米海軍のワスプ級強襲揚陸艦6番艦「ボノム・リシャール(LHD-6)」は出火から27時間が経過した現在も燃え続けており、懸命な消火活動が続けられている。
参考:Two Decks Are Thought To Separate Fire On USS Bonhomme Richard From 1M Gallons Of Fuel
まる1日以上燃え続けているワスプ級強襲揚陸艦6番艦「ボノム・リシャール(LHD-6)」
現地時間7月12日午前8時30分頃(現地時間)、サンディエゴ海軍基地で近代改修中の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」で火災が発生、当時艦内にいた160人の乗組員が艦の外へ避難すると同時に爆発が起こり、艦の中央部から大量の黒煙が吹き出し始めた。
ボノム・リシャールの乗組員とサンディエゴ消防局が協力して消火活動を行い、午後6時頃(現地時間)に一旦火災が弱まったため鎮火に向かうものと思われたが、上部甲板に積載されていた工事用資材等に火がまわり始め事態が急変し飛行甲板や艦橋が炎に包まれてしまうが、海軍のMH-60 3機が海水を汲み上げて船体に掛け続けるなど懸命な消火活動が夜どうし続けられた。しかし13日午前11時(現地時間)の段階でも黒煙は収まっておらず400人体制による消火活動が今も尚続けられている。
Report of explosion and now the island and bridge engulfed in fire on board #BonhommeRichard #shipfire about 15 minutes ago. pic.twitter.com/DxhOL5PLTX
— Sal Mercogliano 🚢⚓🧭🐪🚒 (@mercoglianos) July 13, 2020
海軍の説明では、今回の火災の出火元は船体後方下部にある海兵隊の上陸用装備や車輌を保管するエリアで、当時はダンボールに入った資材など可燃性の物資が多く保管されていたと説明しているが、なぜ出火したのかについては不明(当時溶接作業等は行われていなかった)のままだ。ただ火災の早期に鎮火に失敗したのは近代改修中だったため自動消化システムのスイッチが切られていたことと、艦の通路に工事用資材や機器が散乱していて消火活動の障害になっていること等が挙げられた。
問題は近代改修中の強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」には約100万ガロン(約380万リットル)もの燃料が残されたままなので、万が一火災が船体下部の燃料タンクにまで広がれば最悪の事態に陥るため、これを防ぐあらゆる手段が講じられているらしい。
ただ船体は27時間以上も高温(約1,000度)の火災に晒され続けているため、歪みが生じて搭載された燃料が漏れる可能性も考えられるため沿岸警備隊が燃料流出に備えて待機している。
アップされている画像や動画を確認する限り昨日よりも確実に黒煙の量は減っているが、依然として鎮火には程遠い感じを受ける。
因みに海軍は、火災が鎮火すれば早急に修復作業に取り掛かり強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」を戦列に復帰させると言っているが、米メディアは同艦の修復には10億ドル(約1,000億円)以上かかるかもしれないと指摘しており、米海軍は貴重なライトニングキャリアを1隻失うことになるだろうと見ている。
※アイキャッチ画像の出典:YouTube映像のスクリーンショット
ボノム・リシャールと直接関連ではありませんが、乗組員が熊本地震の救援活動をされていました。艦の早い鎮火と乗組員の無事を祈ります。
在日米軍司令部:
リンクハリス米太平洋軍司令官メッセージ:
強襲揚陸艦ボノム・リシャールの乗組員による護衛艦ひゅうがでの熊本地震の救援活動の様子です。
ハリス米太平洋軍司令官からのメッセージも紹介しています。
「米太平洋軍はこの困難なときも常に日本とともにあります。そして日本政府の人道的活動を支援するため全力を尽くします。」
海軍の説明を見る限り、作業手順や安全管理、更には消火活動時の対応(可燃物の避難とか)、全てに問題があったように思える。
万が一(出火)の場合の備えが、いつの間にかおろそかになっていたのではないか。
米国の技術者や労働者の質が落ちているみたいで、たぶん予算不足の弊害が遠因として巡り巡っていると思う。
日本も他人事じゃないんじゃないか?
