英国のThe Financial Times(FT)紙は10日、キーウが生き残れたのは「ウクライナ軍の創造的な工夫とロシア軍の不手際が原因だった」と報じて注目を集めている。
参考:How Kyiv was saved by Ukrainian ingenuity as well as Russian blunders
ウクライナ軍の創造的な工夫は非常に興味深く、戦争集結後には多くのアナリストや国防関係者が今回の戦いを研究するはずだ
ロシアは侵攻を開始した2月24日、空挺部隊をKa-52に護衛されたMi-8(20機~30機)でキーウ近郊のホストーメリ空港(アントノフ国際空港)に輸送し占拠することに成功したが、直ぐにウクライナ内務省直轄の国家親衛隊「第4即応旅団(NATOとの訓練経験が豊富な部隊らしい)」が現地に投入され空港を包囲、スティンガーなどのMANPADSでKa-52による航空支援や増援の輸送が阻止され夜までに大半のロシア軍部隊は殲滅されてしまった。
しかしロシア軍は25日に陸路でホストーメリ空港に到着、空港を含むホストーメリ全体を確保したのち南に位置するブチャも占領、そのままイルピンを確保してキーウへの侵入路を確保する予定だったが、ここでロシア軍は侵攻は行き詰まることになる。
FT紙の報じた内容を要約するとロシア軍がキーウ方面から撤退するまでの流れは以下の通りだ。
1:イルピン確保に失敗
ブチャ占領の勢いに乗じてイルピンを押さえてキーウに戦車や装甲車両で構成されたロシア軍の大軍が雪崩れ込む予定だったが、ブチャとイルピンの間を流れるブチャ川(ドニエプル川の支流)に掛かる橋が破壊されたためイルピンの制圧に失敗。
2:森林地帯を南下するルートが罠
ロシア軍はイルピン→キーウへの侵攻ルートを断念、ブチャ北東のモシュンを経由してキーウ北に広がる森林地帯を南下するルートでキーウを目指したが、この森林地帯はウクライナ軍によって要塞化済みで、ここに配備された防空システム(S-300など)をロシア軍は見つけて破壊することに失敗、さらに対戦車ミサイルを担いだウクライナ軍兵士は夜間にロシア軍を襲撃するため1.5ポンド/約243円の発泡マットを被って接近、これでロシア軍は無人機の赤外線センサーでウクライナ軍兵士の接近を察知できなくなりジャベリンやNLAWの餌食になった。
3:森林地帯を湿地帯に変えられ、ブチャ川の渡河作戦も失敗
ウクライナ軍はドニエプルの水門を破壊して森林地帯を湿地帯に変えてしまったためモシュン経由でキーウに向かうルートは完全に塞がれてしまい、再びブチャ川の渡河を試みたがウクライナ軍に察知されて榴弾砲や対戦車砲で攻撃され渡河作戦も失敗、30km以上も離れたマカリウ方面に迂回して高速道路(M06)沿いにキーウを目指すことになる。
4:S-300の破壊に失敗したことが高速道路ルートでの進軍に影響
森林地帯に隠された防空システムの破壊に失敗しているため、MANPADSが猛威を振るう低空での飛行を余儀なくされたロシア軍機はまともな航空支援を提供できず、地上部隊は一直線の高速道路(M06)を進んだためウクライナ軍の待ち伏せ攻撃で蹴散らされ、完全にキーウへ進軍するルートが無くなってしまった。
5:状況に合わせるよりも当初計画を守ることに執着したロシア軍将校
進軍が完全に行き詰まっているにも関わらずベラルーシに駐留していたロシア軍将校は予定通りに戦術大隊(BTG)をウクライナ入りさせてしまい、64kmにも及ぶ戦車や装甲車両の大渋滞を引き起こしてしまった。これにより補給が滞り、前線のロシア軍部隊はさらに苦境に陥ることになった。
6:キーウ包囲も失敗して撤退しか選択肢が無くなったロシア軍
キーウへの進軍を諦め首都西側を占拠してポーランド経由の補給を断ち切ろうしたが、これも戦力不足とウクライナ軍の抵抗にあって上手くいかず、結局3月末に作戦失敗を認めてキーウ方面から撤退した。
この他にもFT紙はウクライナ軍関係者の証言に基づき「上官に指示を照会することしか出来ないロシア軍とは異なり、2014年に機能しなかった陸軍、領土防衛軍、警察、治安機関から親ロシア派の人員を追放、ドンバス地域の戦い8年間の実戦経験を積んだ新世代の人材を指揮官に据えたウクライナ軍は急速に変化する戦況に適応する能力を持っていた」と報じており、特にロシア軍の動きを通報する仕組みはキーウ防衛の初戦で大きな力となったと報じている。
