ロシアのタス通信は海上と陸上の目標を攻撃可能な極超音速ミサイル「ジルコン」の連続量産が始まった報じており、遂にHAWCの実戦配備が現実のものになろうとしている。
参考:Russia begins serial production of Tsirkon hypersonic missiles for Navy
ジルコンと対称の兵器が直ぐに手に入らない西側諸国にとっては非常に厄介なニュース
ロシアが開発した「3M22ジルコン」は海上と陸上の目標を攻撃可能な極超音速ミサイルでスクラムジェットを使用した最大到達速度はマッハ8~9と言われており、最低でも1,000kmクラスの射程を備えている可能性が高いのだが「世界で最も非常識な兵器」と呼ばれる所以は他にある。
ジルコンは空気の密度の濃い高度を極超音速域で巡航した場合、空気との摩擦によってプラズマシース(強い電場が生じている状態)が発生するためレーダーの照射する電波を吸収してしまう状態で目標に接近する=つまり極超音速域で巡航するため着弾までの時間が従来のミサイルよりも短く、レーダーに検出されにくい状態で接近してくるため迎撃側にとっては非常に厄介なのだ。
さらに米国が開発を進めている艦艇/潜水艦用の極超音速ミサイル(陸軍が開発中の極超音速ミサイルの派生型)はMK.41やトマホーク用水中垂直発射装置に収まらないため改造が必要だと言われているが、ロシアはジルコンは海軍が採用する汎用型の垂直発射装置「3S-14」から無改造で運用することができる。
補足:米軍が最も早く入手可能な極超音速ミサイルは極超音速滑空体(HGV)を使用したタイプなのでサイズが大きく、ジルコンと同じ吸入空気式のスクラムジェットを使用した極超音速巡航ミサイル(HAWC)の開発はまだプロトタイプの初飛行が成功した段階(今年9月)でMK.41に収まるサイズのHAWC実用化はまだ先の話になるものと思われる。
つまりジルコンの技術的な成熟が高まって量産段階に移行させすればロシア海軍の艦艇や潜水艦は直ぐにでも極超音速ミサイルを手に入れることができるため、欧米の軍事アナリスト達はジルコンを「世界で最も非常識な兵器」と呼んでいるのだが、ロシアのタス通信は「ジルコンの連続量産が始まった」と27日に報じているため遂にロシア海軍は極超音速ミサイルを「実用的な兵器として配備する段階に達した」という意味だ。
今の所、太平洋艦隊にも配備予定のアドミラル・ゴルシコフ級フリゲートとヤーセン型原子力潜水艦の改良型(885M)に相当するペルミがジルコン運用艦に指定されているため、直ぐにロシア海軍の全艦に極超音速ミサイルが配備されるわけではないが、これと対称の兵器が直ぐに手に入らない西側諸国にとっては非常に厄介なニュースと言えるだろう。
因みに英メディアは「ロシアが致命的で防ぐことも難しいジルコンの量産を開始した」と報じており、多くの海外メディアが今回のニュースを大きく報道している。
関連記事:極超音速兵器の実用化で先行するロシア、原潜から極超音速ミサイル「ジルコン」の試射に成功
関連記事:低空から接近してくる極超音速巡航ミサイルの検出ギャップ、米議会が国防総省に対策を要求
※アイキャッチ画像の出典:public domain B-52の翼下に懸架されたX-51
極超音速滑空体や機動式弾道ミサイルは大体理解しているけど
ジルコンも含めて極超音速巡航ミサイルの飛翔コースと飛翔高度と終末速度って
未だにどうなってるのかさっぱりわからないんだけど誰か教えて
他国製極超音速ミサイルの性能仕様を具体的に知ってる人間は日本に居ないでしょ。
プラズマシーズ発生環境下では衛星位置情報取得等の通信はできないから、その關は高精度の慣性航法依存なんだろう。
終末誘導時点で補正したり移動目標に当てるならプラズマシーズが発生しない速度に落すんだろう。
てな技術的根拠に基づく考察がせいぜい。
オーストラリア空軍が前に公表してたPDFの極超音速”巡航”ミサイルのシミュレーションにマッハ6とマッハ8の時の同重量の飛翔コース、高度、終末速度載ってましたよ。マッハ6の方は巡航開始から2.5分後にマッハ6で10万フィート、そこから高度ほとんど変えずに21分後にマッハ6で急降下して21.8分後に高度0、マッハ1.5で突入してますね。他にも色々書いてありますが知りたかったら聞いてどうぞ