前々から、少子高齢化はそういった副作用があると言っていたのですが、現実を目の当たりにするとショックですね。
驚異的な耐久力を見せた武蔵や大和に比べ信濃があっさり沈没したのは未完成状態で防水隔壁が効果を発しなかった事や資材や電線が大量に置かれるままだった事が原因らしい。
丸1日以上延焼しているなら、鎮火しても艦に深刻なダメージが残ると思う。
沈没しなければ廃艦にはならないと思うけど。
建築現場の火災原因は溶接溶断時の火花による引火・タバコの火の不始末が多い(その他に放火もあるけど)
溶接してなかったのならタバコの火の不始末が原因だと思う
最近は大容量のバッテリが増えたおかげで電動工具が使いやすくなったが
出火原因が電動工具の非純正バッテリだったら、笑えないな。
>非純正バッテリだったら・・・
昨夜某N〇Kでその件についてやってましたね。
火事は怖いなぁ。
>非純正バッテリだったら、
中国製の非純正互換バッテリーだったら米軍強襲揚陸艦大破という大殊勲をあげた事になる。
熱でダメになってそう。勿体ない
仮に失われることになったとして
こんだけの大型艦が退役以外で失われるのっていつ以来になるんだろう…
熱でダメになってそう。勿体ない
仮に失われることになったとして
これだけの大型艦が退役以外で失われるのっていつ以来になるんだろうな
直接乗り込んで消火しないと全ての可燃物が炭にと灰になるまで燃え続けると思う。高額な計器類は外してあると思うが、配線や配管類に被害が出れば即廃艦。
電気系統の火災という話もあるのでもうダメでは
少なくとも既にマストが倒れ艦橋周辺は全滅してるようですし
炎上中の画像を見たけど
WW2で伊19の雷撃を受けて炎上中のワスプの写真を思い出してしまった
当時のワスプは味方の駆逐艦によって処分される事となったが、今の米国は日本の同盟国
早急に事態を収拾させて、ボノム・リシャールの戦列復帰を祈ってます
しらね護衛艦思い出すなあ
あれも無断で持ってきた冷蔵庫が原因だっけ
ボノムリシャールも意外と似たような火災原因だったり
福島の時に外人がヘリや放水車による冷却を馬鹿にしてたけど
火災もまともに消せないこいつらも大概じゃねぇか
少なくとも放射能の心配しなくていいんだからさ
船の中って入り組んでるから大変なんだよ。
目の届かない隔壁や船室に残り火や気化した燃料が漂ってたりして、表面上は消えた、と思ってもそういう見落としから大惨事になったとかあるからね。
昔、空母レキシントンが撃沈されて際も、一時ほぼ消化できたと思ったら目の届かない区画でガソリンが充満してて大爆発に至って、俺はその時死んだ。
成仏してくだち
遂に亡霊まで書き込むようになったのか
たまげたなあ
いいアイデアですが、方や空母、方やウェルドックを装備した強襲揚陸艦ですぜ。
光回線開通おめ!
冥土の方々の情報は興味深い。
しかも翻訳機能もあるようでなにより。
冥界に光は届かないだろうw
廃艦になったらどんがらだけ買ってきて
F35の発着訓練にでも使ったら
その目的に使うのに一番大事な甲板に大穴空いてるみたいだからやめた方がいいねん…
もし廃艦になったらイギリスからクイーン・エリザベスかプリンス・オブ・ウェールズを購入するかリースすればF-35Bのキャリア不足は免れると思う。
代艦考えた方が良いけど…
もし廃艦になったら第二次世界大戦の戦没含め退役以外で失われた史上最大の米軍艦艇になるのかな。
早く沈没しろ。日本の平和主義を壊す米軍め
おじいちゃん個室はあっちですよ
戦後日本の平和主義は決して憲法第9条によってもたらされた訳では無く日米安保条約による米軍の核の傘によってもたらされたのです。