ウクライナ軍は侵攻開始直後、Telegramに「STOP Russian War」というアカウントを開設して国民からロシア軍の動きについて情報を収集、国民は見かけたロシア軍の位置、撮影した写真、知りうる限りの情報を入力して送信、この情報を元にウクライナ軍は効果的に敵の位置を知ることが出来たため直ぐに国民数百万人が利用する専用アプリ「Diia(運転免許書やCOVID‑19パスなど公文書をデジタル上で取得できるウクライナ政府のアプリ)」でも通報が行えるように環境を整備。
専門チームがロシア軍による誤情報が混じらないようフィルタリングを行なった上で情報を軍に引き渡したらしい。
ロシア軍は侵攻開始から数日後、この通報システムの存在に気づき占領地域の人々からスマートフォンを没収、さらにインターネットにアクセスできるPCやノートパソコンも全て探し出して破壊したが、もはや疑心暗鬼に陥っていたため携帯電話の基地局まで破壊してしまったため「ロシア軍も4Gの暗号化されたデジタル通信が出来なくなり部隊間のコミュニケーションがさらに困難になった」とFT紙は指摘している。
つまり暗号化通信に非対応のアナログ通信機を用いて交信を行っているロシア軍にとって「4Gの暗号化されたデジタル通信」は貴重な部隊間のコミュニケーションツールだったのに、通報システムの存在に気づいて基地局を破壊したため自身もデジタル通信を使えなくなったという意味だ。
キーウが生き残れたのはロシア軍の不手際に原因があるのかもしれないが、ウクライナ軍の創造的な工夫も非常に興味深く、戦争集結後には多くのアナリストや国防関係者が今回の戦いを研究するはずだ。
関連記事:英メディア、キエフに向かうロシア軍は軍事的に最悪でカモにされるだけ
※アイキャッチ画像の出典:Mvs.gov.ua / CC BY 4.0
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
アプリによる通報や市販ドローンを活用して「戦場の霧」を晴らしているのがとても現代的です。それにしても要するに人ですよね。そういう工夫をする人や現場の指揮官に人材が豊富なのでしょう。クリミアでは全く機能しなかったウクライナ軍が見違えるようですが、危機感と実戦経験によってここまで良くなるのかと。
私は記事を読んでて逆に怖くなりました。
今の自衛隊にこういう事が出来るほどのITリテラシーは無いと感じますし、柔軟な組織運営になってないと思えるからです。
自衛隊に求めらえるのは、今回のウクライナが行った対応と同じ事をする事ではありません。
中国が日本に侵攻してくる際は、今回のウクライナ側の対応方法を潰す対策を考案して侵攻してくるからです。
だから自衛隊に求められるのは今回のウクライナ対応で中国側が対応してくる内容の更に裏をかく対応を考案準備する必要があります。
先日も自衛隊のサイバーセキュリティ部隊の幹部が基地内で愛人と絡んでる写真が流出してましたが
あのレベルの人材がIT系の幹部に登用されてるような人事状態なんでとてもそれが出来ると思えないから怖く感じました。
あらゆる手段を駆使した実戦さながらの演習とかやったらどういう結果になるのか興味ある
期待はしてないけど有事の際にそれを知るよりはずっといい
もちろん自衛隊もすごく研究していると思いますが、中国もやってるだろうから負けないくらいにできるかってことですね
日本はアメリカやイギリスから生の情報を得られるメリットはあるので、なんとか上回って欲しいところです
ロシア軍が携帯基地局を破壊した為に自軍もデジタル通信(4G)が使えなくなったのは知っていたが、まさかその原因が「ウクライナ軍が民間人向けにスマホを使った通報システムを構築していた事に対する対抗策をやった結果」だったとは…流石は東欧のIT大国・ウクライナだわ。
それとキーウ攻防戦当時のロシア軍の攻撃ルートを振り返ると、予想以上に進撃路を求めて右往左往していた状況が分かるが、これは明らかに「当初の計画が失敗した時の予備案(プランB)」が存在していなかった証拠だと思う。
