏内なので、その防御でリフレクターは有効だけどね
ハープーンって対艦ミサイルですよね?
対地攻撃に使えるんです?
煙幕張りながら可燃物の積み下ろし作業とか事故る要素しかない
作業者涙目w
まあ一次大戦でも敵にガスマスクさせるだけでも砲弾の装填等の作業の負担が増えて効果的という話もありましたね。
こういった事故は戦場じゃつきものなので、とくに評価する必要もないけれど、
パニックを起こすってことは、現場ではHIMARSの驚異がそれだけ浸透しているってことだね
あまり表にでてきてなかった人的被害も、相当なレベルにあるのかも
おほほ・・・お笑いオソロシア。徴兵した兵士の質の悪さ(将校・下士官も掌握力のなさ)を完璧に露呈してしまった。
ちょーさんが生きていたら「駄目だこりゃ!」が聞けたような案件ですな。
大きな実績を作ったM31ロケットと発射機(HIMARS・MLRS)は、
今後暫くの間、引っ張りだこでしょうね。
日本のMLRSも用途廃止はもったいないです。
専属のトレーラーが居ても良いくらいと思えます。
M31ロケットも輸入だけでなく、ライセンス生産をしてほしいです。
橋にリフレクターを設置したのは、上空からのレーダー監視対策でしょう。
黒海上空をグローバルホークがわざと見えるように飛んで・・・おとり役してますから。
レーダー監視で車両の通行は監視可能ですし。
2年位前に発射機ごと飛んで行くイグラやBMPで基地に特攻かましてボコられたりと、皆を和ごましてくれていたロシア軍。
あの頃におかえり。