ロシア軍のインフラ攻撃はウクライナ人から明かり、暖房、通信、水道といったサービスを継続的に奪うことに成功、多くの国民は1日に数時間しか電気を使用できない状況に追い込まれている。
参考:Зеленский: Террористы готовят новые удары, неделя может быть такой же сложной
参考:Pockets of shelling across Ukraine as wintry warfare looms
参考:Snowfall in Kyiv as millions struggle with power outages across Ukraine
ロシアは今週も新たな攻撃を準備しているため、先週と同じぐらい今週も困難になる可能性がある
ロシア軍はウクライナの電力設備を集中的に攻撃、さらに24時間体制の復旧作業を台無しにするため「復旧度合い」を見計らって何度も攻撃を仕掛け、ウクライナ人から明かり、暖房、通信、水道といったサービスを継続的に奪うことに成功、多くのウクライナ人は1日に数時間しか電気を使用できない状況に追い込まれている。

出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136
政府や送配電事業者のウクレネルゴは徐々に電力事情が改善していると発表(需要に対する供給量は26日75%→27日80%)しているが、復旧作業の計画停電と極度の節電要請は現在も続いており、まだ数百万人の国民が電力供給を受けられない状況で首都周辺でも停電が続いているらしい。
さらに1ヶ月以上続く電力不足は中央政府と地方行政の間で軋轢をもたらしており、電力事情が改善しないキーウ市民の不満が中央政府に殺到するためゼレンスキー大統領は「暖房設置した一時的な避難所、携帯電話やバッテリーの充電拠点、食料や水など生活必需品の備蓄が十分行き届いていない」とキーウ行政を批判、これにクリチコ市長が「我々は最大限やっている。現在は誰もが団結して協力しあうことが必要なのに、ここでは政治的な駆け引きが行われており本当に馬鹿げている」と反論した。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE
ゼレンスキー大統領とクリチコ市長は以前から度々政治的に衝突してきたが、電力不足に対する不満の矛先を両者が互いに押し付け合い始めたため海外メディアも注目しており、ロシア軍のインフラ攻撃は狙い通りウクライナ社会に小さな亀裂を生じさせたのかもしれない。
因みにゼレンスキー大統領は27日、ロシアは今週も新たな攻撃を準備しているため「先週と同じぐらい今週も困難になる可能性がある」と国民に訴えており、どこまでウクライナ人は明かり、暖房、通信、水道といったサービスを奪われた生活に耐えられるのだろうか?
Satellite footage of Ukraine for comparison, photos of night illumination for January 27, 2022 and November 23, 2022. pic.twitter.com/fVxe6cVfhp
— ZOKA (@200_zoka) November 24, 2022
Nighttime Kyiv pic.twitter.com/xBTx8t7YdS
— ТРУХА⚡️English (@TpyxaNews) November 23, 2022
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※アイキャッチ画像の出典:TpyxaNews
国を守るためには、敵の領土内にある基地を攻撃するしか方法はない
結局の所、現代人は文明暮らしを奪われるのが一番効く
日本でも震災被害者はよく分かってるんじゃないか?
自分も地震で数日断水停電しただけで相当堪えたし更に経営者は経済的大損害も受ける
震災で長期間不便な生活をしましたけどそうでもなかったですね
津波で瓦礫の山に変貌した街を見て文明的な生活とかそれどころではないっていう感じでした
明確な不満が出始めたのは自衛隊の救援が来て文明的な生活が整い始めてからだったような気がします
何かインフラ攻撃は反感を買うだけ意味がないって意見が多かったけど、めっちゃ効いてない?
ウクライナの行政や政府に対する不満では出ても、それがロシアとの融和や和平を望むほうに進むかというと疑問かな
ロシアは交渉のテーブルにウクライナを戻したいんだから、国民の不満が一時的な停戦に傾く可能性はなくは無い。
氷点下以下の環境で明かりも暖房もない生活を経験した事も無いのに、ウクライナ国民が我慢出来ると言ってる奴らは寒さをほんまに舐めてる
ただ、おそらく首都にいる人達も、家族や親せきの誰かや、恋人、友達が戦場に出ているだろうし、最悪、その人達が戦死でもしていたら、勝てなかった戦争というのはその人達の死が無駄になってしまうので、停戦の望む方にいくかどうかは正直未知数かと思いますね・・。(開戦初期のまだ全土の被害や人的喪失が少ない時期ならわからないですが・・)
ただ、私も氷点下暮らしはしたことがないので、どうなりますかね・・。
どんな可能性もあるから否定はしないけど、ウクライナ政府にはロシアと講和をしない理由があるわけだから「国民の声」がウクライナ政府の決定を動かすかというとほぼゼロに近いと思う
酷なようだけど、国は大義のためなら少数の国民は切り捨ててでも目的を遂行するものだから、よほど大量に人がバタバタと人が死なない限り戦争は続くと思う
クリチコ市長とゼレンスキー大統領の対立が深まる、激化すると、クリチコ市長が次期大統領候補になるのでは?という話もあります。
ゼレンスキー大統領、ウクライナ政府に殺到する不満とは、単なる停電に対する対応の遅れに対するものだけではなく、停戦を求める和平派の批判や、主張も多く含まれているかもしれません。
ゼレンスキー大統領が警戒していることとは、クリチコ市長が強硬派、徹底抗戦派から和平派、あるいは親ロシア派に転じて自分の地位を脅かすことかもしれません。
ポーランドの件でもやらかしているからゼレンスキー大統領が失脚する可能性もあるかも。
銃後の生活に効き目があっても、前線への影響はどの程度あるんだろうか。
援蒋ルートと同じで、いくら空爆しようと外国から無限に軍事支援得られるならば軍隊は戦える。
ロシアがウクライナ世論をインフラ攻撃で厭戦に誘導するのは流石に無理なんでは…?
