ウクライナ軍とウクライナ国家警備隊がスヴャトヒルシクに入ったことが視覚的に裏付けられ、さらにリマン方面で両軍が交戦している動画も見つかり、ウクライナ軍がドネツ川を越えてリマンに向かっている可能性が高くなった。
参考:Донетчина: ВСУ и нацгвардейцы вошли в Святогорск
参考:Военные освободили от российских оккупантов весь северо-восток Харьковщины
参考:Российское командование приостановило отправку новых подразделений в Украину – Генштаб
本当にウクライナ東部で何が起きているのか不明、何が真実で何がデマなのかよくわからない
Ukrainska Pravda紙は12日「ウクライナ軍とウクライナ国家警備隊がドネツ川を渡りスヴャトヒルシクに入った」と写真付きで報じており、リマン方面の戦闘シーンだと主張する動画がスラビャンスクとリマンを結ぶ幹線道路=T0514上(48.93982, 37.79462)で撮影されたことも判明、さらにリマンの後方地域でパルチザンが守りが手薄な拠点を襲撃しているという話(未確認)まで出てきた。
これまで散々SNS上で噂されてきたスヴャトヒルシクとリマンへの前進や攻撃が証明された格好だが、ドネツ川に架かる橋は全て破壊されているので重装備を対岸に持ち込むは難しく、これまで見つかった写真や動画にも重装備の存在は確認されていない。
ただSNS上では「スヴャトヒルシクからリマン方向にウクライナ軍が前進している」「ウクライナ軍がオスキル川を渡河し始めた」という報告が多く、もう何が真実で何がデマなのかよくわからない。
GeoConfirmed.
“Ukrainian soldiers ambushes car South from Lyman, Donetsk Oblast”
48.93982, 37.79462
GeoLocated by @PauliusZaleckas https://t.co/ZTuBu1p5kg
— GeoConfirmed (@GeoConfirmed) September 12, 2022
兎に角、どの報告も視覚的な裏付けがないので「ウクライナ軍がスヴャトヒルシクに入った」「ウクライナ軍がリマン近郊でロシア軍と交戦している」の2点しか戦況マップに反映していないが、本当にウクライナ東部で何が起きているのだろうか?
因みにウクライナ軍は正式に「ロシア軍が放棄したハルキウ州北東部を完全に掌握した」と発表、さらに「ロシア軍司令部は編成済みの部隊をウクライナに移動できなく出来なくなっている=多くのロシア人が司令部の作戦指導に不信感を抱いてウクライナ行きを拒否しているという意味」とも述べており、これが事実なら「ウクライナで戦うロシア軍は増援が期待できない」という意味だ。
関連記事:ウクライナ軍、ロシア軍占領下のヘルソン市まで約18kmの地点に到達
関連記事:侵攻開始から200日が経過、ウクライナ軍は解放した領土の防衛に移行か
※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
米英の特殊部隊がしれっと作戦行動してるでしょ。
じゃ無いとこんなに上手くいかない。
ウクライナ軍は大半は予備役らしいし、けど予備役もちゃんと訓練すれば使えるって事だね。
>ウクライナ軍は大半は予備役らしいし、けど予備役もちゃんと訓練すれば使えるって事だね。
予備役と言っても、8年も続いたドンバス紛争での実戦経験者が多いという話
管理人様、目まぐるしく変わる中、更新お疲れ様です。
ベルゴロドにて編成中の新兵中心の軍に、ハルキウで潰走したロシア軍が雪崩れ込んだんでしょうかね。