以前から指摘していた人が居たと思うけど、ロシア軍がキーウ攻略に失敗した原因はウクライナ軍の的確かつ柔軟な応戦に加えて、ロシア軍の作戦計画がホストーメリ空港への空挺部隊殴り込み作戦に重点を置き過ぎて、他の進撃手段を真剣に検討しなかった結果だと思う。
いや、ホストメリ空港からの斬首作戦がPLAN.A、キエフ包囲がBだから、その失敗に備えたCPプランPLAN.Cの不備かな。ベラルーシからの援軍が道路状況鑑みず送り続けられたところは工程のEND条件、次工程のSTART条件の不備のように思えます。要は計画の煮詰め不足、生煮えってやつですね。
この辺詰めときゃ連絡手段の具備とか普通は考えに入るのですけどね。
キエフ包囲戦時のグダグダ振り(特に補給と進軍状況)に加えてキエフ包囲に参戦していたロシア軍部隊の士気と練度が異様に低かった点を考えるとキエフ包囲は当初からの計画では無かったと思います。
恐らく、ロシア軍がウクライナ侵攻計画時に本気で考えていたのはホストーメリ空港への空挺部隊殴り込み&斬首作戦だけでしょう。
キエフ包囲は、本来行うはずだった斬首作戦が失敗した事を受けて泥縄的に計画された代物に過ぎないと思います(そうでなければキエフ包囲戦時のロシア軍のグダグダ振りは説明出来ない)。
では、ベラルーシ国境方面からキエフ包囲を狙ったロシア軍部隊の本来の目的は何だったのかと言うと「ウクライナ軍の目を国境付近に釘付けにする為の囮」であり、本命の斬首作戦が成功した後は隊列を組んでキーウまでパレードをやるつもりだったのではないかと疑っています(そう考えると補給面での配慮をロシア軍が考慮しなかった謎が解ける。つまり最初からマトモな準備の必要は無く、部隊手持ちの補給物資で充分と考えてもおかしくない)。
そもそも、現代軍が自軍に暗号化された通信網を構築できてないという、
どの国の分析も予想してない奇策とハマったのはるかと
たしかに通信網すらなければ、傍受も妨害もされないけど、それは第一次大戦の軍隊なんだわ、、
空港への作戦失敗後も、通信網の欠陥が影響してるのか、機動部隊なのに有機的に動けないという
自分で書いてても意味不明に思えてくる
携帯の基地局を破壊…
→ 結果 自分の首を絞めた………
まあそれを使おうというのもムシがいい話だが………
64キロ(たぶん原文は40マイルと想像) の車列…
→ キーウに総攻撃だ !! さっさと白旗上げろという威嚇の
車列でなく進むに進めない結果………
味方最前線への補給も滞る………
隠された S-300 の破壊に失敗…
→ 露軍の動きは侵攻前から英米に丸裸にされていたのに
隣国の陣地等も把握しきれないまま進軍?………
橋を渡って進軍しようとした…
→ そんなの先の大戦の頃から無謀な策………
防衛側が真っ先に破壊する………
発泡ウレタン1枚で無人機の赤外線センサー無力化…
→ ……………………………
この先に東部地域だけでも陥落させ実効支配下におけたとしても
お間抜けさが天下に晒された事実は消えないわな………
敵の通信インフラに頼って進軍っていう時点で、正気じゃない。
発泡ウレタンで赤外線探知を防げるとは、盲点だった。
確かに断熱性が有るから、熱源探知されないね。
今は、段ボール+プチプチの多重サンドイッチに低反発マットを引いて寝ているので、いざとなったら活用しよう。
新しい有効な教訓としては
>発泡ウレタン1枚で無人機の赤外線センサー無力化
ですかね
赤外線センサーシステムにもよるんだろうけど、電波ステルスよりは対策する方法が多いから
探知する側、される側も色々と教訓になる
世間一般ではロシア軍の攻撃が稚拙で、ウクライナ軍の士気が高かったから簡単に撃退できた、と認識している人が多い印象を受けます。しかし、これらの報告を見ると
地の利を生かした並々ならぬ創意工夫
8年に及ぶ事前準備
各自が考えて判断・実行する行動力
そして命が狙われる中で首都に残り指揮を執り続け、各国の支援を取り付けたゼレンスキー大統領の存在。どれか一つでもかけていたら、首都防衛は難しかったのでしょう。
これなら今後も希望が持てますが、やはりロシア軍が簡単に撃退できるものではないこともわかります。
新たな兵器の支援も続々と決まっている現在の情勢ですが、ウクライナが納得できる形での終わり方になるまで、支援を続ける他ありませんね。日本の国益にも繋がりますし。
