国防総省は20日、空軍が運用中の戦闘機「F-22」のメンテナンスを担当するロッキード・マーティンに対し、今後5年間のメンテナンス費用として約70億ドルを支給する契約オプションを行使した。
参考:Lockheed Martin awarded $7bn contract to maintain F-22 fleet
F-22のライフサイクルコストは1機あたり約320億円前後か?
空軍が運用中の第5世代戦闘機「F-22 ラプター」の機体やステルスコーテイングの保守や、予備パーツの安定供給網を維持するための契約をロッキード・マーティンと交わしており、この契約を5年延長し、2032年まで契約を維持するためのオプションを行使すると発表した。
契約延長に掛かるコストは最大で70億ドル(約7,700億円)と見積もられており、この中にはF-22のミッションコンピュターで使用しているソフトウェアをアップグレードし、空対空ミサイルAIM-120DとAIM-9Xを統合することが含まれている。
能力のアップグレードが含まれているため、純粋な意味での性能や機体の維持費用とは言えないが、それでも5年間契約を延長するのにかかる費用は、1機あたり約38億円(1年あたり約7.6億円)もかかる計算となり、費用の約50%が、F-22のステルスコーテイングを維持するために費やされると言われている。
現在、ロッキード・マーティンは、F-22のステルスコーテイングの耐久性や、再コーテイングを施す際の作業量を減らすための研究に取り組んでおり、その結果次第で費用が大幅に削減される可能性があるが、もし上手く行かなかった場合、空軍は2045年までF-22を運用する予定なので、あと13年分の維持費用として100億ドル以上(約1兆円以上)の費用が必要になる。
もしそんなことになれば、空軍はF-22の早期退役を行い、浮いた費用で第5世代戦闘機「F-35A」や今後開発される第6世代戦闘機に更新を前倒しするかもしれない。
西側製の戦闘機は、導入から退役するまでの機体運用に掛かる維持費用(ライフサイクルコスト)に機体価格の2倍から2.5倍の費用が必要だと言われており、1億5,000万ドル(約160億円)といわれるF-22は退役するまでに1機あたり約320億円もの費用が必要となる計算になる。
そう考えると、日本が導入しているF-35A(単価90億円仮定)を40年維持するには、1機あたり180億円(1年あたり4.5億円)必要で、F-35Aを105機導入し40年維持するには約1兆8,900億円の費用が必要となる。
あくまで乱暴な計算方法ではじき出した数字なので当てにはならないが、現代の戦闘機は機体購入費用よりも、購入後の維持費用の方が高額になるため、日本が開発する次期戦闘機「F-3」ではライフサイクルコスト削減に取り組む必要がありそうだ。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force Photo/Master Sgt. Benjamin Wilson
X-2はステルスコーティング無しの形状ステルスだけで、F-22並みのステルス性を確保したってのはマジか?
X2は、宇部興産が開発した電波吸収複合材で、機体表面を形成している様です。
新規開発箇所は、素材で電波吸収+形状ステルスの二段構成なので、コーティングで誤魔化す必要が無かったのでしょうね﹙キャノピーのような流用箇所を除く﹚。
形状ステルスに対しする、構造材ステルスですかね? >電波吸収複合材
5機のF-22をウン十年運用するのと一隻のまや型護衛艦を建造するのどっちがいいのっていう話
その比較意味有るの?それ言ったら300人の人件費やらイージスシステムのアップグレードとかその他諸々40年でいくらになるやら。
どっちも必要
そんなお高いものが、今年ハリケーンで前衛芸術のオブジェみたいになったんだよな。
あれなぁ、お金無いのはわかるけど、そこをケチったがためにもっとでかいしっぺ返しくらうという見本だよねぇ
そして、地上にあると飛行機は脆いという教訓
ケチったわけじゃ無いけど我が国の311のf-2とか…