DEEP STATEは8日「ロシア軍がクラスノホリフカの東市内に侵入した」と報告したが、ウクライナ軍は9日「市内に侵入してきた敵を大砲と迫撃砲で撃退している」と主張、しかしRYBARは「ロシア軍がクラスノホリフカ東市内の防衛を突破した」と報告した。
参考:Сили оборони знищили частину штурмовиків РФ, які прорвались у Красногорівку – “Хортиця”
参考:Донецкое направление: котел к востоку от Красногоровки обстановка по состоянию на 14.00 9 мая 2024 года
登場した視覚的証拠がホルティツィア作戦軍の主張を裏付けるものなのか、RYBARの主張を裏付けるものなのかは不明
ウクライナ人が運営するDEEP STATEはドネツク西郊外方面について4月末「ロシア軍がクラスノホリフカ東郊外にある耐火物工場の一部を占領した」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「敵が10年以上かけて多くの塹壕を築き要塞化していた工場(通称:狩猟小屋)を制圧した」と報告、さらにDEEP STATEは8日「ロシア軍がクラスノホリフカの東市内に侵入した」と報告していた。
この方面の防衛を担当するホルティツィア作戦軍のヴォロシン報道官は9日「敵は小グループでクラスノホリフカを襲撃している。時折、単独の集団が装甲車両でクラスノホリフカ東郊外に侵入してくるが、我が軍が大砲と迫撃報を使用して敵を粉砕している」「市内の耐火物工場に侵入した集団の一部も排除することが出来た。まだ工場にしがみついている敵兵士も弾薬や装甲車両を失い困難な状況だ」と述べ、クラスノホリフカに侵入した敵を撃退していると強調したが、RYBARは9日「ロシア軍が市内の防衛を突破した」と報告。
RYBARは「ロシア軍がクラスノホリフカの東郊外と南市内から敵の防衛を突破して足場を築いた」「クラスノホリフ南東郊外にポケットが出来た」「耐火物工場の北側で戦闘が続いているが前進は確認されていない」「敵は病院、密集したアパート群、公園、北郊外の植林地を保持している」「市内の防衛は領土防衛隊、第59独立自動車歩兵旅団、国境警備隊、独立大統領旅団の1個大隊の寄せ集めで維持されている」「耐火物工場を保持していた第46空中強襲旅団、第80空中強襲旅団、第3強襲旅団の存在は確認できない」「恐らく被った損害を補充して再編成するため後方に後退したのだろう」と言及。
さらにクラスノホリフ市内の東=Ⓐでロシア軍陣地を攻撃する様子も登場、これがホルティツィア作戦軍の主張を裏付けるものなのか、RYBARの主張を裏付けるものなのかは不明で、戦場の勢いから言えばRYBARの主張が正しく見えるが、ロシアが戦勝記念日を迎えていることを思えばプロパガンダ(情報戦)の可能性もあり、まだ何かを断言できる状況ではない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
オチェレティネ~~ヴェルボマイズケ~クラスノホリフカ、ウクライナ軍が撤退戦をどうするのかでしょうね。
オネチェレティネ~ヴェルボマイズケは、管理人様の最新記事でウマンスキー到達があり、包囲が危惧されています。
ヴェルボマイズケ~クラスノホリフカも、どのタイミングまで維持するか・どういった展望なのか選択を迫られそうですね。
(2024.05.9 アウディーイウカ方面、ロシア軍がウマンスキー制圧に成功した可能性 航空万能論)
ゼ)アメリカからの支援で平穏を取り戻すだろう~
兵)兵が足りないよ!戦いは数だよ兄貴!
???( 私もやっておくべきだった! 高級士官どもを粛清すればよかった、スターリンのようにな!