もともとハイマースで砲撃されていた上に、戦闘しても勝てないとなると、新兵が拒否するのも当然でしょう。
増援が来ないとなると、今も戦い続けるロシア軍は絶望的です。
早く情報が確定して、ロシア軍の士気を完全に挫いてほしいです。
そもそも、これほど潰走状態で逃げた兵士が、
川で反転して防衛戦に瞬時に移行できるほどテクニカルな士気があるとは思えない。
戦力を集中するにしても、南部に展開していた部隊を移動させてからじゃないとままならない筈
それまでは、東部戦線の瓦解は続いている状態であるというには、一定の説得力がある
ゲームみたいに数ターンで回復ってことにはならないだろうし、
重装備は放棄、武器弾薬水食料も最低限じゃ回収できても再編成するのに、
集められる装備とかがあってすら週単位で掛かりそうですよね
潰走した部隊じゃ持ってる物資も期待できないし、逃げ込もった後方陣地のキャパを圧迫するし士気も大きく下げるしで東部のロシア側は正に果実が腐っていくように崩壊していくのかも。
わざと逃げ込ませた都市の機能を低下させる難民アタックの上位互換みたいな状態かもしれん。
東部戦線におけるウクライナ軍の進撃はどこまで続くんだろう。戦争において、とりわけ敵が崩れ始めたなら、敵を一息つかせず攻めまくるのは大切なのかもしれないが、ウクライナ軍にも限度というものがあるだろう。どの辺が限界なのだろうか? 「最適解」はどのあたり? できるだけ叩いておくことに越したことはないとは思うけれど。
攻勢限界点は他国に侵攻する場合と、自国を奪還する場合では異なると思いますよ。
今回、ウクライナは自国を取り戻すパターンなので、奪還する面積が広くなっても
補給や治安維持にかかるコストはあまり多くないのだろうと思います。
東部地区については8年間、最前線であった要塞を構築されたラインまでは
ウクライナは押し返しても大丈夫だと思います。
ウクライナ軍主力はクピャンスクからイジュームへ、そこからドネツ川を渡りスヴャトヒルシクを落としてリマンへ向かうようですね。リマンを抜けばルビージュネ→セベロドネツクへ。
さらに後方から増援を掛けられるならクピャンスクからガラ空きのスバトボを通ってルビージュネへ進んでロシア軍を挟撃出来ますが、ウクライナ軍にそこまでの余力があるかですね。
軍に余力がないならロシア軍が去ったスバトボなどオスキル川東岸地域の奪還はパルチザンに任せることになるでしょう。
いずれにしろリシチャンシク・ルビージュネ・セベロドネツクこのあたり一帯の攻防が今後の最大の争点になるでしょう。
セベロドネツクが焦点ですね。そこを取ればバフムトを攻めているロシア軍主力の裏に回ることも狙える。
それを片づけたら次はルハンシク市かドネツク市でしょう。DNR, LNR政府が倒れればドンバス解放という戦争の口実が無くなります。長くドンバス戦争を戦った地なので守りは固いでしょうが、それを支えた歴戦のDNR, LNR兵の多くは失われているので弱体化もしているでしょう。
今朝、所在不明のプシーリン氏の動画コメントを見つけた。
曰く「スビャトヒルシクを失った。多くのポーランド傭兵どものせいだ。」
リンク
そろそろ空城の計を疑いたくなりますけど、それはロシアを評価しすぎでしょうか。
本気でそういうこと言う人がいたら評価しすぎというよりも陰謀論の類を信じたがる人なのかなってなるかな
空城の計とは大きな隙を見せつけることで罠を警戒させて行動を躊躇させる計
ウクライナは疑心暗鬼にならず普通に進撃したので計が成立してない
また多数の被害を出しながら保有地域を大量に失うのは敗戦というのであって計とは言わない
ロシア軍がここから反撃したとしてもそれは反撃したので合って計が成功したわけじゃない
大きな被害を出して逃げ出さなければならい事はそれ自体が敗戦だ
故にそこから挽回しても計が成功したのではなく負けた所から反撃できたってなるだけ
衛星で絶えず監視されている現代戦では、空城の計や釣り野伏は難しいと思いますよ。
