ロシアは15日「ヘルソン州全域を制圧した」と発表したが、ウクライナ陸軍の第28機械化旅団がヘルソン州の集落(Posad-Pokrovsky)奪回に成功した。
参考:Посад-Покровское в Херсонской области отбили у россиян – Гончаренко
ウクライナ軍は攻勢に転じていると主張するウクライナ最高評議会の議員
ウクライナ最高評議会のアレクセイ・ゴンチャレンコ議員は17日、ウクライナ陸軍の第28機械化旅団がヘルソン州の集落(Posad-Pokrovsky)をロシア軍から奪回するのに成功したと発表、自ら現地に出向いて奪還した集落の様子を公開している。
この集落はムィコラーイウとヘルソンの州境にある小さな村だがロシア軍に占拠された州都ヘルソンへ続く高速道路(M14)に面しており、ゴンチャレンコ議員も「ウクライナ軍は攻勢に転じている。これは単なる戯言ではない」と主張、これが事実ならウクライナ軍は南部地域(ヘルソン州)からロシア軍を追い出すため本格的に動き出したのかもしれない。
因みに16日にはロシア軍が制圧したヘルソン国際空港を襲撃、航空機と軍用車輌に大きなダメージを与えている。
追記:ベラルーシ人の義勇兵がウクライナで「現在、ウクライナの運命だけでなくベラルーシの未来も決まろうとしている。ベラルーシの政治家はキエフで正義の側につくことアピールしてほしい。ここで団結することで世界とベラルーシ国民に『我々はルカシェンコの独裁を倒す用意がある」と示すことができるだろう。これを一刻も早く実現するためには今こそ決定的な行動が求められる」と声明を発表、果たしてこの小さな一歩は大きなうねりをベラルーシにもたらすのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:Оперативне командування “Північ
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これが本当なら先ほどの記事にあったムィコラーイウ攻略を命じられた露軍BTGが壊滅したと言う話に信憑性が増しましたね。
>ゴンチャレンコ議員も「ウクライナ軍は攻勢に転じている。これは単なる戯言ではない」と主張
そりゃロシア側の態度も軟化するわけだ。
すごいなウクライナ軍。
後10日(今日なら残り8日くらい)でロシアは攻勢限界点を迎えるという記事があったけど、これは下手するとすでに攻勢限界点を超えてる可能性すらありそうですね。少なくともウクライナは完全に受けきったと言えるのでは。
もうしばらくは一進一退の攻防が続くでしょうけど、ドミノ倒しのようにロシア軍が戦線を維持できなくなる日はそう遠くないのかもしれないですね。
南部で戦線が崩壊したらクリミアすら危うくなるんでロシアの焦りは相当なものでしょう。非武装化だの東部の切り取り(独立承認)だの言ってられなくなってますからね…。
一つ前の記事で南部でのウクライナ反撃は難しいというコメントを見ましたが、どうやら上手く攻勢に転じているようで
世論調査では支持率3パーセントなのになぜか大統領に選ばれるルカシェンコさん。
以前はそうでもなかったのに、反ルカシェンコ運動を抑え込むためにプーチンの世話になったので今ではプーチンに頭が上がらない。ベラルーシの人にとっては自らの保身のためにロシアに国を売った売国奴でしょう。
プーチンからベラルーシも参戦しろと矢の催促だったのに軍部の反抗で出来ないそうで、この流れはベラルーシにも波紋を広げそうですね。ウクライナを衛星国にしようとしたら、衛星国だったベラルーシも失ったということになってしまうかも。
アラブの春ならぬスラブの春となるかどうか、注視が必要ですね。
スラブの春か、いいね
ロシアとベラルーシが民主化を果たして、東西の隔てを無くして人間の幸福を真剣に希求する国になってくれたら、どんなに喜ばしいことか。
俺は市井の軍ヲタ風情だが、戦争よりも平和のほうが大切なことくらいはわきまえてつもりだよ
アラブの春と言われると不吉な感はありますが、独裁国家が減ることは世界の安定のために良いことだと思いますね。民主国家はそうそう侵略戦争はできないはずだから。