そうこうしてるうちに特殊作戦部隊司令官を半年で交代というニュースが
作戦が上手くいかないのはお前たちが無能だからだ〜つて司令官をコロコロ変えたりし始めたからなんか戦争末期感がある
半年前ならウクライナ軍の発表が正しくて、ロシアは嘘か、大袈裟なことを言ってる。って思っただろうけど、今は逆。
イギリス国防省さん
「ロシアは4月の一カ月間で戦術レベルのわずかな戦果しかあげられていない。そして、ほぼ間違いなく、ロシアは甚大な損失を被っている。」
こちらは開戦時から安定して、コミュニケの逆が真実として信頼性が高い、英国防省さんですね(^^)
必ず言ってることの逆が真実ということは、必ず現場の真実を押さえてるってことなんだよな。
そこは素直にすごいぜ。。。
イギリスの情報部は
ロシアの戦費1日2兆円など
初めから言ってることがおかしかった
義務教育レベルの計算ができれば
違和感を感じそうな話だが
日本のマスコミが大真面目に論じてて
眩暈がしそうでした
メディアがやるのはいいけど西村さんとかがやってるのはなあ
ロシアが甚大な損失を被っているかはわかりませんが、実際戦術レベルの戦果しかあげられていないと思いますよ
戦場から機動の余地が失われた結果、局所の戦術的成功を作戦単位の成功に繋げる理論が現状では不足しています
1番肝心なことはウクライナ軍の予備兵力が枯渇したことなのです。そしてそれはロシア軍の消耗戦略の結果なのです。2022年3月末にキエフから撤退した後のロシア軍は消耗戦略に切り替えたのです。つまりウクライナ軍の兵力や武器弾薬や陣地を地道に削っていき、ウクライナ軍を継戦不能に追いやると言う戦略に切り替えたのです。特に狙ったのは兵力です。西側はウクライナに武器支援はしても兵は送りませんので。兵力を削っていけばやがて兵力不足で戦線を維持できなくなります。このロシア軍の消耗戦略が奏功しウクライナ軍が戦線を維持出来なくなりロシア軍が戦線を突破しているのが現状です。小規模な戦術上の勝利だけでは無いのです。
自軍の損害の一切を棚上げすることで、どんな戦闘でも勝利を演出できる…と言う事ですね。
大本営発表がなぜ成立したのかがこの戦争で良く分かりましたよ。
令和の時代に、大本営発表を見る事になるとは、正直思いませんでした。
日本人は、スポンサー国の国民なのに、不誠実なやり方を続けるのかと勉強になっています。
情報戦と言えばそれまでですが、もう3年目ですからね…。
イギリスが、他の戦役もそんな感じで、背中を突き飛ばしまくっていたのかなあと見てしまいますね。
ウクライナ軍の損害と、パレスチナ人の民間人死者はほとんど伏せられているか、曖昧な書き方で印象に残らないようにされてますね。
特に興味のない一般日本人から見ると、「ウクライナ軍はロシア軍相手に苦戦しているがロシアには大きな打撃を受けている、死者はロシア軍の方が何倍も多い」と見えますし。「パレスチナ民間人はここ1ヶ月以上は数十人ほどしか死んでない」、ように見えますね。
これが西側の自慢する報道の自由か、と。
NHKで明日軍事パレードを行うロシア軍は侵攻3年目にして5万人の死者を出しつつも…だそうです。
ゼレンスキーはウクライナ軍3万人の死者と言っていましたね。
戦争初期にウクライナ軍は100万人いたのに、たった3万人の死者で前線が総崩れになりかけてるわけが無い、とは子供にもわかる理屈ですが。ところが、意外に一般市民には分からないんですね。
太平洋戦争も毎週毎週米軍空母を撃沈してるのになんで空襲が激化するんだろう、と子供でも分かりそうな理屈が分かっていたのはごく一部の国民だけで。大多数の日本人は無邪気に「この戦争には勝っている、最近はちょっと押されてるけど反撃して敵に大打撃を与えている、戦争はもうすぐ日本の勝利で終わる」と1945年始めくらいまで思ってたんですね。
これが大本営発表の怖さですよ。
効果があるんです。ちゃんとこれで世論を誘導出来てしまうんですね。
まぁ、ウクライナの確認した自軍死者が3万だけで放置してる遺体は30万くらいありそうやね。
というか、50万人の徴兵が必要というならもっと亡くなってそう。