ただロシア軍は南部に兵力を集めていたわけですから、逆にウクライナ軍が手薄になった南部で攻勢に出る可能性はありますね。
もちろんウクライナ側も備えているとは思いますが。
空城の計為に、重装備全部、武器弾薬その他補給物資ほとんど
兵士もゴミ掃除のように刈られてるので、そもそも空城じゃなかったですし
骨を切らして肉を断つですら怪しいけど
今さらながら空城の計って
空の城に引き込んで殲滅する戦術じゃないよな
兵器、弾薬の補足が言われるけど、ロシアの戦術的後退は伝統芸で、壊走だとしても人的に補足できなければ中期的には立ち直ることが出来るというドクトリンに基づいている。捕虜●●千人という戦果でないと、陣地を取り戻したとしても軍事目的を逸している可能性がある。
何度も言われているが撤退で無くただの遁走
装備全部放棄してバラバラに逃げてたら再編どころの話じゃ無い
装備も規律も無い軍は壊滅と言っていい
重装備、最新鋭兵器、無傷鹵獲されるとまずい兵器まで投げ出してるので、
たんなる潰走じゃないかと
撤退させるなら、指揮系統と通信系統が揃ってる必要がありますが、それがロシア軍には最低限すら揃ってないので
雪崩式の潰走が置きてると思われます
兵士がどんだけ居ても、砲・戦車などの重装備がなければ肉の盾にすらならないですし
さすがに壊走をドクトリンに取り入れている国は無いかと。
まぁ、ウクライナ軍に必要なのはどこまで土地を奪還したとかという陣取り合戦では無く
敵野戦軍の撃滅、ロシア兵の捕虜や死傷〇〇人という戦果こそ肝心というのは、その通りと思う
敵が壊走から立ち直れず補給も厳しくなってる今、どれだけ追撃で戦力消耗させられるか
経戦能力が奪われ無い限りロシアはまだまだ戦争を諦めず
エネルギー不足(自業自得だが)で悲鳴あげてる欧州大陸側が先にギブアップを
ウクライナに強要しかねない事とか考えるとね
10月の泥将軍到来までに、どれ程の戦果を拡張できるかが肝だろう。
テレグラムとかでロシア兵がDNR兵LNR兵に深い確執があって仲間割れをしているという割と興味深い話が出てますよ。
武器弾薬食料の補給でロシア兵が常に優遇されていてLNR兵との間での確執になっているとか、徴収兵が多いLNR兵DNR兵部隊は重火器の扱いが素人同然でロシア兵にバカにされているとか、壊走の発端となったバラクレヤの戦いでLNR兵がまだ戦っている空挺部隊を置いて先に逃げたとか、そんな話が結構な量暴露されてます。
イジューム方面から逃げた車列でもヴァルイキに向かったものと大回りしてルハンシクまで逃げた車列がいるようで、これもひょっとするとその辺の絡みかもしれません。ロシア軍に顎で使われて面白いはずもないので、LNR兵やDNR兵とロシア兵の確執は割とシャレにならないレベルに達しているのかも。
LNRとDNRの間でも
「向こう側の支援に行け」という要請に
上層部の思惑か兵レベルかは分かりませんが
「それは断る」と行かなかった、事例もあったようです。
所属が違う境目に攻撃を仕掛けるのは、
従来から割と有りますね。
LNRはロシア側に逃げ込もうとしても入れてもらえないっていう話もありましたね、見殺しみたいな感じで。
いまさっきのGardian紙からですが、
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ウクライナ ロシアの情報将校と軍司令官がクリミア、ウクライナ南部から脱出
ロシアの占領地域であるクリミアとウクライナ南部で、ロシアの代理人、情報将校、軍司令官がロシア領に避難し「緊急に家族を再定住」し始めたと、ウクライナ国防軍防衛情報部が発表した。
国防情報部関係者は、ロシア国民が「ひそかに家を売り、半島から親族を緊急避難させようとしている」と指摘した。
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戦局は動いています。確かに。