ペロシ米下院議長の訪問に備える台湾当局は防空壕の準備を始めたと報じられており、一方の中国も福建省の海岸に人民解放軍の部隊を移動させ始め、台湾海峡の緊張感は更に高まり続けている。
参考:From subway stations to shopping malls, Taiwan prepares its air-raid shelters
参考:Tension escalates hours ahead of Pelosi’s potential Taiwan visit as PLA remains fully prepared for any crisis
中国は持てる戦力を総動員して台湾に対する軍事的圧力を高めている格好だが、ペロシ議長の台湾訪問は予定通り行われる見通し
ペロシ米下院議長は台北松山空港に10時半頃到着する予定で、米海軍はペロシ議長の台湾訪問を支援するため空母ロナルド・レーガンを台湾に近いフィリピン海に、強襲揚陸艦トリポリを沖縄周辺海域に、襲揚陸艦アメリカを鹿児島周辺海域に展開、台湾国防部も警戒レベルの引き上げに加え、中国軍のミサイル攻撃を警戒して地下鉄や地下駐車場といった「防空壕代わりになる施設の準備に入った」と報じられており、台北には人口の4倍以上=約1,200万人を収容できる地下空間が用意されているらしい。
🇨🇳🇹🇼PLA military equipment and military personnel are being drawn to the beaches of the Fujian province closest to Taiwan. pic.twitter.com/TqGQbr0dH4
— ТРУХА⚡️English (@TpyxaNews) August 2, 2022
一方の中国は「もしペロシ議長が台湾を訪問すれば中国は断固とした対抗措置を講じる」と警告、青島から7月31日に出港した空母「遼寧」が、海南島から8月1日に出港した空母「山東」が台湾海峡に向かっており、055型駆逐艦や054A型フリゲートが蘭嶼(台湾本島から南東に約50km離れた場所にある孤島)周辺海域を航行している様子も目撃され、福建省の海岸には中国が地上部隊を移動さて始めている。
中国側はペロシ議長の台湾訪問に合わせて複数の海域で実弾射撃を伴う軍事演習を行うと発表しており、中国は持てる戦力を総動員して台湾に対する軍事的圧力を高めている格好だが、今のところペロシ議長の台湾訪問は予定通り行われる見通しだ。
🇨🇳Allegedly, this is a footage from Xiamen (Amoy), China pic.twitter.com/jS9AvOMn0q
— ТРУХА⚡️English (@TpyxaNews) August 2, 2022
China loading troops in one of the ports of Fujian province pic.twitter.com/pUl7QjwkHv
— WarMonitor🇺🇦 (@WarMonitor3) August 2, 2022
Tanks move to Fujian province pic.twitter.com/GtJroiHenE
— ZOKA (@200_zoka) August 2, 2022
追記:大量の装備類を中国が福建省に移動中
関連記事:ペロシ米下院議長の台湾訪問が迫る中、台湾海峡は一触即発の緊張状態
※アイキャッチ画像の出典:rhk111 / public domain
中共軍がここまで出張ってなにも無いとしたら、習近平と中国共産党が面目を失うことになるでしょう。いまのところマーケットはどこも静かですが、ペロシ氏が台北に到着する頃、ちょうどニューヨーク市場の開場直後なので、一波乱あるかもしれません。
危機感のとらえ方はひとそれぞれだと思うけど、そこから「戦争になってほしいのか」は論理性が無いしむしろあなたの方が他人に攻撃的に見えるんですが。
金門島上陸も有りえますかね?