日本に参戦を煽るような報道があり、実際に有利だと騙された人が、乗せられかけていましたからね…。
大本営発表すぎるのは、仰る通り、本当に有害なだけだと感じています。
スポンサー国の国民を騙し過ぎるのは、会社であれば株主に対する背任と似たようなものだと感じています。
情報戦として、多少なら理解できるのですが、国の意思決定を歪めすぎるものは有害なだけになります(大日本帝国は自滅しましたね)。
ウクライナ戦争の民間人犠牲者・ガザ紛争の犠牲者は、報道の差は本当に分かりやく白けた方も多いのではないでしょうか。
ウクライナ戦争は民間人の犠牲者を強調されてきましたが、ガザ紛争のイスラエルの方が短期間に大量の犠牲者を出している訳ですし…
いつの間にか三分の一になっとる
当事者としては嘘偽りなくが理想だろうが、実際の所はどうなんかね。流石に曖昧な情報を流布する訳にもいかないし、馬鹿正直に言っても情報精度の信頼を勝ち得ても士気の低下含めてデメリット大きくなるならギリギリのラインを攻めるしかない気はする。
ウクライナ発表に関しては嘘は無くてもグレーな手段を使ってでもなるべく良い方に発表する感じがするんだよね。ロシアの被害額の算出に本国価格では無く高い方の輸出価格を使うとか。
昔で言えば、耐火物工場という城と城下町での市街戦という感じでしょうかね。最近の攻防としては強硬というイメージです。
rybarはロシア軍が有利な時ほど先走った事言いがちだからなぁ
ここ最近ウクライナの前線チェックはpouletとスリヤクを数日おきにチェックすればいいかなくらいになってしまってるなぁ
惰性はよくない
普通は優勢時の情報は正確で、劣勢時は出鱈目になる大本営発表パターンだと思うのですが、Rybarは逆なんですよね。
理由を考えてみましたが、前線の兵士と直接連絡をとっていることの欠点とは考えられませんかね?前線兵士は末端という立場上、希望的観測や伝聞によって戦果が針小棒大になることもありそう。
この種のチャネルを持つブロガーに共通のパターンがあるのなら他でも情報の信憑性評価に使えそうです。
これは面白い現象ですが。
ゼレンスキー大統領がテレビの視聴率とネットの支持率を見て戦争を指揮しているのと同様に。
実はロシアの各旅団は、自分たちでロシア国民に対して自分たちの旅団のPR合戦をしています。旅団に人気が出ると、志願兵と寄付物資が集まるんです。そしてそれが旅団の生存の生命線になっています。
性質は違えど、両軍とも「バズる」ネタを探しているんですよ。それが両軍の誇大広告気味の戦果宣伝になっているんですね。
無知なもんで、それってホントなんですか、それがホントなら、国の行政機関に頼らず、自分達でなんとかするなんてすごいですよ。それによって集まった物資はどうやって配達されんですかね?兵は自分達でやってくるんですかね?諸々御教示して頂きたいです。
いや、普通にテレグラムで各旅団専用チャンネルがあって、みんな凝ったタイトルロゴとか作ってて。音楽付きの戦果映像とか部隊メンバーのインタビューとか作って、「寄付とファンレターはこちら!」とか連絡先や寄付の手続き先を公開してますよ。
それを軍事ブロガーがチェックしてて、こういうサイトで戦果確認に使われているのは,彼らが公開してる広報動画がかなりの数をしめますよ。
ロシア軍が拠点を制圧した後に旗を揚げる動画が増えたのも、あれは「バズるから」ですよ。
ウクライナ軍が先に始めた習慣ですが、バズるのでロシア軍にも定着しました。チャンネルの再生回数をチェックすると、旗を上げた動画だけ2桁再生が違って、お祝いコメントの嵐です。
あれは士気も上がりますし,銃後の家族も頑張ってドローンを送ろうという気にもなりますね。
御教授、ありがとう御座います。
いや〜そうだったんですか、すごい事が起きてますね、前線で、個人が部隊が、情報を発信する事が出来る時代になってるんですね、眼から鱗3枚ぐらい落ちました。
まぁあとロシア軍の情報戦の一貫なのもあるのかなぁと
オチェレティネ突破後からTwitterでロシア軍のグループ「N」とかいうハリコフ攻勢の噂が流れてきたし、宇軍人の厭戦気分を煽ってるんだろうな
視覚的証拠ではどっちとも言えないなら、続報待つしか無いな