ロシア関連

集めても逃げていくロシア軍兵士、南オセチアの兵士300人が帰国した理由

ウクライナ国防省は「ロシア軍が南オセチアから動員した兵士は戦闘任務を拒否して帰国した」と指摘、露独立系メディアのMediazona紙も「この動員は当初から問題だらけだった」と報じている。

参考:«Это не пушечное мясо, нас и так мало». Часть военнослужащих из Южной Осетии отказались участвовать в войне с Украиной и вернулись домой

どうせ死体だ、空の棺を送れば戦死したことを理解するだろうと発言したロシア人指揮官

ウクライナ国防省情報総局は「南オセチアにあるロシア軍基地(第4警備隊軍事基地)からドンバス地域の戦いに派遣された部隊が戦闘任務を拒否して帰国した」と指摘していたが、露独立系メディアのMediazona紙は31日「この動員は当初から問題だらけだった」と報じている。

ウクライナ侵攻で大きな損害を被ったためロシア軍は南オセチアの第4警備隊軍事基地から兵士(ロシア軍が採用した南オセチア人の契約軍人)を動員、しかし防弾ベストの自費購入を強いられるほど南オセチア人に対するロシア軍の扱いは酷く、窮状を見かねた南オセチア政府や住民は装備品、食料、衣類を定期的に送って同胞を支援、派遣された南オセチア人も祖国の立場(ロシアの後ろ盾でジョージアからの分離独立)を理解してドンバス地域での戦闘任務に従事していた。

ある日の戦闘任務で仲間の一人がブービートラップに引っかかって戦死、爆発でバラバラになった遺体は未回収だっため「遺体の一部を回収して祖国で待つ家族に送りたい」とロシア人指揮官に頼んだが「どうせ死体だ、空の棺を送れば戦死したことを理解するだろう」と回答、戦死した仲間の遺体を神聖なものと考える南オセチア人にとってロシア人指揮官の発言は容認できるものではなく、これが引き金となって部隊のほぼ全員(約300人)が戦闘任務を拒否、徒歩で祖国に帰国したというオチらしい。

必死に兵士をかき集めても次から次へと逃げていくロシア軍、、、

関連記事:本物のナチズムからウクライナ人を守る、元ロシア軍部隊による義勇軍が訓練を開始

 

アイキャッチ画像の出典:БОНВ[Ӕ]РНОН 国境の検問所で確認された徒歩で帰国する南オセチア人

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

英国防相、ロシア軍を追い出すためウクライナ軍に長距離砲供給を決定前のページ

祈りと武器を捧げるオーストラリア、ウクライナにブッシュマスターを提供次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    ロシアが提示したウクライナ情勢の解決手段、NATO拡大停止と露国境近くへの兵器システム配備停止

    ロシア外務省は「欧州が直面している悲惨な安全保障環境を解決する唯一の方…

  2. ロシア関連

    ロシア、ヘルソン州西部からの撤退を条件に一時的停戦を模索か

    露独立系メディアのМедуза(メドゥーサ)は14日、破綻したウクライ…

  3. ロシア関連

    露のステルス戦闘機「SU-57」量産初号機が墜落、原因は尾翼の不具合

    12月24日に墜落したロシアの第5世代戦闘機「SU-57」は、技術的な…

  4. ロシア関連

    ロシア、ウクライナ侵攻を正当化するためのレトリックで国民も弾圧か

    ウクライナ侵攻の口実としてプーチン大統領が主張する「ネオナチ組織との戦…

  5. ロシア関連

    カザフスタン暴動は海外勢力の関与が原因、ロシアと対立するウクライナが暗躍か

    ロシアなど旧ソ連諸国で構成された集団安全保障条約機構(CSTO)は6日…

コメント

    • tofu
    • 2022年 4月 01日

    なんというか、ロシア君さぁ…

    もう戦艦ポチョムキンの反乱みたいなことが起きてもそんなに驚かないぞ、と言おうと思ったけど
    既にロシア人がウクライナ陣営に一部とはいえ加わってるんだった

    74
      • ananta
      • 2022年 4月 01日

      兵士への扱いの酷さとか聞いてると革命でも起きかねない勢いですよね…100年越しのロシア革命…

      56
    • すえすえ
    • 2022年 4月 01日

    指揮官バカなの?