ロシアはジャミングとかしないんですね。
あとビットコインを盗むクラッカーとか情報戦に強い印象を持っていましたが、そういうのもいないんですね。
ジャミングにしても疑似破壊行為で自分にもかかるデバフなのは変わらないので……ドンバスでは以前から4Gの偽基地局を立てて一方的な通信破壊(妨害・傍受・偽情報送信)を展開していて、そのためにもとからある4G基地局を破壊するのもやっていたらしいです。
ただ、以前に司令官の戦死を伝える連絡が傍受された通信から判断するに、電子戦対策を連邦軍と内務省軍(FSB等)が別々にやっていて、連邦軍の工作が内務省軍へのデバフになり、内務省軍の工作が連邦軍へのデバフになるなど、連携が取れていないっぽいんですね。連携が取れていない単位はもっと細かいかもしれないです。
2014年の頃はロシアが実際にそうしてましたよ。通信網を物理的に工作員が破壊したり、SNSで現地住民を扇動したり…。今回はウクライナ側が対策取ったので不発のようですが
今回も多数のロシア側工作員が潜入してたらしいですが、ロシア人の発音しにくいウクライナ語の合言葉を言えるかどうかで排除したりと地道に活動してたり、ネット攻撃も対策してたからか攻撃されてもネットワークは落ちませんでした
単純にロシア側がウクライナをなめてたんでしょうね
ロシア軍はキーウ近郊に最新鋭の電子戦システム「クラスハ4」を持ち込んでいたが、その要である指揮ユニット(コンテナ状になっていてトラックで輸送できる)をウクライナ軍にほとんど無傷のまま鹵獲された(同時に電子戦部隊の指揮官であるロシア軍の情報将校<中佐>を捕虜にしたという情報も)。クラスハ4は数百キロによる電波妨害により航空機やAWCS(早期警戒管制機)、さらに低軌道(高度300㎞ほど)を飛ぶ偵察衛星を無力化できる能力があるとされていながら最新鋭の兵器であった為に西側諸国では実態は謎に包まれていました(日本の防衛白書でもクラスハ4を含めロシアの電子戦による脅威が記述されているくらい)
「ロシアの30年分の技術が詰まっている」「ロシアがクラスハ4を失うことは向こう10年ロシアが軍事面における優位性を失う」と言われている程の機密の塊であり、ウクライナに戦闘機30機を供与しても尚お釣りが出るという比喩があるくらい西側諸国にとっては喉から手が出るほど欲しい代物だったので鹵獲後はそのままアメリカ軍に引き渡され解析されているという情報もあります。
ウクライナの求めに応じてアメリカやヨーロッパ各国が急に戦車や装甲車といった重火器の供与に踏み切ったのは、このクラスハ4の鹵獲と無関係ではないと思います。
第二次世界大戦におけるエニグマ入手に匹敵するな、
やはり戦争の決め手は情報、制した方が勝つ
キーウ攻略のための侵攻ルートを見ると、ブチャとその西方域で特に虐殺が深刻だったのは、あまりにも手際良く先回りされて攻撃されるものだから、疑心暗鬼に拍車を掛けて住民を手当りしだい殺して回って死体を晒して口をつぐませるためだったのでしょうね…。
作戦の入り口で躓いたにもかかわらずプランの見直しはせずに惰性の成り行きまかせで突っ走る。
そもそも見直そうにもプランBそのものが無かったし、更に言えば彼我の戦力や戦意の正確な分析も無かったから準備もまったく不足していた。
凄い…失敗する要素しかない。
戦争に限らず仕事でも、あるいは山登りみたいなレジャーでもドツボに嵌るヤツだ。
キーウには2020年に5セットのS-300(現地の専門家曰く「ヨーロッパでも有数の防空能力」だったらしい)が、今回の記事にあるように全てキーウ周辺の森林地帯に配備され、クリミア併合の戦訓からロシアの巡航ミサイル攻撃を意識した訓練を行っていたそうです。
クリミア併合以降、戦闘機や中距離防空を担当するブークも予備パーツの国産化によってモスボール機の再稼動を進める等、可能な範囲で防空能力の強化に努めた事、ドンバス戦争の影響で実戦経験を積んだ正規部隊と予備役を多数用意できたこと等が功を奏したんでしょう。
この流れを見ると、クリミア併合とドンバス戦争によってウクライナは常在戦場の国に変わってしまったんでしょうね。
という事は、ロシアの防空体制も侮れないということだな。
それより、自国製の防空システムを始末できないとは、何しているのかな、ロシア軍は!