ウクライナを考えると中露接近に繋がる大規模な制裁などはやりづらそうですね
金門島占領そのものは成功するだろうが、日本などの対中世論が悪化するから結果的に中国側が損する。
だから、中国がまとまなら絶対にやらない愚策中の愚策だとは思うけどなぁ。
プーチンのウクライナ侵攻を見ても分かりますし、
それ以前に中国の急激な軍拡に合わせるかのように民主党政権の頃まで日本は防衛費を削減してきましたし、
事前に負ける事が分かってた上で東條英機は真珠湾攻撃の決断をしました。
中国も温和な外交を続けながら地道に西側から技術収奪してたら良いのに、少し調子出てきたら尖閣に対する挑発行為や米軍に対する挑発行為を繰り返した結果、
圧倒的に有利になる前に西側諸国に中国脅威論を無駄に周知させる結果を行っています。
「あり得ない選択」はするものです。
今回の場合、中国の面子云々もありますが、今が軍事力のピークというのは中国側も分かっており、
「やるなら今しか無い」という機運は中国の内部にあると思います。
その際は「ピークの今でもやったら負ける」という分析が見えなくなる判断はあり得ると思います。
第二次世界大戦以降を見ても、特に戦力が圧倒していないのにも関わらず、戦争を仕掛けるのは独裁国もしくは大日本帝国のように穴がある仕組みの民主主義の結果、軍事独裁系になった国ばかりです。
アメリカが仕掛ける戦争は確実に国力差がある相手に対して国際的な合意を取り付けて始めていますからね。
独裁国の中国が、今の戦力差で仕掛けてしまう間違いはあり得る間違いと思います。
中国の軍事力のピークは、今ではなくて、5-10年後くらい。
太平洋戦争の開戦時、日米の戦力差が一番小さいのがあの時期だったと言います。
中国も現状は自身がベストな状態ではないが米中の戦力差が小さい、ウクライナ情勢と併せて二正面作戦に近い状況に追い込んでると考えてるかも知れないです。
日本海軍も大和、武蔵が戦力にならない時期に開戦に踏み切ってます。
自分の準備だけ考えても意味がないから。
アメリカ側の準備と比較すると、いまがチャンスとしか言いようがない。自軍はともかく、台湾軍に渡すべき物資は、今この瞬間だけ、確実に枯渇してるので。
本島はともかく中国に近い島に砲撃するとかはあるかもなあ。
ただ、それをやると、欧米、とりわけヨーロッパが永遠の敵に回すことになるので
かならずウクライナ侵略とセットで語られることになるのは必至
ロシアも嫌がるんじゃないですかね。
なにせ、インドの態度が一気に西側に振れることも予想されるので
真珠湾攻撃のせいでアメリカが参戦してしまったことに、ヒトラーは日本に対して大変な不満を漏らし、
そして彼の予想通りにアメリカにより日独は追い詰められた
へたに中国が動けば、それはウクライナ戦争が第三次世界大戦に昇格し、結果的にロシアを追い込む可能性が高い
当時と今では米国の国力が違うからなぁ…
WW2時の米の様な物量戦を行える国は、今や中国しか存在しませんし
4月に大連で定期整備に入ったとのことだった山東だけど、すでに海南島に戻っていたんですね。
台湾海峡通過の報道がなかった当たり、太平洋側を通って戻ったのかな。
やるにしてもアメリカが本気で向かってきそうなタイミング(議長がいる間にことをおこす)をやるんかなぁ。
中国ってもう少し打算的で頭回るイメージがあるけどはたして
プーチン大統領も今回の戦前まではもっと狡猾で頭回るって言われてたんだよなあ。
一見もっともらしい誰もが同意するような例だけど、プーチンの非論理的な行動と今回の中国の動向に直接の因果関係はないでしょ。軍事衝突が起ころうが起こるまいが、それとこれとはまた別の話。
中国は賭け金を吊り上げて退路を断つのが好きですねぇ
日本の周りの他の国もそうですが
もう良かった探しするくらいしか無いですが、言ってみれば中国軍の台湾方面の動員力を測るいい機会ですよね。準備期間一週間未満で揚陸艇から戦車から水陸両用車までこれだけ集まってくるのだから、即応体制はやっぱり高い軍隊ですねえ