    なんで普通にしきを下げるようなことすんだろ??

    64
      • けい
      • 2022年 4月 02日

      ロシアの伝統方式だから?

      7
    • や、やめろー
    • 2022年 4月 01日

    知ってた(呆れ

    11
    • ほうふく
    • 2022年 4月 01日

    予言しよう

    この指揮官は死ぬ(殺される、又は粛清)

    36
      • 干物
      • 2022年 4月 01日

      後ろから流れ弾が飛んでくるだけですよ…

      10
      • くらうん
      • 2022年 4月 01日

      そうか、棺を空にしたのは自分が入るためか。

      30
    • ナニガシ
    • 2022年 4月 01日

    思考が赤軍のままかよ。
    兵隊が畑から生えてくると、本気で思ってやがる。

    指揮官がこんなのばっかりだったら、そりゃあ勝てないね。
    マシな指揮官は、部隊ごとウクライナに付くし。

    45
    • あばばばば
    • 2022年 4月 01日

    南オセチア兵がウクライナで激怒して徒歩で帰路に就くのはわかる。その道中は必ずロシアを通らなければならないはず。ロシアの国境警備の状況はどうなっているのだろうか?
    国境警備隊だって、脱柵した兵士がいたら取り締まりくらいするし、ウクライナから入る民間人にも警戒しているはずだよね。多分、きっと、maybe……

    16
      • けい
      • 2022年 4月 01日

      邪魔したら殺すって帰国のスタート地点で上官に言ってるから、途中でストップかける真面目なヤツは居ないよ。

      10
      • や、やめろー
      • 2022年 4月 01日

      maybe多分おそらくきっと多分そうであるはず(めっちゃ保険かける

      • けい
      • 2022年 4月 02日

      国境警備部隊すら動員してそうだし、そもそもちゃんと連絡出来るかもあやしい

      そもそも武装したうえに表向きはロシアの部隊が来れば、真面目に仕事する訳が

      4
    • zerotester
    • 2022年 4月 01日

    以前にこちらでも紹介されていたBARSプログラムってやつですが、これは年に1ヶ月間の訓練か戦闘に従事することを条件に毎月給料がもらえるという予備役制度で、10万人いるというふれこみですが、ISWによればそんなにいるか疑わしいということでした。去年の8月から募集を始めたそうで期間的に無理だろうと。条件的にも喜んでやりたいものには見えないですしね。
    そのように予備役招集さえ難しいので、南オセチア人やら政治犯やらをかき集めている状態のようですが、まぁ普通に考えて役に立たないですよね。

    15
    • 無無
    • 2022年 4月 01日

    ロシアが無人兵器開発に必死な理由がこれかい、
    原因を改めない対処療法だったんだね

    19
    • AAA
    • 2022年 4月 01日

    南オセチア人に対するロシア軍の扱いは酷くって書いてるけど
    南オセチア人を差別しているわけではなくロシア人と平等に扱ったらこうなっただけみたいなオチなんだろうなどうせ

    62
      • 無無
      • 2022年 4月 01日

      それホント
      シベリア抑留の日本兵への扱いが酷かっただのの批判は、単にロシア人と同じ待遇にしただけの誤解ですよ
      なにせ国が丸ごと強制収容所だったんだから

      13
        • あらら
        • 2022年 4月 01日

        父親がシベリア抑留から帰還した職場の上司から聞いた話を子供の頃に聞いたけど飢えながらの労働で倒れて動けなくなるとその場で射殺された(戦争終わったから銃弾は余ってたのかな)のは当たり前で鳥目が酷くなり昼も労働に支障が出るとその場で射殺されたらしく、その上司は自分と仲間のために交代でニシンの乾燥したのを倉庫に忍び込んでかっぱらって(見つかったららその場で射殺)生きて帰れたと聞いた
        なお、
        現地でロシア人が一緒に働いてたとは聞いていないけど。

        28
          • 無無
          • 2022年 4月 01日

          ロシアへの皮肉にマジレスさせてスマン、
          俺も親族がシベリアに送られて地獄を見てるからその辺の事実は聞いている
          人権感覚の欠落した国だから捕虜を酷く扱うのに何らの罪悪感もなく、そのくせ残留してソ連人になれと薦めたり、矛盾の多い国ですよ
          ロシアに送られたウクライナ人が半奴隷状態にされるのは疑わない