システムそのものの性能よりウクライナの運用が上手いんでしょう。
SAMを森林に隠すのは誰でも思いつくことですが、首都防衛戦を通じてウクライナのS-300をロシアが駆逐できなかったということは、クリミアやドンバスでの経験からウクライナがロシアの行動パターンを読める様になった結果とも推測できます。
今回有効だった敵機との空戦を避けてSAM陣地に誘導させると言う戦術を血の気の多い戦闘機パイロットによく納得させたなと思いますが、急にできる戦術とも思えませんから、戦力差を考慮して編み出したのかもしれません。
戦いにおける士気の高さの重要性というのが、素人にはどういう意味なのかいまいちピンときていませんでしたが、なんとなく分かった気がします。
学ぶことの多い戦いです。
日本もこのようなことが起こった時のための対策をしなければ。しかし、古来からダムなどを意図的に破壊する行為(進軍阻止のため)は多いですね。現代でも通用するとは思いませんでした。やはり、大軍を撃退するのはゲリラ戦法が1番なのだろうか?
戦場を無制限の面と捉えたら、それは大軍のほうが圧倒的有利でしょうが、実際の地形には様々な制約があり大軍がその効果を発揮できる条件は限られている。
平原国家ウクライナすら、現実には兵器を隠蔽できる森があり、進撃を阻む黒土の泥寧があり、橋を落とされたら渡河すら難しい。
そして大軍ほど移動と補給が過大になり、情報伝達も問題になる。
最大の問題は、ロシア自身が大軍の有利を過信して戦術大隊の機動性を生かす戦術をとらなかったことでしょう
>陸軍、領土防衛軍、警察、治安機関から親ロシア派の人員を追放
これデカいな~。
出来たのはクリミアで痛い目にあったからこそだろうけど。
我が国でヤツラを駆逐できる日はくるだろうか・・・。
これらが東部2州に流れていったのかな?
クリミア併合時、在クリミアの戦闘機部隊では職員の約半数がウクライナ空軍を除隊してロシア空軍に入隊しています。
つまり戦闘機部隊の半数が潜在的な裏切者で構成されていた事になり、ウクライナ政府が同様の人員の割出しに必死になったであろう事は容易に想像できます。
因みにこの時クリミアには50機近いウクライナ空軍のMiG-29がありましたが、占領時にロシア軍に接収されています。
後に返還される際に、陸送するという理由で分解された上にこっそり重要部品が抜き取られ、ロシアが予備パーツ供給を打ち切ったこともあって早期の再戦力化を困難にされています(ウクライナ空軍のMiG-29の稼働率が低いのはこのため。しかもドンバス戦争勃発を理由に9機が戻らなかった)。
どれも確かに戦争中にやったと言われてたけど、こうしてまとめて見ると小説かな?ってぐらいきまってたんだな
当たり前だけど現代でも守りやすい地形効果ってかなり効果的なんすね…
しかし赤外線ステルス、激安断熱フォームでいいのか…
> 夜間にロシア軍を襲撃するため1.5ポンド/約243円の発泡マットを被って接近
対赤外線ステルス迷彩は完成していた!