政治と軍事は分離不可、貴方の言ってるのはウォーゲームの世界の話。
まとめサイトあたりじゃよく見かける「無限の支援」だけど全く無限じゃない定期
「専守防衛」が、いかに世界を舐めた、日本の軍事力を過大評価したものなのかを突きつけられる気分です
自国だけが戦場となり、自国だけが戦後、不発弾と地雷だらけになる、相手はノーダメ
衛星写真のビフォーアフターを見れば、ロシアのやっていることがどれだけ悪魔の所業かわかるな・・。
立派な戦略爆撃です。明確な国際法違反です。
キーウなど都市民は備えができていないためにキーウに取材している日本人記者などもきついいっているが、大部分のウクライナ地方は、電気に頼らない各家庭の暖房設備などで、余り問題ないみたいだからウクライナ人の怒りだけかっている気がする。
大部分の地方が古い設備のせいで元々共同設備が壊れてインフラが使えなくなることが多かったという。キーウ以外のウクライナの笑えない古いインフラのせいで大部分の地方は発電機持っている家が多いためみたいですけどね。
キーウの都市民は豊かな生活奪われて大変だがキーウ以外は生命の危機らないからウクライナは戦い続けるだろうな
衛星写真に現地のSNS等、マクロからミクロまで確認できる真っ暗闇な世界と言うのはたしかにそれなりのインパクトがあるものではあります。
しかし、先月にキーウ国際社会学研究所がウクライナ国内で実施した世論調査では回答者の86%がミサイル攻撃が続いてもロシアと戦い続ける必要があると回答しており、開戦前に低迷していたゼレンスキー大統領の支持率が高い水準を維持しているのも、それが大多数のウクライナ国民の声を代弁しているからではないでしょうか。
何よりこのインフラ攻撃でウクライナ軍の行動が止まっているような様子は今のところ見られず、他の記事でも紹介されているとおりロシアはむしろ当面のウクライナの攻勢をしのぐための防御陣地の構築に注力しているようですね。
ロシアのこのインフラ攻撃は、ウクライナと西側諸国への心理戦・情報戦の一環でもあるように見えます。
発電送電設備限定でやり返せるように支援してやれよって心から思うわ
相手がルールを守って戦争仕掛けてくると思ってると馬鹿を見るっていう当たり前のことを見せらてるよな
まさか民間施設を狙わないだろうなんて発想はお花畑だった
政治的にも、そろそろロシア領内へやり返す事をして国民の不満を解消しないとならなくなる頃合い。
やはり、反撃は自衛の一部だと思う。
インフラの破壊は無差別テロと同義なのだから。国家的なテロを行うロシアには痛みを伴う制裁が必要だ。
生産設備への攻撃は許されるというのが現代の戦争法なわけで国際法違反とするのはまさしく拡大解釈では。そもそも無人化が進めば進むだけ総力戦の様相を呈してくる。ドローンの樹脂の加熱には電気が必要になるのは当然のことだし、エンジンの鋳鉄にだって電気は使う。半導体だって電力を必要とするし攻撃してはいけないとする方が戦争に歯止めが効かなくなるだろう。
鬼畜ルメイの無差別爆撃は明確に非難されたが変電所を狙う分には国際法は許容せざる負えないのだ。
民間のマンションにもミサイルは着弾しているし「許される」で片づけることこそ拡大解釈では?生産設備やその稼働に必要なインフラ全てへの攻撃が許されるなら、究極的には働き手となる住民殺しも許されることになる。本来「戦略爆撃」はそういうものだし、それで「戦争を早く終わらせられる」から一時は「人道的な攻撃」と言われたこともある。
ブリンケンさんが、
「ウクライナの電力事情を助けるための、何らかの送電システム?」を
29日に発表する、という記事をチラッと見たのですが、どこにいったかな。
ロシアに破壊されるような代物ではないはず・・・期待したいです