          18
        • あらら
        • 2022年 4月 01日

        子供の頃、父親がシベリア抑留された上司から聞いたって話ですが、飢えながらの労働で倒れるとその場で射殺、体力が残ってても鳥目が酷くなって昼も見えにくかなり(らしい)、監視の兵隊が労働に使えないと判断したらやはりその場で射殺されたとのことで、目が見える間に倉庫に忍び込んで乾燥ニシンをかっぱらって生き延びたとのことです
        同じ条件で一般のロシア人が働いてたとは聞いていない

        3
    • 伝説のハムスター☆☆☆
    • 2022年 4月 01日

    この指揮官は戦車で轢かれるフラグを立てるのがうまそう

    16
    • 2022年 4月 01日

    ロシア軍による公式な徴兵令を出すのが難しいなら、昔の英海軍
    みたいな志願者集め(酒場とかで拉致ってくるアレ)始めそう。

    12
      • tofu
      • 2022年 4月 01日

      shanghaiがmoscawになっちゃうのか……(意味がわからない人は、shanghaiの動詞の意味をググってね

      10
      • zerotester
      • 2022年 4月 01日

      「海の男ホーンブロワー」で見ました。水兵の場合は拉致って船に放り込んだら働くしかないし、船員が集まる酒場を狙うので経験者も手に入りますが、歩兵はなかなか難しそうですね。
      パイロットならば酔わせて契約書にサインさせる方法が使えるか…

      12
      • 2022年 4月 01日

      すでにドンパス出身の捕虜が、歩いてたら捕まって否応なしに前線に送られたと証言しております

      5
    • ウーン
    • 2022年 4月 01日

    >徒歩で祖国に帰国したというオチらしい。

    うーん。強いなぁ。

    15
    • ブルーピーコック
    • 2022年 4月 01日

    また将官が戦車で轢かれる話が出てきそうだな

    8
    • 匿名
    • 2022年 4月 01日

    マジのガチでモルドールの軍勢かよ
    ギリギリ食人しないぐらいしか違いが無いじゃねぇか

    こんな奴らと一緒に地球に住めるのかって話ですよ

    7
    • 白髪鬼
    • 2022年 4月 01日

    後ろダマしてからじゃなかっただけ良心的じゃね?知らんけど

    4
    • Vahagn
    • 2022年 4月 01日

    その南オセチア政府はロシアとの編入・併合を求める住民投票を遠からず実施するそうです。
    南オセチアの国民の殆どはすでにロシア国籍を持っていて自由に往来できるから、単に政治的パフォーマンス以上の何物でもないんですが、ただし南オセチアの兵士たちはこれからは否応なしにロシア軍の正規兵として組み込まれ使い潰される。そうなれば二度と反逆なんて出来なくなってしまいますが…。

    6
      • ナニガシ
      • 2022年 4月 01日

      これからロシアに編入されてもねえ。

      5カ年計画の餌食になるんじゃないか?

      6
    • A
    • 2022年 4月 01日

    さすがに今年はエイプリルフールネタはやらないかと思っていたけれど…。
    って本当の話なんだぁ。

    2
    • 折口
    • 2022年 4月 02日

    この分だとシリア兵が来ても同じ理由で戦闘拒否されそうですね…。
    ロシアでは今年度に13万人が新規で徴兵されるそうです。契約軍人ではない徴集兵を戦地に送ることはできませんが「どうせ強制的に契約させて送り込む」との見方が多数です。しかし軍の不手際ぶりを見ると、新規に契約させた徴集兵を送ってもすぐバレて逃げられるのがオチなんでしょうね。

    ボストーク演習ではあんなに強そうに見えてたのに、実際は隣国侵攻すら満足にできないとは。軍事大国ロシアも落ち目ですな。

    3
      • 匿名
      • 2022年 4月 02日

      ロシア軍兵士だって、戦うに正当な理由と補給さえあれば屈強の軍事組織足り得るでしょう
      ただ、今回はそのどちらも無かったというだけの話で…

      4
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  4. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  5. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
PAGE TOP