なんか、ASM-3のマッハ3射程200kmではしゃいでたのが恥ずかしくなるな
中露から世界が孤立していく…
この分野での中露の技術は間違いなく西側に先んじてるけど、航空機発射ミサイルはサイズが小さいからジルコンとかと比べるものではないよ
中露には航空機発射型もあるぞ
怖いか?俺は怖い
ASM-3比で全長で2倍、重量で3倍(空中発射型でも2.5倍)だからな。
怖いか怖くないか?といえば怖いが別にASM-3(A)を恥じる材料にはならない。
戦闘機発射型と言いたかったのだろうね
ようつべなんかじゃ凄いよね
中国震えあがる!とかって、ウヨのハートを鷲掴み
わいもついつい見ちゃうんだけどねw
正直馬鹿じゃねーかと!と思います。
中国はASM-3以上の性能を有する対艦ミサイルを2015年から運用開始していたからなぁ(YJ-12)。
超音速では満足できなくなったのか、中国は055型駆逐艦に対艦弾道ミサイルを搭載しているみたいだけど。
ロシアはソ連時代からアメリカの高高度偵察機撃墜を目的とした高性能地対空ミサイルを研究・開発していたからロケット・ミサイル技術に関しては世界でもトップかそのクラスだと思う
いつも思う、何で日本はもっと昔からミサイルに投資しな買ったのか(世論と野党が原因だけど、理由にならん)。
非対象の戦いにこそ中国に勝てる戦術のはず。
中国が躍進してきたのはつい最近だし
昔は海空とも自衛隊の戦力の方が優越していたから
それは今更論かなと思う
空対空や空対艦艦対艦には割と投資してたんだけど日本がやるのっていつも他国の後追いレガシー兵器の国産版開発なんよね
極音速滑空弾みたいな新機軸の技術はいつも遅い
世界初の航空機搭載AESAレーダー!とかブチアゲても欧米の機械式に絶対性能で負けててその実態は欧米が技術的成熟度高めてる間に日本が先走っただけ、だったし
そのAESAレーダー、三菱のJ/APG-1の事か?
其の性能不足の件については、実はレーダー自体の問題では無くて機体とのマッチングや艤装上の初期問題であった事が公表されているから、欧米の機械式に劣っていた訳では無い(探知距離の差やアクティブAAMの運用能力が無かった件については、最初からそれが要求されていなかった為で、後に改良型のJ/APG-2で改良済)
J/APG-1は酷かったな
2になって色々改善したけど配備される頃にはイギリスもアメリカもやべー性能のAESAレーダー開発してたし
APG-2とF-35のレーダーがほぼ同期ってどうよ?
J/APG-1は、AESAレーダーの先駆者だからノウハウ不足による初期不良が予想外に深刻だった点はしょうがない。
それに、英米のAESAレーダーはECMまでやれるなんて言うのは、J/APG-1を開発している頃には話題にもなっていなかったし。
後、F-35用に新規開発(技術上のベースはF-22A用のAN/APG-77)されたAN/APG-81とJ/APG-1の改良型に過ぎないJ/APG-2を比較するのはどうかと思う。
AN/APG-81と比較すべきは、現在開発中の次期戦闘機用レーダーじゃないだろうか。
つまりそれって30年遅れって事やん…
J/APG-1はともかく、J/APG-2は現行のレーダーで明確に総合性能で上回るのはAPG-81位だよ(ドップラーレーダーでも探知距離だけならJ/APG-2以上のものもある)。
それにJ/APG-2より先にAPG-81は完成したけど、搭載するF-35が各国で主力として運用出来る程広まるにはまだ10年はかかるのに対して、J/APG-2は既に10年以上運用しているから、F-35が本格運用されるまでの15〜20年優位を保ったとも考えられる。
J/APG-2やFCS-3Aへの窒化ガリウムの採用が良い例だけど、日本は素材分野が強い分、AESAの技術と各種兵器への搭載実績に関してはアメリカと並んでダントツの2強だから、アメリカはともかく英含む欧州よりは明確に上回ってるよ。
君がどれだけ技術に精通しているのかは知らないけど、一般人が入手できる情報の範囲でそこまで言い切れるものなの?