第28機械化旅団はオデッサ防衛の要なので、ちょっと疑問に思ったのですが、主力は以前としてオデッサにいるとの情報もあります。
ロシアが揚陸を完全に諦めて、海軍歩兵を他地域に転用してからでないとこの部隊を動かすのは結構危険かと。
なので本格的な反攻とはちょっと違う気がしてます。
(本格反攻なら第17戦車旅団も投入すると思ってる。)
とかなんとか書きましたが、虎の子のSu-25で空爆してたりもするので、実際に反攻作戦の可能性も有りますね。
ただ議員が同行してるという政治色が強い点はやっぱり気になるなぁ。本格反攻ならもっと大きな成果の後にやりそうなものだけど。
交渉材料手にしろ命令され逆襲するの全然あるしクリミアまで押し返す気の可能性もあるしSSMが機能したか海軍近寄れてないこの状況ならオデッサ防衛は郷土防衛部隊で十分の判断はありえる
てかキエフ落とせば南部落ちる論を信じてキエフ陥落に執着しすぎ南方展開の部隊に戦力回ってないの間違いなくがウ軍が小規模ながらに確かな戦力あるうちに反撃するの別に当然だろうに思う
ISWによればロシア海軍歩兵の予備がキエフ北東とマリウポリに送られたそうです。オデッサ攻略のための部隊だったはずで、それを諦めたということでしょう。
それによってウクライナはオデッサ防衛の部隊をヘルソン攻略に向けられるようになったのかもしれません。
クリミア半島へのロシア本土からの補給を止めることができれば
ヘルソン方面のウクライナの反撃はうまくいくと思うが、それができなければ、
退却するロシア軍軍の補給が次第に改善され、どこかでロシア側が有利になるのでは
退却禁止命令がロシア軍に出ていたらわからないが。
ウクライナ獲ろうととしてベラルーシまで失う事になれば、何のために戦争始めたんだか…。
プーチンにとって色んな意味で高くつきましたねウクライナ進攻は。
このような展開を全く予想出来なかった
いまさら俺だけは読んでいただの、アメリカはそういっていただの後から持ち出す厚顔よりも、
正直に申告しよう、ウクライナは国民はとにかく、政府と軍はすぐ瓦解すると思ってた
反省
ベラルーシ人の義勇兵というのが、戦争終了後の反乱勢力になると興味深い展開になるのですが
支援人数が多い程、戦後のウクライナも借りを返す事になりますし
とは言えすべてはウクライナ側有利な停戦が実現しないとですが・・・
ロシアよりも先にルカシェンコ体制が危うくなる可能性が出てきたね、しかもウクライナ敗戦で弱体化したロシアはルカシェンコの支援要請にも答えられないかも
ウクライナ国民の抵抗で、悪の枢軸がほころびつつある
青年将校の反乱、さらに民衆の支持もあるとなると、それを抑えるのにはロシアの介入が必要になるでしょう。ロシアに今その力があるかどうか。
そしてロシアが弱みを見せるとジョージアなどロシアに押さえつけられていた地域が次々と反旗を翻すということもあるかとしれません。
南部はムィコラーイウを迂回して北の橋に数個BTGが派遣されてましたが、少なくともそのうち1個BTGが橋周辺に地元の土建屋が作った野戦築城の罠にホイホイ嵌って、装甲戦力がなく野砲+歩兵用対戦車兵器しかないウクライナ州兵・義勇軍部隊に文字通りの全滅(車両43個中30個を喪失)をさせられた、という記事がWSJに出てます。ムィコラーイウ攻略組も全滅したとなると、あと1週間以内にヘルソン奪還という記事が出るかもしれません。
ロシア軍の補給の問題は、補給線だけでなく、そもそも物資自体が不足気味らしい(レーションの援助を中国に要請、友好国への食糧輸出停止、米軍・ウクライナ軍が弾薬枯渇を予想)という話があり、本格的に限界かもしれません。大祖国戦争のように総力戦態勢に移行すれば継戦可能でしょうが、さんざん「特殊軍事作戦」で徴集兵は送らない、すぐに終わるという立場を貫いていただけに、政治的に実施不可能でしょう。
— 私も、攻勢限界というより、ロシアの補給システムの崩壊を心配しています。
— ここ数週間、湯水のように軍事アセットを消費してきたわけですが、(これまでの腐敗の)帳尻を合わせるため、実態は総力戦になっていた、なんてことはないだろうかと思っています。
— 後方部隊まで前線に送り込んで、補給業務がストップするとか。