中国は台湾有事を想定した民間輸送力等の徴発動員計画までも策定済ですよ。
今回の人民解放軍の動きも事前計画に沿ったものでしょう。今回は台湾侵攻作戦発動時の動員力を誇示する演習と見れば、開戦しなくても中国政府の面子は十分に立ちます。
台湾戦争に戦術的優先度の低い空母をあれだけ頑張って揃えて、一番やりたかったことはやはりこれだろうな。
94年の意趣返し。
打ち間違えちった96年
問題は中国にロシア並みの経済制裁をやる覚悟が日本や欧米にあるかどうかなんですよね。
中国はロシアと違って軍事や資源だけじゃ無く経済やあらゆる産業分野においても余りにも巨大過ぎて最早世界経済とは切っても切り離せない様な重要な立ち位置な訳ですからね。
そんな国にロシア並みの制裁を行えば日本は勿論世界の経済も途轍も無い返り血を浴びる事になりますし最悪リーマン・ショック以上の大ダメージを受ける可能性も十分あります。
そうなれば膨大な数の倒産企業や失業者が発生するかもしれないですし最悪ロシアと本格的に手を組んで第3次世界大戦の可能性大です。
そこまでのリスクを背負い込む覚悟が果たして日本や欧米にあるのやらですね。
なんか何かといえば文脈無視して
「戦争好きなのか」
「戦争になってほしいのか」
って噛み付く当たり屋いるな。自分が一番そう思ってるんじゃないのか。
アメリカ級2隻共が日本にいるとは。
アメリカ級は、扱いは軽空母なんだね。
F-35Bが大活躍か。
あと少しでSPAR19が台湾につく。今ミンダナオ島の北東を北に向かってる。視えないけど護衛機がまわり固めてるはず。空対空ミサイル撃たれても迎撃はして、最悪でも何機か盾になる。
また撃たれたらその瞬間から対艦ミサイルで2隻スクラップが沈むだろうから、その覚悟があるのかって話。潜水艦も当然周りからいつでも沈められる位置についてるはず。自衛艦かもしれない。
アニメや漫画じゃねーんだからさあ…
自営業先生のRed Sun Riseみたいな荒唐無稽な中華版漫画を読んでみたいwww。
しかしRed Dragon Risingはもうタイトル取られているんだよな…。
2020年代になってからと言うもの・・・
コロナ、気候変動深刻化、ウクライナ戦争、サル痘、物価高、エネルギー危機に食料危機、そんでもって今回の第4次台湾海峡危機とも呼べる様な事態・・・ロクな事しか起きないな。
こりゃ冗談抜きで人類滅亡の日も近いかな?
二酸化炭素なんか皆が必死で排出減らした分は、今年になって一気に吹きとんでしまった。
そんなもん今までも何度もあったよ。
同じ事を繰り返してるだけ。
こんなんで人類が滅ぶなら、そもそも繁栄してない。
習近平が香港と台湾の心をつかめなる指示を共産党に飛ばしてるらしい
ということは、今日明日にでも威嚇以上の軍事的なアクションを取る可能性は限りなく低いだろう
とはいえ、一気にキナ臭くなってきたな
中国にもロシアにも共通して言えることなんだけど、指導者が推進しているよりも強硬な策を主張する国民が大勢いるんだよね
なんとかならないものか…
>習近平が香港と台湾の心をつかめなる指示を共産党に飛ばしてるらしい
>ということは、今日明日にでも威嚇以上の軍事的なアクションを取る可能性は限りなく低いだろう
私、それを読んで逆の事を想像したのですが…「香港と台湾の心を摑め→占領したら人心把握に全力を上げよ」と言う意味に(震え声)。
米国の攻撃型原潜は、遼寧と山東に張り付いているのだろうね。
中国も分かった上で虎の子を出撃させたのだろうし、何処で矛を収めるのか。
ペローシさんは4月に新型コロナに感染して台湾行きを見送ってましたが、結局諦めませんでしたね。まぁ、御年82歳(!)でもはや後がないのと、次の中間選挙の結果が思わしくなさそうなのを考えると仕方ないんでしょうけども。
それにしたって、中国の対抗措置が実弾演習ってのも…。ひょっとして「本番」に備えて動員時の問題点の洗い出しが本当の狙いでしょうか?
いい機会といえばいい機会でしょうね。普段であればこんなことすれば余計な圧力を招きかねないですから。