この手の日本技術の賛美はどうも信用できないんだよね。
ソースを出せといって出せるような内容じゃないから、誰も君の主張が正しいのか検証することはできないけど、アップグレードもしないオリジナルが10年も20年も優位性を保てるものなのか?
軍事技術のカタログスペックは絶対的な性能ではなく「これくらいの要求は満たしています」という指標でしかないし、何ならカタログスペックすら実際以上に盛る事もあるから、確かに一般人には本当のところを知るのは不可能で、それはこういう話をする時の大前提と思う。
ただ、推定であっても要求仕様や関連兵装、システムから類推出来るものもあって、そこの議論に皆夢中になってるんだよ。
ここまでは返答になってないけど、まずJ/APG-2が15〜20年優位を確保した根拠は、一つは他国のAESA搭載機も戦力となるまで行き渡るのに時間がかかっている点(F-2も10年かけて更新してるから早くはないけど、それでも相対的には早く、その分長く運用できた)
もう一つは、日本のAESA開発と実装の実績数は世界的に頭一つ抜けている事と、日本の産業としてパワー半導体分野が先行している事と、世界に先行してAESAに窒化ガリウムを採用した事は関連として見る事が出来たりといった、開発状況からの推測。
これらの事実と実績から、日本のレーダー技術全体では世界的に先進を言ってるのはほぼ間違いがなくて、そこからJ/APG-2のカタログで見えない性能も、高性能が担保されてると推測してる。
まぁ、日本のレーダー開発についてはともかく、J/APG-2の性能の説明としては正直弱いから、我ながらあまり良い回答でない気がするけど、何かしらの参考になったらいいなと思うよ。
次期戦闘機用レーダーと比較すべきはNGAD、F/A-XX用レーダーでは…?
1はずっとダメダメで2でやっと修正されたって話じゃなくね?
そりゃあ日本の国防に使われる研究開発費と研究体制では他国の後追いが出来てるだけでも上々
最先端の兵器を開発したいなら最低でも研究開発費は数倍にして、ロッキードマーティンやBAEのような軍需中心で儲ける企業の出現や大学の軍事研究の参加は絶対に必要
企業はともかく予算や大学の研究参加は野党や学術会議が反対するから絶対に無理だけど
それが分かってるのに、次期戦闘機の話になると日本の技術は世界最高水準で米国も英国も日本の技術を狙ってると話が飛躍するから不思議だよね。
蓋を開けて見たらネタだったよなJ/APGって
サイズ小さいから仕方ない部分もあるけど
日本も極超音速はやってるし、12式改と極超音速、高速滑空弾の三本柱に期待。
更に言えば、ハイパーマイクロウェーブや電子戦に年間500億位はつけたいよね~
近所の家が全焼してから火災保険に入るタイプだな
米に付いていけば安泰。という慢心
為す術もなく攻撃食らってお勉強すればいい
やっと首相が敵地攻撃能力保有に言及できた国だからしかたがない
ナイキを国産配備したとき当時の社会党がミサイルということで嚙みついたことを覚えてる
マスコミが該当インタビューしてもミサイルってことで「とんでもない」というのが一般的
ミサイルと云えばイコールICBMやLSBMという理解でしかなかった時代、今もたいして変わってないかも・・・
自衛隊の装備に関しては自衛隊自体違憲であるという論議がなされてる55年体制と米ソ冷戦という時代背景で専守防衛と潜水艦狩りに特化してきた経緯もあり、大っぴらに他国まで届くようなミサイル開発ははばかられた。
近年もハープーンに対地攻撃能力を付与しようという提案がなされた時、与党国会議員から「日本にミサイルを撃ち込むのか」ってことでポシャッた。国内で知識を持たない人間が国防の足を引っ張ってる現状。
この手の意見見るたびに思うんだけどさぁ。。その稚拙な意見に反論できない方こそがダメなんじゃないの?