発泡のプチプチみたいな奴でも対赤外線には効果あるのかね
透明のものは原則として赤外線も透かすのでプチプチだと無理ですね。不透明、かつ断熱(マットの上側の温度が外気温と同じ)というのが条件でしょう
>発泡マットを被って接近
これって野外キャンプで寝るときに下に敷くあれ?断熱効果あるから赤外線を発しないんだろか
まさかそんな方法で ! だけど…
値段からして特殊なものでなく
野営で寝る時に敷くアレ とか
もっと薄手の壊れ物の梱包で使う物か
…なんていうあたりでしょうね
民間人が手動で通報する仕組みだとどうしても侵略軍の注目を浴びてしまう問題があるので、妄想だけすれば
1) 国交省や鉄道各社、自治体(警察)の監視カメラを緊急時に一元的に収集可能にしておく
2) プライバシー的に問題ないところでのライブカメラを普段から作っておく
3) 通信網だけ整備しておき、有事の際だけ展開するセンサー網を作る
あたりが妥当な方策ですかねえ。
まあ1)2)とかは災害対策ですでに実用になってそうですが(洪水モニタリングや地震発生時の火災発生の検出などで使い道がありますし)
機械警備の人感センサー(警備会社が天井につけてる奴)を騙す方法として
傘にエマージェンシーシートを貼ってその陰に隠れて移動するというのがあったなぁ
キラキラピカピカするのはさすがに目立つだろうから発砲マットというのは良いアイデアなのかもしれない
エマージェンシーシートでググったらピカピカに輝いててワロタ
これ軽いし使える気もする(もう使ってる?
でも夏は地獄だね
以前の記事の「心配するな君たちは正常で、これは汚れだったんだ。」の意味がようやく判りましたわ
リンク
恐らくは、犠牲になったのはスマホにアプリで通報した痕跡が残ってた人だったのでしょうね…
徳川と真田 上田合戦のようだ
古に学ぶことの大切さを痛感します
事前に神川をせき止め水を溜めておき
余裕の徳川軍を城の門前まで攻め入らせてから
一気の逆襲で慌てさせる
敗走する徳川軍が川を渡るタイミングで堰を切って水流で退路を絶つ
行きがけの駄賃とばかりにしなくてもよかった城攻めをした挙げ句攻略できず
関ヶ原にも遅参し大目玉
真田は独立する前は武田二十四将に数えられ
信玄には自分の目であり耳であると言わせ
天下人の秀吉には卑怯といわせ
情報収集と諜略にたけていたのだよなあ
ウクライナは、空港襲撃の第一報は米英あたりからの情報提供なんだろうけど、予め想定はしていたんだろうね。事前準備が相当しっかりしているなと。
いくらロシアがなめてかかったとはいえ、日本はこれだけの総力戦を行うことはできるんだろうか、と考えてしまうな。
やはりウクライナのクリミアと同じく、尖閣諸島あたりを盗られない限り難しいのかな。
クリミア紛争とウクライナ東部紛争の反省を生かしたウクライナの努力が光りますね
この調子でクリミアと東部からロシア軍を追い返せたら素晴らしいのですが
見当違いかもしれませんが、今もウクライナがロシアと戦っている段階でこんなに詳細に情報を出して大丈夫なのでしょうか?
ウクライナが不利になることはないかと少し気になってしまいます。余計なことかもですが…
開戦から少しした頃にキーウよりも西のポーランド国境近くの秘密基地にミサイル攻撃…
というのは
アメリカでの報道がきっかけとも言われてますが…
でもこの記事の内容なら
解りきっているような杜撰さの指摘が主で
特にロシアを利することにはならなさそうな…
ナゴルノ・カラバフ紛争でも思ったけどリアルタイムで進行してる戦争のここまで詳細な解説が読めるとは本当にすごい時代だよ
首都攻略失敗したから「東部地域確保で勝利宣言」すると…
WW1で「オステンデ攻略不可能になったからパッシェンデール占領で勝利宣言」したダグラス・ヘイグさんですか(-_-;)
そして今のロシアにはブレーキ役のロイド・ジョージが不在。プーチンがヘイグ役を兼ねていると(-_-;)
興味深い記事だった!だが、使用兵器のタガの外れた今後ウクライナのゲリラ戦術をロシア軍が使い出す可能性が高い。例えば民生ドローンに極々少量の毒ガスなどの化学兵器を辻々で使われ始めると手に負えなくなるのではないか?極少量だと使用後の証拠も残りにくくなる。ビル越しの市街戦が不利に働かない事を祈っている。
(´・ω・`)