ウクライナ軍はアウディーイウカ方面について「敵は人員と装備に大きな損害を被っただけで何も成功していない」と主張していたが、英国防省は「アウディーイウカは戦術的にバフムートと似ており、兵站ルートがロシア軍に脅かされている」と指摘した。
アウディーイウカの西に維持されている開口部の広さは約10kmで、現在のバフムートよりマシ(約7km)と言えるが、、、
ウクライナ軍の報道官は19日「ロシア軍がアウディーイウカの包囲に注力している。投入された第98親衛空挺師団の特殊部隊はウクライナ軍の反撃に遭い、人員と装備に大きな損害を被っただけで何も成功しなかった」と言及したが、これまで登場した視覚的証拠は「アウディーイウカ包囲に向けてロシア軍が前進している」と示唆しており、英国防省も「ロシア軍は(過去3週間)アウディーイウカ方面で徐々に領域を拡大させている」と指摘した。
英国防省は「アウディーイウカの状況は戦術的にバフムートと似ており、ウクライナ軍は組織的な防衛を続けているものの(アウディーイウカの西に伸びる)兵站ルートはロシア軍の包囲作戦によって脅かされている」と指摘。
新たに登場した視覚的証拠(リンク)は「クラスノホリフカの南、ベゼルの西に位置する地域にロシア軍の塹壕がある」と示しているため、どれだけウクライナ軍が否定しても「両拠点がロシア軍の支配下にある」というのは事実だろう。
さらにウクライナ軍は20日、クラスノホリフカの西に位置するベルディチで「敵の攻撃を撃退した」と発表しており、アウディーイウカに接続する兵站ルート(00542)の安全性は急速に悪化している状況だ。
因みにアウディーイウカの西に維持されている開口部の広さは約10kmで、現在のバフムートよりマシ(約7km)と言えるが決して楽観視できる状況ではない。
追記:ウクライナ軍の報道官は20日「アウディーイウカが近い将来『第二のバフムートになるかもしれない』という英国の見解に同意するが、この方面を攻撃しているロシア軍は全くうまく行っていない」と述べ、アウディーイウカの状況が直ぐに悪化することはないと強調した。
追記:ロシア軍がオプトネ方向からアウディーイウカの市街地(第9地区)を襲撃していると報告されているが、視覚的に確認された訳ではない。
関連記事:ウクライナ軍、ロシア軍によるアウディーイウカ包囲は徒労に終わった
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※アイキャッチ画像の出典:Операція об’єднаних сил
「敵は人員と装備に大きな損害を被っただけで何も成功していない」
大本営 発表
我方の損害軽微なり。
結局バフムトを放棄しても
こうした包囲網がよりウクライナの奥深くに次から次に形成されるだけだから、
交通の要衝であり多くの都市の防衛の要でもある要塞化されたバフムトで粘って貰うしかないのかなあ
戦略予備は既にバクムトに投入してただろうしクラスノホリフカで形成された突破口をマネージするのは大変そうだな
Suriyak氏によれば、ロシア軍は既にStepoveにも侵入しているそうです。
防衛線の突破後、急速に西に突出しているみたいですね(この細い突出部を維持できるかは分かりませんが)。
ウクライナの発表も記事にある通り「ベルディチで撃退した」ですし、今までの傾向からしても前線はそこなんでしょうね。
アウディーイウカ要塞北の高台のクラスノホリフカをおさえられたのは、
ウクライナにとって非常に痛手ですね。ここもロシアが精鋭を投入している
ようです。バハムートの南西はウクライナが押し返したとのことですが、
各戦線で攻勢を強めるロシアをどうにか食い止めるのが精一杯です。
視覚情報がないですが、クレミンナもロシアがジワジワ押しています。
ウクライナは稀に見る温暖な冬で、降雪量も少なく、従って黒土の水分量も
少なくなり泥濘期も短く終わるでしょう。つまり前線の戦闘が小康状態に陥る
可能性が低くなり、双方の消耗が激しいままで衝突が続きます。これはNATO
の支援の時間稼ぎをしたいウクライナにとっては、大きな逆風です。
4〜7月に体勢が決する可能性が高くなってきました。もちろん体勢が決しても
ウクライナは抵抗を続けるかもしれませんが、どのみち再来年以降まで持ち堪え
なければならないのは絶望的です。何もかも足りていないのですから。
アウディーイウカは8年前から要塞化された拠点であり、DPRのドネツク市を攻撃する拠点である。ここが陥落すればドネツクの安全確保というDPRの悲願が成し遂げられ、ロシア側の士気を大いに上げてしまうためウクライナ軍は要塞を利用して守り抜いてきた
バクムト保持と南部攻勢という二兎を追った状態のウクライナ軍はこの地域で反撃戦力が残っているのか疑問だ
半包囲して補給路を叩く戦術は基本かつ現状にマッチした良策じゃないかなあ。
ウクライナ軍が弾不足に苦しんでるからこそ弾薬を狙う価値がある。
>>投入された第98親衛空挺師団の特殊部隊はウクライナ軍の反撃に遭い、
この部隊ってソ連崩壊まてウクライナにあったらしい。
その後ロシア軍に組込まれロシアに移動となったけど隊員の4割はそのままウクライナに残ったのだとか。残った者たちが今のウクライナ空中機動団を創設したらしい。
こういう話を聞くと複雑だね。
非常に複雑な話ですが、逆に言うとロシア語を話す第98赤旗親衛空挺師団の隊員、特に古参の将校や下士官からすると、地元、郷里に帰ってきたということであり、ロシア語を話す住民の多いドネツク州を、ウクライナ語を強要強制する政府や政党から奪回する、解放する、というような意識が強いかもしれません。
もちろんドネツク州にも前からウクライナ語を話す住民もいたでしょうが、多数派がロシア語を話す住民と言われ、地元出身の第98赤旗親衛空挺師団の人からすると、ウクライナ軍よりも自分たちこそが生え抜きの郷土兵団と思っているかもしれません。
それはそうと、このままだと同じようなパターンで、どんどんドネツク州の都市が陥落していくかもしれず、第二のバフムトとかいう以前にすでにソレダル、リシチャンスク、セベロドネツク、マリウポリなどと地下要塞が、似たようなパターンで陥落しており、すでにロシア軍は工場や鉱山を利用した地下要塞の攻略法を確立しているようにも見えます。
バフムトにしても、すでに地下要塞化された工場はほとんど制圧されており、住宅街や商店街での市街戦になっています。
とにかくウクライナ軍は砲弾が少ないのと、要塞化した都市の死守に固執するゼレンスキ―大統領の一種の
「確地戦略」
により、ロシア軍は包囲作戦をやりやすくなっていると言えます。
どうしてもゼレンスキー大統領とヒトラーを重ねたいらしいが、
ヒトラーと重なるのはプーチンだろ
まぁ、こうやって一生懸命工作していれば、騙される人も出てくる”かもしれません”ね
アウディーイウカは、州都ドネツクの北にあるドネツク国際空港までわずか7kmしか離れていない炭鉱の街。今までウクライナ側にあることがむしろ不思議な感じもしますね。一方で、ウクライナ軍がすぐ近くに居ながら動静が伝わってこないドネツク市。市民のホントの気持ちは? ロシア軍は、どんな統治・防衛体制を敷いているのでしょう? Google Earthで見るとあちこちボタ山が見えて、地下には炭鉱の坑道がたくさんありそうです。