無知な相手を論駁できなくてなんの議論かと。
責任転嫁にしか見えん。グチってないで自分の意見を言って説得しろよ、と。
ごめん、「相手【を】論駁できる」ってどう言う状態を指すの?
重箱の隅をつつくね。
いやそーゆーの良いから意味教えて。
日本世界最強脳の人ですか
世界は日本の軍事技術を狙ってるっていう妄想はやめましょう
基本方針が専守防衛なせいもあって投資対象がICBM迎撃用ミサイルみたいな実際に使われることがないか、使われるとしても最後の最後という兵器に金銭的・人的リソースを回しすぎだと思う
それだけのリソースがあればICBM迎撃用ミサイルが使われる前に大量に使われるであろう現実的な空対空・地対空・対韓ミサイルやレーダーなどといった目の前の幅広い研究ができただろうに
対韓ミサイルは笑った
誤字なので笑いとばしてください……
個人的に韓国に敵対心や差別意識など思うところはありませんので念のため
着々と進められてるな。
日本は憲法に手を出せないなら、レーザー等の防衛装備に大規模投資をかけないと間に合わないんじゃないか。
アメちゃんでも10年以上前から、MDは限界あるから、電磁波、レーザーに切り替えるってのに、日本政府は物理領域ばっかりな気がする。
防衛省はそれなりに考えてるようだけど。
そりゃ単にHELやHPMが制式化できる段階じゃないからでは
凄いとは思うけど
東西どっちが先行しようと何年したら結局追い付かれるのが兵器開発だろうさ
まあ尻に火が付いたときのアメリカは爆発力あるからそこに期待しつつ
うちの国はうちの国でマイペースにやっていけば良い
勿論脅威には違い無いんですが
T-14もSu-57も資金難で揃わない今のロシアの財政事情顧みるに量産を始めたと言っても何処まで増やせるか甚だ疑問ではあります。
スペック見たらチート極まりないミサイルだけど、何か弱点は無いんだろうか
レーダー波を吸収するということは、ミサイル自身のレーダーも効かないということだと思うんだけど
どうやって目標を追尾するんだろう?
センサーや外部誘導なしのプログラム飛行なのかも
マッハ8~9という超高速の弾体で飽和攻撃されたら例え直撃しなくても余波で大ダメージを食らうし
標的とは速度が桁が二つ違うから迎撃が困難でも
攻撃が難しいとは限らない。
例えば精度や頻度が低くても外部から情報もらえれば
何とでもなるだろう。
プラズマで電波が吸収されるんだよ?
どうやって外部からのデータをミサイルが受け取るのさ?
素人意見だとジルコンの性能を生かすならほとんど高空飛翔して最後にダイブアタックするってイメージがある。軽く調べた限りでは分からなかったが仮の話プラズマシースが冷えた高空に温度的な異常をもたらすなら迎撃はともかく遠方での探知は出来そうな気はする。それにしても西側が東側のミサイルみたいにサイズや重量気にしない方針に転換する日は来るんだろうか。
ASM-3の評価に関しては他国の戦闘艦に対して全くの無力であるならばこき下ろせば良いけど、現状全くもって無力って証明されてるの?艦対空ミサイルの長射程をいかすには水平線に隠れた場所の探知が不可欠なんだし結局は戦い方になるんだろう。ぶっちゃけ中国やロシアのミサイルと比べて細身で軽量なミサイル作っている時点でF-2への4発搭載とか諦めていないと思うんだよね。左右の600ガロン増槽諦めてセンター300ガロン増槽+ASM-3×4+AAM×2に空中給油とかは考えていそう。